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バベル戦争編
第二話 迷彩服の人
しおりを挟む「くっ、!」
俺はヘガルヴィンソンを睨んだ。実の兄を殺されたんだ。当然だ。だが、兄さんが俺に託した魔力を無駄にしないため冷静でいろそう、冷静で…。
「お前を…」
抑えろ。抑えろ。俺。いくら怒ったって兄さんは帰らない。それでも…いいや。あいつは絶対に殺す。だけど…今じゃなくたっていい。必ず殺す。
「はぁ…、リエ、ララお前らは帰ってくれ。それといややっぱいとにかく逃げろ」
「そ、それじゃあリアクが!」
「俺のことはいい。とにかく逃げてくれ」
「う、うん」
さて、どうするか…ヒテライト…って奴がおおよそ第参位。ヘガルヴィンソンとか言うやつが第弐位だろうな。恐らく第肆位にも勝てなかったら俺じゃすぐ死ぬな。
「ん?あぁ私だ。お、そうか!ヘガルヴィンソンにも伝えておくさ」
「ヘガルヴィンソン、新しい第肆位が先程着任したそうだぞ!」
「そうか、名前は」
「ジェンダズ・アヴェジェルスって言ってたよ」
ちくしょう。四天王の第肆位を倒せたのに、また新たに第肆位が…無駄骨だ。もう俺に出来ることはたいのか…?
「ん?あれは…」
空から数人の人が落ちてくる。
「どけ!そこの奴!」
「各員攻撃を開始!」
迷彩服のようなものを着た人達は魔貴族をどんどんと倒していく。多分なんかの軍隊だろう。
「つ、強い」
「ブラボー。第十五発動」
「了解」
ブラボーと呼ばれると思われる人が第参位ヒテライトの真横についた。
「第十五級魔法、核枢破壊」
一瞬でヒテライトが風に吹かれる砂のように消えた。だがまたしもヒテライトは復活した。
「ぐはっ、!」
ブラボーの腹にはヒテライトの腕が貫通していた。
「ちっ、!ブラボーがやられた。アルファ神聖」
「了解。神聖魔法、水の神水撃の風雷!」
アルファの近くにある空気中に含まれていた水分が一気に集まり1点に集中して爆発しものすごく明るい光も出た。
「全員。撤退!」
迷彩服を着た人達は俺らを捕まえ撤退した。
「な、なんだお前ら」
俺は迷彩服を着た人達に尋ねた。
「私はバベルティア王国軍王近衛部隊隊長のザーティック・スレンチャー大佐だ。以後よろしく。今頃になるが君たちは誰だ?」
「俺はリアク・ガルディアで、そこのがリエ・ファーリットそっちのがララ・アペニア」
「そうか…。なぜ君たちはここにいたんだ?」
ザーティックはわからなそうに聞いた。
「あぁ、バベルティア王国の国王陛下に国家守護勲章を貰ったんだよ」
「おぉ!それはすごいなぁ!ってまぁ、安心できんのも今だけだ。作戦会議をするぞ」
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