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バベル戦争編
第一話 悪夢、再び
しおりを挟む「これがリアクの言っていた悪魔か…」
「リアクお前はここにいろ」
シゼルは転移を使わずにも驚くほど早く悪魔の前に移動した。シゼルは四天王の周りにいた悪魔共を次々と倒していく。まさしく人間の悪魔はシゼルには間違いない。
「ほほぉ。やるじゃないかあの人間!なぁ、ヘガルヴィンソン!」
「あぁ。だがあのレベルじゃ恐らくべジュー二にも勝てないぞ」
べジュー二とは魔将であり魔界でいちばん優秀なコウガエ魔界学園校長でもある。
「4…30…103…沢山いるなぁ!」
シゼルは数百の悪魔を倒した後地に足を付き魔法を放った。
「第十二級魔法、神聖天地!」
地面から巨大なダイヤモンドみたいな結晶が現れ一瞬にして溶岩になり爆発した。その威力は空も突き抜けるほど高い煙を出した。
「へっ、くそざこじゃ、って…まじか」
「なんだこれ?ゴミでも投げたのか?」
「それじゃあ、こちらの番だな」
ヒテライトは手を上げ魔法を発動させた。
「闇魔法、幽愁暗恨、遊雷神炎」
空が曇り巨大な六角形の魔法陣が出てきた。その魔法陣の下に囲むかのように雷が出現しその雷を炎が覆いまさに神の天罰のようだ。
「さぁ死ね、醜い人間ども…」
囲っていた雷がひとつの束になり地に落ちた。そして地割りが置きその割れた隙間から火や溶岩が出てきた。
「うおっ、!あっちぃ!」
「やるなぁあいつ…」
「第十三級魔法、天門四聖。」
空が一気に晴れ天には門が現れた。その周りに4つの星が現れヒテライト、ヘガルヴィンソンに襲いかかる。
「闇魔法、暗香疎影、豪死絶命」
シゼルの動きは止まった。
「がはっ、…」
シゼルの腹をヘガルヴィンソンの腕が突き抜けた。
「お前は、四天王の強さを知らない。抜けたな。お前の弱さはそこだ。相手の強さがわからない状態で戦うのは一番危険だ」
シゼルは空からおちた。
「シゼル兄さん!」
リアクは走った。
シゼルは地面に勢いよくおちた。意識はない。
「兄さん!」
「はぁ、はぁ…出血が多すぎる…止血しないと、」
「ま、待て…止血してる…あい、だに…あいつらに、やられる、ぞ…時、間が…ない、、俺は見…捨て…ろ」
「それと…俺の魔力。お前に全て託す…全動付与…」
シゼルから光の粒が出てリアクに吸収された。
「兄さん…」
俺は泣いた。
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