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バベル戦争編
第十五話 事件
しおりを挟む「そういえばリノあれからもう婚約は来ないか?」
「あ、うん!ありがとねー」
リノはリエと似ててしつこく婚約を申し込まれていた。(第四章第二十七話参照)
2週間前。
「ゼルフィン・ドースゲイルはいるか?」
俺はリナ、リノと一緒に2組に行った。
「あぁ俺だ?なんだ友達になりたいのか?」
自信満々でこっちに来る。
「そういうことじゃねぇーよ、俺が言うことじゃないかもしれんけど頼まれたからな」
「これ以上リノに迷惑をかけないでくれよ」
「はぁ?なんの事だよ!」
ゼルフィンは逆ギレした。
「婚約…これで分かるだろ?他にも友達を金で買ってるとか─」
「黙れ!俺はそんなこと知らない!知らないんだぞ!」
「ゼルフィンかっこ悪いぞ」
リアクの友人のベールック・フェインテル。リアク達と同じグランフラント王国出身。グランフラント魔法学校を卒業したら軍人になると言っている。
「黙れ!ベールック!」
ゼルフィンはベールックに殴り掛かる。
だが、ベールックは華麗に避ける。そしてゼルフィンは倒れる。
「う…クソがっ…!!第四級魔法!火炎全来義!最大火力!」
ゼルフィンがその魔法を口にしたら、五つの火をまとった球体が出てきて青い火が現れる。
「リナ!リノ!ベールック!避けろ!第二級魔法!魔術壁!」
強化ガラスのような物が現れリアク達を覆う。
「そんなバリアで最大火力を防げると思うか!」
少し時間が経ってから爆発した。
窓ガラスが割れ煙がたちこむ。
「ゲホッ…ゲホッ…」
「リナ!リノ!ベールックれ大丈夫か!」
リナとリノそしてベールックは意識がない。
…リナは大怪我をしていた。腹から出血している。
「っ…、、、…」
俺は怒りをあらわにした。
「ゼル…、…フィン…!」
リアクは一瞬にして校舎の上空に移動した。
「お前だけは…、絶対に…許さない…」
「神聖魔法…太陽の神…くっ…!」
リアクの首が締まる。
「がっ…はっ……っ…、、…」
「リアク…我は、こんなことには力は貸さぬ。怒りを押えろリアク」
リアクは意識を失った。
「すまない。リアク」
その後、ゼルフィンは刑務所に連れていかれた。
「リナ…大丈夫か…?」
リナはあの後病院に入院した。
「うん…大丈夫だよ、お兄…」
〔俺はあの時何をしてたんだ?記憶が無い…あぁそうか…エザルスありがとう…〕
〔よく理解したな。リアクにしては上出来だな…〕
〔あぁ〕
「よかった…リノ方を見てくるよ」
「わかった」
「リノ…?大丈夫か?」
「あ、リアク。うん大丈夫だよ」
リノは笑顔で答えた。
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