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魔導決闘祭編
第十一話 あらゆる次元
しおりを挟む「がっ…いってぇ…」
「殴りも蹴りも…!低次元は高次元に叶わないんだよ!」
ゼネェードは怒ったようにリアクに言った。
「だから…!0とは言わせない…って言ってんだろうが…!!」
リアクが先にゼネェードに腹パンを食らわせた。
「ぐぅっ…!!」
ゼネェードは空高く吹き飛んだ。
「はぁ…はぁ…第八次魔法!無限超光線!!」
リアクの両手からビームのようなものがゼネェードに向かって放たれる。
「っ…!!」
リアクの体が震えている。
「危ないじゃねぇかよ…!リアク!」
ゼネェードはリアクの頭を勢いよく殴った。
「がぁっ…!」
リアクは吹っ飛びもせずに倒れた。
「俺の勝ちかァ?リアク」
「ま…だだよ…まだ終わっちゃいねぇ…」
リアクはまた立ち上がった。
「あ、時間…ぎれか…」
血管の色が元に戻り通常のリアクに戻った。
「ちっ…」
「今や俺は八次元。お前は四次元にいる。それに俺は今八次元の力を手にしているため、あらゆる宇宙の可能性を見ることが出来る…が…お前が勝つ宇宙は見えないぞ」
「なら…未来を変えるだけだ…」
〔超次元後からさえ手に入れれば八次元にも勝てると思うが…そんな未来多分ない…〕
「ロスタルフォン…」
リアクの右手にロスタルフォンが現れる。
「切り裂け…」
リアクは超次元に移動した。
「っ?どこに行った?」
リアクは無言で超次元を歩く。
「魔導騎士!出てきてくれないか!」
魔導騎士は主に超次元にいてその力は魔王も倒すと言われているほどだ。
空から大型の人型生命体。つまり魔導騎士が落ちてきた。
衝撃はものすごい。
「なんだ、人間。私に用があるのなら手短に話せ」
「結論から言う。俺に力を貸してくれ…」
魔導騎士はリアクのギリギリの場所に剣を刺した。
「ふざけているのか…我々は幾千億年掛けて超次元たる究極エネルギーを守ってきた…それを安易に貸すなど愚かな…」
魔導騎士は剣を抜きリアクを殺そうとしている。
「貴様を殺す…」
魔導騎士は長さ数十mもある剣を振り回している。リアクには奇跡的にあたっていないが地面に当たることで地面が割れている。
「くっ…!」
リアクはロスタルフォンを魔導騎士の心臓にめがけ投げた。
だが魔導騎士はそれを容易く跳ね返した。
「貴様…ロスタルフォンをどこで…」
「受け継いだんだ。バングレイさんから…」
「バングレイ…とうに死んだか…」
魔導騎士はリアクにひざまづいた。
「ロスタルフォンは超次元の…いや…究極元への扉となる鍵だ…」
魔導騎士はリアクの横に拳を置いた。
「我々は力を貸さぬ、ロスタルフォンが導いてくれる。さらばだ…」
リアクは現世に戻った。
「帰ってきたか…」
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