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最終章 絶望と克服、全ての始まり 中編

第六話 始祖十三王

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「第三部隊着いて来なさい!」

少しずつ穴を降っていく。

「これは…剣…?」

黒く真ん中に赤い宝石のようなものが着いている。

「まったく…これだから愚かなのだよ…」

リエの後ろには何者かがういている。

「誰だ!」

隊員が騒ぐ。

「我の名はガイランだ…さぁ、それを返してもらおう…」

「これが儀式に必要という事ね…なら尚更渡さないわ…」

「ほぉ…我に楯突くか…」

ガイランの後ろに魔法陣が現れる。

「戦慄されろ…地獄時系ヘルヴェンア…」

火のドラゴンが7体現れ魔法隊の隊員達を倒していく。

「全員散開!第五部隊から七部隊までは撤退しなさい!」

「間に合うとでも…?」

地面が爆発し、多くの隊員が死んだ。

「くっ、第五級魔法!進撃宝来エゼルテイク!」

銃の如く、岩や魔弾魔力の玉が飛んでいく。

「そこまで抗う必要がどこにある…」

「うっ、」

ガイランは、リエの首を掴む。

「このまま殺しても良いのだが…っ─」

その時ガイランの腕が切れる。

「リエ、調査に俺を呼んでくれなきゃな!」

剣を構えたベールック。あの頃とは違く、体格がたくましくなっている。

「助かったよベールック」

「長官が死んだらどうすんだよ!さっやるぞ!」

ベールックは真剣な顔する。

「第六級魔法、永久的持続攻撃性ブルガティーン…」

あの時と同じように翼が生え、両手両足が光り、心臓の部分が赤く光り頭に2本の角が生える。

「第九級魔法…封印的精神覚バルトスヴァル!」

ベールックの身体中に黒い刻印が現れる。

「ぁ…!い、くぞ!」

ものすごい速度でガイランと戦うベールック。

「人間にしてはやるではないか…」

剣と拳が交わり、ガイランは余裕の表情だ。爆発が起きたりして、何も見えない。

「リエ!」

煙の奥からリエが現れ魔法を唱える。

「第九級魔法!光速魔術弾ラーヴィントル!」

リエの拳はガイランの顔に直撃した。

「ぐっ、…時に辛く、時に痛く、時に苦しく…人間は耐えなければならないことが多いな…」

ガイランの左目が赤くなる。

「天を貫け、破壊の王よ…」

黒い光の柱が空から降ってくる。

「我、ゴアンスディナルをお呼びか…」

始祖十三王の一人、第九之王、破壊之王ゴアンスディナルが現れた。

「始祖十三王が相手はさすがに悪い…、ワンチャン俺ら死ぬかも…」

「ちっ…なんでこんなことになるのよ…でも…来なさい!天翼の王!」

空が光り、全長十数mの人型の何かが落ちてくる。

「参上だ…シンセシスブレード」
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