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最終章 絶望と克服、全ての始まり 中編
最終話 破滅の儀式
しおりを挟む「決着の時だ…キルトス!」
リアクはキルトスを激しく睨む。キルトスは全ての元凶、世界最大の極悪人だ。
「総員!攻撃開始!」
魔法連合の隊員達は、一瞬消えたように見えその後破滅の覇者との戦闘が始まった。
「貴様らは俺が相手をする…」
「2対1は好まない…我が先に行くぞキルトス」
「あぁ…」
ガイランの周りが赤く光る。老人なのになぜあそこまで動けるのが謎である。
「随分待たせてもうたな…ガルディア…」
とうとう10年振りにリアクとガイランが拳を交える。
「ほほぉ…あの時より強くなりおって…少しは成長したのかね…」
ガイランの拳がリアクの顔に命中する。
「ぐっ、…甘い!英雄ナル我ガ唱エル…属性水…氷河、白夜!」
地面からつららが生えガイランを攻撃するも当たらない。
「私は儀式の準備を…」
キルトスは大陸の中心の穴の中に入っていく。
「まぁっ…ぐっ…!」
ガイランが止めに入る。
「英雄…貴様の相手はこの私だ…」
「くっ…そ…どけぇぇ…!」
リアクの拳がガイランにはいった。
「奸雄ナル我ガ唱エル。属性水…氷河、白夜」
さっきの攻撃と似たような攻撃だ。だが色が違く、リアクのは普通の色。だがこれは黒かった。
「いやぁ…英雄が変わっていたとは知らんかったよ…」
「お前は…」
「俺は奸雄エンプェイア・ファントレイ…貴様を殺しに来た…」
奸雄。英雄と対をなす存在。強さは英雄と同等。
「くっ、!英雄ナル─」
「奸雄ナル─」
双方魔法を唱える。
『我ガ唱エル!属性火!獄炎、渡月!』
赤い火と黒い火がまじり会う。英雄と奸雄が直接戦うのは彼が初めてだ。
「くっ…」
「無駄だよ。奸雄の特別能力、英雄無効。君が繰り出す魔法を俺も唱えて無効化するのさ」
エンプェイアによって魔法は無効化されてしまう…それにガイランもいるからきついな…。
「あっ…空が…」
空が赤く染まっていく。大陸の中心にあった何本もの黒い柱は白く光り始めた。
「儀式が始まったか…くっ!」
リアクはガイランに喋る時間を与えない。
「お前らだけは俺が倒す…!」
「だとしても英雄魔法は使えないよ?まさか一般魔法で奸雄魔法に勝つ気?ふっ…笑わせんなよっ!」
エンプェイアの蹴りがリアクにはいった。リアクは大陸の中心の腕にぶつかり倒れる。
「くっ…ホフルギウス…」
空間から剣が作られ出てくる。
「ほぉ…希望の剣はそっちに渡るか」
「お前らを倒す…エンプェイア…お前はまだまだだ…」
エンプェイアは少し驚いた。だがその気持ちには期待もあったろう。
「英雄ナル我ガ次元ヲ唱エル、一極次元解放魔法!」
あの時よりも強く、大陸全土の魔力がホフルギウスに吸収された。
「いくぞっ…!!」
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