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最終章 決戦、最終戦争 後編
第十二話 最後の儀式
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ガイランは急に吹き飛び白の外壁にぶつかる。
「魔力が吸い取られていく…何故だ…」
「12代魔王ガ命ズル。貴様ハ…万死ニ値スル…ヨッテ死ネ…」
ガイランの魔力が吸い取られていく、とうとうガイランの心臓が止まった。
「…」
「四天王、進軍せよ、目的は始祖十三王第一之王。神王だ…」
「レヴァーナ、力を貸してくれ」
「我が欲しかった人界というものは今やあやつらに消されておる。あヤツらを倒すことだけには力を貸してやる…」
そう言ってレヴァーナは消えた。
「じゃあ行きましょう。アシュペナとアルガン様─」
「兄貴。俺も連れてけよ」
「セルド…」
「ん?お前は第9位のセルド・ガルディア・ヴィネード。なぜここにいる」
アルガンが口を開く。
「第2位様!?それに第3位様のアシュペナ様まで…」
「我らは、キルトスと言うものを倒すためにこ奴に協力してやっているのだ。アシュペナの婚約相手という事もあるが」
「え…兄貴と第3位様…結婚してんの…?」
「ん…まぁそんな感じ…」
「待てよキルトス」
「ガイランが死ぬか…そして…面倒なことになった…」
キルトスが腕を振ると後ろから歩いてきた四天王の頭がなくなり死滅した。
「四天王をいとも簡単に…!?」
「私が望む最後の儀式…それは今日行われる」
キルトスの心臓部が十字架のように光る。
「ががぁぁぁ……ぁぁぁあぁあ!」
十字架がだんだん黒くなり穴になり、その中から何かが出てきた。
「術式も…魔術も…そして計57個のマジックストーンもここにある…全ての儀式は行った…後は貴様がぁ─」
『口も聞けねぇ様なゴミがそれ以上喋るなよ…後は任せろ奴隷』
謎の者は肌は白く目が赤く2本の黒いツノが生え背中には黒い霧のような翼が生えている。
「…!?なぜ…ここに第1位が…!」
アルガンとアシュペナが口を揃えて言う。
『あぁ…吸血鬼か…それに第2位の奴隷もいるじゃねぇか…。2000年間も生きるなんてしぶとすぎんだろ。てか…頭が高いぞ…奴隷共』
その言葉を聞いた瞬間、本能的に謎の者に跪いた。だがレヴァーナは必死に耐えている。
『魔王。貴様は特別に耐えるのを許可する、だが…まさしくこの情景には滑稽という言葉が合うな』
「貴様が…始祖十三王…第十三之王…終焉之王か…」
『正しくそうだ。吸血鬼の始祖第1位。始祖十三王の統括王第十三之王。マジックストーンの創世、旧世界の創世、始祖の儀式の開始と終了。始祖術式、魔術、魔法の開発。これほどの才を持った私が今ここにいることを見れて誇りを持つが良い…さぁ儀式を始めよう。始祖から48億年。待たせたな』
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