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最終章 決戦、最終戦争。 後編
第十三話 最強で最恐の最凶の王
しおりを挟む謎の人物を中心に魔法陣が床に刻まれる。そしてその背後にマジックストーンが並ぶ。
背中にある黒い霧の翼が白い翼となる。
「…おい…お前の名はなんだ…」
『ギヴェルトス・ツェペルリア…今はこの世界…いや全ての王に等しい存在だ。お前ら奴隷はここにいとけ、生かしといてはやる』
体が持ち上がらない…
「小僧。貴様に言うことがある」
「…?」
『にしてもこの剣。雑魚いな…高等式術式、』
絶望の剣が変化し、別の剣になった。
『そうそう…これこれ私の高貴なる始剣 絶鬼望気、始祖の剣は世界を作りかえる…』
「随分楽しそうだな」
ギヴェルトスの後ろにはリアクがたっていた。
『ァ…?なんでてめぇがいる…』
「英雄ナル我ガ唱エル。漆黒ヲ憂イ、天命ヲ啓示サレシ、天国ノ果テ、地獄ノ神命ヲ尽キシ、無限ナル無間地獄へ落トセ…」
『あぁ…最強の魔法術か…術式には勝てるわけが…?貴様…魔王と融合…いやその言い方は正しくない。魔王を吸収したか…』
「そうだ、レヴァーナは…『我は3000年も』生きていたし疲れていたんじゃねぇの…」
リアクの半分の人格がレヴァーナになっている。服装は英雄服と魔王服が融合したような服だ。そして右目は黄土色のような輝きがある。
「俺は…『我は…』貴様を…『お前を…』倒すために『殺すために…』今を生きている…闇魔法『王…神命拘束』くらいやがれ『お前を…殺す魔法をじっくり』あじわえ…!」
光のように動き、リアク、レヴァーナことリヴァーナは右腕を勢いよく振り、ギヴェルトスにストレートを喰らわせようとした。その動きはマントをいい感じに揺らしている。
『随分と強くなったな。が…』
「ぐぅ…がぁ『がぁ!?』」
蹴られただけで意識が飛びそうだ…!でもレヴァーナのためにもな…!
『忌むべき存在リアク。貴様は私が排除する』
そう言ったらビームのようなものをものすごい数飛ばしてきた。
「レヴァーナ。いいのか本当に…」
ギヴェルトスの攻撃を避けながら、心にいるレヴァーナと喋るリアク。
「故郷が…お前の─『いい。英雄…人間を信用するのはこれが最初で最後だ…どうか魔界を託したぞ…』あぁ。俺があいつを倒してみる…白夜必皇…魔界力自回転…」
リヴァーナことリアクに魔界全ての魔力が注がれる。その魔力は地形、空、大気、ほか全てをを形成する魔力だ。その量は世界一個分ともなるため膨大すぎてリアクの腕には亀裂がはいり血が漏れる。
「ぐっ…!」
全魔力量はリアク自身の魔力の数十倍に登る。
『こりゃ…やっと死ねるかもな』
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