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新・第一章 月ノ氷結花編
第十四話 謁見
しおりを挟む「なんだと思う?」
リアクはヴェイナに問う。
「力を貸してほしいのですかな…?」
「そんなところだ。キルトスが復活したという事で、その戦いに参加して欲しいというお誘いさ」
「ふむ…なるほどそう分けですか。あなたには魔界を作り直してくれたり、魔王位を絶えず引き継いでくれたりと感謝するにもしきれないほどの恩があります。すぐにええ行きます。と言いたいのはやまやまなのですが、私も魔王となったからには、魔界のことを優先にしなければです。まだ復興が追いついてない中、私が出掛け部下たちに復興作業を任せるのは、魔王として顔がたちません。なので今回は行けないということになりますかね」
「魔界の現状も痛いほど理解できる。先代の俺が不甲斐ないせいでこうなっている。しかし…今回の戦い。キルトスとの戦いでもし俺たちが負けたら、魔界の平和を危うくなってしまう。必ず勝たなければいけない…」
それを聞いたヴェイナは険しい顔をする。それもそうだ、二択の選択、どちらも魔界に影響をきたす。
「なら…月光帝のところに行ってみてください。彼なら力を貸してくれるでしょう」
「なぜだ?一度あいつの部下が襲ってきたぞ」
「それは貴方を止めるためですよ、きっと」
なぜという顔をするリアク。
「なぜかって思ってますね、月全体には不魔の呪いというものがかかっていてですね。月から外に出るわと魔力が1/10までに制限されるんだ。つまり、先代陛下の魔力は現在、1/10まで減少しているはずです…」
そう言われ確認するリアク。
…ほんとだ…魔力指数が2Bmpなっている…。全盛期の1/50だぞ…やばい…
「減少しているようですね。…先代陛下が1/10しか使えないとなると幾分か心配ですね」
「そうなのですか?英雄殿抜きだとしても剣神、魔神、龍神、龍王。剣神と魔神はよく分かりませんが、始祖竜族の龍神と龍帝王に認められし龍王。キルトスという者を知らぬ私から言わせてもらえば、過剰戦力と思うのですが…」
魔将ルガールはそう言う。
「キルトス・A・ペルリアという人間はな…。現代に生きる人間で一番最強の人間である。はたまたアポロンの魂を吸収し疑似的に星王アークトゥルスとなっている今、彼に勝てるのは星王と同等かそれ以上の者しか勝てぬだろう」
「だからこそそこで衛生王の…」
リアスが口を開く。
「そうです。月光帝エンディーゼを頼るべきなのですよ」
「わかった。返答感謝する」
そうしてリアク一行は魔王城を去った。
「そんで師匠、次はどこへ?七王ですか?」
「そうだな。深紅王ディメロに会いにいく。彼が1番人間味があり、理解してくれるだろう」
「そうだね。そうしようかリアク」
そしてすぐに俺らは向かった。
リディーナス島。深紅城プェンバルヴェン。
「止まれ!ここはディメロ陛下の直轄支配域である!名を名乗れ!」
「我々は深紅王ディメロ陛下の謁見にきた。私は英雄リアク・ガルディアである」
「しばらく待て!」
「なにィ?英雄ゥ?ガルディアァ?で龍神オーデルハウツ、魔神ガンベルク、龍王レアルリーゼ、剣神デューラハルゥ?何やらこれは運命なのかもしれないなァ…」
ディメロは一息はいて、言った。
「ここに呼び出せ…」
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