鉱山で裏切られ死んでしまった俺は新たに最強の魔術師として生まれ変わりました

天々

文字の大きさ
133 / 134
新・第一章 月ノ氷結花編

第十四話 謁見

しおりを挟む

「なんだと思う?」

リアクはヴェイナに問う。

「力を貸してほしいのですかな…?」

「そんなところだ。キルトスが復活したという事で、その戦いに参加して欲しいというお誘いさ」

「ふむ…なるほどそう分けですか。あなたには魔界を作り直してくれたり、魔王位を絶えず引き継いでくれたりと感謝するにもしきれないほどの恩があります。すぐにええ行きます。と言いたいのはやまやまなのですが、私も魔王となったからには、魔界のことを優先にしなければです。まだ復興が追いついてない中、私が出掛け部下たちに復興作業を任せるのは、魔王として顔がたちません。なので今回は行けないということになりますかね」

「魔界の現状も痛いほど理解できる。先代の俺が不甲斐ないせいでこうなっている。しかし…今回の戦い。キルトスとの戦いでもし俺たちが負けたら、魔界の平和を危うくなってしまう。必ず勝たなければいけない…」

それを聞いたヴェイナは険しい顔をする。それもそうだ、二択の選択、どちらも魔界に影響をきたす。

「なら…月光帝のところに行ってみてください。彼なら力を貸してくれるでしょう」

「なぜだ?一度あいつの部下が襲ってきたぞ」

「それは貴方を止めるためですよ、きっと」

なぜという顔をするリアク。

「なぜかって思ってますね、月全体には不魔の呪いというものがかかっていてですね。月から外に出るわと魔力が1/10までに制限されるんだ。つまり、先代陛下の魔力は現在、1/10まで減少しているはずです…」

そう言われ確認するリアク。

…ほんとだ…魔力指数が2Bmpなっている…。全盛期の1/50だぞ…やばい…

「減少しているようですね。…先代陛下が1/10しか使えないとなると幾分か心配ですね」

「そうなのですか?英雄殿抜きだとしても剣神、魔神、龍神、龍王。剣神と魔神はよく分かりませんが、始祖竜族の龍神と龍帝王に認められし龍王。キルトスという者を知らぬ私から言わせてもらえば、過剰戦力と思うのですが…」

魔将ルガールはそう言う。

「キルトス・A・ペルリアという人間はな…。に生きる人間で一番最強の人間である。はたまたアポロンの魂を吸収し疑似的に星王アークトゥルスとなっている今、彼に勝てるのは星王と同等かそれ以上の者しか勝てぬだろう」

「だからこそそこで衛生王の…」

リアスが口を開く。

「そうです。月光帝エンディーゼを頼るべきなのですよ」

「わかった。返答感謝する」

そうしてリアク一行は魔王城を去った。



「そんで師匠、次はどこへ?七王ですか?」

「そうだな。深紅王ディメロに会いにいく。彼が1番人間味があり、理解してくれるだろう」

「そうだね。そうしようかリアク」

そしてすぐに俺らは向かった。



リディーナス島。深紅城プェンバルヴェン。

「止まれ!ここはディメロ陛下の直轄支配域である!名を名乗れ!」

「我々は深紅王ディメロ陛下の謁見にきた。私は英雄リアク・ガルディアである」

「しばらく待て!」

「なにィ?英雄ゥ?ガルディアァ?で龍神オーデルハウツ、魔神ガンベルク、龍王レアルリーゼ、剣神デューラハルゥ?何やらこれは運命さだめなのかもしれないなァ…」

ディメロは一息はいて、言った。

「ここに呼び出せ…」
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件

さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。 数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、 今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、 わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。 彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。 それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。 今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。   「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」 「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」 「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」 「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」   命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!? 順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場―― ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。   これは―― 【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と 【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、 “甘くて逃げ場のない生活”の物語。   ――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。 ※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。

田舎農家の俺、拾ったトカゲが『始祖竜』だった件〜女神がくれたスキル【絶対飼育】で育てたら、魔王がコスメ欲しさに竜王が胃薬借りに通い詰めだした

月神世一
ファンタジー
​「くそっ、魔王はまたトカゲの抜け殻を美容液にしようとしてるし、女神は酒のつまみばかり要求してくる! 俺はただ静かに農業がしたいだけなのに!」 ​ ​ブラック企業で過労死した日本人、カイト。 彼の願いはただ一つ、「誰にも邪魔されない静かな場所で農業をすること」。 ​女神ルチアナからチートスキル【絶対飼育】を貰い、異世界マンルシア大陸の辺境で念願の農場を開いたカイトだったが、ある日、庭から虹色の卵を発掘してしまう。 ​孵化したのは、可愛らしいトカゲ……ではなく、神話の時代に世界を滅亡させた『始祖竜』の幼体だった! ​しかし、カイトはスキル【絶対飼育】のおかげで、その破壊神を「ポチ」と名付けたペットとして完璧に飼い慣らしてしまう。 ​ポチのくしゃみ一発で、敵の軍勢は老衰で塵に!? ​ポチの抜け殻は、魔王が喉から手が出るほど欲しがる究極の美容成分に!? ​世界を滅ぼすほどの力を持つポチと、その魔素を浴びて育った規格外の農作物を求め、理知的で美人の魔王、疲労困憊の竜王、いい加減な女神が次々にカイトの家に押しかけてくる! ​「世界の管理者」すら手が出せない最強の農場主、カイト。 これは、世界の運命と、美味しい野菜と、ペットの散歩に追われる、史上最も騒がしいスローライフ物語である!

異世界に召喚されて2日目です。クズは要らないと追放され、激レアユニークスキルで危機回避したはずが、トラブル続きで泣きそうです。

もにゃむ
ファンタジー
父親に教師になる人生を強要され、父親が死ぬまで自分の望む人生を歩むことはできないと、人生を諦め淡々とした日々を送る清泉だったが、夏休みの補習中、突然4人の生徒と共に光に包まれ異世界に召喚されてしまう。 異世界召喚という非現実的な状況に、教師1年目の清泉が状況把握に努めていると、ステータスを確認したい召喚者と1人の生徒の間にトラブル発生。 ステータスではなく職業だけを鑑定することで落ち着くも、清泉と女子生徒の1人は職業がクズだから要らないと、王都追放を言い渡されてしまう。 残留組の2人の生徒にはクズな職業だと蔑みの目を向けられ、 同時に追放を言い渡された女子生徒は問題行動が多すぎて退学させるための監視対象で、 追加で追放を言い渡された男子生徒は言動に違和感ありまくりで、 清泉は1人で自由に生きるために、問題児たちからさっさと離れたいと思うのだが……

転生したら名家の次男になりましたが、俺は汚点らしいです

NEXTブレイブ
ファンタジー
ただの人間、野上良は名家であるグリモワール家の次男に転生したが、その次男には名家の人間でありながら、汚点であるが、兄、姉、母からは愛されていたが、父親からは嫌われていた

追放された無能鑑定士、実は世界最強の万物解析スキル持ち。パーティーと国が泣きついてももう遅い。辺境で美少女とスローライフ(?)を送る

夏見ナイ
ファンタジー
貴族の三男に転生したカイトは、【鑑定】スキルしか持てず家からも勇者パーティーからも無能扱いされ、ついには追放されてしまう。全てを失い辺境に流れ着いた彼だが、そこで自身のスキルが万物の情報を読み解く最強スキル【万物解析】だと覚醒する! 隠された才能を見抜いて助けた美少女エルフや獣人と共に、カイトは辺境の村を豊かにし、古代遺跡の謎を解き明かし、強力な魔物を従え、着実に力をつけていく。一方、カイトを切り捨てた元パーティーと王国は凋落の一途を辿り、彼の築いた豊かさに気づくが……もう遅い! 不遇から成り上がる、痛快な逆転劇と辺境スローライフ(?)が今、始まる!

辺境のスローライフを満喫したいのに、料理が絶品すぎて冷酷騎士団長に囲い込まれました

腐ったバナナ
恋愛
異世界に転移した元会社員のミサキは、現代の調味料と調理技術というチート能力を駆使し、辺境の森で誰にも邪魔されない静かなスローライフを送ることを目指していた。 しかし、彼女の作る絶品の料理の香りは、辺境を守る冷酷な「鉄血」騎士団長ガイウスを引き寄せてしまった。

《レベル∞》の万物創造スキルで追放された俺、辺境を開拓してたら気づけば神々の箱庭になっていた

夏見ナイ
ファンタジー
勇者パーティーの雑用係だったカイは、魔王討伐後「無能」の烙印を押され追放される。全てを失い、死を覚悟して流れ着いた「忘れられた辺境」。そこで彼のハズレスキルは真の姿《万物創造》へと覚醒した。 無から有を生み、世界の理すら書き換える神の如き力。カイはまず、生きるために快適な家を、豊かな畑を、そして清らかな川を創造する。荒れ果てた土地は、みるみるうちに楽園へと姿を変えていった。 やがて、彼の元には行き場を失った獣人の少女やエルフの賢者、ドワーフの鍛冶師など、心優しき仲間たちが集い始める。これは、追放された一人の青年が、大切な仲間たちと共に理想郷を築き、やがてその地が「神々の箱庭」と呼ばれるまでの物語。

処理中です...