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第3話:初めての依頼と、新たな仲間
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数日後。
ライフ・サンクチュアリの拠点は、ミラの働きで随分と綺麗になっていた。
「アシュさん、掃除終わりました!」
「おう、ありがとな」
アシュは、依頼掲示板を眺めていた。
(まずは実績を作らないとな......)
そこへ、扉が開く音がした。
「......ここが、新しいギルドか」
入ってきたのは、三十代半ばほどの男だった。
ボロボロのローブを着て、顔には傷跡。だが、その目は鋭い。
「ああ。何か用か?」
「......依頼を受けてほしい」
男は、一枚の紙を差し出した。
「ゴブリンの群れを討伐してほしい。報酬は銀貨五十枚」
「......冒険者ギルドで断られたのか?」
「ああ。報酬が安いからな」
アシュは少し考え、そして頷いた。
「分かった。受けよう」
「本当か!?」
男の顔が明るくなる。
「ああ。ただし、条件がある」
「条件?」
「お前も一緒に来てくれ。戦えるんだろ?」
男は少し驚いた表情を浮かべ、そして——苦笑した。
「......よく分かったな」
「雰囲気で分かる。元冒険者だろ?」
「ああ。元Aランクのトーマ・グレイソンだ」
「Aランク......?」
ミラが驚いた声を上げる。
「今は落ちぶれた。酒に溺れて、ギルドを追われた」
トーマは自嘲的に笑った。
「だが、まだ剣は握れる」
「なら、一緒に行こう」
アシュはそう言って、手を差し出した。
◆
森の中。
「ゴブリンは、あっちだ」
トーマが指差す方向に、ゴブリンの群れが見えた。
「十匹......いや、十五匹か」
「多いな」
「ああ。だが、やるしかない」
トーマは剣を抜き、駆け出した。
「待て、トーマ!」
アシュも後を追う。
戦闘は激しかった。
トーマの剣技は確かに一流だったが、長年の酒浸りで体が鈍っている。
「くそっ......!」
ゴブリンの爪がトーマの腕を裂いた。
「トーマ!」
「大丈夫だ......まだやれる!」
だが、次の瞬間——。
トーマの脇腹に、ゴブリンの短剣が深々と突き刺さった。
「がっ......!」
「トーマ!!」
アシュは駆け寄り、トーマを抱きかかえた。
(やばい......出血が多すぎる!)
「ライフ・サンクチュアリ!」
温かい光が、トーマを包み込む。
傷が塞がり、出血が止まる。
だが——。
(......ん?)
アシュは、再び違和感を覚えた。
傷が治るだけでなく、トーマの顔色が明らかに良くなっている。
(まるで、完全に回復したみたいに......)
「......おい、これ......」
トーマも驚いていた。
「傷が......完全に消えてる?」
「え?」
アシュは、トーマの脇腹を見た。
そこには——傷跡すら残っていなかった。
「......嘘だろ」
「おい、お前......こんな回復魔法、見たことないぞ」
トーマは、信じられないという表情でアシュを見つめた。
「普通の【ライフ・サンクチュアリ】は、傷を塞ぐだけだ。傷跡は残る」
「......え?」
「だが、お前のは違う。まるで——」
トーマは言葉を詰まらせた。
「——まるで、時間を巻き戻したみたいだ」
その言葉に、アシュは息を呑んだ。
(......俺の【ライフ・サンクチュアリ】、やっぱりおかしい?)
だが、その疑問に答える暇はなかった。
残りのゴブリンが、襲いかかってきた。
◆
戦闘後。
「......ふう、なんとか終わったな」
トーマは、ゴブリンの死骸を見渡した。
「ああ。お前の剣技、やっぱり一流だな」
「......久しぶりに、ちゃんと戦ったよ」
トーマは、自分の手を見つめた。
「......なあ、アシュ」
「ん?」
「俺を、ギルドに入れてくれないか?」
「......いいのか? 報酬は安いぞ」
「構わない。お前のそばにいれば——」
トーマは、アシュの目を真っ直ぐに見た。
「——何か、面白いことが起きそうな気がする」
アシュは少し驚き、そして笑った。
「よし、歓迎するよ」
こうして、ライフ・サンクチュアリに二人目のメンバーが加わった。
ライフ・サンクチュアリの拠点は、ミラの働きで随分と綺麗になっていた。
「アシュさん、掃除終わりました!」
「おう、ありがとな」
アシュは、依頼掲示板を眺めていた。
(まずは実績を作らないとな......)
そこへ、扉が開く音がした。
「......ここが、新しいギルドか」
入ってきたのは、三十代半ばほどの男だった。
ボロボロのローブを着て、顔には傷跡。だが、その目は鋭い。
「ああ。何か用か?」
「......依頼を受けてほしい」
男は、一枚の紙を差し出した。
「ゴブリンの群れを討伐してほしい。報酬は銀貨五十枚」
「......冒険者ギルドで断られたのか?」
「ああ。報酬が安いからな」
アシュは少し考え、そして頷いた。
「分かった。受けよう」
「本当か!?」
男の顔が明るくなる。
「ああ。ただし、条件がある」
「条件?」
「お前も一緒に来てくれ。戦えるんだろ?」
男は少し驚いた表情を浮かべ、そして——苦笑した。
「......よく分かったな」
「雰囲気で分かる。元冒険者だろ?」
「ああ。元Aランクのトーマ・グレイソンだ」
「Aランク......?」
ミラが驚いた声を上げる。
「今は落ちぶれた。酒に溺れて、ギルドを追われた」
トーマは自嘲的に笑った。
「だが、まだ剣は握れる」
「なら、一緒に行こう」
アシュはそう言って、手を差し出した。
◆
森の中。
「ゴブリンは、あっちだ」
トーマが指差す方向に、ゴブリンの群れが見えた。
「十匹......いや、十五匹か」
「多いな」
「ああ。だが、やるしかない」
トーマは剣を抜き、駆け出した。
「待て、トーマ!」
アシュも後を追う。
戦闘は激しかった。
トーマの剣技は確かに一流だったが、長年の酒浸りで体が鈍っている。
「くそっ......!」
ゴブリンの爪がトーマの腕を裂いた。
「トーマ!」
「大丈夫だ......まだやれる!」
だが、次の瞬間——。
トーマの脇腹に、ゴブリンの短剣が深々と突き刺さった。
「がっ......!」
「トーマ!!」
アシュは駆け寄り、トーマを抱きかかえた。
(やばい......出血が多すぎる!)
「ライフ・サンクチュアリ!」
温かい光が、トーマを包み込む。
傷が塞がり、出血が止まる。
だが——。
(......ん?)
アシュは、再び違和感を覚えた。
傷が治るだけでなく、トーマの顔色が明らかに良くなっている。
(まるで、完全に回復したみたいに......)
「......おい、これ......」
トーマも驚いていた。
「傷が......完全に消えてる?」
「え?」
アシュは、トーマの脇腹を見た。
そこには——傷跡すら残っていなかった。
「......嘘だろ」
「おい、お前......こんな回復魔法、見たことないぞ」
トーマは、信じられないという表情でアシュを見つめた。
「普通の【ライフ・サンクチュアリ】は、傷を塞ぐだけだ。傷跡は残る」
「......え?」
「だが、お前のは違う。まるで——」
トーマは言葉を詰まらせた。
「——まるで、時間を巻き戻したみたいだ」
その言葉に、アシュは息を呑んだ。
(......俺の【ライフ・サンクチュアリ】、やっぱりおかしい?)
だが、その疑問に答える暇はなかった。
残りのゴブリンが、襲いかかってきた。
◆
戦闘後。
「......ふう、なんとか終わったな」
トーマは、ゴブリンの死骸を見渡した。
「ああ。お前の剣技、やっぱり一流だな」
「......久しぶりに、ちゃんと戦ったよ」
トーマは、自分の手を見つめた。
「......なあ、アシュ」
「ん?」
「俺を、ギルドに入れてくれないか?」
「......いいのか? 報酬は安いぞ」
「構わない。お前のそばにいれば——」
トーマは、アシュの目を真っ直ぐに見た。
「——何か、面白いことが起きそうな気がする」
アシュは少し驚き、そして笑った。
「よし、歓迎するよ」
こうして、ライフ・サンクチュアリに二人目のメンバーが加わった。
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