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『―――瑞葉、君のヴァイオリンの音色は僕にとっての初恋だ』 修也と瑞葉は西朋高校の音楽科に所属していた。 修也と瑞葉は幼馴染であり、ともに音楽を学んだ仲でもある。 だが、才能とは非情なもので、瑞葉は天才ヴァイオリニストとして名を馳せていたが、修也のピアノはいまいち伸びることがなかった。 だが、瑞葉は「自分の曲を弾きたい」という悩みから、修也はピアノをやめ、作曲を勉強するようになる。 高校2年生の梅雨が明けた夏の日、瑞葉は突然「ウユニ塩湖」に行きたいといい始めた。 高校生であった修也は「まだ無理だろう」と聞き流していた。 そして夏休みとなり、地元の夏祭り日。 瑞葉は交通事故に巻き込まれた。 車に同乗していた両親、そして弟は即死。彼女は右腕を失う大事故となってしまう。 修也は彼女を助けようとしたが、もはやそれが叶うことなく、彼女は術後すぐに病院の屋上から自殺してしまう。 修也はあまりのショックで、彼女のために書き上げた楽譜をすべてしまい込み、そして人生すらも塞ぎ込んでしまった。 それから3年が経ち、修也のアルバイトをするイタリアンレストランで、星宮という音大に通うピアニストと出会う―――
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文字数 8,595 最終更新日 2021.01.04 登録日 2021.01.04
『雪月症』――それは雪と共に眠りにつく病気。またの名を『白雪姫症候群』 私が中学1年生の時、クラスに「白井 姫乃」という女の子が転校してきた。 東京から引っ越してきた彼女に、田舎町であったこの中学校の生徒は興味津々であったが、いつまでたっても彼女に友達ができることはなかった。 隣の席に座っていた私は、彼女を気にかけ、話しかけた。 その日の帰り道、彼女に「なぜ東京からこんな田舎町にきたのか」と聞くと、父親が借金を背負い自殺し、母親が精神狂乱となり精神病院に入院したためだと答えた。 私は思わず同情してしまい、この田舎町で一番最初の彼女の友達になろうと決心する。 冬休みが明け、学校に登校すると、彼女は病欠で休みであった。 私は学校で渡されたプリントを渡しに彼女の家へと尋ねる。そこには美しく眠る彼女の姿があった。 そこから事態は急変する。 彼女はいつまでたっても起きることなく、その異変から病院で検査をしたところ、彼女は「雪月症」という原因不明の病気に罹ったことが判明する。 またの名を「白雪姫症候群」といった。 私はたまに目覚める彼女のために、何日も彼女の病室を訪ね、彼女の笑顔を見るために面白い話をし続けた。 そんなある日、寒冷前線の影響で大雪となり、私は病院に泊まることとなった。 そして、彼女と共に眠りについた時、私は不思議な夢をみた―――
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文字数 9,700 最終更新日 2021.01.04 登録日 2021.01.04
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