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小人じゃなくて
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すごくすごく照れくさいのに、だけどこの温もりは手放せない。知ってしまったが最後。そんな言葉がこだまするのに、もうすでに手遅れな気がしていた。子犬のように顔を摺り寄せる。夕暮れとなり広縁には少し柔らかい赤い光が伸びてきて、それはもう私たちのすぐそばまで寄ってきていた。
「沙奈、覚えておいてください。これが僕の温もりです。寂しくなったら…、いやそうでなくても、ここは沙奈の場所ですよ。ここ以外には行ってはいけません」
ん?なんかとんでもないことを言われている気がする。
「あなたのおじいさん、高原さんは一見変わり者に見えますが、物凄く懐の深い立派な方でした。貸文房具店だって、物資の供給がままならない時に、あちこち走り回って中古品をかき集めて、でもそれをみんながいつでも使えるように、と貸し出すシステムを考えたのです。売ってしまったらそれっきりですからね。儲けは少なくて手間が多いのに、高原さんはそうやって周りを助けていたんですよ」
物流もだいぶまともになり、田舎なりに物が届くようになってきたので、賃貸業は随分と利用者が減った。それでも朝忘れ物を思い出して駆け込む子供たちや、たまにしか使わない裁断機など、いまだに頼ってくる人はいる。子供たちからは代金が取れないからって、お寺の参道のお掃除させたり、商店街の配達をさせたりって。シゲさんが「きちんと金とれ」と言っても、祖父は頑なにそのやり方を変えなかった。
「僕の場合はね、妹達が破いてしまったノォトや壊した筆箱の代わりを買いに来た時、事情を察した高原さんが、家で勉強しろ、と声を掛けてくれたんですよ。吃驚しましたよ。でも本当に渡りに船だったんです。図書館は夕方には締まってしまうし、家では一日中兄弟が大騒ぎ。申し訳なくも背に腹は代えられずお願いすると『おめぇの妹たちと同じかそれよりも下の孫がいるんだ。元気なんだが変に遠慮するところがあってなぁ。手先は器用なくせに、生き方が不器用なんだよ。気が向いたらあそんでやってくれ』って沙奈の事を教えてくれたんです」
私は祖父に想像以上に心配をかけていたらしい。私は私なりに甘えているつもりだったんだけど、祖父の目にはそんな風に映っていたんだ。
黙って聞いていると、白川さんは何度も私の頭や顔を撫でていた。
「実際にあったら、想像していたよりもずっと無邪気で元気で好奇心旺盛で…なんといっても笑顔が可愛らしくて、僕は本当に癒されていたんですよ。それでついつい僕も夢中になってしまい、実は高原さんにも「沙奈を見てくれるのは嬉しいが、お前の本業は勉強だろうが」と窘められたこともあるんですよ。しっかりばれていましたね。だから沙奈が僕を避けた理由が分かった時、本当に申し訳なかったんです」
白川さんのご実家は、祖父が亡くなったことを電報で伝えたらしいけれど、それはどうやらちゃんと届いていなかったらしい。というのもその頃会社を辞めて、小説家としての仕事が忙しくなり、取材などの為しょっちゅう家を空けていた。その間に届いたものは出版社の編集の人が纏めてくれていたはずだけど、その一人に粗忽な人がいて、間違えて捨ててしまったようだ。実際いくつか他にも郵便物を紛失されたりしたので、白川さんが出版社に抗議してその人を首にしたらしい。
まさかそんな電報が届いていたなんて露とも知らずにいた白川さんは、何も知らずにここへきて吃驚して、その後実家に顔を出した時には「薄情者!」と散々怒られる羽目になった。。
そこで私はふとあることに気付いてしまった。それは白川さんの仕事が本拠地が帝都であること。そして私はこの店がある限りこの地を離れることが出来ない事。
やっぱり悲しい未来しかない……。
「ねぇ、沙奈。不安な事があるなら、ちゃんと言ってください」
何かを察したのか。すごくすごく優しい声だ。でもそれが優しい分、聞けば余計に辛い気がする。その悲しさを誤魔化すように、しがみ付くとポンポンと背中を叩かれた。
「さぁな。ほら。ちゃんと言って?」
「……白川さん」
「ん?」
「帝都行っちゃうんでしょ…」
「あー……」
突然少し体が離れたかと思うと、向き合うように座り直されて、おでことおでこをごつんと小さくぶつけてきた。
「…いて…」
「なーんでそんなに泣いてるのかなぁ」
「…だって」
「僕が帝都に行ってしまったらって考えて不安なんでしょう?」
「不安じゃない」
「……そんな顔をしながら言われても…」
不安じゃない。悲しいんだ。すごくすごく悲しいんだ。
ボロボロと止まらぬ涙で目がヒリヒリしてくる。
「沙奈。沙奈。大丈夫ですよ。僕はここにいる。違いますか?」
「でもいなくなっちゃうぅ」
「あぁもぅなんでこんなに可愛いのかなぁ!妹たちなんか、土産を貰うだけ貰っておきながら、兄ちゃんの寝る場所なんてないかんね!ですよ。おかげでずっと宿住まいだ。それなのにこの子ときたら」
よしよし、なんて子供のようにあやされて、私はいい年した大人のはずなのに泣きじゃくって、最後は鼻チーンまでしてもらったという情けなさ。
白川さんがすっと立ち上がったと思ったら、私の両脇に手を差し込んで、ぐいっと持ち上げた。まるで子供のように突然抱っこされて、私は慌てふためいてしまった。
「15年というのは本当に長いですね。あの時ちび助だった女の子が、こんなに素敵なレディになってる」
「レディなんて柄じゃない!」
「僕にとっては可愛いレディですよ。ねぇ沙奈、お願いが一つあるんですが聞いてもらえますか?」
つるべ落としのように暗くなった室内に、白川さんは私を抱えたまま、ステンドクラスのライトのスイッチを入れた。ぱちぱちと小さな音がして、二つの電球に光がともった。
「お願い?」
「僕は小説家です。どこでも書けるように思えて。存外集中してかける場所は少ない。実家は論外ですね。落ち着く所の話じゃない」
ゆっくりと私を下ろし、ストゥブに火をつけた。古くなったそれは点火装置がまともに働かないから、芯にマッチで直接つける。少しだけ灯油の香りがしたと思ったら、網のようにネットが赤くなり、彼はそこに薬缶を置いた。
「宿屋もね、悪くはないんですがね、見つけたんですよ。筆が乗る場所」
「筆が乗る?」
「ああ、文章がどんどん浮かんで書けていく事を、筆が乗るっていうんです。でも一つ問題があるんですよ」
そこで白川さんは一呼吸置いた。それで深呼吸してじっとこちらを見つめていた。
「ここの居間の一部を私の仕事場にさせて貰えませんか?ここは私が昔お世話になった場所で居心地がいい。それに沙奈の傍にいられる。こんないい条件の場所は他にないんですよ」
白川さんが、ここで、お仕事?今一つピンと来なくて頭を傾げていると、耳にちゅっと音がした。
「し、白川さん!えっと問題が一つあるって!」
「ああ、本当に問題ですよ。帰りたくなくなってしまう」
私は一体どんな表情をしているんだろう。彼がクスクス笑いながら「まぁ気長にやっていきましょう。僕の忍耐が続く程度に」って言うんだけど、それはどんな意味があるっていうのかすら分からないくらい、頭が混乱していた。
へなへなと座り込んだ私を他所に、白川さんは「僕は一人暮らしが長いですからね、自炊も出来るんですよ」と台所へと赴き、お櫃の中に残っている白米でおにぎりを作ったり、味噌汁やら、焼き魚やらをてきぱきと作ってしまった。
「沙奈はお肉もちゃんと食べないといけませんね。よし、今度デェトでもしましょう。帝都で美味しいお肉を食べましょう」
「でぇぇと!?」
「ふふふ。楽しみだなぁ。沙奈の行きたい所、沢山連れて行ってあげますよ」
「え?いいですよ、そんな!」
「遠慮は無用。僕たちは恋人同士ですよ?」
「ぶほっっ!」
恋人。恋人。私に恋人?え…?だってそういうのとは無関係に生きてきて、最近ようやく思いを自覚して、えーっとそれで…。
「し、白川さん、私たち、その…こびと…」
「小人じゃないです。こ い び と ですよ」
きっぱりはっきりにっこり断言されました。穏やかな様子は相変わらずなのに、なぜだから否とは言わせない迫力がある。
「本当はこのまま泊っていきたいんです。沙奈をここに一人にしておくというのが、どれだけ僕にとって不安要素か分かっていますか?」
「え?だって今までそうして…」
「はぁあああ」
答えに失敗したようです。見るからに呆れたようにため息をついて、じっとこちらを睨んでいて、ううう…目を逸らしたい…。
「確かに最近では帝都でも少しずつ一人暮らしの女性が増えつつありますが、それでもまだまだ危ないんです。ここが田舎だと思って侮ってはいけません」
「侮っているわけじゃなくて、信用しているんです」
「信用?その信用が裏切られることだってあるんですよ?」
「だって私はそういう対象外……」
「まだ言いますか。どれだけ僕の心を乱しているか分からないくせに」
「…そ、そういいますけど!白川さんが特別であって!」
「あのね、自覚しなさい。じゃないと僕は貴方の中でいつまでもただの変人になってしまう」
「あながち…」
「沙奈」
「…でも、本当にこの町の人達はいい人ばかりで」
「……頑固者」
明らかに「こいつ分かってないな」という顔をしているんだけど、だって今まで本当に大丈夫だった。ゆうちゃんの家族がしょっちゅう顔を出してくれているし、シゲさんだってなんだかんだ言いながらも、ああやってくるのはは私を心配しての事だ。たしかに夜一人でここで寝るのは、祖父が亡くなって暫くは寂しかったけれど、さすがにそれは慣れた。
でもこうやって白川さんが心配してくれるのは、こそばゆくもあり、これからは本当に毎日(休みの日も)、ここに朝から晩まで来てくれるようになった。
「沙奈、覚えておいてください。これが僕の温もりです。寂しくなったら…、いやそうでなくても、ここは沙奈の場所ですよ。ここ以外には行ってはいけません」
ん?なんかとんでもないことを言われている気がする。
「あなたのおじいさん、高原さんは一見変わり者に見えますが、物凄く懐の深い立派な方でした。貸文房具店だって、物資の供給がままならない時に、あちこち走り回って中古品をかき集めて、でもそれをみんながいつでも使えるように、と貸し出すシステムを考えたのです。売ってしまったらそれっきりですからね。儲けは少なくて手間が多いのに、高原さんはそうやって周りを助けていたんですよ」
物流もだいぶまともになり、田舎なりに物が届くようになってきたので、賃貸業は随分と利用者が減った。それでも朝忘れ物を思い出して駆け込む子供たちや、たまにしか使わない裁断機など、いまだに頼ってくる人はいる。子供たちからは代金が取れないからって、お寺の参道のお掃除させたり、商店街の配達をさせたりって。シゲさんが「きちんと金とれ」と言っても、祖父は頑なにそのやり方を変えなかった。
「僕の場合はね、妹達が破いてしまったノォトや壊した筆箱の代わりを買いに来た時、事情を察した高原さんが、家で勉強しろ、と声を掛けてくれたんですよ。吃驚しましたよ。でも本当に渡りに船だったんです。図書館は夕方には締まってしまうし、家では一日中兄弟が大騒ぎ。申し訳なくも背に腹は代えられずお願いすると『おめぇの妹たちと同じかそれよりも下の孫がいるんだ。元気なんだが変に遠慮するところがあってなぁ。手先は器用なくせに、生き方が不器用なんだよ。気が向いたらあそんでやってくれ』って沙奈の事を教えてくれたんです」
私は祖父に想像以上に心配をかけていたらしい。私は私なりに甘えているつもりだったんだけど、祖父の目にはそんな風に映っていたんだ。
黙って聞いていると、白川さんは何度も私の頭や顔を撫でていた。
「実際にあったら、想像していたよりもずっと無邪気で元気で好奇心旺盛で…なんといっても笑顔が可愛らしくて、僕は本当に癒されていたんですよ。それでついつい僕も夢中になってしまい、実は高原さんにも「沙奈を見てくれるのは嬉しいが、お前の本業は勉強だろうが」と窘められたこともあるんですよ。しっかりばれていましたね。だから沙奈が僕を避けた理由が分かった時、本当に申し訳なかったんです」
白川さんのご実家は、祖父が亡くなったことを電報で伝えたらしいけれど、それはどうやらちゃんと届いていなかったらしい。というのもその頃会社を辞めて、小説家としての仕事が忙しくなり、取材などの為しょっちゅう家を空けていた。その間に届いたものは出版社の編集の人が纏めてくれていたはずだけど、その一人に粗忽な人がいて、間違えて捨ててしまったようだ。実際いくつか他にも郵便物を紛失されたりしたので、白川さんが出版社に抗議してその人を首にしたらしい。
まさかそんな電報が届いていたなんて露とも知らずにいた白川さんは、何も知らずにここへきて吃驚して、その後実家に顔を出した時には「薄情者!」と散々怒られる羽目になった。。
そこで私はふとあることに気付いてしまった。それは白川さんの仕事が本拠地が帝都であること。そして私はこの店がある限りこの地を離れることが出来ない事。
やっぱり悲しい未来しかない……。
「ねぇ、沙奈。不安な事があるなら、ちゃんと言ってください」
何かを察したのか。すごくすごく優しい声だ。でもそれが優しい分、聞けば余計に辛い気がする。その悲しさを誤魔化すように、しがみ付くとポンポンと背中を叩かれた。
「さぁな。ほら。ちゃんと言って?」
「……白川さん」
「ん?」
「帝都行っちゃうんでしょ…」
「あー……」
突然少し体が離れたかと思うと、向き合うように座り直されて、おでことおでこをごつんと小さくぶつけてきた。
「…いて…」
「なーんでそんなに泣いてるのかなぁ」
「…だって」
「僕が帝都に行ってしまったらって考えて不安なんでしょう?」
「不安じゃない」
「……そんな顔をしながら言われても…」
不安じゃない。悲しいんだ。すごくすごく悲しいんだ。
ボロボロと止まらぬ涙で目がヒリヒリしてくる。
「沙奈。沙奈。大丈夫ですよ。僕はここにいる。違いますか?」
「でもいなくなっちゃうぅ」
「あぁもぅなんでこんなに可愛いのかなぁ!妹たちなんか、土産を貰うだけ貰っておきながら、兄ちゃんの寝る場所なんてないかんね!ですよ。おかげでずっと宿住まいだ。それなのにこの子ときたら」
よしよし、なんて子供のようにあやされて、私はいい年した大人のはずなのに泣きじゃくって、最後は鼻チーンまでしてもらったという情けなさ。
白川さんがすっと立ち上がったと思ったら、私の両脇に手を差し込んで、ぐいっと持ち上げた。まるで子供のように突然抱っこされて、私は慌てふためいてしまった。
「15年というのは本当に長いですね。あの時ちび助だった女の子が、こんなに素敵なレディになってる」
「レディなんて柄じゃない!」
「僕にとっては可愛いレディですよ。ねぇ沙奈、お願いが一つあるんですが聞いてもらえますか?」
つるべ落としのように暗くなった室内に、白川さんは私を抱えたまま、ステンドクラスのライトのスイッチを入れた。ぱちぱちと小さな音がして、二つの電球に光がともった。
「お願い?」
「僕は小説家です。どこでも書けるように思えて。存外集中してかける場所は少ない。実家は論外ですね。落ち着く所の話じゃない」
ゆっくりと私を下ろし、ストゥブに火をつけた。古くなったそれは点火装置がまともに働かないから、芯にマッチで直接つける。少しだけ灯油の香りがしたと思ったら、網のようにネットが赤くなり、彼はそこに薬缶を置いた。
「宿屋もね、悪くはないんですがね、見つけたんですよ。筆が乗る場所」
「筆が乗る?」
「ああ、文章がどんどん浮かんで書けていく事を、筆が乗るっていうんです。でも一つ問題があるんですよ」
そこで白川さんは一呼吸置いた。それで深呼吸してじっとこちらを見つめていた。
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白川さんが、ここで、お仕事?今一つピンと来なくて頭を傾げていると、耳にちゅっと音がした。
「し、白川さん!えっと問題が一つあるって!」
「ああ、本当に問題ですよ。帰りたくなくなってしまう」
私は一体どんな表情をしているんだろう。彼がクスクス笑いながら「まぁ気長にやっていきましょう。僕の忍耐が続く程度に」って言うんだけど、それはどんな意味があるっていうのかすら分からないくらい、頭が混乱していた。
へなへなと座り込んだ私を他所に、白川さんは「僕は一人暮らしが長いですからね、自炊も出来るんですよ」と台所へと赴き、お櫃の中に残っている白米でおにぎりを作ったり、味噌汁やら、焼き魚やらをてきぱきと作ってしまった。
「沙奈はお肉もちゃんと食べないといけませんね。よし、今度デェトでもしましょう。帝都で美味しいお肉を食べましょう」
「でぇぇと!?」
「ふふふ。楽しみだなぁ。沙奈の行きたい所、沢山連れて行ってあげますよ」
「え?いいですよ、そんな!」
「遠慮は無用。僕たちは恋人同士ですよ?」
「ぶほっっ!」
恋人。恋人。私に恋人?え…?だってそういうのとは無関係に生きてきて、最近ようやく思いを自覚して、えーっとそれで…。
「し、白川さん、私たち、その…こびと…」
「小人じゃないです。こ い び と ですよ」
きっぱりはっきりにっこり断言されました。穏やかな様子は相変わらずなのに、なぜだから否とは言わせない迫力がある。
「本当はこのまま泊っていきたいんです。沙奈をここに一人にしておくというのが、どれだけ僕にとって不安要素か分かっていますか?」
「え?だって今までそうして…」
「はぁあああ」
答えに失敗したようです。見るからに呆れたようにため息をついて、じっとこちらを睨んでいて、ううう…目を逸らしたい…。
「確かに最近では帝都でも少しずつ一人暮らしの女性が増えつつありますが、それでもまだまだ危ないんです。ここが田舎だと思って侮ってはいけません」
「侮っているわけじゃなくて、信用しているんです」
「信用?その信用が裏切られることだってあるんですよ?」
「だって私はそういう対象外……」
「まだ言いますか。どれだけ僕の心を乱しているか分からないくせに」
「…そ、そういいますけど!白川さんが特別であって!」
「あのね、自覚しなさい。じゃないと僕は貴方の中でいつまでもただの変人になってしまう」
「あながち…」
「沙奈」
「…でも、本当にこの町の人達はいい人ばかりで」
「……頑固者」
明らかに「こいつ分かってないな」という顔をしているんだけど、だって今まで本当に大丈夫だった。ゆうちゃんの家族がしょっちゅう顔を出してくれているし、シゲさんだってなんだかんだ言いながらも、ああやってくるのはは私を心配しての事だ。たしかに夜一人でここで寝るのは、祖父が亡くなって暫くは寂しかったけれど、さすがにそれは慣れた。
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