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逃亡編
恋愛対象外なお年頃
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7月某日。
配属部署は違えど、一年前から妹分として可愛がっている我が社の受付嬢、近藤 菜々美に私は急に呼び出された。
何かあったのか?と思い、仕事帰りに猛ダッシュで駆け付けてみれば、そこは私には全く似つかわしくないスペイン料理店の合コン会場。
「理彩姉、童顔だし綺麗だし黙ってたら10歳サバ読んでも分からないですから!どうか、お願いいたします!」
「はぁ!?」
店の前で菜々美にメンバーの一人が急用でこれなくなり、手当たり次第声をかけたものの同年代の女子が捕まらず困った挙げ句、私を呼んだことを説明された。
それを聞いて、着いた途端に意地でも帰ろうとしたものの、数合わせで居て欲しい!と泣きつかれて、逃げられないように奥の席に閉じ込められ、他の面子が到着するまでの間、致し方なく端のテーブル席につき電子タバコを吹かしていた。
暫くして到着したのは、気合いの入ったキャッキャッ♪ウフフ♪な女の子たちは、ウチの会社の案内嬢たち。
男の子たちは…どうやらウチの会社の取引先の中でも3本の指に入る、業績優秀企業の社員らしい。
「あれ?上原さんは?」
「あぁ…アイツ仕事の打ち合わせが押してて少し遅れるって、LINEが…」
「じゃあ、飲み物を頼んでから自己紹介をしましょうか!」
(上原?…なんか聞き覚えが…)
何処で聞いた名前なのか?疑問に思うも分からないまま、私は他のメンバーの自己紹介を聞いていた。
自己紹介がスタートすると個性的な挨拶をする奴や可愛らしい仕草でアピールする奴まで様々で、なんとも微笑ましい。
しかし、まるで子猫の集会に、毛色の違う山猫が混ざってしまった様な居心地の悪さを感じる。
(元々、出会いを求めてないしね…。)
私の番になり、嘘つくのも面倒だったので勢いだけで挨拶した。
「結城 理彩と申します。恋愛及び繁殖対象外年齢の四十一歳!今日は単なる数合わせで来たんで、私を気にせず楽しんでください!」
そんな年齢サバ読みの嘘なんか真っ平だと、色気もへったくれもない挨拶をしていた時、丁度、雰囲気のある青年がやって来た。
案内嬢たちの一番のお目当てらしく、彼の到着にいっそう彼女たちは色めき立つ。
そう…彼が“上原”らしい…。
多分、身長は175cmぐらい。
キッチリとネクタイを締めたYシャツ姿は、若い割りになかなかセクシー。
肩幅の広さもなかなか…。
シャープな顔立ちには、何処かまだ幼さを感じるものの、首筋に男の色香が見え隠れしている。
ちょっと長めのサラサラな黒髪を横分けした前髪の間から覗いた黒目がちな瞳と綺麗な二重瞼。
きっと俳優だと言われたら、信じてしまうような美丈夫だ。
私は席に座り、スパークリングワインを口にしながらハッと気が付いた。
(あれ?もしかして菜々美の片想いの相手じゃない?)
前にガールズトークしていた際に、菜々美から聞いた名前が“上原”だったことに私は気が付いたのだ。
へぇ~っなんて思いながら彼の方に視線を戻すと、
彼は瞳を見開いて、私を見つめ固まっていた。
「???」
私が首をかしげて訝しげな目線を送ると、ハッとした顔で目を逸らし、遅れてきたことへの御詫びの言葉を紡いだ。
「仕事で到着が遅れて済みません。」
低くて心地よい響き良い声に、彼の誠実そうの人柄が伺えた。
(なるほど…これは受付嬢たちが色めくのも無理ない優良物件だぁ…。)
そんな呑気なことを考えていられるのも、ここまでだった。
「悪い、輪島…俺、奥の席が良いんだけど。」
後から来る彼の為に空いていた真ん中の席ではなく、何を思ったのか?先程の自己紹介で試合放棄宣言をした私の目の前に座ったのだ。
(はぁ?アンタ、主役だろう!?)
呆気に取られている菜々美を始めとした受付嬢たちを余所に、彼は私に自己紹介を始めた。
「いつもお世話になっております。株式会社Kコーポレーションの営業一課に在籍しております、上原 一哉と申します。結城…理彩さんでしたね。初対面から済みませんが、失礼じゃなければ“理彩さん”…と、お呼びしても宜しいですか?」
およそプライベートと思えない堅苦しさを含んだ彼の挨拶に私は苦笑いを浮かべると同時に、彼にチリッとした苛つきを覚えていた。
イレギュラーな存在であることを私は自覚しているし、何より主役は菜々美や彼女たちで私ではない。
どう考えたって、このイケメンを射止めたくて彼女たちは一生懸命に着飾ってきた筈だ。
そんな彼女たちに敬意を払わず、鼻から無視するような彼の態度。
私はそれが気にくわなかった。
「…それは構わないけど、彼女たちにもちゃん自己紹介をするべきじゃない?」
「何度か顔を合わせていますし、挨拶するのも今更です。それに…」
彼は合コンの参加メンバーをぐるりと一渓して、私を真っ直ぐ見つめると、高らかに有り得ない宣言した。
「俺はもう、理彩さんしか興味がありません。先程、一目惚れしました。」
「はぁっ!?」
あまりに予想だにしなかった彼の発言に、持っていたスパークリングワインの入ったグラスを私は倒した。
彼は予知していたかのように手早くタオルを取り、スパークリングワインを塞き止めるようにして拭き取る。
「…オバサンをからかうんじゃありません。えっと…上原くん?」
私もタオルを取り、テーブルから溢れ落ちそうになっている金色の雫を拭きながら彼に言った。
「一哉と呼び捨てでも結構です。あと、俺はからかってませんし、貴女はオバサンじゃありません、理彩さん。」
「あのね…君は合コンに来たんでしょ?私は急遽数合わせで無理矢理呼び出されて、仕方なしに座ってるの。君や君のお友達に会えることを楽しみにして、お洒落してきた彼女たちにちゃんと敬意を払うべきじゃないの?」
仕事帰りのヨレヨレメイクを辛うじて整えた程度で気合いゼロのポッと出のオバサンとしては、ちゃんとお洒落してきたお嬢さんたちを見てあげて欲しかった。
「いわゆる、私は試合する気ナシの非戦闘要員なのよ。だから、ちゃんと若者同士で話して楽しみなさいな。」
「いいえ、俺も数合わせで来たんで理彩さんと同じです。元々、合コンに興味はありません。」
あぁ…決定的な一撃かましやがったよ…このイケメン。
私のフォローを…というか、根本的な合コンの空気まで彼はぶち壊した。
唖然とする他の若者たちと、頭を抱えてる私を余所に彼は言葉を紡ぐ。
「でも、理彩さんと出逢えただけ、嫌々数合わせで来た甲斐がありました。」
柔和に微笑む彼の笑顔は美しいものの、その笑顔に見惚れるワケにいかない。
重苦しいなんとも言えない空気をなんとかすべく、私は席を立った。
「…悪い菜々美。私、帰るわ。会費いくら?」
「なら、俺も帰ります。理彩さんの分も俺が支払います。」
またしてもな発言に、私は右手を額に押し当てる。
「…君は残りなさい。」
「嫌です。」
にこやかにキッパリと放った彼の言葉は、さらにその場を凍りつかせた。
彼は財布から日本の最高額面紙幣を2枚抜き取り、菜々美の目の前のテーブルにおいた。
「金額的に多いと思うので、何か好きなものを皆で食べてください。理彩さんと出逢わせてくれたお礼と場をぶち壊したお詫びです。」
(お礼って何!?つーか、合コンをぶち壊している自覚あったんかい!!)
心の中で彼にツッコミ入れていると、不意に私の腕を掴んで彼は歩き出した。
「ちょっ、ちょっと!?」
「一緒に帰りましょう、理彩さん。送っていきます。」
「はぁ!?一人で帰れるつーの!まだ終電まで時間あるし。」
「じゃあ、まだ理彩さんと話し足りないので付き合って下さい。」
「そんな義理はない!私は一人で帰るぅぅぅぅぅぅ~!」
店員さんに訝しげな目で見送られながら、私は彼に引きづられる様に店を後にした。
配属部署は違えど、一年前から妹分として可愛がっている我が社の受付嬢、近藤 菜々美に私は急に呼び出された。
何かあったのか?と思い、仕事帰りに猛ダッシュで駆け付けてみれば、そこは私には全く似つかわしくないスペイン料理店の合コン会場。
「理彩姉、童顔だし綺麗だし黙ってたら10歳サバ読んでも分からないですから!どうか、お願いいたします!」
「はぁ!?」
店の前で菜々美にメンバーの一人が急用でこれなくなり、手当たり次第声をかけたものの同年代の女子が捕まらず困った挙げ句、私を呼んだことを説明された。
それを聞いて、着いた途端に意地でも帰ろうとしたものの、数合わせで居て欲しい!と泣きつかれて、逃げられないように奥の席に閉じ込められ、他の面子が到着するまでの間、致し方なく端のテーブル席につき電子タバコを吹かしていた。
暫くして到着したのは、気合いの入ったキャッキャッ♪ウフフ♪な女の子たちは、ウチの会社の案内嬢たち。
男の子たちは…どうやらウチの会社の取引先の中でも3本の指に入る、業績優秀企業の社員らしい。
「あれ?上原さんは?」
「あぁ…アイツ仕事の打ち合わせが押してて少し遅れるって、LINEが…」
「じゃあ、飲み物を頼んでから自己紹介をしましょうか!」
(上原?…なんか聞き覚えが…)
何処で聞いた名前なのか?疑問に思うも分からないまま、私は他のメンバーの自己紹介を聞いていた。
自己紹介がスタートすると個性的な挨拶をする奴や可愛らしい仕草でアピールする奴まで様々で、なんとも微笑ましい。
しかし、まるで子猫の集会に、毛色の違う山猫が混ざってしまった様な居心地の悪さを感じる。
(元々、出会いを求めてないしね…。)
私の番になり、嘘つくのも面倒だったので勢いだけで挨拶した。
「結城 理彩と申します。恋愛及び繁殖対象外年齢の四十一歳!今日は単なる数合わせで来たんで、私を気にせず楽しんでください!」
そんな年齢サバ読みの嘘なんか真っ平だと、色気もへったくれもない挨拶をしていた時、丁度、雰囲気のある青年がやって来た。
案内嬢たちの一番のお目当てらしく、彼の到着にいっそう彼女たちは色めき立つ。
そう…彼が“上原”らしい…。
多分、身長は175cmぐらい。
キッチリとネクタイを締めたYシャツ姿は、若い割りになかなかセクシー。
肩幅の広さもなかなか…。
シャープな顔立ちには、何処かまだ幼さを感じるものの、首筋に男の色香が見え隠れしている。
ちょっと長めのサラサラな黒髪を横分けした前髪の間から覗いた黒目がちな瞳と綺麗な二重瞼。
きっと俳優だと言われたら、信じてしまうような美丈夫だ。
私は席に座り、スパークリングワインを口にしながらハッと気が付いた。
(あれ?もしかして菜々美の片想いの相手じゃない?)
前にガールズトークしていた際に、菜々美から聞いた名前が“上原”だったことに私は気が付いたのだ。
へぇ~っなんて思いながら彼の方に視線を戻すと、
彼は瞳を見開いて、私を見つめ固まっていた。
「???」
私が首をかしげて訝しげな目線を送ると、ハッとした顔で目を逸らし、遅れてきたことへの御詫びの言葉を紡いだ。
「仕事で到着が遅れて済みません。」
低くて心地よい響き良い声に、彼の誠実そうの人柄が伺えた。
(なるほど…これは受付嬢たちが色めくのも無理ない優良物件だぁ…。)
そんな呑気なことを考えていられるのも、ここまでだった。
「悪い、輪島…俺、奥の席が良いんだけど。」
後から来る彼の為に空いていた真ん中の席ではなく、何を思ったのか?先程の自己紹介で試合放棄宣言をした私の目の前に座ったのだ。
(はぁ?アンタ、主役だろう!?)
呆気に取られている菜々美を始めとした受付嬢たちを余所に、彼は私に自己紹介を始めた。
「いつもお世話になっております。株式会社Kコーポレーションの営業一課に在籍しております、上原 一哉と申します。結城…理彩さんでしたね。初対面から済みませんが、失礼じゃなければ“理彩さん”…と、お呼びしても宜しいですか?」
およそプライベートと思えない堅苦しさを含んだ彼の挨拶に私は苦笑いを浮かべると同時に、彼にチリッとした苛つきを覚えていた。
イレギュラーな存在であることを私は自覚しているし、何より主役は菜々美や彼女たちで私ではない。
どう考えたって、このイケメンを射止めたくて彼女たちは一生懸命に着飾ってきた筈だ。
そんな彼女たちに敬意を払わず、鼻から無視するような彼の態度。
私はそれが気にくわなかった。
「…それは構わないけど、彼女たちにもちゃん自己紹介をするべきじゃない?」
「何度か顔を合わせていますし、挨拶するのも今更です。それに…」
彼は合コンの参加メンバーをぐるりと一渓して、私を真っ直ぐ見つめると、高らかに有り得ない宣言した。
「俺はもう、理彩さんしか興味がありません。先程、一目惚れしました。」
「はぁっ!?」
あまりに予想だにしなかった彼の発言に、持っていたスパークリングワインの入ったグラスを私は倒した。
彼は予知していたかのように手早くタオルを取り、スパークリングワインを塞き止めるようにして拭き取る。
「…オバサンをからかうんじゃありません。えっと…上原くん?」
私もタオルを取り、テーブルから溢れ落ちそうになっている金色の雫を拭きながら彼に言った。
「一哉と呼び捨てでも結構です。あと、俺はからかってませんし、貴女はオバサンじゃありません、理彩さん。」
「あのね…君は合コンに来たんでしょ?私は急遽数合わせで無理矢理呼び出されて、仕方なしに座ってるの。君や君のお友達に会えることを楽しみにして、お洒落してきた彼女たちにちゃんと敬意を払うべきじゃないの?」
仕事帰りのヨレヨレメイクを辛うじて整えた程度で気合いゼロのポッと出のオバサンとしては、ちゃんとお洒落してきたお嬢さんたちを見てあげて欲しかった。
「いわゆる、私は試合する気ナシの非戦闘要員なのよ。だから、ちゃんと若者同士で話して楽しみなさいな。」
「いいえ、俺も数合わせで来たんで理彩さんと同じです。元々、合コンに興味はありません。」
あぁ…決定的な一撃かましやがったよ…このイケメン。
私のフォローを…というか、根本的な合コンの空気まで彼はぶち壊した。
唖然とする他の若者たちと、頭を抱えてる私を余所に彼は言葉を紡ぐ。
「でも、理彩さんと出逢えただけ、嫌々数合わせで来た甲斐がありました。」
柔和に微笑む彼の笑顔は美しいものの、その笑顔に見惚れるワケにいかない。
重苦しいなんとも言えない空気をなんとかすべく、私は席を立った。
「…悪い菜々美。私、帰るわ。会費いくら?」
「なら、俺も帰ります。理彩さんの分も俺が支払います。」
またしてもな発言に、私は右手を額に押し当てる。
「…君は残りなさい。」
「嫌です。」
にこやかにキッパリと放った彼の言葉は、さらにその場を凍りつかせた。
彼は財布から日本の最高額面紙幣を2枚抜き取り、菜々美の目の前のテーブルにおいた。
「金額的に多いと思うので、何か好きなものを皆で食べてください。理彩さんと出逢わせてくれたお礼と場をぶち壊したお詫びです。」
(お礼って何!?つーか、合コンをぶち壊している自覚あったんかい!!)
心の中で彼にツッコミ入れていると、不意に私の腕を掴んで彼は歩き出した。
「ちょっ、ちょっと!?」
「一緒に帰りましょう、理彩さん。送っていきます。」
「はぁ!?一人で帰れるつーの!まだ終電まで時間あるし。」
「じゃあ、まだ理彩さんと話し足りないので付き合って下さい。」
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