1 / 13
七難八苦の記念日
ご機嫌用、私です -リディ-
しおりを挟む
ご機嫌用、私です。
私って誰だって?失礼致しました。
私、リディーシア・ブラウリネージュと申します。
格式高い貴族名家、ブラウリネージュ家の次女として産まれて十五年。
どこに出しても恥ずかしくない淑女であると自負しております。
自負?実際はどうだって?
余計なことに気が付く人ですね。
あくまで自負です。他評は付いてきてません。今はまだ。
とはいっても別に常識知らずなお転婆令嬢という訳では御座いません。
故あって、淑女教育に関しては人並み以上だというのは確固たる事実ですから。世間評はともかく、鬼教師と呼ばれる人からお墨付きも貰っております。
それでも周りの評価は付いてきません。何故かって?
そんなことが些細に感じるほど、周りの目を眩ませてしまう存在が身近に居るからです。そう、優秀程度では霞んでしまう、隔絶したお方が。
自分の遥か先を行く方を尊敬はしています。していますが。
……それでも僅かばかりの劣等感を抱いてしまうのは、許して頂きたく存じます。
自分が目指すべき目標であって、手の届かない憧れだとは、思いたくないですから。
少々熱く語り過ぎてしまいましたね。
ああ、何で自己紹介をしているのか、ですって?
それは聴くも涙、語るも涙なお話で。
――15年前、代々貴族を継承してきたブラウリネージュ家に、それはそれは可愛らしい天使のような女の子が産まれました。
その女の子は……。
唐突な回想やめろですって?
分かりました分かりました。
出来るだけ端折って説明致しますが、無関係という訳ではないのでほんの少し語る程度は我慢くださいな。
――リディーシアと名付けられた赤ん坊は、笑顔のとても可愛い女の子でした。
リディーシアはとても可愛い女の子でしたが、一つだけ困った所がありました。
それは、とっても泣き虫さんだったということです。
両親に抱きかかえられても一向に泣き止まず、かといって侍女に任せてみてもその激しさは増すばかり。
どうしたらいいのか、父母は揃って途方に暮れてしまいます。
そんな彼女でしたが、あることをしたら瞬く間に泣くのを止めてしまいました。
それどころか、そのプルプルな頬を緩ませてとても、とても愛らしく笑い始めたではありませんか。
それだけではありません。
リディーシアは覚束ない手を伸ばし始めました。正確には、伸ばそうと幾度も幾度もその紅葉のような小さな手を懸命に動かし続けていました。
周囲の人達も直ぐに気が付きます。
彼女は抱き返そうとしているのでした。自分がそうされて嬉しいことを、返そうとしているかのように。
そう、リディーシアが泣き止んだ理由。それは二歳年上の姉、リーネリーシェに抱き抱えられた、その瞬間でした。
無邪気に笑うリディーシア。
その一方で、リーネリーシェにもある感情が芽生えていました。
産まれて初めて出会った、自分が庇護すべき妹という存在。
この両の腕に伝わる確かな温もり。そしてその蕩けるような笑みを前に、リーネリーシェも釣られて花が咲くように笑ったのでした。
リディーシアはその後もずーっと姉にばかり懐いていました。他の誰が抱き抱えても駄目で、姉が駆け付けるまでひたすらに泣き続けました。
そうすると姉が来てくれるのを何となく分かっていたのでしょう。むしろ以前より泣く回数が増えたほどです。
そんな彼女の為に毎度毎度呼び出されるリーネリーシェでしたが、そのことに不満を覚えることはありませんでした。むしろ、密かに誇らしく思っていました。
自分が妹の一番であること。それは今までの僅かな人生の中で、唯一自分だけに与えられた確かな役割。
その役割を与えてくれる。いや、それほどに自分を、自分だけを求めてくれる妹のことを、彼女は心から愛していました。
月日が経ち、自由に歩き回り多少なりとも言葉を介するようになったリディーシアは流石に無闇矢鱈と泣き出すことはしませんでした。
その代わりに、彼女はいつも姉と一緒に居たがりました。ご飯も、遊びも、お出かけも、お風呂も、お布団も。
未熟なりにその手を、その口を最大限に活用し、ひたすら姉にせがみました。
そんな彼女の我儘を、リーネリーシェは拒絶することはしませんでした。
ですが、ある時を境にリーネリーシェは妹を避けるようになりました。
声を掛けてもそのまま行ってしまうし、抱き締めてもくれません。
リディーシアは悲しみました。何故かを考えますが答えは出ません。
それでも悲しんで悲しんで悲しんだ後、考えて考えて考えました。
姉はただただ甘え続ける自分に嫌気がさしたのだと。
幼心に自分の幼稚さを自覚してしまうと、途端に姉への申し訳なさを覚えました。それでも、そこで諦めることは出来ませんでした。
今までずっと姉の愛情を一身に受けてきた彼女は、姉のことをとてもとてもとても大好きだったのです。
それを、仕方ないからと消化出来てしまう諦めの良さを、生まれ持っていなかったのです。
姉に誇れる自分になりたい。姉に好かれる自分になりたい。そうすれば……。
それから彼女は変わりました。甘えることをやめたのです。
今まで姉と一緒、あるいはお願いしていた着替えも、ご飯も、お風呂も、お布団も、全て一人きりで頑張りました。
最初は右も左も分からず最後には侍女が全てやってくれていましたが、毎日毎日諦めず挑戦を続けて、ついにこれなら手を貸さなくても安心とお墨付きを貰いました。
次に両親に相談し、教育係を付けて貰いました。
まだ早いと言われもしましたが、一向に諦めの見えない意思の固さに観念したようです。
勿論辛い時もありましたし、泣いた回数なんて数え切れません。
それでも、投げ出すことは一切しませんでした。
全ては、もう一度姉の笑顔を受け取る為……。
――そして時は流れ、そして今に至ると。
なげぇ!!!って?
本当でしたら一幕三時間の三部構成で劇的にお送りしたい所を、断腸の思いで愛情溢れ気品高く麗しいリリ姉様の魅力を一割程しかお伝え出来ない程度まで削減してお送りしたのですけど。
一人称の枠をはみ出した所まで描写されてるぞ、ですって?
……それは、火事場の馬鹿力という奴です。
さて、改めまして、何で自己紹介をしているのか、でしたか。
何故かというとこれは……。
走 馬 灯 だから、です!!!
目の前に迫るのは何というか淑女として口に出してはいけないような形相をしている二頭の馬。その馬には金属製の引き手が取り付けられていて、その後ろで牽引されているのは現在一般的に流通している木材を原料にした馬車だろう。家というには流石に小さいけれど、倉庫としては十分成立しそうなサイズだ。
石畳を踏み砕かんばかりに騒々しく蹄鉄を踏み鳴らしながら鼻息荒くお互いに我先にと言わんばかりの勢いで疾走しているお馬さん達。まず通常の馬の速度であれば危機的だったが、彼(彼女?)等は馬車を引いている。
本来なら早めに気付けば避けれる程度の速度であっただろう。しかし、現行で運行している馬車は基本的に魔法で強化するのが主流だ。というか、今時それ以外の馬車は淘汰されている。道路は共用だから速度をある程度揃えないとスムーズな移動が出来ないから、不文律として。
話題が横道に逸れたけど、そう、馬本来の能力を遥かに超える速度を出すことが可能なのだ。しかも、そこそこ優秀な人が掛けた魔法でもって、興奮により限界以上の能力を発揮している。
つまりどういうことかというと、気付いた一秒後には目の前に迫っていて一体どうしろと。
とまぁそういうわけで、どうにもならない死を前にして人間の潜在能力が現実逃避に浪費された結果が、先程の小噺でした。
語り口が違うのは、如何にもなご令嬢をアピールしてみたかったから。こちらが本来です。
冷静に聴こえたかもしれないけど、僅かでも可能性があるんだったら確実にそれにしがみついている。
諦めの悪さだけで言えば、リリ姉様にだって負けないだろう。
でも、どうにもならないのであればせめて、今までの人生を掛けて目指した淑女として振る舞いたい。
叶わなかった夢だけど、その夢に至るまでの道程は確かに歩んでいたのだと。志半ばで倒れるとしても、今まで歩んできたことは無駄では無かったのだと。そう信じる為に。
それが、生死の尊厳を踏み躙られかけている私の、せめてもの抵抗。
ただ、願わくば。
もう一度だけあの頃のように、何も考えずリリ姉様に抱き着いて。
頭を撫でられながら名前を呼んで貰って。
今まで頑張ったね、流石私の妹だって。
認めて、貰いたかった……。
ズゴオオオオオオォォォォォォォォォォォン!!!
私って誰だって?失礼致しました。
私、リディーシア・ブラウリネージュと申します。
格式高い貴族名家、ブラウリネージュ家の次女として産まれて十五年。
どこに出しても恥ずかしくない淑女であると自負しております。
自負?実際はどうだって?
余計なことに気が付く人ですね。
あくまで自負です。他評は付いてきてません。今はまだ。
とはいっても別に常識知らずなお転婆令嬢という訳では御座いません。
故あって、淑女教育に関しては人並み以上だというのは確固たる事実ですから。世間評はともかく、鬼教師と呼ばれる人からお墨付きも貰っております。
それでも周りの評価は付いてきません。何故かって?
そんなことが些細に感じるほど、周りの目を眩ませてしまう存在が身近に居るからです。そう、優秀程度では霞んでしまう、隔絶したお方が。
自分の遥か先を行く方を尊敬はしています。していますが。
……それでも僅かばかりの劣等感を抱いてしまうのは、許して頂きたく存じます。
自分が目指すべき目標であって、手の届かない憧れだとは、思いたくないですから。
少々熱く語り過ぎてしまいましたね。
ああ、何で自己紹介をしているのか、ですって?
それは聴くも涙、語るも涙なお話で。
――15年前、代々貴族を継承してきたブラウリネージュ家に、それはそれは可愛らしい天使のような女の子が産まれました。
その女の子は……。
唐突な回想やめろですって?
分かりました分かりました。
出来るだけ端折って説明致しますが、無関係という訳ではないのでほんの少し語る程度は我慢くださいな。
――リディーシアと名付けられた赤ん坊は、笑顔のとても可愛い女の子でした。
リディーシアはとても可愛い女の子でしたが、一つだけ困った所がありました。
それは、とっても泣き虫さんだったということです。
両親に抱きかかえられても一向に泣き止まず、かといって侍女に任せてみてもその激しさは増すばかり。
どうしたらいいのか、父母は揃って途方に暮れてしまいます。
そんな彼女でしたが、あることをしたら瞬く間に泣くのを止めてしまいました。
それどころか、そのプルプルな頬を緩ませてとても、とても愛らしく笑い始めたではありませんか。
それだけではありません。
リディーシアは覚束ない手を伸ばし始めました。正確には、伸ばそうと幾度も幾度もその紅葉のような小さな手を懸命に動かし続けていました。
周囲の人達も直ぐに気が付きます。
彼女は抱き返そうとしているのでした。自分がそうされて嬉しいことを、返そうとしているかのように。
そう、リディーシアが泣き止んだ理由。それは二歳年上の姉、リーネリーシェに抱き抱えられた、その瞬間でした。
無邪気に笑うリディーシア。
その一方で、リーネリーシェにもある感情が芽生えていました。
産まれて初めて出会った、自分が庇護すべき妹という存在。
この両の腕に伝わる確かな温もり。そしてその蕩けるような笑みを前に、リーネリーシェも釣られて花が咲くように笑ったのでした。
リディーシアはその後もずーっと姉にばかり懐いていました。他の誰が抱き抱えても駄目で、姉が駆け付けるまでひたすらに泣き続けました。
そうすると姉が来てくれるのを何となく分かっていたのでしょう。むしろ以前より泣く回数が増えたほどです。
そんな彼女の為に毎度毎度呼び出されるリーネリーシェでしたが、そのことに不満を覚えることはありませんでした。むしろ、密かに誇らしく思っていました。
自分が妹の一番であること。それは今までの僅かな人生の中で、唯一自分だけに与えられた確かな役割。
その役割を与えてくれる。いや、それほどに自分を、自分だけを求めてくれる妹のことを、彼女は心から愛していました。
月日が経ち、自由に歩き回り多少なりとも言葉を介するようになったリディーシアは流石に無闇矢鱈と泣き出すことはしませんでした。
その代わりに、彼女はいつも姉と一緒に居たがりました。ご飯も、遊びも、お出かけも、お風呂も、お布団も。
未熟なりにその手を、その口を最大限に活用し、ひたすら姉にせがみました。
そんな彼女の我儘を、リーネリーシェは拒絶することはしませんでした。
ですが、ある時を境にリーネリーシェは妹を避けるようになりました。
声を掛けてもそのまま行ってしまうし、抱き締めてもくれません。
リディーシアは悲しみました。何故かを考えますが答えは出ません。
それでも悲しんで悲しんで悲しんだ後、考えて考えて考えました。
姉はただただ甘え続ける自分に嫌気がさしたのだと。
幼心に自分の幼稚さを自覚してしまうと、途端に姉への申し訳なさを覚えました。それでも、そこで諦めることは出来ませんでした。
今までずっと姉の愛情を一身に受けてきた彼女は、姉のことをとてもとてもとても大好きだったのです。
それを、仕方ないからと消化出来てしまう諦めの良さを、生まれ持っていなかったのです。
姉に誇れる自分になりたい。姉に好かれる自分になりたい。そうすれば……。
それから彼女は変わりました。甘えることをやめたのです。
今まで姉と一緒、あるいはお願いしていた着替えも、ご飯も、お風呂も、お布団も、全て一人きりで頑張りました。
最初は右も左も分からず最後には侍女が全てやってくれていましたが、毎日毎日諦めず挑戦を続けて、ついにこれなら手を貸さなくても安心とお墨付きを貰いました。
次に両親に相談し、教育係を付けて貰いました。
まだ早いと言われもしましたが、一向に諦めの見えない意思の固さに観念したようです。
勿論辛い時もありましたし、泣いた回数なんて数え切れません。
それでも、投げ出すことは一切しませんでした。
全ては、もう一度姉の笑顔を受け取る為……。
――そして時は流れ、そして今に至ると。
なげぇ!!!って?
本当でしたら一幕三時間の三部構成で劇的にお送りしたい所を、断腸の思いで愛情溢れ気品高く麗しいリリ姉様の魅力を一割程しかお伝え出来ない程度まで削減してお送りしたのですけど。
一人称の枠をはみ出した所まで描写されてるぞ、ですって?
……それは、火事場の馬鹿力という奴です。
さて、改めまして、何で自己紹介をしているのか、でしたか。
何故かというとこれは……。
走 馬 灯 だから、です!!!
目の前に迫るのは何というか淑女として口に出してはいけないような形相をしている二頭の馬。その馬には金属製の引き手が取り付けられていて、その後ろで牽引されているのは現在一般的に流通している木材を原料にした馬車だろう。家というには流石に小さいけれど、倉庫としては十分成立しそうなサイズだ。
石畳を踏み砕かんばかりに騒々しく蹄鉄を踏み鳴らしながら鼻息荒くお互いに我先にと言わんばかりの勢いで疾走しているお馬さん達。まず通常の馬の速度であれば危機的だったが、彼(彼女?)等は馬車を引いている。
本来なら早めに気付けば避けれる程度の速度であっただろう。しかし、現行で運行している馬車は基本的に魔法で強化するのが主流だ。というか、今時それ以外の馬車は淘汰されている。道路は共用だから速度をある程度揃えないとスムーズな移動が出来ないから、不文律として。
話題が横道に逸れたけど、そう、馬本来の能力を遥かに超える速度を出すことが可能なのだ。しかも、そこそこ優秀な人が掛けた魔法でもって、興奮により限界以上の能力を発揮している。
つまりどういうことかというと、気付いた一秒後には目の前に迫っていて一体どうしろと。
とまぁそういうわけで、どうにもならない死を前にして人間の潜在能力が現実逃避に浪費された結果が、先程の小噺でした。
語り口が違うのは、如何にもなご令嬢をアピールしてみたかったから。こちらが本来です。
冷静に聴こえたかもしれないけど、僅かでも可能性があるんだったら確実にそれにしがみついている。
諦めの悪さだけで言えば、リリ姉様にだって負けないだろう。
でも、どうにもならないのであればせめて、今までの人生を掛けて目指した淑女として振る舞いたい。
叶わなかった夢だけど、その夢に至るまでの道程は確かに歩んでいたのだと。志半ばで倒れるとしても、今まで歩んできたことは無駄では無かったのだと。そう信じる為に。
それが、生死の尊厳を踏み躙られかけている私の、せめてもの抵抗。
ただ、願わくば。
もう一度だけあの頃のように、何も考えずリリ姉様に抱き着いて。
頭を撫でられながら名前を呼んで貰って。
今まで頑張ったね、流石私の妹だって。
認めて、貰いたかった……。
ズゴオオオオオオォォォォォォォォォォォン!!!
0
あなたにおすすめの小説
孤児院の愛娘に会いに来る国王陛下
akechi
ファンタジー
ルル8歳
赤子の時にはもう孤児院にいた。
孤児院の院長はじめ皆がいい人ばかりなので寂しくなかった。それにいつも孤児院にやってくる男性がいる。何故か私を溺愛していて少々うざい。
それに貴方…国王陛下ですよね?
*コメディ寄りです。
不定期更新です!
幻獣保護センター廃棄処理係の私、ボロ雑巾のような「ゴミ幻獣」をこっそり洗ってモフっていたら、実は世界を喰らう「終焉の獣」だった件について
いぬがみとうま🐾
ファンタジー
「魔力なしの穀潰し」――そう蔑まれ、幻獣保護センターの地下で廃棄幻獣の掃除に明け暮れる少女・ミヤコ。
実のところ、その施設は「価値のない命」を無慈悲に殺処分する地獄だった。
ある日、ミヤコの前に運ばれてきたのは、泥と油にまみれた「ボロ雑巾」のような正体不明の幻獣。
誰の目にもゴミとしか映らないその塊を、ミヤコは放っておけなかった。
「こんなに汚れたままなんて、かわいそう」
彼女が生活魔法を込めたブラシで丹念に汚れを落とした瞬間、世界を縛る最凶の封印が汚れと一緒に「流されてしまう。
現れたのは、月光を纏ったような美しい銀狼。
それは世界を喰らうと恐れられる伝説の災厄級幻獣『フェンリル・ヴォイド』だった……。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
拾われ子のスイ
蒼居 夜燈
ファンタジー
【第18回ファンタジー小説大賞 奨励賞】
記憶にあるのは、自分を見下ろす紅い眼の男と、母親の「出ていきなさい」という怒声。
幼いスイは故郷から遠く離れた西大陸の果てに、ドラゴンと共に墜落した。
老夫婦に拾われたスイは墜落から七年後、二人の逝去をきっかけに養祖父と同じハンターとして生きていく為に旅に出る。
――紅い眼の男は誰なのか、母は自分を本当に捨てたのか。
スイは、故郷を探す事を決める。真実を知る為に。
出会いと別れを繰り返し、命懸けの戦いを繰り返し、喜びと悲しみを繰り返す。
清濁が混在する世界に、スイは何を見て何を思い、何を選ぶのか。
これは、ひとりの少女が世界と己を知りながら成長していく物語。
※週2回(木・日)更新。
※誤字脱字報告に関しては感想とは異なる為、修正が済み次第削除致します。ご容赦ください。
※カクヨム様にて先行公開(登場人物紹介はアルファポリス様でのみ掲載)
※表紙画像、その他キャラクターのイメージ画像はAIイラストアプリで作成したものです。再現不足で色彩の一部が作中描写とは異なります。
※この物語はフィクションです。登場する人物・団体・名称等は架空であり、実在のものとは関係ありません。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
転生したら名家の次男になりましたが、俺は汚点らしいです
NEXTブレイブ
ファンタジー
ただの人間、野上良は名家であるグリモワール家の次男に転生したが、その次男には名家の人間でありながら、汚点であるが、兄、姉、母からは愛されていたが、父親からは嫌われていた
幽閉王女と指輪の精霊~嫁いだら幽閉された!餓死する前に脱出したい!~
二階堂吉乃
恋愛
同盟国へ嫁いだヴァイオレット姫。夫である王太子は初夜に現れなかった。たった1人幽閉される姫。やがて貧しい食事すら届かなくなる。長い幽閉の末、死にかけた彼女を救ったのは、家宝の指輪だった。
1年後。同盟国を訪れたヴァイオレットの従兄が彼女を発見する。忘れられた牢獄には姫のミイラがあった。激怒した従兄は同盟を破棄してしまう。
一方、下町に代書業で身を立てる美少女がいた。ヴィーと名を偽ったヴァイオレットは指輪の精霊と助けあいながら暮らしていた。そこへ元夫?である王太子が視察に来る。彼は下町を案内してくれたヴィーに恋をしてしまう…。
復讐のための五つの方法
炭田おと
恋愛
皇后として皇帝カエキリウスのもとに嫁いだイネスは、カエキリウスに愛人ルジェナがいることを知った。皇宮ではルジェナが権威を誇示していて、イネスは肩身が狭い思いをすることになる。
それでも耐えていたイネスだったが、父親に反逆の罪を着せられ、家族も、彼女自身も、処断されることが決まった。
グレゴリウス卿の手を借りて、一人生き残ったイネスは復讐を誓う。
72話で完結です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる