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55「魔女の声を聞いたらしいの」
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今年のパーティは学園で行うので、きちんとドレスアップする。
侯爵家の侍女たちの手により、ヴェロニカとルイーザも身支度を整えた。
「それがお揃いの衣装? 可愛いわね」
ルイーザを横目で見ながらヴェロニカは言った。
いつもルイーザは大人びたドレスを着ているが、今夜は丸くふくらんだ可愛らしいドレスを着ている。
「ええ、皆で案を出し合って決めたのよ」
ルイーザは鏡に映る自分を見ながら答えるとヴェロニカを見た。
「ヴェロニカのドレスも変わっているわね」
「これは小説に出てきたドレスを再現してもらったの」
薄い素材のフリルを複雑に重ねた、八重の花びらのようなドレスは本で読んで憧れて、夏休みに家に帰った時に母親と相談してオーダーしたのだ。
それが出来上がったというので今日持ってきてもらった。
想像通りの仕上がりでヴェロニカは満足している。
「そうだったの。素敵ね」
「ありがとう」
ルイーザの言葉にヴェロニカは笑顔で応えた。
着替えを終えて女子寮から出ると、エリアスが待っていた。
「ヴェロニカ様。本日のドレスもとてもお似合いですね」
「ありがとう」
ヴェロニカは差し出されたエリアスの手を取った。
本来ならばエスコートは婚約者であるカインの役目だが、今日は優勝したエリアスのパートナーとして参加するのだ。
「今年のキング、エリアス・ボーハイツ!」
声と共に扉が開かれ、ヴェロニカたちは大きな拍手に迎えられた。
(何だかくすぐったいわ)
去年のパーティは制服だったから気軽な雰囲気だったけれど、今年は皆盛装した本格的なパーティだ。
華やかなパーティ会場へ最後に入るのは、前世で王太子の婚約者だった時を思い出させた。
フロアの中央へ立つと、エリアスと向かい合わせになり互いにお辞儀をする。
音楽が流れ、二人は踊り始めた。
「エリアス、優勝おめでとう」
ヴェロニカは改めて言った。
「ありがとうございます」
「二回目の競技もやりたかった?」
「そうですね……ですが、仕方ありません」
「殿下は落馬した後、歩いていたけれど……怪我はしなかったかしら」
「心配ですか」
「ええ……」
「――本当に不快な男だ」
「え?」
エリアスとは思えない呟かれた言葉に、ヴェロニカは目を見開いた。
「ヴェロニカ様の心に負担を与えるような者は、王太子には相応しくありませんね」
ヴェロニカと目が合うと、エリアスは笑みを浮かべてそう言った。
(……そんなに、二回目の競技が中止になったことが不満だったのかしら)
エリアスとは思えない、不謹慎な言葉にヴェロニカは困惑した。
「それは、言い過ぎだし、失礼だわ」
「そうでしょうか」
「他の人に聞かれなくても言ってはいけないわ」
「そうやってヴェロニカ様が庇うのも不快ですね。国を滅ぼすような者のくせに」
黒い瞳の奥に不穏な光が宿った。
「……え?」
ヴェロニカの心臓がドクン、と跳ねた。
「……国を……滅ぼす?」
(どうしてエリアスがそのことを……)
それはヴェロニカとアリサしか知らないはずなのに。
「……どういうこと?」
「そう言われたのです」
「言われた? ……誰に?」
「さあ。時折聞こえるんです、女性の声が」
そう答えて、エリアスは視線を逸らせた。
その先には、多くの女生徒たちに囲まれるフィンセントの姿が見えた。
「幻聴かと思っていたのですが。その声が言った通りに落馬したので、全くの幻というわけではないのかもしれません」
ヴェロニカは息を呑んだ。
(それって……エリアスにも魔女の声が聞こえているっていうこと?)
「……女性の声が言ったの? 殿下が落馬するって」
「ええ。落馬させて鼻をへし折ってやると。……心の中の願望が出てきただけかもしれませんが」
「願望?」
「いえ、なんでもありません」
にっこりと、ヴェロニカに笑顔を向けてエリアスは言った。
(え……まって、本当に魔女なの!?)
混乱しているうちに曲が終わった。
ヴェロニカとエリアスは再びお辞儀を交わし、拍手に包まれた。
(どうしよう。確認する? でもどうやって……)
エリアスが聞いたのが魔女の声なのか、彼がどこまで知っているのか。
本人に確認したいけれど、何も知らなかった場合、余計なことを言ってしまうのもまずいだろう。
「エリアス・ボーハイツ様」
フロアから出て行くと、数人の女生徒が近づいてきた。
「次は私と踊ってくださいませんか」
「いえ、私と……!」
「……申し訳ございませんが……」
「エリアス。あなたはキングなのだから」
ダンスの申し出を断ろうとしたエリアスにヴェロニカは言った。
「皆と踊るのもキングの務めよ」
キングとなった者は、その夜のパーティでダンスに誘われたらなるべく断らないという慣習があるという。
去年カインがキングとなったときは、普段から恐れられていたせいか寄ってくる者はいなかったが、エリアスは人気があるというし、彼と踊りたい子たちはたくさんいるのだろう。
「――分かりました」
小さくため息をついたエリアスは、女生徒たちに囲まれながら再びフロアへと戻って行った。
(さて私は……どうしようかしら)
カインはどこにいるのだろうと視線を巡らせると、赤い髪が見えた。
「アリサ!」
ヴェロニカはアリサの元へ駆け寄った。
「先輩。さっきのダンス、とても素敵でした」
「ありがとう。そんなことより、ちょっときて」
ヴェロニカはアリサの腕を取ると、周囲に人がいない会場の隅へと向かった。
「どうしたんですか」
「エリアスがね、魔女の声を聞いたらしいの」
「……え?」
目を見開いたアリサに、ヴェロニカはエリアスの話を伝えた。
「どうして……魔女の声は愛し子しか聞こえないはずなのに」
アリサは言った。
「まさか、エリアスも愛し子に……?」
「そんなこと……宵の魔女に魅入られて愛し子になると嫉妬深くなったりするって」
「……エリアスはそんな感じではないわね」
アリサの言葉にヴェロニカは思案した。
確かに前世の自分は、コントロールできないくらい嫉妬深く攻撃的になっていた。
エリアスはいつも冷静で、誰かを嫉妬したりするようなことはない。
『そうやってヴェロニカ様が庇うのも不快ですね。国を滅ぼすような者のくせに』
ダンスの時に聞いたエリアスの言葉を思い出した。
(確かに、今日はエリアスらしくないことを言っていたけれど……)
それを魔女のせいだと認めてしまうのも怖い、とヴェロニカは思った。
「こんなところで何してるんだ?」
カインの声が聞こえた。
「あ……ええと、ちょっと相談を」
「相談?」
「あの、それじゃあ私はこれで」
カインが近づいてくると、アリサは慌てて頭を下げて立ち去っていった。
「今のは、確かサロンの後輩だったな」
「ええ」
アリサの後ろ姿を見送ると、カインはヴェロニカに向いた。
「そのドレス、もしかして『追憶の日々』に出てきたやつか」
「まあ、分かったの?」
「あのシーンは印象的だったからな」
そう答えてカインは目を細めた。
「そのネックレスともよく合っている」
青い石をあしらったネックレスは、婚約した時にカインから贈られたもので、母親の形見だという。
そんな大切なものをもらっていいのかと聞くと「男が持っていてもしかたないだろう」と返されたのだ。
「ありがとう。カインのタイもおかしくはないわね」
ネックレスのお返しに、ヴェロニカはクラーセン子爵家の紋章を刺繍したタイを贈った。
「ああ、とても気に入っている」
首元に手を当ててそう答えると、カインはヴェロニカに手を差し出した。
「踊りに行くか」
「ええ」
ヴェロニカは笑顔で差し出された手を取った。
侯爵家の侍女たちの手により、ヴェロニカとルイーザも身支度を整えた。
「それがお揃いの衣装? 可愛いわね」
ルイーザを横目で見ながらヴェロニカは言った。
いつもルイーザは大人びたドレスを着ているが、今夜は丸くふくらんだ可愛らしいドレスを着ている。
「ええ、皆で案を出し合って決めたのよ」
ルイーザは鏡に映る自分を見ながら答えるとヴェロニカを見た。
「ヴェロニカのドレスも変わっているわね」
「これは小説に出てきたドレスを再現してもらったの」
薄い素材のフリルを複雑に重ねた、八重の花びらのようなドレスは本で読んで憧れて、夏休みに家に帰った時に母親と相談してオーダーしたのだ。
それが出来上がったというので今日持ってきてもらった。
想像通りの仕上がりでヴェロニカは満足している。
「そうだったの。素敵ね」
「ありがとう」
ルイーザの言葉にヴェロニカは笑顔で応えた。
着替えを終えて女子寮から出ると、エリアスが待っていた。
「ヴェロニカ様。本日のドレスもとてもお似合いですね」
「ありがとう」
ヴェロニカは差し出されたエリアスの手を取った。
本来ならばエスコートは婚約者であるカインの役目だが、今日は優勝したエリアスのパートナーとして参加するのだ。
「今年のキング、エリアス・ボーハイツ!」
声と共に扉が開かれ、ヴェロニカたちは大きな拍手に迎えられた。
(何だかくすぐったいわ)
去年のパーティは制服だったから気軽な雰囲気だったけれど、今年は皆盛装した本格的なパーティだ。
華やかなパーティ会場へ最後に入るのは、前世で王太子の婚約者だった時を思い出させた。
フロアの中央へ立つと、エリアスと向かい合わせになり互いにお辞儀をする。
音楽が流れ、二人は踊り始めた。
「エリアス、優勝おめでとう」
ヴェロニカは改めて言った。
「ありがとうございます」
「二回目の競技もやりたかった?」
「そうですね……ですが、仕方ありません」
「殿下は落馬した後、歩いていたけれど……怪我はしなかったかしら」
「心配ですか」
「ええ……」
「――本当に不快な男だ」
「え?」
エリアスとは思えない呟かれた言葉に、ヴェロニカは目を見開いた。
「ヴェロニカ様の心に負担を与えるような者は、王太子には相応しくありませんね」
ヴェロニカと目が合うと、エリアスは笑みを浮かべてそう言った。
(……そんなに、二回目の競技が中止になったことが不満だったのかしら)
エリアスとは思えない、不謹慎な言葉にヴェロニカは困惑した。
「それは、言い過ぎだし、失礼だわ」
「そうでしょうか」
「他の人に聞かれなくても言ってはいけないわ」
「そうやってヴェロニカ様が庇うのも不快ですね。国を滅ぼすような者のくせに」
黒い瞳の奥に不穏な光が宿った。
「……え?」
ヴェロニカの心臓がドクン、と跳ねた。
「……国を……滅ぼす?」
(どうしてエリアスがそのことを……)
それはヴェロニカとアリサしか知らないはずなのに。
「……どういうこと?」
「そう言われたのです」
「言われた? ……誰に?」
「さあ。時折聞こえるんです、女性の声が」
そう答えて、エリアスは視線を逸らせた。
その先には、多くの女生徒たちに囲まれるフィンセントの姿が見えた。
「幻聴かと思っていたのですが。その声が言った通りに落馬したので、全くの幻というわけではないのかもしれません」
ヴェロニカは息を呑んだ。
(それって……エリアスにも魔女の声が聞こえているっていうこと?)
「……女性の声が言ったの? 殿下が落馬するって」
「ええ。落馬させて鼻をへし折ってやると。……心の中の願望が出てきただけかもしれませんが」
「願望?」
「いえ、なんでもありません」
にっこりと、ヴェロニカに笑顔を向けてエリアスは言った。
(え……まって、本当に魔女なの!?)
混乱しているうちに曲が終わった。
ヴェロニカとエリアスは再びお辞儀を交わし、拍手に包まれた。
(どうしよう。確認する? でもどうやって……)
エリアスが聞いたのが魔女の声なのか、彼がどこまで知っているのか。
本人に確認したいけれど、何も知らなかった場合、余計なことを言ってしまうのもまずいだろう。
「エリアス・ボーハイツ様」
フロアから出て行くと、数人の女生徒が近づいてきた。
「次は私と踊ってくださいませんか」
「いえ、私と……!」
「……申し訳ございませんが……」
「エリアス。あなたはキングなのだから」
ダンスの申し出を断ろうとしたエリアスにヴェロニカは言った。
「皆と踊るのもキングの務めよ」
キングとなった者は、その夜のパーティでダンスに誘われたらなるべく断らないという慣習があるという。
去年カインがキングとなったときは、普段から恐れられていたせいか寄ってくる者はいなかったが、エリアスは人気があるというし、彼と踊りたい子たちはたくさんいるのだろう。
「――分かりました」
小さくため息をついたエリアスは、女生徒たちに囲まれながら再びフロアへと戻って行った。
(さて私は……どうしようかしら)
カインはどこにいるのだろうと視線を巡らせると、赤い髪が見えた。
「アリサ!」
ヴェロニカはアリサの元へ駆け寄った。
「先輩。さっきのダンス、とても素敵でした」
「ありがとう。そんなことより、ちょっときて」
ヴェロニカはアリサの腕を取ると、周囲に人がいない会場の隅へと向かった。
「どうしたんですか」
「エリアスがね、魔女の声を聞いたらしいの」
「……え?」
目を見開いたアリサに、ヴェロニカはエリアスの話を伝えた。
「どうして……魔女の声は愛し子しか聞こえないはずなのに」
アリサは言った。
「まさか、エリアスも愛し子に……?」
「そんなこと……宵の魔女に魅入られて愛し子になると嫉妬深くなったりするって」
「……エリアスはそんな感じではないわね」
アリサの言葉にヴェロニカは思案した。
確かに前世の自分は、コントロールできないくらい嫉妬深く攻撃的になっていた。
エリアスはいつも冷静で、誰かを嫉妬したりするようなことはない。
『そうやってヴェロニカ様が庇うのも不快ですね。国を滅ぼすような者のくせに』
ダンスの時に聞いたエリアスの言葉を思い出した。
(確かに、今日はエリアスらしくないことを言っていたけれど……)
それを魔女のせいだと認めてしまうのも怖い、とヴェロニカは思った。
「こんなところで何してるんだ?」
カインの声が聞こえた。
「あ……ええと、ちょっと相談を」
「相談?」
「あの、それじゃあ私はこれで」
カインが近づいてくると、アリサは慌てて頭を下げて立ち去っていった。
「今のは、確かサロンの後輩だったな」
「ええ」
アリサの後ろ姿を見送ると、カインはヴェロニカに向いた。
「そのドレス、もしかして『追憶の日々』に出てきたやつか」
「まあ、分かったの?」
「あのシーンは印象的だったからな」
そう答えてカインは目を細めた。
「そのネックレスともよく合っている」
青い石をあしらったネックレスは、婚約した時にカインから贈られたもので、母親の形見だという。
そんな大切なものをもらっていいのかと聞くと「男が持っていてもしかたないだろう」と返されたのだ。
「ありがとう。カインのタイもおかしくはないわね」
ネックレスのお返しに、ヴェロニカはクラーセン子爵家の紋章を刺繍したタイを贈った。
「ああ、とても気に入っている」
首元に手を当ててそう答えると、カインはヴェロニカに手を差し出した。
「踊りに行くか」
「ええ」
ヴェロニカは笑顔で差し出された手を取った。
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