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プロローグ
神様の話
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「全知全能の神よ、どうか、お願いがあります。」
深く頭を下げながら、彼は俺に言った。
「頭を上げなさい。何です?聞くだけ聞きましょう。」
「…実は、私が修める世界での話なのです。」
「……貴方は世界に尽くしすぎです。神だからといって人にアレコレと尽くすから貴方の世界は温暖化やら絶滅やらと問題が「今回はそれとは違うのです!」
「…………………何ですか?」
「今回は、ある少年の魂について相談があるのです。」
「少年の魂?」
いつものような、世界に住む人々の未来を嘆く相談じゃないことに俺はわざと片眉を上げる。
「はい。その少年を見た時に少し不審な点を見つけたので、気になって観察をしていたのです。」
「……不審な点とは?」
「えぇっと、例えば、少し人間としては力が強すぎたりとか、引き寄せる力が強かったりなどですね…。それで、観察したのですがその少年、私とは別の神から愛されていたんです。」
ほぉ、少し驚いた。その世界の絶対的な権利者に気づかれず神の加護を与えるとは、かなり上位の神でしか出来ない。こいつもなんだかんだで上位ほどの力があるから、こいつを超える力を持つ神がやったことになる。
「…それで?」
「私も気になって調べたのですが…」
「……………」
「…………………」
「早く言いなさい」
「…その方が実は縁の神だったのです。」
「はぁ?!」
よりにもよってあいつが!?あの冷めた冷徹野郎が!?…嘘だろ…。
「全知全能の神よ、本性が出てしまっています。」
「うるさい、黙りなさい。」
「………話を戻しますが、ここからが相談なのです。その少年は何度も何度も同じ運命を繰り返し、運命の糸が雁字搦め絡まってどうしようもない状態まで来ています。…私はあの子が哀れでなりません。けれど、私には力が足りない、あの子を救う事ができない。だから、お願いです。あの子の自由を奪う糸を、貴方様の力で切って欲しいのです。あの子を救って欲しい」
なるほど、確かにそれは哀れだ。それに縁の奴にも一泡吹かせることが出来る。一石二鳥だ。けれど、問題はそこじゃない。
「それで、何が言いたい?」
「………あの子を違う世界へ行かせて欲しいのです。」
「…私に禁忌を犯せと言うのですか。」
「……………。」
やはりそうきたか。けれど、おかしい。確かにこいつはお人好しだが、いつもならばここまでは尽くさない。
「…あの少年の魂はあまりにも美しかった。一目見ただけで魅入られる程に、自らの世界にこれ程美しいものがあったかと問うほどに。」
「なるほど」
確かに、美しいものを愛すのは神の性分だ。俺も気持ちは分かる。けれど、
「無理なものは無理ですね。」
「そこを何とか…どうか、お願いします」
そうといわれてもな、無理なものは無理としか…ん?……ちょっと待てよ。俺は、少し昔の記憶を探った。……見つけた。
俺はニヤリと、猫のように笑った。
「いいぞ、その願いを聞き届けましょう。」
「!ほんとですか!」
「ただし、条件があります。」
「…伺います」
「私にその少年と関わる権利をくれるというのなら、その願いをききます。」
「…………………………。」
「この件はなかったことにし「分かりました。条件を飲みましょう。」
この賭けは俺の勝ちだ。俺もやはりこいつが魅入られる程の魂が気になる。
「…それで?早く貴方の世界に移してください。縁の神に見つかってしまうでしょ。」
「そう怒るな、それに、その少年は私の世界には移しはしません」
「あぁ?」
「メンチを切るな。…アイツだ、女神イニーツィオの世界。あいつは昔、禁忌を犯したせいで今はいないでしたよね?だから、ルールが適応されない。よって、今転移しても禁忌にはならない。そうでしょう?」
「…………はぁぁぁぁぁ。」
「早速やるぞ。」
「(本当に悪知恵だけは働くなこいつ)」
さぁ、やることは決まった。あとは、転移に当たるにつれて、その少年に力を与えなければならない。他にもやることは沢山ある。
暇つぶしにはなりそうだ。
深く頭を下げながら、彼は俺に言った。
「頭を上げなさい。何です?聞くだけ聞きましょう。」
「…実は、私が修める世界での話なのです。」
「……貴方は世界に尽くしすぎです。神だからといって人にアレコレと尽くすから貴方の世界は温暖化やら絶滅やらと問題が「今回はそれとは違うのです!」
「…………………何ですか?」
「今回は、ある少年の魂について相談があるのです。」
「少年の魂?」
いつものような、世界に住む人々の未来を嘆く相談じゃないことに俺はわざと片眉を上げる。
「はい。その少年を見た時に少し不審な点を見つけたので、気になって観察をしていたのです。」
「……不審な点とは?」
「えぇっと、例えば、少し人間としては力が強すぎたりとか、引き寄せる力が強かったりなどですね…。それで、観察したのですがその少年、私とは別の神から愛されていたんです。」
ほぉ、少し驚いた。その世界の絶対的な権利者に気づかれず神の加護を与えるとは、かなり上位の神でしか出来ない。こいつもなんだかんだで上位ほどの力があるから、こいつを超える力を持つ神がやったことになる。
「…それで?」
「私も気になって調べたのですが…」
「……………」
「…………………」
「早く言いなさい」
「…その方が実は縁の神だったのです。」
「はぁ?!」
よりにもよってあいつが!?あの冷めた冷徹野郎が!?…嘘だろ…。
「全知全能の神よ、本性が出てしまっています。」
「うるさい、黙りなさい。」
「………話を戻しますが、ここからが相談なのです。その少年は何度も何度も同じ運命を繰り返し、運命の糸が雁字搦め絡まってどうしようもない状態まで来ています。…私はあの子が哀れでなりません。けれど、私には力が足りない、あの子を救う事ができない。だから、お願いです。あの子の自由を奪う糸を、貴方様の力で切って欲しいのです。あの子を救って欲しい」
なるほど、確かにそれは哀れだ。それに縁の奴にも一泡吹かせることが出来る。一石二鳥だ。けれど、問題はそこじゃない。
「それで、何が言いたい?」
「………あの子を違う世界へ行かせて欲しいのです。」
「…私に禁忌を犯せと言うのですか。」
「……………。」
やはりそうきたか。けれど、おかしい。確かにこいつはお人好しだが、いつもならばここまでは尽くさない。
「…あの少年の魂はあまりにも美しかった。一目見ただけで魅入られる程に、自らの世界にこれ程美しいものがあったかと問うほどに。」
「なるほど」
確かに、美しいものを愛すのは神の性分だ。俺も気持ちは分かる。けれど、
「無理なものは無理ですね。」
「そこを何とか…どうか、お願いします」
そうといわれてもな、無理なものは無理としか…ん?……ちょっと待てよ。俺は、少し昔の記憶を探った。……見つけた。
俺はニヤリと、猫のように笑った。
「いいぞ、その願いを聞き届けましょう。」
「!ほんとですか!」
「ただし、条件があります。」
「…伺います」
「私にその少年と関わる権利をくれるというのなら、その願いをききます。」
「…………………………。」
「この件はなかったことにし「分かりました。条件を飲みましょう。」
この賭けは俺の勝ちだ。俺もやはりこいつが魅入られる程の魂が気になる。
「…それで?早く貴方の世界に移してください。縁の神に見つかってしまうでしょ。」
「そう怒るな、それに、その少年は私の世界には移しはしません」
「あぁ?」
「メンチを切るな。…アイツだ、女神イニーツィオの世界。あいつは昔、禁忌を犯したせいで今はいないでしたよね?だから、ルールが適応されない。よって、今転移しても禁忌にはならない。そうでしょう?」
「…………はぁぁぁぁぁ。」
「早速やるぞ。」
「(本当に悪知恵だけは働くなこいつ)」
さぁ、やることは決まった。あとは、転移に当たるにつれて、その少年に力を与えなければならない。他にもやることは沢山ある。
暇つぶしにはなりそうだ。
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