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異世界
始まりの森
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「……………」
目が覚めるとそこは、鬱蒼と茂る森の中でした。……………本当にどうなっているんだ。
落ち着いて考えてみても、分からない。逆に落ち着いたゆえに混乱が襲ってくる。
………何処だ此処
おかしい。全てがおかしい。だって、そうじゃないか。あのとき、たしかに僕は叔母さんに刃物で刺された。それに…。そこまで考えてハッとした。
なるほど、此処が樹海か
全ての納得がいった。
叔母さんは僕を殺したあと、ここに僕を捨てたのか。
だから体が痛くないのか。
刺された脇腹は何も無かったように傷がない。服も僕が1番着ていたパーカーとズボンだ。それに常日頃からヒリヒリと痛んだ左頬の火傷が、触った感じから普通の皮膚のようにツルツルしてる。ふむ、つまり僕は化けて出ている状態、幽霊になったのか。
………幽霊って、足あるんだ…
落ち着け、落ち着け、落ち着け、自分に言い聞かせる。混乱がまだ解けていないようだ。ふざけている場合ではない。とりあえず僕はいつもの様にパーカーのフードを深く被った。
まず最初に、僕は死んだ。あれは、助かるようなものでは無い………と思う。けど口から血が出るぐらいだ、内臓もやられているだろう。………いや、確実に死んだな。
次に僕がいる場所だ。見覚えのない森にいる。周りは木々が立ち並ぶだけで人気ひとつ無い。
………それにこの森は、この森の雰囲気は、あまりにも静まり返っている。
………なんといいのだろうか。この森は、他者を拒む為に存在している様な気さえしてくる。
そう、生き物がいないのだ。先程は人気がないと言ったが、よくよく観察してみると、人どころか鳥や虫ですらいない。
風の音だけというのが、これ程寂しいものなのだと初めて知った。ザワザワと騒ぐ木の揺れる音が、まるで僕のことを嘲笑っているようにも、噂しているようにも聴こえる。実に不愉快である。
………とりあえず、僕は今やるべき事を探す。そして思いつく。僕の死体を探そう。きっとどこかに埋まっているはず…いや、もしかしたら骨になっていたり、灰になっていたり、見るも無惨に腐り落ちているかもしれない。
それでも、見つけたい。いや、見つけなければならない。
全ては、僕の自己満足のために。
そう決心し、振り返った僕の前に待っていたのは、色鮮やかに輝く複数の火の玉だった。
目が覚めるとそこは、鬱蒼と茂る森の中でした。……………本当にどうなっているんだ。
落ち着いて考えてみても、分からない。逆に落ち着いたゆえに混乱が襲ってくる。
………何処だ此処
おかしい。全てがおかしい。だって、そうじゃないか。あのとき、たしかに僕は叔母さんに刃物で刺された。それに…。そこまで考えてハッとした。
なるほど、此処が樹海か
全ての納得がいった。
叔母さんは僕を殺したあと、ここに僕を捨てたのか。
だから体が痛くないのか。
刺された脇腹は何も無かったように傷がない。服も僕が1番着ていたパーカーとズボンだ。それに常日頃からヒリヒリと痛んだ左頬の火傷が、触った感じから普通の皮膚のようにツルツルしてる。ふむ、つまり僕は化けて出ている状態、幽霊になったのか。
………幽霊って、足あるんだ…
落ち着け、落ち着け、落ち着け、自分に言い聞かせる。混乱がまだ解けていないようだ。ふざけている場合ではない。とりあえず僕はいつもの様にパーカーのフードを深く被った。
まず最初に、僕は死んだ。あれは、助かるようなものでは無い………と思う。けど口から血が出るぐらいだ、内臓もやられているだろう。………いや、確実に死んだな。
次に僕がいる場所だ。見覚えのない森にいる。周りは木々が立ち並ぶだけで人気ひとつ無い。
………それにこの森は、この森の雰囲気は、あまりにも静まり返っている。
………なんといいのだろうか。この森は、他者を拒む為に存在している様な気さえしてくる。
そう、生き物がいないのだ。先程は人気がないと言ったが、よくよく観察してみると、人どころか鳥や虫ですらいない。
風の音だけというのが、これ程寂しいものなのだと初めて知った。ザワザワと騒ぐ木の揺れる音が、まるで僕のことを嘲笑っているようにも、噂しているようにも聴こえる。実に不愉快である。
………とりあえず、僕は今やるべき事を探す。そして思いつく。僕の死体を探そう。きっとどこかに埋まっているはず…いや、もしかしたら骨になっていたり、灰になっていたり、見るも無惨に腐り落ちているかもしれない。
それでも、見つけたい。いや、見つけなければならない。
全ては、僕の自己満足のために。
そう決心し、振り返った僕の前に待っていたのは、色鮮やかに輝く複数の火の玉だった。
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