17 / 50
結局のところどれだけ受け止められるかにかかっている 2
しおりを挟む
「伊月君てさ、彼女いるんだよね」
「へえ……」
俺は自分でも驚くくらい低い声が出た。俺の声は、なんだか自分の声ではないような気がした。内心動揺していたが、それを一切鈴木に悟られまいとした。
「相手は多分、別のクラスの子だと思う。伊月君がどうして彼女と知り合ったのかはわからない。
彼女、すごく真面目で、勉強も頑張っているみたい。吹奏楽部ね。きっと何かしら行事があると、生徒会と放送委員と吹奏楽部って一緒になりがちなのよね、ほら、入学式とは壮行会とかそういう式典の時。彼女はフルートを吹いているみたい。綺麗な子。長い黒髪よ、副部長みたい。
伊月君と彼女は、あんまり自分たちが付き合っていることを周りに言っていないみたいね。あんまりっていうか、殆ど誰にも言っていないみたい。
でも見たの。私、伊月君が彼女に指輪を渡しているところを見ちゃったの。たまたま。私たちって、つくづくそう言うタイミングだけは合うみたいね。初めに私の小説を呼んだもの伊月君だし、お互い知られたくないところは見えちゃうのかもね。それで彼女の方は、何かキーホルダーみたいなのを伊月君に渡してた。それで、伊月君の携帯のカバーに、昨日から新しいストラップがぶら下がってた。月の形をしているシルバーのストラップ。ただそれだけなんだけどね、うん。
ただ、それを言いたかっただけなんだけどね、私……」
もう聞きたくなかった。何も聞きたくなかった。あらゆることを無視して、あらゆることを封印してしまいたかった。全てを無きものにして、何も考えずにいつも通り過ごしたかった。
でもそれはもう無理だった。まったく、なんでこんなことになってしまったのだろう。
今目の前にいる女は、静かに綺麗に泣いていた。なんだってこの女は泣いているんだ? いつまでも伊月に女が出来ないとでも思っていたのか? そんなわけはないのだ。
いつかは伊月にも、鈴木にも、あわよくば俺にも好きな人が出来る。好きな人が出来て、もしかしたら幸せになれるかもしれない。それぞれがそれぞれの未来を、幸せをつかんでいく。それは十分に起こりえることだった。ただそれが、伊月の場合ちょっとだけ人より早く起こりえただけだ。
何も言えなかった。動揺していたし、混乱していたし、ムカついてもいた。伊月のことをなめていた鈴木にも腹が立ったし、彼女が出来ても俺に何の報告も無い伊月にも腹が立った。何より、この三人の中で三人以外の世界を誰か氏らが持つことを想定していなかった自分に腹が立った。俺は本当に嫌な奴だし、こいつらがいないと、一人なんだな。改めて俺はそう実感した。元々一人だったし、どうせこうなる事は目に見えていた外せばなのに。
俺は鈴木の目の下あたり、頬の上に自分の手を重ねた。人差し指に涙が当たった。そのまま涙は流れ、俺の手の甲を濡らした。とても静かだった。声を一切挙げなかった。只現象として、それは行われていた。とにかく鈴木は泣き続けた。それは不思議な光景だった。水道をひねったら水が出るように、ただただ涙を量産していた。涙量は一向に衰えなかった。ダムの決壊が破れたみたいに、一度崩壊してしまえば、それを立て直すにはかなりの時間がかかった。
ため息をつきたかった。伊月を一発殴りたかった。でもきっと、そんなことじゃ何も解決しないんだろうな。俺にはどうしようもなかった。こればっかりはどうしようもないのだ。
手が若干しびれてきていたが、鈴木が泣き続ける以上、手をどかすわけにもいかなかった。ハンカチか何かがあればいいのにな。俺は制服のポッケからティッシュを取り出し、鈴木の顔を吹いた。彼女はまだ泣き続けていたが、それでも何もしないわけにはいかなかった。鈴木ダムの決壊を止めることは出来なかったが、鈴木の顔が汚れるのは嫌だったし、鈴木は明らかに俺に何かを求めていた。俺は少ない頭と女性経験を総動員させたつもりだった。これでも。もっといい方法があったのかもしれないが、少なくともその時俺が彼女にしてあげられたことは、これがベストだった。
俺は何も言わずに顔を拭いてやった。
「そっか」
彼女はただひたすらに泣いていた。彼女を見ていると、俺もなんだか泣きたくなった。なんでこんな風になっちゃったんだろうな、思えば、鈴木も俺も、一番自分を理解してくれたのは……
俺は鈴木の頭をなでた。俺はいろんなものを殴りたかった。色んなものを破壊したかった。でも俺はそうしなかった。そんなことをしたって、何も変わらないのに。
「大、丈、夫」
鈴木が震える声で言った。
「ちょっと予想してなかったことだから、動揺しただけ……」
「大丈夫には見えないけどな」
「大丈夫」
彼女は相変わらず泣いていた。
「ちょっとただ、このことを、小説のネタにできないかな、って思う自分がいるのよね、悲しい事に。ダメかな」
「しちゃえばいい」
本心だった。
「ネタにしてしまえばいいよ。俺が許可する」
「うん」
「鈴木の才能は俺が保証する。誰に何を言われても、誰がなんと言おうと、それは変わらない。俺が約束する」
「うん」
「未来永劫、それだけは変わらない事実だ。お前はすごい。俺にないものを持ってる。俺たちの心を揺さぶる何かを。だから鈴木が何か傷つくことなんかない」
「うん」
俺は次の言葉を探していた。聞きたいことがあった。聞かなくてもわかっていることを確かめたかった。俺は一瞬迷ったが、その言葉を飲み込んだ。
「今は泣くんだ、そうだな、足湯温泉が出来るくらいは泣くと良い。すごくすっきりする」
「うん」
「鈴木の才能は本物で……」
言葉が途切れた。俺は何を言うべきか忘れた。二度と言葉は帰って来なかった。
「へえ……」
俺は自分でも驚くくらい低い声が出た。俺の声は、なんだか自分の声ではないような気がした。内心動揺していたが、それを一切鈴木に悟られまいとした。
「相手は多分、別のクラスの子だと思う。伊月君がどうして彼女と知り合ったのかはわからない。
彼女、すごく真面目で、勉強も頑張っているみたい。吹奏楽部ね。きっと何かしら行事があると、生徒会と放送委員と吹奏楽部って一緒になりがちなのよね、ほら、入学式とは壮行会とかそういう式典の時。彼女はフルートを吹いているみたい。綺麗な子。長い黒髪よ、副部長みたい。
伊月君と彼女は、あんまり自分たちが付き合っていることを周りに言っていないみたいね。あんまりっていうか、殆ど誰にも言っていないみたい。
でも見たの。私、伊月君が彼女に指輪を渡しているところを見ちゃったの。たまたま。私たちって、つくづくそう言うタイミングだけは合うみたいね。初めに私の小説を呼んだもの伊月君だし、お互い知られたくないところは見えちゃうのかもね。それで彼女の方は、何かキーホルダーみたいなのを伊月君に渡してた。それで、伊月君の携帯のカバーに、昨日から新しいストラップがぶら下がってた。月の形をしているシルバーのストラップ。ただそれだけなんだけどね、うん。
ただ、それを言いたかっただけなんだけどね、私……」
もう聞きたくなかった。何も聞きたくなかった。あらゆることを無視して、あらゆることを封印してしまいたかった。全てを無きものにして、何も考えずにいつも通り過ごしたかった。
でもそれはもう無理だった。まったく、なんでこんなことになってしまったのだろう。
今目の前にいる女は、静かに綺麗に泣いていた。なんだってこの女は泣いているんだ? いつまでも伊月に女が出来ないとでも思っていたのか? そんなわけはないのだ。
いつかは伊月にも、鈴木にも、あわよくば俺にも好きな人が出来る。好きな人が出来て、もしかしたら幸せになれるかもしれない。それぞれがそれぞれの未来を、幸せをつかんでいく。それは十分に起こりえることだった。ただそれが、伊月の場合ちょっとだけ人より早く起こりえただけだ。
何も言えなかった。動揺していたし、混乱していたし、ムカついてもいた。伊月のことをなめていた鈴木にも腹が立ったし、彼女が出来ても俺に何の報告も無い伊月にも腹が立った。何より、この三人の中で三人以外の世界を誰か氏らが持つことを想定していなかった自分に腹が立った。俺は本当に嫌な奴だし、こいつらがいないと、一人なんだな。改めて俺はそう実感した。元々一人だったし、どうせこうなる事は目に見えていた外せばなのに。
俺は鈴木の目の下あたり、頬の上に自分の手を重ねた。人差し指に涙が当たった。そのまま涙は流れ、俺の手の甲を濡らした。とても静かだった。声を一切挙げなかった。只現象として、それは行われていた。とにかく鈴木は泣き続けた。それは不思議な光景だった。水道をひねったら水が出るように、ただただ涙を量産していた。涙量は一向に衰えなかった。ダムの決壊が破れたみたいに、一度崩壊してしまえば、それを立て直すにはかなりの時間がかかった。
ため息をつきたかった。伊月を一発殴りたかった。でもきっと、そんなことじゃ何も解決しないんだろうな。俺にはどうしようもなかった。こればっかりはどうしようもないのだ。
手が若干しびれてきていたが、鈴木が泣き続ける以上、手をどかすわけにもいかなかった。ハンカチか何かがあればいいのにな。俺は制服のポッケからティッシュを取り出し、鈴木の顔を吹いた。彼女はまだ泣き続けていたが、それでも何もしないわけにはいかなかった。鈴木ダムの決壊を止めることは出来なかったが、鈴木の顔が汚れるのは嫌だったし、鈴木は明らかに俺に何かを求めていた。俺は少ない頭と女性経験を総動員させたつもりだった。これでも。もっといい方法があったのかもしれないが、少なくともその時俺が彼女にしてあげられたことは、これがベストだった。
俺は何も言わずに顔を拭いてやった。
「そっか」
彼女はただひたすらに泣いていた。彼女を見ていると、俺もなんだか泣きたくなった。なんでこんな風になっちゃったんだろうな、思えば、鈴木も俺も、一番自分を理解してくれたのは……
俺は鈴木の頭をなでた。俺はいろんなものを殴りたかった。色んなものを破壊したかった。でも俺はそうしなかった。そんなことをしたって、何も変わらないのに。
「大、丈、夫」
鈴木が震える声で言った。
「ちょっと予想してなかったことだから、動揺しただけ……」
「大丈夫には見えないけどな」
「大丈夫」
彼女は相変わらず泣いていた。
「ちょっとただ、このことを、小説のネタにできないかな、って思う自分がいるのよね、悲しい事に。ダメかな」
「しちゃえばいい」
本心だった。
「ネタにしてしまえばいいよ。俺が許可する」
「うん」
「鈴木の才能は俺が保証する。誰に何を言われても、誰がなんと言おうと、それは変わらない。俺が約束する」
「うん」
「未来永劫、それだけは変わらない事実だ。お前はすごい。俺にないものを持ってる。俺たちの心を揺さぶる何かを。だから鈴木が何か傷つくことなんかない」
「うん」
俺は次の言葉を探していた。聞きたいことがあった。聞かなくてもわかっていることを確かめたかった。俺は一瞬迷ったが、その言葉を飲み込んだ。
「今は泣くんだ、そうだな、足湯温泉が出来るくらいは泣くと良い。すごくすっきりする」
「うん」
「鈴木の才能は本物で……」
言葉が途切れた。俺は何を言うべきか忘れた。二度と言葉は帰って来なかった。
0
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
天才天然天使様こと『三天美女』の汐崎真凜に勝手に婚姻届を出され、いつの間にか天使の旦那になったのだが...。【動画投稿】
田中又雄
恋愛
18の誕生日を迎えたその翌日のこと。
俺は分籍届を出すべく役所に来ていた...のだが。
「えっと...結論から申し上げますと...こちらの手続きは不要ですね」「...え?どういうことですか?」「昨日、婚姻届を出されているので親御様とは別の戸籍が作られていますので...」「...はい?」
そうやら俺は知らないうちに結婚していたようだった。
「あの...相手の人の名前は?」
「...汐崎真凛様...という方ですね」
その名前には心当たりがあった。
天才的な頭脳、マイペースで天然な性格、天使のような見た目から『三天美女』なんて呼ばれているうちの高校のアイドル的存在。
こうして俺は天使との-1日婚がスタートしたのだった。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
BL 男達の性事情
蔵屋
BL
漁師の仕事は、海や川で魚介類を獲ることである。
漁獲だけでなく、養殖業に携わる漁師もいる。
漁師の仕事は多岐にわたる。
例えば漁船の操縦や漁具の準備や漁獲物の処理等。
陸上での魚の選別や船や漁具の手入れなど、
多彩だ。
漁師の日常は毎日漁に出て魚介類を獲るのが主な業務だ。
漁獲とは海や川で魚介類を獲ること。
養殖の場合は魚介類を育ててから出荷する養殖業もある。
陸上作業の場合は獲った魚の選別、船や漁具の手入れを行うことだ。
漁業の種類と言われる仕事がある。
漁師の仕事だ。
仕事の内容は漁を行う場所や方法によって多様である。
沿岸漁業と言われる比較的に浜から近い漁場で行われ、日帰りが基本。
日本の漁師の多くがこの形態なのだ。
沖合(近海)漁業という仕事もある。
沿岸漁業よりも遠い漁場で行われる。
遠洋漁業は数ヶ月以上漁船で生活することになる。
内水面漁業というのは川や湖で行われる漁業のことだ。
漁師の働き方は、さまざま。
漁業の種類や狙う魚によって異なるのだ。
出漁時間は早朝や深夜に出漁し、市場が開くまでに港に戻り魚の選別を終えるという仕事が日常である。
休日でも釣りをしたり、漁具の手入れをしたりと、海を愛する男達が多い。
個人事業主になれば漁船や漁具を自分で用意し、漁業権などの資格も必要になってくる。
漁師には、豊富な知識と経験が必要だ。
専門知識は魚類の生態や漁場に関する知識、漁法の技術と言えるだろう。
資格は小型船舶操縦士免許、海上特殊無線技士免許、潜水士免許などの資格があれば役に立つ。
漁師の仕事は、自然を相手にする厳しさもあるが大きなやりがいがある。
食の提供は人々の毎日の食卓に新鮮な海の幸を届ける重要な役割を担っているのだ。
地域との連携も必要である。
沿岸漁業では地域社会との結びつきが強く、地元のイベントにも関わってくる。
この物語の主人公は極楽翔太。18歳。
翔太は来年4月から地元で漁師となり働くことが決まっている。
もう一人の主人公は木下英二。28歳。
地元で料理旅館を経営するオーナー。
翔太がアルバイトしている地元のガソリンスタンドで英二と偶然あったのだ。
この物語の始まりである。
この物語はフィクションです。
この物語に出てくる団体名や個人名など同じであってもまったく関係ありません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる