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霊魂の解き放たれし時
目覚めた力
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夢を見た。またここか。
「やあ、蓮くん。また会ったね。」
腰まである純白の髪を一つに束ねルビーのような赤い目の男性が俺に話しかけてきた。俺はこの男を知っている。
「最近よく会うよな。聖、春休み中俺外出なかったから家族以外おめーとしかしゃべってねーわ。つまんねーの。明日入学式だから早く夢からでていってくんない。どうせ俺んこと他の奴みたいに高校落ちたあーかーしとでも言いたいんだろ。言いたきゃ言えよ。」
俺は高校受験に失敗し私立の学校に通うことになっている。そのせいで俺のことをクラスの高校合格した奴らは卒業するまでバカにしてきていた。
聖は、微笑みながら
「そんなことないよ。僕は君に会えるだけで楽しいよ。なにせ僕の教会には誰も来ないからね。」
「俺ん所の高校キリスト教主義学校だからあんたのおかげで礼拝困んなくてすみそうだわ。小さい頃から教えてくれたからな。それだけが唯一の救いだわ。つーか俺おかしくね。なんで夢なのにあんたと会話できんの。」
「いや大丈夫だよ。僕の力は念じた人の夢に行く事ができるからね。」
「さーすが聖なる牧師ひーじーりさん。」
この世界には二種類の人間がいる。力のある人間と無い人間だ。俺は後者だ。力というのは、妖力と霊力がある。妖力は、天狗や鬼といったものの力で、霊力は、霊の人魂を操る事ができる力のことだ。ちなみに聖は、霊能者だと自分で言っている。
「俺も能力欲しいなー。」
「何故?」
「だってよ。能力がありゃー俺だって人生もう少し楽しくなるかもしんねーしよ。もう俺は高校にだって行きたくねぇ。どうせ俺はまたバカにされるんだろうからな。もう生きていきたいと思えねぇよ。」
本当は俺だって高校に合格できてればもっとクラスの奴と最後に楽しく遊べたし、やりたいことだってあった。
なのになのに。
「君は能力を与えられるのが幸せなら..」
聖は呟き、そして微笑むと
「ならもう寝たほうがいいかな。明日起きてごらん。君に能力と生きる意味を与えるよ。」
「は?。んなんかよくわかんねーけどとりあえず寝るわ。じゃ。」
と夢から深い眠りについた。
俺はこの時自分が何をしたのかわかっていなかった。
「やあ、蓮くん。また会ったね。」
腰まである純白の髪を一つに束ねルビーのような赤い目の男性が俺に話しかけてきた。俺はこの男を知っている。
「最近よく会うよな。聖、春休み中俺外出なかったから家族以外おめーとしかしゃべってねーわ。つまんねーの。明日入学式だから早く夢からでていってくんない。どうせ俺んこと他の奴みたいに高校落ちたあーかーしとでも言いたいんだろ。言いたきゃ言えよ。」
俺は高校受験に失敗し私立の学校に通うことになっている。そのせいで俺のことをクラスの高校合格した奴らは卒業するまでバカにしてきていた。
聖は、微笑みながら
「そんなことないよ。僕は君に会えるだけで楽しいよ。なにせ僕の教会には誰も来ないからね。」
「俺ん所の高校キリスト教主義学校だからあんたのおかげで礼拝困んなくてすみそうだわ。小さい頃から教えてくれたからな。それだけが唯一の救いだわ。つーか俺おかしくね。なんで夢なのにあんたと会話できんの。」
「いや大丈夫だよ。僕の力は念じた人の夢に行く事ができるからね。」
「さーすが聖なる牧師ひーじーりさん。」
この世界には二種類の人間がいる。力のある人間と無い人間だ。俺は後者だ。力というのは、妖力と霊力がある。妖力は、天狗や鬼といったものの力で、霊力は、霊の人魂を操る事ができる力のことだ。ちなみに聖は、霊能者だと自分で言っている。
「俺も能力欲しいなー。」
「何故?」
「だってよ。能力がありゃー俺だって人生もう少し楽しくなるかもしんねーしよ。もう俺は高校にだって行きたくねぇ。どうせ俺はまたバカにされるんだろうからな。もう生きていきたいと思えねぇよ。」
本当は俺だって高校に合格できてればもっとクラスの奴と最後に楽しく遊べたし、やりたいことだってあった。
なのになのに。
「君は能力を与えられるのが幸せなら..」
聖は呟き、そして微笑むと
「ならもう寝たほうがいいかな。明日起きてごらん。君に能力と生きる意味を与えるよ。」
「は?。んなんかよくわかんねーけどとりあえず寝るわ。じゃ。」
と夢から深い眠りについた。
俺はこの時自分が何をしたのかわかっていなかった。
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