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1章 ユニークスキルがぶっ壊れてます

3話 そんなに返せと言われましても……

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「えっと……とりあえず何かごめん!!」

「ごめんとか言われても困りますっ!!
 返してください!!返してくださいぃぃ!!」

そう言われてもなぁ…
返そうにも返し方が分からないんだよなぁ…

「ま、まぁ、それはとりあえず置いといて…
   転生先の名前とか教えてもらえると……
 嬉しいなぁ…なんて思ったり…」

「とりあえず置いといていい情報じゃないんですけど!?
 これでも一応高位の方の神させてもらってるんです!!
 いろんな仕事をしてるんです!!」

そんな事を涙目で叫ぶリビアを傍目に
ステータスを確認しながら
どうにか返してあげられないかを調べる


《ハル》18歳
称号【神を奪いし者】【神と対等なる者】
レベル:1
種族:神人族
職業:神の権能使い
攻撃:12000
防御:15000
魔法攻撃:7000
魔法防御:4000
素早さ:25000
魔力:35000
ユニークスキル : 剥奪   転生  召喚  全知全能   ???   ???  ???

とりあえず普通のスキルは省くとして、
どうみても返却出来そうなスキルってないもんなぁ…
あるとしたら???のスキルがあり得そうなんだがな

「リビたん、少し落ち着こうか」

「変な名前をつけないでください!
 それに私は落ち着いています!!」

鼻息をふんふん言わせながら
落ち着いてると言われても
説得力0なんだよなぁ…と苦笑いしながら
気になった事を尋ねる

「このスキルの???ってさ
 リビアが封印したんだよな?
 この中に何か返却出来そうなスキルとかは無いのか?」

「えっ!!返す気になったんですか!?
 私が人間だったら神の権能なんか返しませんよ!?!?」

あ、何かコイツには返さなくていい気がしてきた。

「え?じゃあ返さなくていい?」

「ダメです!!」

「まぁまぁ、どんなスキルがあるのか教えてよ」

「わかりません!!!!」

「え…?封印したのってリビアだよね…?」

「はい!私です!!」

「なのにわかんないの?」

「封印したのは私ですが分かりません!!」

ダメだコイツ……話が噛み合わない…

「なんでわかんないの??」

「私口が軽いので言わないように
 一緒に私の記憶も封印しちゃいましたっ」

そんな笑顔で言われても困るんだけどなぁ…

「強力なスキルだったってことしか覚えてませんねっ」

表情豊かな神様だな…
いや、もう神じゃねぇのか?

「なら、とりあえず返せるようになったら返すってのはどうだ??」

「うーん…まぁそれならいいでしょう……」

とりあえずこれで一時解決か…?

「た!!だ!!し!!
 返してもらえるまで私も転生先に姿を変えて
 ついて行かせて貰いますからね!!」

えっっっ
1人でのんびり楽しく異世界旅行するつもりだったのに!?!?


これは俺と変な神様と、
俺を取り囲む少し変わった奴らの
不幸か幸運かも分からない
不思議な話……

ーーTo be continuedーー

ー ー ー ー ー ー


《ハル》18歳
称号【神を奪いし者】【神と対等なる者】
レベル:1
種族:神人族
職業:神の権能使い
攻撃:12000
防御:15000
魔法攻撃:7000
魔法防御:4000
素早さ:25000
魔力:35000
ユニークスキル : 剥奪   転生  召喚  全知全能   ???   ???  ???

スキル:全言語翻訳   聞き上手  水魔法Lv1  風魔法Lv1  雷魔法Lv1  時空間魔法Lv1  料理Lv1  退屈凌ぎLv1  浮遊Lv1  物理耐性Lv1  魔法耐性Lv1
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