鬼の宴

さかばんばすぴす

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鬼の宴

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~●◯●~
「絶対だめだろここ…」

ボソッとくるるが独り言を呟く。
季節的にジメジメした土と空気。
仄暗い世界が広がっている。
自分も同感だ。絶対行っちゃいけないやつ。
それなのに…それなのに!!!

「大丈夫だって~。さっきお兄さんに聞いたら行っていいって言ってたし!」

なんでそんなに脳天気なんだよ!!
流れで一発当てようとしてしまった拳を危機一髪でしまい込んだ。
無言で早足で歩く。
お願いだからきれいに花火が見れないでほしい。早く帰りたい。
しばらくすると、

「…ここか?」

カラスの声が不気味に鳴きながら現れた真紅の鳥居。
…いや。真紅だった。といったほうがいいかもしれない。
経年劣化であさ紅ほどになった鳥居の先には無限であるかと錯覚するほどの階段
登りたくない、すごく嫌なのだが?
というか慈雨神社ってこんなにさびれてたっけ?。
もう少し…新し目だった気が…

「うわ不気味。」

これには誘った本人も驚くらしい。

「早く登ろ~始まっちゃうよ花火」

そうだなと同意を表し鳥居をくぐる。
時計を見れば打ち上がり始めた頃。
数十分も観る気はないから最後の豪華なとこだけ見れたら万歳だ。
鳥居をくぐる。こういう時は真ん中じゃなくて端を…
くと真ん中行こうとしている?
…まあいいだろう。神なんてしらね。

「よーし!この階段勝負ね!!よーい」

あれ?そういえば、
危ないと、自分の中の警鐘がなる。

「スタート!」

ああ、厄日だ!!気づいてしまった!
花火の音がしないんだ!!
気づいたのは遅く。ボクたちは鳥居をくぐっていた。

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