鬼の宴

さかばんばすぴす

文字の大きさ
7 / 21
鬼の宴

(7)

しおりを挟む
~●◯●~
「く…と?」

こちらがみたことに気づいたのだろう、全速力で逃げてゆく、

「ちょっ…まて!!!」

全速力で走る、腕が掴まれる、

「まて!!ばか!!ちょっとは考えろ!!」

掴んだのはクルルだった。

「だって1人死んでるんだろ!!速くいかないと被害が…」
「勝手に殺すな!!!」


…え?いきてる??

「生きてるわ…いや、死んでるのか?生命体的には死んでる?いやー、ぎり生きてる。」

さっき落ちた頭が喋ってる…なんで?
え???
鬼に死ぬって概念ないのか??

「本体魂だし、’これ’は人格死ぬけど替えがきくんだわ。」

そ、それはよかった、
鬼の二人は落ちた頭ツンツンしてるのだが、

「いやースピカでよかった。危うく死ぬところだったわ、」

あ、よかった鬼も死ぬのか、

「あー俺が知ってる限りは、あの弓は、」

くるるが混沌を鎮めようと扇を叩いて言う。

「うん、こっちの世界の宝具、日向弓。唯一この世界で人間を殺せる宝具…ん?あれ?」

スピカって…半分人間だよな…?大丈夫??
鬼たちが今までツンツンしてた指を止め、見る。

「いや…結構痛い、けど、鬼の方に肉体を傾けたから大丈夫。それより追いかけて来い。」

「んーーーじゃあくるるは死ぬ危険性あるからこのままで、きのすけは大丈夫っしょ。」

ライの話に了解の意を示してさっきのように首元に手を添える。
セピアの世界に切り替わり、サーモグラフィーのように周りの人々の妖力が見える。

少し遠くに、青黒い炎が見える。

「…!こっちにいる!!」

刹那とライの先導をする。
止まっているその青黒い炎の思惑に導かれながら。

しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

【完結】あなたに知られたくなかった

ここ
ファンタジー
セレナの幸せな生活はあっという間に消え去った。新しい継母と異母妹によって。 5歳まで令嬢として生きてきたセレナは6歳の今は、小さな手足で必死に下女見習いをしている。もう自分が令嬢だということは忘れていた。 そんなセレナに起きた奇跡とは?

嘘をありがとう

七辻ゆゆ
恋愛
「まあ、なんて図々しいのでしょう」 おっとりとしていたはずの妻は、辛辣に言った。 「要するにあなた、貴族でいるために政略結婚はする。けれど女とは別れられない、ということですのね?」 妻は言う。女と別れなくてもいい、仕事と嘘をついて会いに行ってもいい。けれど。 「必ず私のところに帰ってきて、子どもをつくり、よい夫、よい父として振る舞いなさい。神に嘘をついたのだから、覚悟を決めて、その嘘を突き通しなさいませ」

乙女ゲームの悪役令嬢、ですか

碧井 汐桜香
ファンタジー
王子様って、本当に平民のヒロインに惚れるのだろうか?

妻からの手紙~18年の後悔を添えて~

Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。 妻が死んで18年目の今日。 息子の誕生日。 「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」 息子は…17年前に死んだ。 手紙はもう一通あった。 俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。 ------------------------------

不倫の味

麻実
恋愛
夫に裏切られた妻。彼女は家族を大事にしていて見失っていたものに気付く・・・。

今更気付いてももう遅い。

ユウキ
恋愛
ある晴れた日、卒業の季節に集まる面々は、一様に暗く。 今更真相に気付いても、後悔してももう遅い。何もかも、取り戻せないのです。

ちゃんと忠告をしましたよ?

柚木ゆず
ファンタジー
 ある日の、放課後のことでした。王立リザエンドワール学院に籍を置く私フィーナは、生徒会長を務められているジュリアルス侯爵令嬢アゼット様に呼び出されました。 「生徒会の仲間である貴方様に、婚約祝いをお渡したくてこうしておりますの」  アゼット様はそのように仰られていますが、そちらは嘘ですよね? 私は最愛の方に護っていただいているので、貴方様に悪意があると気付けるのですよ。  アゼット様。まだ間に合います。  今なら、引き返せますよ? ※現在体調の影響により、感想欄を一時的に閉じさせていただいております。

魅了の対価

しがついつか
ファンタジー
家庭事情により給金の高い職場を求めて転職したリンリーは、縁あってブラウンロード伯爵家の使用人になった。 彼女は伯爵家の第二子アッシュ・ブラウンロードの侍女を任された。 ブラウンロード伯爵家では、なぜか一家のみならず屋敷で働く使用人達のすべてがアッシュのことを嫌悪していた。 アッシュと顔を合わせてすぐにリンリーも「あ、私コイツ嫌いだわ」と感じたのだが、上級使用人を目指す彼女は私情を挟まずに職務に専念することにした。 淡々と世話をしてくれるリンリーに、アッシュは次第に心を開いていった。

処理中です...