Tril"if"e

さかばんばすぴす

文字の大きさ
13 / 35
第一章 赤色の追憶

(2)

しおりを挟む
~❀☆❀~side くと 
おかしい、どうして。 ほんの少しの違和感がある。 
賊の、何処かが怪しい。 
何処が怪しいのかはわからないけど。
でも、怪しいぜったい。 
こういう時は、彼ら後方組に聞くのが最善だ。 
インカムを取る。 

『うい、くとです。』 

『マジか、クソ。』 

意味もないくるるの言葉の暴力が私を襲う。は? 

『用があるんですけど・・・』 
『あ・・私が応答しますね。』 

スピカ、元気がないがなんかあったのだろうか。 
あ、いつものことだ、辛辣なくるる、くるるといつまでたっても仲良くなれないスピカ。 

『賊がなんかおかしい。』 
『え、面白。』 

好奇心だろうか、言葉が荒くなる。 


『こっちで気にかけておくね、あと刹那達がなんかなっていたら大変だから早めに見つけてくれると嬉しい。』 
『うい、』 

コレで大丈夫だろう。解明できるはず。 
その時、大きな音がする。 
賊が何かしたか? 急いで近くの部屋に入る。 
ここで私の武器、大鎌は狭い場所では不便だ。 

少しして収まる、よかった。早くいかなければ。 

でも、少しだけここで体制を整えよう、 近くの段ボールを漁る、
すこしは物色を許してほしい 中には大量の草。密輸か?鑑定用に少し頂戴する。
何処からか、段ボールを確認する。 「・・・・え」 何度もその文字をなぞる。

何回も、何回も。 

見間違いではない、だろう。でも、どうしてここに? 

頭に血が上るのがわかる。 冷静になんてなれるか、

だって、その文字は 私の・・・わたしの・・・ 

しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

妻からの手紙~18年の後悔を添えて~

Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。 妻が死んで18年目の今日。 息子の誕生日。 「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」 息子は…17年前に死んだ。 手紙はもう一通あった。 俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。 ------------------------------

私は逃げ出すことにした

頭フェアリータイプ
ファンタジー
天涯孤独の身の上の少女は嫌いな男から逃げ出した。

政略結婚の意味、理解してますか。

章槻雅希
ファンタジー
エスタファドル伯爵家の令嬢マグノリアは王命でオルガサン侯爵家嫡男ペルデルと結婚する。ダメな貴族の見本のようなオルガサン侯爵家立て直しが表向きの理由である。しかし、命を下した国王の狙いはオルガサン家の取り潰しだった。 マグノリアは仄かな恋心を封印し、政略結婚をする。裏のある結婚生活に楽しみを見出しながら。 全21話完結・予約投稿済み。 『小説家になろう』(以下、敬称略)・『アルファポリス』・『pixiv』・自サイトに重複投稿。

魅了の対価

しがついつか
ファンタジー
家庭事情により給金の高い職場を求めて転職したリンリーは、縁あってブラウンロード伯爵家の使用人になった。 彼女は伯爵家の第二子アッシュ・ブラウンロードの侍女を任された。 ブラウンロード伯爵家では、なぜか一家のみならず屋敷で働く使用人達のすべてがアッシュのことを嫌悪していた。 アッシュと顔を合わせてすぐにリンリーも「あ、私コイツ嫌いだわ」と感じたのだが、上級使用人を目指す彼女は私情を挟まずに職務に専念することにした。 淡々と世話をしてくれるリンリーに、アッシュは次第に心を開いていった。

その狂犬戦士はお義兄様ですが、何か?

行枝ローザ
ファンタジー
美しき侯爵令嬢の側には、強面・高背・剛腕と揃った『狂犬戦士』と恐れられる偉丈夫がいる。 貧乏男爵家の五人兄弟末子が養子に入った魔力を誇る伯爵家で彼を待ち受けていたのは、五歳下の義妹と二歳上の義兄、そして王都随一の魔術後方支援警護兵たち。 元・家族の誰からも愛されなかった少年は、新しい家族から愛されることと癒されることを知って強くなる。 これは不遇な微魔力持ち魔剣士が凄惨な乳幼児期から幸福な少年期を経て、成長していく物語。 ※見切り発車で書いていきます(通常運転。笑) ※エブリスタでも同時連載。2021/6/5よりカクヨムでも後追い連載しています。 ※2021/9/15けっこう前に追いついて、カクヨムでも現在は同時掲載です。

私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。

MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。

父が再婚しました

Ruhuna
ファンタジー
母が亡くなって1ヶ月後に 父が再婚しました

なんども濡れ衣で責められるので、いい加減諦めて崖から身を投げてみた

下菊みこと
恋愛
悪役令嬢の最後の抵抗は吉と出るか凶と出るか。 ご都合主義のハッピーエンドのSSです。 でも周りは全くハッピーじゃないです。 小説家になろう様でも投稿しています。

処理中です...