Tril"if"e

さかばんばすぴす

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第一章 赤色の追憶

(3)

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~❀☆❀~sideきの×らい×くるチームのライ(ライってカタカナなのかな。過去の私?)
「ここが本拠地か…」

山奥の木々が生い茂りすぎている場所にあった荘厳な木造建築。
これがあの…いだ…まあ、いいか刹那で。を信仰する宗教だそうだ。

「この木は…なんだ?」

そう言われてみれば見たことのない葉だ。この国の固有種なのだろうか?
全てここら辺はこの葉が付いている。後で刹那に聞こう。

くとと刹那とは因みに別行動だ。
刹那は絶対ダメだし、くとも顔が割れている可能性が高い。
というわけでこの三人が来たのだ。
…そう、外道三人組が。

「企画したのはお前だからな??」

くるるがジト目で見てくる。
心の声、漏れていたらしい。

「あんしんしてくれ外道其の一、すべては話を通していなかったスピカのせいおーけ?」

「わざわざ時間と現地調整してくれたやつに何言ってんだ。」

多分交渉したら怪しまれるからとしていなかったっぽいが。
そうであるならなおさらこうやって侵入しろと言っているようなものだ。
そのためにわざわざ東方の服をここまで着崩さずに頑張ったのだ。

「っというわけで、きのすけよろしく。」
「…ひとついい?」

後ろで小鹿のように震えていたきのすけが尋ねてくる。

「なんでボクだけくっっそう動きにくいの?」

高下駄に袴。そしてあいつらへの対抗武器がそこに入っているとは知らず、
レンタル屋さんがキャーキャー言いながら付けたあれやこれ。
中性的な顔立ちと上半身の断崖絶壁のせいで多分こいつ男と間違えられてたな…
…思い出すだけで爆笑案件なんですけど。

「いwいwとwおwもwうwぜw」
「うぜえ。」
「まあ、仕方がないだろ、遠距離と交渉人がそんな大荷物持てないし。」

あやうく女装されかけたからきのすけを身代わりにした外道其の一は、
冷静に分析しながらべっこう飴をなめている。

「あーあ、こんなことなら全速力で逃げればよかったよ…
wほら、くるるww子猫ちゃんもこの恰好ならよってくっwるよw」
「お前を支えているこの手でコブラツイストを決めてもいいか?」

眉間にしわが寄るくるる。女装をさせられそうになったこともだが
よほど茶屋で子猫に威嚇されたのが悲しかったのだろう。
くとに子猫が泣きついた時点でしょぼくれていた。(´・ω・`)←こんな感じで。

「そんなことより始めるぜー教団入信した感じで正面から攻める作戦。」
「通称Y(教団)N(入信)S(したかんじ)作戦ね」
「いちいちだせえな」

その場から動けないきのすけを強引に教団前まで引きずる。
門を勢いよく叩き、焦った感じを出してみた。

すぐに異変を感じたらしく、下っ端みたいなやつが出で来る。
ちょっと若い声で、焦ってきた風で、叫んだ。

「助けてください…姉さんが…ねえさんが!!!」

最初は俺とくるるの服をみて、目を細めて扉を閉めようとする。
…やっぱりか、予定通り過ぎてちょろい。
内心高笑いで一歩下がって突っ伏したきのすけ(おんなのすがた)を露骨に見せる。
高下駄に花魁並みの飾り、最近の流行らしい高そうな着物。
目の色を変えたしたっぱ君は急いで中にお入りくださいと案内した。
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