転生少女は友達作りに勤しむ〜国の危機とか世界の危機とか知りません!〜

6・123

文字の大きさ
5 / 7
少女は転生したことを思い出す

少女は転生したことを思い出す 2(2020・8・2加筆)

しおりを挟む
「あれ、ここって…?」
私はベットに潜り夢の世界に入ったはずなのだが
気がつくとあの真っ白な世界に立っていた。
前の人生で死んだ時に立っていたあの世界である。
まさか…まさかよね?
「…私もう死んだの?」
『大丈夫☆死んでないよ~!』
「はっ!この声はっ」
『やっほ~久しぶり。元気だったかい?』
あの少年、もとい“管理人”の声が響いた。
どうやら私は死んでいないらしい。
だが、ここで新たな疑問が出てくる。
「あの一体どうして私はまたここに…?」
何故死んでいないのにまたこの真っ白の世界に自分がいるのだろうか。
『いやぁ君がさ、中々前世の記憶を取り戻さないから心配だったんだけど
 良かったよ。ちゃんと思い出してさ』
「はぁ…」
『今回はちょっとした“オプション“で君をここに呼んだんだよ♪』
「オプション…ですか?」
『君のステータスについてね。事前に知ってもらおうと思って』
「…え?」
私のステータス?
どういうことなのだろう・・・。
あの時私が望んだのは、

“丈夫な身体”
“優しい家族”
“友達が欲しい”

この3つだったはず…。
何だろう嫌な予感がするよ…。
『実はさ、あの時君の要望を叶えた上に“うっかり“色々と付けちゃったら
 中々面白いステータスになっちゃってさ』
一体何をしてくれたのよ、この管理人は。
「面白いステータスというのは…一体どういうことでしょうか?」
『ん~言葉で説明するのは面倒だからこれを見てよ』
待って待って。
面倒って何!?
私の人生懸かっているんですけど!!?
管理人は私の意思と関係なく私のステータスを表示した

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
☆ステータス☆
名前:ソール・ステラフィールズ
年齢:5歳
種族:人族(笑)
称号:あらゆる種族と心通わせる者
   世界に変革をもたらす者
パロメーター
体力:S
魔力:S+
知性:A
耐久:S+
運:S+
※ランク【低:E→D→C→B→B+→A→A+→S→S+:高】
 A~S+:上位ランク
 C~B+:通常ランク
 E~D:下位ランク
魔力適性:風、木、光、聖
     精霊魔術(失われた古代魔術)

※通常適性は1~2、3つ以上は稀。
※通常適性:火、水、風、土
  上位適性:雷、木、氷
  最上位適性:光、闇、聖

スキル
・異常状態完全耐性
・全言語理解
・鑑定
・隠蔽
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

管理人から見せられたステータスを見た私は言葉を失った。
何これ…?どういうこと!?
パロメーターは全て上位ランク。
魔力適性も精霊魔術?
失われた古代魔術?
スキルも色々と可笑しい。
何が面白いだ。突っ込みどころ満載である。
何がどうやって“うっかり“なのだろうか。
「これは…何をどうやって“うっかり”されたのでしょうか?」
何とか絞り出した声は低く怒気に溢れた声だった。
私こんな声出せたのね。
『うわぁすごい。とても5歳児が出す声色じゃないね~』
「……」
『…ごめんごめん。冗談はここまでにしておくよ』
「そうしてもらえたら助かります。いくつか質問しても?」
『いいよ。君にはその権利があるし僕も答える義務がある。
 ただ、“全て“を答えられるわけじゃないからそこは了承して
 もらえるかな?』
「…分かりました」
よし。言質いただきました!
これはもう聞けるだけ聞いておかないと。
私の今後にかかってくる。

「まず“人族(笑)“というのは?」
そう、私の種族が人族(笑)になっている。
(笑)って何!?(笑)って!!
『これは僕が色々と“干渉“したからだね。
 君、欲がなかったから何か面白くなって色々つけた結果
 “人族離れした人族“になっちゃったんだ』
「この称号は?」
“あらゆる種族と心通わせる者“については何となく推測はできる。
“友達が欲しい”と言ったからだろう。
“あらゆる種族“ってのがちょっとあれだけど。
だが、それ以上に“世界に変革をもたらす者”というのは?
そんなもの望んでなかったはずですが??
『“友達が欲しい“って言ってただろ?
 “あらゆる種族“と仲良くなって貰えたらと思って
 そしたら、意としない称号もオマケでついちゃったんだよね』
そのオマケの称号が厄介そうなことこの上ないのだけれど?
『スキルについては君の希望を叶えるために必要なものを
 つけたつもりだよ』
「なるほど…」
そのスキルも中々恐ろしいことになっているけれど。
『一応救済処置として“隠蔽”のスキルをつけておいたよ。
 これである程度は君のステータスを隠すことはできるから』
「本当ですか!?」
『君をここに呼んだ目的の一つにその“ステータス“を隠蔽するか
 否かを聞こうかと思ってーーー』
「します!絶対します!!」
こんなとんでもないステータスそのままにしていたら
色々と厄介事に巻き込まれるのは火を見るより明らかだ。
私はただ、家族やこれから出会うであろう友達と明るく穏やかで、時に
苦しい人生を送りたいのだから。
『即答だね。わかったじゃあ調整を始めようか』

こうして私は再会した管理人のもとで自身のステータスを
隠蔽する作業を始めるのだった。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

妻からの手紙~18年の後悔を添えて~

Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。 妻が死んで18年目の今日。 息子の誕生日。 「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」 息子は…17年前に死んだ。 手紙はもう一通あった。 俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。 ------------------------------

主人公の恋敵として夫に処刑される王妃として転生した私は夫になる男との結婚を阻止します

白雪の雫
ファンタジー
突然ですが質問です。 あなたは【真実の愛】を信じますか? そう聞かれたら私は『いいえ!』『No!』と答える。 だって・・・そうでしょ? ジュリアーノ王太子の(名目上の)父親である若かりし頃の陛下曰く「私と彼女は真実の愛で結ばれている」という何が何だか訳の分からない理屈で、婚約者だった大臣の姫ではなく平民の女を妃にしたのよ!? それだけではない。 何と平民から王妃になった女は庭師と不倫して不義の子を儲け、その不義の子ことジュリアーノは陛下が側室にも成れない身分の低い女が産んだ息子のユーリアを後宮に入れて妃のように扱っているのよーーーっ!!! 私とジュリアーノの結婚は王太子の後見になって欲しいと陛下から土下座をされてまで請われたもの。 それなのに・・・ジュリアーノは私を後宮の片隅に追いやりユーリアと毎晩「アッー!」をしている。 しかも! ジュリアーノはユーリアと「アッー!」をするにしてもベルフィーネという存在が邪魔という理由だけで、正式な王太子妃である私を車裂きの刑にしやがるのよ!!! マジかーーーっ!!! 前世は腐女子であるが会社では働く女性向けの商品開発に携わっていた私は【夢色の恋人達】というBLゲームの、悪役と位置づけられている王太子妃のベルフィーネに転生していたのよーーーっ!!! 思い付きで書いたので、ガバガバ設定+矛盾がある+ご都合主義。 世界観、建築物や衣装等は古代ギリシャ・ローマ神話、古代バビロニアをベースにしたファンタジー、ベルフィーネの一人称は『私』と書いて『わたくし』です。

ねえ、今どんな気持ち?

かぜかおる
ファンタジー
アンナという1人の少女によって、私は第三王子の婚約者という地位も聖女の称号も奪われた 彼女はこの世界がゲームの世界と知っていて、裏ルートの攻略のために第三王子とその側近達を落としたみたい。 でも、あなたは真実を知らないみたいね ふんわり設定、口調迷子は許してください・・・

腹違いの妹にすべてを奪われた薄幸の令嬢が、義理の母に殴られた瞬間、前世のインテリヤクザなおっさんがぶちギレた場合。

灯乃
ファンタジー
十二歳のときに母が病で亡くなった途端、父は後妻と一歳年下の妹を新たな『家族』として迎え入れた。 彼らの築く『家族』の輪から弾き出されたアニエスは、ある日義母の私室に呼び出され――。 タイトル通りのおっさんコメディーです。

メインをはれない私は、普通に令嬢やってます

かぜかおる
ファンタジー
ヒロインが引き取られてきたことで、自分がラノベの悪役令嬢だったことに気が付いたシルヴェール けど、メインをはれるだけの実力はないや・・・ だから、この世界での普通の令嬢になります! ↑本文と大分テンションの違う説明になってます・・・

【1話完結】あなたの恋人は毎夜わたしのベッドで寝てますよ。

ariya
ファンタジー
ソフィア・ラテットは、婚約者アレックスから疎まれていた。 彼の傍らには、いつも愛らしい恋人リリアンヌ。 婚約者の立場として注意しても、アレックスは聞く耳を持たない。 そして迎えた学園卒業パーティー。 ソフィアは公衆の面前で婚約破棄を言い渡される。 ガッツポーズを決めるリリアンヌ。 そのままアレックスに飛び込むかと思いきや―― 彼女が抱きついた先は、ソフィアだった。

家族に捨てられたけど、もふもふ最強従魔に愛されました

朔夜
ファンタジー
この世界は「アステルシア」。 魔法と魔物、そして“従魔契約”という特殊な力が存在する世界。代々、強大な魔力と優れた従魔を持つ“英雄の血筋”。 でも、生まれたばかりの私は、そんな期待を知らず、ただ両親と兄姉の愛に包まれて育っていった。

お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます

菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。 嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。 「居なくていいなら、出ていこう」 この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし

処理中です...