太やかなアラサー女子の嘆き ~どこから突っ込めばよいのでしょうか~

猫宮

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教えました その1

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…と、云うわけで学さんは全様へ急いで伝える事が出来た!と私のお勉強は御開おひらきになりました。

もちろん、学さんは釘を挿していくのも忘れませんでした。(さすが学さんです!)

「悪いが、急いで全兄さんにこの事を伝えねばならない。三月は今日に覚えた事を説明できる要に復習を、それと、三人が積み上がった物を片付けるまで見張りを。後で俺が戻るか、代わりが来るからな。」

そう言って、私を膝から下ろした後にまた頭を撫でて部屋から立ち去って行きました…。
振り返ると三人は…

(やったー!叔父様がいないっ。)
(ハハハ、姉様また泣き落とすの?)
(フッ…トーゼンよ!どうせ忙しくて叔父様がまた来ることなんて今までなかったもの!)
(・・・・・・・ムズい。)

フム…。
この三人が恐らくとる行動は…
照美お姉ちゃんは学さんの代わりの人を泣き落として勉強をサボる。
海お兄ちゃんはそれに便乗、もし見つかっても要領よく逃げてそう…。
大地お兄ちゃんは真面目だけど上の二人に振り回されて勉強できない感じ…なのかな?

フフッ、ならば、私がとる行動は…

「お姉ちゃんとお兄ちゃん達はどんなお勉強をしているんですか?」

鳴かぬなら鳴かせてみせよう、ホトトギス
「勉強する」と言わせる作戦です。

何故、ホトトギスで例えたかって?それは前世で歴史の授業の担当教諭が、歴史人物の行動や性格を当てはめて詠むとこうなるんだよ~と説明してくれた事をよ~く覚えていて…後で(この人は○○タイプだな~)と作戦行動を興すことが多くなって、後の人生に影響を及ぼしたからです。他教科ですと理科の染色体を絡めた性格の話、美術の色彩、画法による視覚効果等かな。
授業中の雑学は面白くて頭に残るのに暗記するのにまった役にたたないって…ハハハハ…ハァ…。

自虐したって仕方ないですけどね…ハァ、とにかく作戦、開始です。


「三月ちゃん♪お姉ちゃん達はこお~んなに難しいお勉強をしてるのよ~。」

そう言って見せてくれた物は…絵本風?な教鞭本。

「?どんなことが書いてあるの??」

見せて貰ったところだけではよく解りませんので首をかしげて聞いてみます…。

「それはね、この始めのところでは…」

海お兄ちゃんが書いてある場所を指しながら説明してくれました…が、何て、ナンテ…非効率な教鞭本!!


見せて貰った物はナント算数の書でした。




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