122 / 149
5章 レーデンブルク 悪魔討伐編
最古の遺跡へ行ってきます
しおりを挟む
イリスをお仕置きしてから3日が経過した。この3日間、フィン達には虚無魔法の訓練を行ってもらっている。そしてそこには、私の加護を与えた新たな仲間レオンも新たに加わっている。
あの時----イリスのお仕置きを終え城に戻った時、レオンが私に直談判してきたのだ。
「サーシャ、お願いだ。私にあなたの加護を授けてくれないか?自分の力で、家族を取り戻したいんだ。アルテハイムの第2王子として、成すべきことをしたいんだ!頼む!」
これには、フィンも驚いたようだ
「レオン様、本気ですか!」
「ああ、フィンが命懸けで悪魔と戦っている時に、自分だけ学園で平和な生活を送るのは惨め過ぎる。好きな女の子が強大な敵と戦っているんだ。私もその隣に立ちたいんだよ!」
カッコいい事を見事に言い切ったわね。
「加護を与えれば、あなたの人生も大きく変わるでしょう。それでもいいのね?」
「はい!」
この目、どんな事でも受け入れる覚悟を持った目だ。
「----わかったわ。レオンに加護を授けましょう。これからは、フィンに見合った強さを身につけてもらうわよ」
「サーシャ、ありがとう!フィン、今はまだ弱いけど、必ずフィン達と渡り合えるぐらい強くなるからな!」
「---レオン様、一緒に頑張りましょう!」
「ああ」
レオン自身はまだまだ弱過ぎるので、虚無魔法ではなく、私自身が基礎訓練を教えている。この3日間、フィン達と模擬戦を行せることで、スキルレベルも少しずつ上がってきている。
また、この間フィン達にはラーメンを与えていない。調理場にいるラーメン部門の料理人達で、オーク骨ラーメンを完成させる為、麺・スープ・材料の調整で忙しいからだ。私も、時折顔を出しアドバイスを行なっている。ラギウスは普通に我慢出来ているんだけど、国王や王妃といった王族達が定期的に調理場を訪れては、
「オーク骨ラーメンまだ?」
と聞いてくるのだ。どれだけ中毒になってるのよ!だから、私は王族達を含めた全員にある宣言をした。
「オーク骨ラーメン自体は、最後の締めに取り掛かっているところです。今の時点で、みんなに食べてもらう事は可能です。ただ、評価点は70点しかない。もし、あなた達が今食べる事を選択すれば、70点のラーメンをある程度食べれるわ。でも、アルテハイムの件が解決するまで我慢する選択をすれば、醤油ラーメンとオーク骨ラーメンはさらなる進化を遂げ、100点いえ200点のものを好きなだけ食べれるでしょう。そう、あなた達が我慢すればする程、ラーメンは進化していくと思いなさい!」
「「「「「「オオオオォォォォーーーーーー」」」」」」
「さあ、どちらを選択する?」
「「「「「もちろん、我慢を選択だーーーー」」」」」
この宣言以降、国王や王妃、王太子、ラギウスはレーデンブルクの国政や悪魔・邪族掃討に全力を注ぎ、2人の王女達は学園に戻り勉学に励むようになった。そしてフィン・イリス・ジン・リッカそこにレオンを含めた5人は、今まで以上に真剣に訓練に取り組むようになった。またレオンは、ジンやリッカとも模擬戦を何度も行い、まあ8戦全敗だが、ジンやリッカのアドバイスを的確に聞き、自分の欠点を少しずつ克服していくことで、強くなり始めていた。ただ、全員が真剣に国政や訓練に取り組んでいるのは良いんだけど、時折小声で
「「「「全てはラーメンのために、全てはラーメンのために、全てはラーメンのために」」」」
とブツブツ言っていた。まあ、レオンだけは【全ては家族とラーメンのために】だったけどね。
そう、全員が真剣に国政や訓練に取り組む理由は、ただ1つ、ラーメンを早く食べたい為だった。そんな理由で良いのかしら?まあ、それだけでレーデンブルクの一部滞っていた仕事が急速に動き出し、宰相達からは会う度にお礼を言われたからいいけどね。
ただ、1つ疑問に思う事がある。この世界の人達は、食に飢えているのだろうか?それとも、私が作るから?私が食事を与えると、毎回毎回、変な感じになる。
トイフェルベリーに関しては、私と加護を持った者達、計6人には毎日朝昼晩1人20個ずつ食べてもらっている。ただ、さすがに飽きるだろうから、新たな料理としてアンパンとクリームパンの作り方を料理人に教え、パンの中に餡やクリーム以外にトイフェルベリーも内緒で入れてもらった。フィン・レオン・イリス・ジン・リッカの4人は何も知らず朝食のパンをパクパクパク食べていた。悪魔の絶叫が聞こえるはずなんだけど、軽く無視して食べまくっていたわね。後で教えた時は酷く驚いていたけど、好評だったので今後からトイフェルベリー餡パンやトイフェルベリークリームパンで朝食を食べる事になった。トイフェルベリージャムパンも考えたけど、潰した瞬間に核が消えてしまうため却下となった。
こうして、ラーメン作りや訓練を行いつつ、レーデンブルクに来てから6日目の朝が来た。この日、私はとある重要事項を仲間や王族達に知らせるため、会議室に集まってもらった。
○○○
会議室には、私達の仲間とラギウス・国王・王妃・王太子に集まってもらっている。
「サーシャ、どうしたんだ?全員を集めるなんて?その様子からして、何か大きな事が起こったのか?」
ラギウスもわかっているようね。
「ええ、みんなも知っている事だけど、私は邪神を喰ったことで、邪神が持つ全てのスキルを取得したわ。そして、それ以外に邪神の記憶のほんの一部も頭の中に入ってきたの。始めは気付かなかったけど、ここレーデンブルクに来てから、その記憶が一瞬だけどイメージとして浮かび上がるのよ。そのイメージ映像がこれよ」
ほんの一瞬残った頭に浮かび出たイメージ、それはどことなく地球の日本に近い印象ではあったが、明らかに違う。私のいた日本より、もっと未来に建てられるような建造物や乗り物があったのだ。
「師匠、この映像はスフィアタリアなんですか?こんな場所、存在しませんよ」
「お姉様、私も見た事がありません」
「サーシャ、この映像、どこか日本と似てないか?」
「ラギウスの言う通り、日本と似ているわ。でも、建物の形や映っている人達の服装が今と全く違う。そして、私の直感が告げているのよ。この映像は、間違いなく過去のスフィアタリアにあった場所なの。多分、ここレーデンブルクの映像ね」
「「「「ええええぇぇぇぇーーーーー」」」」
みんなが驚くのも無理ないわね。
「おいおい、サーシャ、この映像が私の治めているレーデンブルクだと!」
「はい、とは言っても、おそらく数千年以上昔のものだと思います。これは私の仮説ですけど、ここスフィアタリアは私やラギウスがいた地球よりも、遥かに高度な文明を1度築いていたのではないかと思います。それが何らかの理由で崩壊して、少しずつ今のスフィアタリアを形成していったのではないでしょうか?」
「なあ、ハーキス、レーデンブルクの遺跡から発掘された出土品はないのか?」
「ないな。そもそもレーデンブルクの遺跡は全てがダンジョン化しているんだが、宝箱で出てくるのは、みんなが見知ったアイテムばかりだ。この映像に出てくるものは一切発見されていない」
そうなると、やはりスフィアタリア最古の遺跡に行くしかないわね。
「今回、みんなに集まってもらった理由は簡単よ。しばらくの間、私はここ王都を離れます。目的地は最古の遺跡【オリュンプス】よ。多分、そこに行けば、スフィアと邪神の関係もわかるはず」
「ええ!お姉様1人で行くんですか!」
「今回は1人で行くわ。あの遺跡の地下深くに過去の文明の物が眠っていると思う。ここに来て6日が経過しているけど、まだ虚無魔法を完全にマスターしていないでしょう。私が戻るまでに、完璧にしておきなさい。レオンはジン達とダンジョンに入って、レベルを上げておきなさい。ラギウスを私の代理とするわ。後のことは任せたわよ」
私の次に強いのはラギウスだ。余程のことがない限り、討伐される事はないだろう。
本来ならアルテハイムの件が片付いてから行く予定だったけど、全員まだ時間がかかるし、何よりあの映像が気にかかる。先に終わらせよう。
「わかった。最古の遺跡か。もし過去の文明の物が残っていて、それを守る警備システムなどが機能していたら、ジン達でもヤバイかもしれないからな。最善を考えるなら、単独で行くのがベストだろう。お前がいない間に、アルテハイムの奴等が攻めてくる可能性もある。俺がここに残り、全員を指示してやるよ」
ラギウスも、最古の遺跡の危険性をわかってくれている。
「頼むわね」
「サーシャ様、私達が弱いばかりに申し訳ありません。必ず虚無魔法をマスターしてみせます。サーシャ様が留守の間に悪魔が攻めてきた場合は、容赦なく殲滅していきます」
「トイフェルベリーを食べて大幅に能力値が上がっていると思うけど、油断しないようにね。あと、私の分のトイフェルベリーは、あなた達で分配しなさい」
「サーシャ、最古の遺跡はSクラス認定されていて、誰も踏破した事がない。最下層も不明だ。現在、わかっているのは地下5層までだ。地下1階は天然の洞窟のような感じで、邪族も出現しない。ただ、地下2階に行くにあたって2つの扉があり、そこに妙なメッセージがある。
【弱き者は去れ!】
【強き者が辿り着けるのは、地下50階までと思え】
冒険者達は、このメッセージの意味を地下2階で知ったそうだ。現れる邪族はAクラス以上、地下2階であってもSクラスが出現するそうだ」
なんか、どこかのRPGの隠しダンジョンみたいね。
「大丈夫とは思うが気をつけて行ってこい」
「ええ、国王様も気を付けて下さい。アルテハイムにいる悪魔のボスも悪魔王と呼ばれるぐらいだから、こちらを観察する術を持っているかもしれません。私がいなくなる事で、待ちの姿勢から攻めの姿勢へとシフトする可能性もあります」
「ああ、レーデンブルクの国民達は、我々が守る!」
よし、レーデンブルクに関しては、まあ大丈夫でしょう。気掛かりなのは、シルフィーユ王国だ。現在、バーンさん達と通信出来ない状態にある。ハイエルフとの謁見が終わり、何かあったんだろう。まあ、3日前から感じる視線を考えれば、何が起こったのか想像つくけどね。
それに、私の加護を持っている人が死んだ場合は、すぐにわかるようになっている。誰かが死んでしまった場合は、遠慮なくハイエルフ共をぶち殺すけどね。シルフィーユ王国の奴等が怒るだろうけど、理由を言えば納得するだろう。今感じている視線だけに強烈な殺気を込めておきましょう。
さて、これで準備は全て整ったわ。みんなも納得してくれた。
最古の遺跡【オリュンプス】に行きますか!
女神と邪神の関係がわかれば良いんだけどね。
あの時----イリスのお仕置きを終え城に戻った時、レオンが私に直談判してきたのだ。
「サーシャ、お願いだ。私にあなたの加護を授けてくれないか?自分の力で、家族を取り戻したいんだ。アルテハイムの第2王子として、成すべきことをしたいんだ!頼む!」
これには、フィンも驚いたようだ
「レオン様、本気ですか!」
「ああ、フィンが命懸けで悪魔と戦っている時に、自分だけ学園で平和な生活を送るのは惨め過ぎる。好きな女の子が強大な敵と戦っているんだ。私もその隣に立ちたいんだよ!」
カッコいい事を見事に言い切ったわね。
「加護を与えれば、あなたの人生も大きく変わるでしょう。それでもいいのね?」
「はい!」
この目、どんな事でも受け入れる覚悟を持った目だ。
「----わかったわ。レオンに加護を授けましょう。これからは、フィンに見合った強さを身につけてもらうわよ」
「サーシャ、ありがとう!フィン、今はまだ弱いけど、必ずフィン達と渡り合えるぐらい強くなるからな!」
「---レオン様、一緒に頑張りましょう!」
「ああ」
レオン自身はまだまだ弱過ぎるので、虚無魔法ではなく、私自身が基礎訓練を教えている。この3日間、フィン達と模擬戦を行せることで、スキルレベルも少しずつ上がってきている。
また、この間フィン達にはラーメンを与えていない。調理場にいるラーメン部門の料理人達で、オーク骨ラーメンを完成させる為、麺・スープ・材料の調整で忙しいからだ。私も、時折顔を出しアドバイスを行なっている。ラギウスは普通に我慢出来ているんだけど、国王や王妃といった王族達が定期的に調理場を訪れては、
「オーク骨ラーメンまだ?」
と聞いてくるのだ。どれだけ中毒になってるのよ!だから、私は王族達を含めた全員にある宣言をした。
「オーク骨ラーメン自体は、最後の締めに取り掛かっているところです。今の時点で、みんなに食べてもらう事は可能です。ただ、評価点は70点しかない。もし、あなた達が今食べる事を選択すれば、70点のラーメンをある程度食べれるわ。でも、アルテハイムの件が解決するまで我慢する選択をすれば、醤油ラーメンとオーク骨ラーメンはさらなる進化を遂げ、100点いえ200点のものを好きなだけ食べれるでしょう。そう、あなた達が我慢すればする程、ラーメンは進化していくと思いなさい!」
「「「「「「オオオオォォォォーーーーーー」」」」」」
「さあ、どちらを選択する?」
「「「「「もちろん、我慢を選択だーーーー」」」」」
この宣言以降、国王や王妃、王太子、ラギウスはレーデンブルクの国政や悪魔・邪族掃討に全力を注ぎ、2人の王女達は学園に戻り勉学に励むようになった。そしてフィン・イリス・ジン・リッカそこにレオンを含めた5人は、今まで以上に真剣に訓練に取り組むようになった。またレオンは、ジンやリッカとも模擬戦を何度も行い、まあ8戦全敗だが、ジンやリッカのアドバイスを的確に聞き、自分の欠点を少しずつ克服していくことで、強くなり始めていた。ただ、全員が真剣に国政や訓練に取り組んでいるのは良いんだけど、時折小声で
「「「「全てはラーメンのために、全てはラーメンのために、全てはラーメンのために」」」」
とブツブツ言っていた。まあ、レオンだけは【全ては家族とラーメンのために】だったけどね。
そう、全員が真剣に国政や訓練に取り組む理由は、ただ1つ、ラーメンを早く食べたい為だった。そんな理由で良いのかしら?まあ、それだけでレーデンブルクの一部滞っていた仕事が急速に動き出し、宰相達からは会う度にお礼を言われたからいいけどね。
ただ、1つ疑問に思う事がある。この世界の人達は、食に飢えているのだろうか?それとも、私が作るから?私が食事を与えると、毎回毎回、変な感じになる。
トイフェルベリーに関しては、私と加護を持った者達、計6人には毎日朝昼晩1人20個ずつ食べてもらっている。ただ、さすがに飽きるだろうから、新たな料理としてアンパンとクリームパンの作り方を料理人に教え、パンの中に餡やクリーム以外にトイフェルベリーも内緒で入れてもらった。フィン・レオン・イリス・ジン・リッカの4人は何も知らず朝食のパンをパクパクパク食べていた。悪魔の絶叫が聞こえるはずなんだけど、軽く無視して食べまくっていたわね。後で教えた時は酷く驚いていたけど、好評だったので今後からトイフェルベリー餡パンやトイフェルベリークリームパンで朝食を食べる事になった。トイフェルベリージャムパンも考えたけど、潰した瞬間に核が消えてしまうため却下となった。
こうして、ラーメン作りや訓練を行いつつ、レーデンブルクに来てから6日目の朝が来た。この日、私はとある重要事項を仲間や王族達に知らせるため、会議室に集まってもらった。
○○○
会議室には、私達の仲間とラギウス・国王・王妃・王太子に集まってもらっている。
「サーシャ、どうしたんだ?全員を集めるなんて?その様子からして、何か大きな事が起こったのか?」
ラギウスもわかっているようね。
「ええ、みんなも知っている事だけど、私は邪神を喰ったことで、邪神が持つ全てのスキルを取得したわ。そして、それ以外に邪神の記憶のほんの一部も頭の中に入ってきたの。始めは気付かなかったけど、ここレーデンブルクに来てから、その記憶が一瞬だけどイメージとして浮かび上がるのよ。そのイメージ映像がこれよ」
ほんの一瞬残った頭に浮かび出たイメージ、それはどことなく地球の日本に近い印象ではあったが、明らかに違う。私のいた日本より、もっと未来に建てられるような建造物や乗り物があったのだ。
「師匠、この映像はスフィアタリアなんですか?こんな場所、存在しませんよ」
「お姉様、私も見た事がありません」
「サーシャ、この映像、どこか日本と似てないか?」
「ラギウスの言う通り、日本と似ているわ。でも、建物の形や映っている人達の服装が今と全く違う。そして、私の直感が告げているのよ。この映像は、間違いなく過去のスフィアタリアにあった場所なの。多分、ここレーデンブルクの映像ね」
「「「「ええええぇぇぇぇーーーーー」」」」
みんなが驚くのも無理ないわね。
「おいおい、サーシャ、この映像が私の治めているレーデンブルクだと!」
「はい、とは言っても、おそらく数千年以上昔のものだと思います。これは私の仮説ですけど、ここスフィアタリアは私やラギウスがいた地球よりも、遥かに高度な文明を1度築いていたのではないかと思います。それが何らかの理由で崩壊して、少しずつ今のスフィアタリアを形成していったのではないでしょうか?」
「なあ、ハーキス、レーデンブルクの遺跡から発掘された出土品はないのか?」
「ないな。そもそもレーデンブルクの遺跡は全てがダンジョン化しているんだが、宝箱で出てくるのは、みんなが見知ったアイテムばかりだ。この映像に出てくるものは一切発見されていない」
そうなると、やはりスフィアタリア最古の遺跡に行くしかないわね。
「今回、みんなに集まってもらった理由は簡単よ。しばらくの間、私はここ王都を離れます。目的地は最古の遺跡【オリュンプス】よ。多分、そこに行けば、スフィアと邪神の関係もわかるはず」
「ええ!お姉様1人で行くんですか!」
「今回は1人で行くわ。あの遺跡の地下深くに過去の文明の物が眠っていると思う。ここに来て6日が経過しているけど、まだ虚無魔法を完全にマスターしていないでしょう。私が戻るまでに、完璧にしておきなさい。レオンはジン達とダンジョンに入って、レベルを上げておきなさい。ラギウスを私の代理とするわ。後のことは任せたわよ」
私の次に強いのはラギウスだ。余程のことがない限り、討伐される事はないだろう。
本来ならアルテハイムの件が片付いてから行く予定だったけど、全員まだ時間がかかるし、何よりあの映像が気にかかる。先に終わらせよう。
「わかった。最古の遺跡か。もし過去の文明の物が残っていて、それを守る警備システムなどが機能していたら、ジン達でもヤバイかもしれないからな。最善を考えるなら、単独で行くのがベストだろう。お前がいない間に、アルテハイムの奴等が攻めてくる可能性もある。俺がここに残り、全員を指示してやるよ」
ラギウスも、最古の遺跡の危険性をわかってくれている。
「頼むわね」
「サーシャ様、私達が弱いばかりに申し訳ありません。必ず虚無魔法をマスターしてみせます。サーシャ様が留守の間に悪魔が攻めてきた場合は、容赦なく殲滅していきます」
「トイフェルベリーを食べて大幅に能力値が上がっていると思うけど、油断しないようにね。あと、私の分のトイフェルベリーは、あなた達で分配しなさい」
「サーシャ、最古の遺跡はSクラス認定されていて、誰も踏破した事がない。最下層も不明だ。現在、わかっているのは地下5層までだ。地下1階は天然の洞窟のような感じで、邪族も出現しない。ただ、地下2階に行くにあたって2つの扉があり、そこに妙なメッセージがある。
【弱き者は去れ!】
【強き者が辿り着けるのは、地下50階までと思え】
冒険者達は、このメッセージの意味を地下2階で知ったそうだ。現れる邪族はAクラス以上、地下2階であってもSクラスが出現するそうだ」
なんか、どこかのRPGの隠しダンジョンみたいね。
「大丈夫とは思うが気をつけて行ってこい」
「ええ、国王様も気を付けて下さい。アルテハイムにいる悪魔のボスも悪魔王と呼ばれるぐらいだから、こちらを観察する術を持っているかもしれません。私がいなくなる事で、待ちの姿勢から攻めの姿勢へとシフトする可能性もあります」
「ああ、レーデンブルクの国民達は、我々が守る!」
よし、レーデンブルクに関しては、まあ大丈夫でしょう。気掛かりなのは、シルフィーユ王国だ。現在、バーンさん達と通信出来ない状態にある。ハイエルフとの謁見が終わり、何かあったんだろう。まあ、3日前から感じる視線を考えれば、何が起こったのか想像つくけどね。
それに、私の加護を持っている人が死んだ場合は、すぐにわかるようになっている。誰かが死んでしまった場合は、遠慮なくハイエルフ共をぶち殺すけどね。シルフィーユ王国の奴等が怒るだろうけど、理由を言えば納得するだろう。今感じている視線だけに強烈な殺気を込めておきましょう。
さて、これで準備は全て整ったわ。みんなも納得してくれた。
最古の遺跡【オリュンプス】に行きますか!
女神と邪神の関係がわかれば良いんだけどね。
22
あなたにおすすめの小説
凡人がおまけ召喚されてしまった件
根鳥 泰造
ファンタジー
勇者召喚に巻き込まれて、異世界にきてしまった祐介。最初は勇者の様に大切に扱われていたが、ごく普通の才能しかないので、冷遇されるようになり、ついには王宮から追い出される。
仕方なく冒険者登録することにしたが、この世界では希少なヒーラー適正を持っていた。一年掛けて治癒魔法を習得し、治癒剣士となると、引く手あまたに。しかも、彼は『強欲』という大罪スキルを持っていて、倒した敵のスキルを自分のものにできるのだ。
それらのお蔭で、才能は凡人でも、数多のスキルで能力を補い、熟練度は飛びぬけ、高難度クエストも熟せる有名冒険者となる。そして、裏では気配消去や不可視化スキルを活かして、暗殺という裏の仕事も始めた。
異世界に来て八年後、その暗殺依頼で、召喚勇者の暗殺を受けたのだが、それは祐介を捕まえるための罠だった。祐介が暗殺者になっていると知った勇者が、改心させよう企てたもので、その後は勇者一行に加わり、魔王討伐の旅に同行することに。
最初は脅され渋々同行していた祐介も、勇者や仲間の思いをしり、どんどん勇者が好きになり、勇者から告白までされる。
だが、魔王を討伐を成し遂げるも、魔王戦で勇者は祐介を庇い、障害者になる。
祐介は、勇者の嘘で、病院を作り、医師の道を歩みだすのだった。
神の加護を受けて異世界に
モンド
ファンタジー
親に言われるまま学校や塾に通い、卒業後は親の進める親族の会社に入り、上司や親の進める相手と見合いし、結婚。
その後馬車馬のように働き、特別好きな事をした覚えもないまま定年を迎えようとしている主人公、あとわずか数日の会社員生活でふと、何かに誘われるように会社を無断で休み、海の見える高台にある、神社に立ち寄った。
そこで野良犬に噛み殺されそうになっていた狐を助けたがその際、野良犬に喉笛を噛み切られその命を終えてしまうがその時、神社から不思議な光が放たれ新たな世界に生まれ変わる、そこでは自分の意思で何もかもしなければ生きてはいけない厳しい世界しかし、生きているという実感に震える主人公が、力強く生きるながら信仰と奇跡にに導かれて神に至る物語。
1000年生きてる気功の達人異世界に行って神になる
まったりー
ファンタジー
主人公は気功を極め人間の限界を超えた強さを持っていた、更に大気中の気を集め若返ることも出来た、それによって1000年以上の月日を過ごし普通にひっそりと暮らしていた。
そんなある時、教師として新任で向かった学校のクラスが異世界召喚され、別の世界に行ってしまった、そこで主人公が色々します。
幼女と執事が異世界で
天界
ファンタジー
宝くじを握り締めオレは死んだ。
当選金額は約3億。だがオレが死んだのは神の過失だった!
謝罪と称して3億分の贈り物を貰って転生したら異世界!?
おまけで貰った執事と共に異世界を満喫することを決めるオレ。
オレの人生はまだ始まったばかりだ!
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
【完結】異世界に召喚されたので、好き勝手に無双しようと思います。〜人や精霊を救う?いいえ、ついでに女神様も助けちゃおうと思います!〜
月城 蓮桜音
ファンタジー
仕事に日々全力を注ぎ、モフモフのぬいぐるみ達に癒されつつ、趣味の読書を生き甲斐にしていたハードワーカーの神木莉央は、過労死寸前に女神に頼まれて異世界へ。魔法のある世界に召喚された莉央は、魔力量の少なさから無能扱いされるが、持ち前のマイペースさと素直さで、王子と王子の幼馴染達に愛され無双して行く物語です。
※この作品は、カクヨムでも掲載しています。
いきなり異世界って理不尽だ!
みーか
ファンタジー
三田 陽菜25歳。会社に行こうと家を出たら、足元が消えて、気付けば異世界へ。
自称神様の作った機械のシステムエラーで地球には帰れない。地球の物は何でも魔力と交換できるようにしてもらい、異世界で居心地良く暮らしていきます!
パーティーを追放されるどころか殺されかけたので、俺はあらゆる物をスキルに変える能力でやり返す
名無し
ファンタジー
パーティー内で逆境に立たされていたセクトは、固有能力取得による逆転劇を信じていたが、信頼していた仲間に裏切られた上に崖から突き落とされてしまう。近隣で活動していたパーティーのおかげで奇跡的に一命をとりとめたセクトは、かつての仲間たちへの復讐とともに、助けてくれた者たちへの恩返しを誓うのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる