奴隷商人(仮免)~異世界で奴隷商人になりました~

(゚∀゚)アヒャ

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第一章:奴隷商人(仮免)始めました。

第一話

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「えっさ、ほいさ」



 薄暗くじめじめした洞窟の中で、カンカンという音を響いている。そして、その音の元凶であるつるはしをふるっている男、それが私こと酒井久さかい ひさしだ。現代の日本では、まず観光目的でしか入らなそうな洞窟でつるはしをふるっている。理由は鉱物フリークで鉱石収集をしているとかではない。



「ヒサシ、調子はどうだ?」

「ダノンさん!」



 声を掛けてきたのは、いかにも力強そうな丸太のような太さの足腰にずんぐりむっくりしたボディ、そしてもじゃもじゃの髭に低身長、彼はおとぎ話の中にしかいないはずのドワーフである。



「どれどれ……。結構取れてるな。」



 ダノンは私の後ろにある籠の中に収められている鈍く輝く鉱石を手に取ってそう言った。彼の手の中にゆらゆらと輝く鉱石は日本では見たことがない物だった。



「これぐらいだと。5000ユリスくらいだな。」

「そうですか。」



 5000ユリス。それはこの世界の金の単位だ。



 そう、ここは異世界。



 トンネルを抜けるとそこは雪国だった的なノリで、扉を開いたら異世界だったとなってしまった私は、どうにか食い扶持を稼ぐ必要があった。



 最初は冒険者になろうとか、探索者になろうみたいな感情を抱いたが、この世界の常識が全くない上に戦いというものをしたことがなかった私がなれるはずもなく、路頭に迷っていたところを救ってくれたのがダノンさんである……。



 いや、救ったという方が正しいのかもしれない。泥酔してのどに吐瀉物を詰まらせていたところを救ったのが私だったのだ。救ったと言っても、身長に対して重すぎる体をひっくり返してのどに詰まった吐瀉物を吐き出させただけだったが……。それで命を救ってくれた礼として、魔法結晶の洞窟での仕事を斡旋してくれたのだった。



「これぐらいあれば十分だ。もう上がっていいぞ。」

「わかりました。」

「次は3日後だ。よろしく頼むぞ。」



 ダノンはそういうと力強くバシバシと私の腰を叩き、籠とつるはしをもって出て行ってしまった。豪快なドワーフだが、そのさっぱりとした性格の彼はとても付き合いやすい男であった。



 この世界で暮らせるだけの給料はちゃんと払ってくれるし、仕事も定期的にくれる。時たま試作した魔法具の実験台にしようとしてくるのがたまに傷だが、それでもこの世界で出会った人の中でも特別に優しい人であるのは疑いようもないことだった。



「さて、宿に戻るか。」



 この世界は非常に不便だが実に面白い。ドワーフやエルフといった多種多様な人々、そしてその種族の中で更に分かれる考え方。そして、魔法とスキルの存在。今までの生活になかったものがそこにあった。まだこの街と洞窟以外から出るということすらもできていないが、その限られた空間ですら非日常があふれかえっていた。



 ハーピーの郵便屋さんが空を舞い。ドワーフが鍛冶をする。エルフは魔法を披露し、人間は様々なところで働く。人間だけは元居た世界と変わらずどんな所でも見かけた。郵便配達をしている人もいれば、鍛冶をしている人もいる。ある意味万能であった。悪く言えば器用貧乏ということでもあったが。とびぬけた特性がない代わりにどんなものにでもなれる人間はそれはそれで個性なのかもしれない。



 そんな世界で半年間、私はのんびりと生きている。そして、そんな私にも職業スキルというものが存在した。



 そう、奴隷調教・商人スキルだ。何故こんなスキルが私に生えたのかわからない。別に、現実世界で奴隷商人をしていたわけでもなく、ごくごく一般的な人間だった。どちらかと言えば、奴隷みたいに働いていた記憶しかなかった。もし私に付与されるとしたら奴隷スキルの方だと思うのだが……。



 そんなわけで奴隷関係のスキルをいただいたわけだが、このスキルはもちろんのことながら、奴隷がいなくては始まらない。しかし、この世界に降り立ったばかりの人間に奴隷がいるはずもなく、伝手もない。無い無い尽くしの状況でそんなスキルが役に立つはずもなく、ダノンと出会うまで街をさまよい歩いていたわけである。





 30分ほど歩いただろうか、次第に街並みが現れていろんな人が行き交う様が見て取れた。元の世界と違い移動が基本的に徒歩のこの世界では、行き交う人の数は町に住む人数に比べて多く感じる。この世界での魔法は、簡単なものなら使える人が10人に一人くらいいるというレベルだ。基本的に一般人なんかは魔道具などを使う。



 魔道具といっても、庶民が個人で買えるような値段ではなく、貴族様が買ってくれる市民が誰でも使える共有が多い。



 そんな街並みを見ていると現在宿泊している宿屋が見えてきた。



「あ、お帰りなさい。あともうちょっとでご飯だから。」

「分かった。」



 私に声を掛けてくれたのは、水色の長い髪を持った少女であった。彼女はこの宿の看板娘であるリサだ。ダノンに紹介されてからずっと泊っているためか、今では気軽に話すほどの中になっていた。宿の娘ということで基本的な読み書きができる。そのため、時たま手間賃を払って文字を教えてもらっている。



「あいつは、よくやっているか?」

「今厨房にいるよ。呼ぼうか?」

「確認しただけだし。いいよ。」



 リサと軽く話をして二階に借りている部屋に上がった。



 それからほどなくして一階の食堂でご飯を食べたら、採掘に行ってかなり疲れていたのか、睡魔がやってきた。基本的に、夜になったら寝るのがこの世界での決まり事だ。光をともすのもお金がかかるし、やることと言えば男女の営みぐらいだろう。



 そんな事をボケっとベットに横になりながら考えていると扉が音を立てて開いた。



「もう、寝た?」

「まだ起きてるよ。」



 私の部屋にやってきたのは、小さな少女だった。茶髪にくりっとした目、かわいらしい小さい口元、そして首に巻かれた細い皮の首輪。そう、彼女は奴隷だ。



「一緒に寝る。」

「分かった。横に来な。」



 彼女はさっと近寄ってくるかと思うと、私の横にぴとっとくっついてきた。そしてまだ幼いを残す小さな手が私の股間を愛撫してきた。



「ちょっとおっきい。」

「疲れているから、明日じゃだめか?」

「ダメ。」



 彼女は顔を近づけてキスを求めてきた。しょうがないので、彼女の細い体を抱きかかえて小さな唇にキスを落とした。最初はついばむように、次第に細い舌をからませるようにキスをする。元の世界では、まだ中学校にも上がっていないような年齢であろう少女に、このようなキスをすることが間違っているはずだ。なのにも関わらずより、そのおかしさを覚えることもせず濃厚な貪るようなキスをした。



「おっきくなった。」



 年齢に見合わないぞくっとするような笑みを見せると、彼女はもぞもぞと移動し、毛布のかかっている下半身に向かって行った。



 腰に走るような感覚がきた。



 おそらく彼女が私の一物にキスを落としたのだろう。毛布に包まれてわからないが、ゆっくりと動く彼女の頭に連動して一物が下から上になめあげられているのが分かった。先ほどまでキスをしていたはずの唇が、己の汚い一物を磨き上げるかのように舐めあげていく。



 亀頭にたっぷりと唾液をたらし、カリにたまっているであろう汚れを舌先でこびり落していく。そして小さい口を大きく開き竿をこすり上げる。まだ子供の体であるためか、大人よりも温かい体温に溶かされるような感覚が腰に伝わってきた。



 次第に早くなってくる動きは、私の肉棒を容赦なく攻め立ててくる。全く無駄がなくせめてくるのは彼女の種族故か、彼女の個性なのかはわからないがとても気持ち良いことに変わりはなかった。



「出すぞ。」



 私は短くそういうと、腰に入れていた力を抜いた。それと共に勢いよく精液が吐き出されていく。前の世界では経験したこともないような力強く、大量の精液を出す。そして、小刻みに震えながら数十秒間射精をつづけた。私の一物に奉仕を続けていた彼女はその精液を一滴もこぼすことなく、口内に収め飲み干した。

 長い長い射精を終えて若干萎えた一物を綺麗に舐めあげ、最後に軽く亀頭にキスをした少女は再びもぞもぞと移動し、私に抱き着いてきた。



「おやすみ。ご主人様。」

「ああ、お休み。」



 私は温かい彼女を抱きしめると深い眠りにつくのであった。









 目覚めると彼女は仕事に行ったのか、ベットには姿はなかった。大きく伸びをして、木の窓を開けるとまぶしいくらいの太陽の光が部屋を明るくした。とりあえず顔を洗おうと、一階に降りるとパンが焼けるいい匂いがした。



「おはようございます。」

「ああ、おはよう。エリーは?」

「厨房で食事作っていますよ。」

「終わったら、ちょっとエリーの時間貰ってもいい?」

「お父さんに聞いておくね。」



 リサに朝の挨拶を済ますと、外の井戸の方へと向かった。深い井戸の水は冷たく気持ちの良いものであった。顔を水に濡らすとまだボケっとしていた頭がさえてくるようで、気持ちが良かった。



 朝の支度を終え、食事をとるために机につくと料理が運ばれてきた。チーズとパンと昨日の残り物という質素なものだった。しかし、とにかく量が多い。肉体労働が多く、移動が徒歩であるこの世界では、何よりも腹を満たすということが重要であった。腹が減ったら、すぐに食事をとることのできる元の世界とは大違いだった。



「ヒサシ、この後エリーを連れて行っても大丈夫だぞ。」

「ありがとうございます。」

「いや、あの子を貸し出してくれて助かってるよ。あいつが妊娠して人手が足りていなかったからな。」

「そう思っていただけるとありがたいです。」

「んじゃ。そういうことでな。」



 私に話しかけてきたのはこの宿の主人であった。妻が妊娠中のため人手が足りなくなっていた彼に、人を貸す代わりに宿代を下げてくれとお願いしたのだ。結果的にそれが功を奏して、順調に宿をまわしているし飯が旨くなったと評判になっている。



 食事を済ますと、再度自分の部屋に戻った。そうすると昨夜のようにドアが開くと、質素な服を着た少女が入ってきた。彼女の名前はエリー。私が奴隷にした少女であり、初めての奴隷だ。そして、私がこの世界で唯一体を交えている少女でもあった。



「ご主人様。何か御用でしょうか?」

「まあ、腰かけてくれ。」



 部屋にイスなどはなく、おかれているのはベットだけであったため、彼女はそっと私の横に腰を下ろした。改めて見ると、目立ち鼻筋がはっきりとしていてとてもかわいらしい顔立ちをしている。最初路地裏で見つけた時とは大違いであった。



「そろそろ、奴隷商としての仕事をし始めようと思ってな。」

「奴隷商としての仕事?」

「そうそう。」

「私は何をすればいいのでしょうか?」

「まあ、特に何かすることは無いが。調教する人が増えるから毎日一緒に寝ることが出来なくなるかもな。」



 私がそういうと、彼女はショックを受けたかのように目を大きく見開くと、ヒシっと私に抱き着いてきた。先ほど言った言葉は彼女には受け入れがたいもののようだった。



「やです。」

「エリー。」

「やです。寝るときは一緒がいいです。」

「でも、もし女性とそういうことすることになったら一緒にはできないだろう。」

「一緒にします。」

「いや、いやだろ?」

「一人で寝るほうが嫌です。」



 抱き着いてくるエリーの茶色い髪をなでると、彼女を拾って奴隷にした時を思い出す。



 路地裏でうずくまっていた彼女を助けたのは偶然だった。ダノンに出会って余裕ができたからかもしれない。それで、何かいいことをしてみようと思ったのがきっかけだ。死にそうな彼女を見て、どうしても助けたくなった私は思わず、彼女に助ける代わりに奴隷になってみる気はないかと言ったのであった。



 彼女が私の言葉にうなずくと、首元が光り彼女は奴隷になった。奴隷になったといっても、彼女が衰弱していることに違いはないと世話をしていたのだが、一向にエリーの体調が良くならない。そんなこんなで彼女を拾って数日たったある日、彼女は自分がサキュバスである事を私に告げたのだった。





 ヒトの精を糧に生きるサキュバス。その生態はあまりに有名であった。そして、彼女の体調を治すすべもまた有名であった。私は罪悪感にもまれながらも、どうにか勃起したそれを、弱弱しく幼い彼女に突き立てたのだ。一晩中、もしかしたら一日中体を交え続けたかもしれない。それからというもの、彼女は一気に回復の兆しを見せた。ごわごわだった髪はつやつやと健康そうな髪質へと変わり、肌も潤いを取り戻した。



 後から知ったのだが、衰弱したサキュバスとの性交は、自殺行為だということだった。飢えたサキュバスとの性交は精をどれだけ与えても、砂漠に水をやっているかのような無意味ともとれる行動であり、意味がないうえに死ぬまで搾り取られることが多いらしかった。だから衰弱したサキュバスは無視されるし、誰も相手にしない。もし甘い考えで相手をすると死ぬからだ。



 しかし、衰弱したエリーと行為をしたことで死ぬことは無かったし、尋常ではないほどSEXをしたが、精力が枯れることは無かった。色々不思議だなと思ってダナンに話してみたら、職業スキルとはそういうものだと告げられた。おおよそ、奴隷にしたサキュバスとの行為が調教スキルと干渉して化け物じみた精力と体力につながったのだろうと教えられた。



 そんなわけでサキュバスの少女を奴隷にした私は、彼女を人手が足らず困っている宿に貸し出し、その代わり宿代を割り引いてもらっているのだ。



「でも、エリーには仕事があるだろう。それも大変だろうし。」

「お仕事辞めます。」

「それはダメだ。」



 私は額をゴリゴリと私の脇腹に当て、子猫のような行動をとる幼いサキュバスに困ったような顔を向けた。もともと一般人である私が奴隷商人を志そうとしているのには訳がある。



 ダノンに言われたのだ。もし、職業スキルがあるのならば、それを使う職業につくべきだと。神からの命令と言われる職業スキルの導きに従うべきだと。職業スキルはかなり珍しいスキルだ。一つのスキルで複数の効果をもたらすし、強力なものが多い。



 そんな事を言われた私は、奴隷商人というものが一体どんな感じで職業として成り立っているのかはわからないが、とにかくやってみるべきなのだろうと考えていた。成り行きとは言え、エリーを奴隷にして毎夜性交をという名の食事をしている。彼女は教えたことを貪欲に、そして以上な速度で己のものにしていく。文字もかけなかった彼女が、ほんの数週で簡単な計算ができるようになった。性交のいろはも知らなかった彼女が、今や夜のお店顔負けな絶技を習得している。驚異的な習得速度だ。



 おそらくスキルのおかげであろう彼女の成長を見ていると、もしこれから私が奴隷を仕込んでいったらどんなに優秀な奴隷になるか想像もつかなかった。夢というには小さいが、さすがに元居た世界ほどではないにしろ裕福な生活を送ってみたい私は、奴隷商人になることを決意したのであった。
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