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第一章:奴隷商人(仮免)始めました。
第二話
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「それにしても、どこで奴隷を仕入れるかだ。」
基本的に奴隷というものは、戦争で略奪された人々と貧しい家庭で身売りすることで奴隷になるパターンの二種類がいることをこの半年間で学んだ。エリーをその分類で分けると、後者に当てはまるのだろう。しかし、そうなると元となる金が必要だ。
身売りするものを買うにしても、なんにするにしても大量の金が必要だ。この半年で必死に働いて稼いだ金は12万ユリス。6か月間は今の宿に泊まれるだけの金額だ。そこまで高い金額ではないが、決して低い金額というものでもなかった。
どうしようかとこの半年間悩んできた結果、この金では容姿が整った大人は買えないだろうという結論に至った。もし買えたとしても、容姿に優れていないものだろう。それでは私が考えていることが出来ない。手が付けられていない女性や男性を、一流のスキルを身につけさせ高値で売る。そんなことを考えていたのだ。
結局のところ、買える値段でそこそこ容姿が整った少女が買えたらうれしいなといったとこであった。
「ここか。」
そこは、大通りにも軒を連ねる奴隷商の大店であった。高級奴隷を扱う一方で、大量に販売する奴隷も扱っている店で、評判は上々といったらしかった。
店に入ると香水のむわっとした匂いがした。奴隷という商品を扱うためであろう、衛生的じゃない奴隷を扱う場合の匂い消しのためにまいているのだ
「お客様ですかな……。」
目のまえには、ごくごく普通の人族の男がいた。そこらへんに歩いていても何も不思議はない奴隷商とは思えない顔である。しかし、その目の鋭さは大通りに店を構えられるだけの秘めた知性を感じさせるものがあった。
「はい。奴隷を見に来まして。」
「そうですか。どんな奴隷をお求めですかな?」
「いやそれが、奴隷商をやってみようかと思いまして。」
「ほう、奴隷商ですか。」
「ええ、やはりこの町一番で領主様にも評判がいいとお噂のお店を見学させてもらえないかとやってきたのです。」
奴隷商を志すという言葉を言うと、店主はびっくりしたように目を大きくした。店に入ってきて奴隷商になりたいから店内を見学させてくれというのはある意味失礼な行為である。しかし、最後に少々おだててやったからか、頬を緩め若干だが警戒を緩めた。
「そうですか。何故、奴隷商になりたいのですかな?正直に言いまして、そんなに簡単な職業ではありませんよ。しかも、人さまからは嫌われることも多い。そんなものにどうしてなりたいのですかな。」
「神のお導きに従ったまでとしか。」
「ということは、もしやスキルをお持ちなのですね。」
「はは、こんな年になって現れるとは思いもしませんでしたがそれは幸いということで、大きな賭けに出ようと思いまして。」
「なるほど、なるほど。」
店主はスキルの存在を知って一気に笑みを浮かべた。この世界では、スキルとは神のお導きなのだ。そこを疑うということは、神を信じていないと言うことと同意義であり、宗教の力が強いこの世界では、神の存在を疑うことは禁忌なのだ。神という存在をいまいち把握しきれていない私であるが、この世界に住む者にとって神とは生きる理由であり、背くことは死に値することは知っていた。
「そうですか。神の思し召しとあらば仕方ありません。店内を案内いたしましょう。」
「ありがとうございます。」
私は、深々と頭を下げた。頭を下げたぐら
いで、相手が気持ちよくなってくれるならば無いない尽くしの私は下げられるものは下げておく。
店主に連れられて奥に入っていくと、高級奴隷というものがどれだけ秀でているものなのかよくわかった。高級奴隷一人で、最低一般奴隷の百人以上に当たるのだ。どの奴隷も見目麗しく教養にあふれており、礼儀正しい。一番の高値がついているという、ダークエルフ族の女性は、昔あった戦で多大なる功績を上げた兵でありながら、非常に見た目がよろしいということで、城一つ分の値段がついていると言われていた。
そこまで金額が行くと、その奴隷を変えるのは王侯貴族の方々しかおらず。商売繁盛しているからと言って、金に物を言わせて商人が買うということも、貴族の皆様に礼を失するということで尻込みしているという話であった。つまりは店の看板的な方であり、ほとんど商品としてはおいていないということだった。
逆に、一般奴隷はどういうものなのかというのも見学することが出来た。衛生環境、食事は必要最低限、部屋は共同とひどいの一言であった。男女別に収監されており、女性の方は部屋がかろうじて綺麗ということ以外はほとんど変わらなかった。
「あなた様は本当にお人がよろしいですな。今回の出会いは、神のおかげだ。同業の門出を祝って何人か一般どれを上げようかと思うんだが、誰かいいかな?」
一般奴隷の惨状を見た私が言葉を失っていると、店主は思いついたように言った。どうやらこの奴隷商をさんざん褒め称えていたおかげか気を大きくしているようであった。
そしてそんな彼から出た言葉は、一般奴隷は人ではなく物であるかのような品性を疑うような言葉だが、その言葉を聞いて自分を持ち直した私も同列なのだろう。
まずは、目の前に座っている女性たちを見る。何人かの女性は30代を超えており子供を産む年齢ではない。人間で20歳で嫁に行かないのは行き遅れ、最悪25歳までというのがこの世界の常識だ。そのため、美人であっても一般奴隷になったのだろうと思われる人もいた。一番多いのは10代から20代、40代以上は少ないという印象を受けた。
あたり一面を見回して、そっとスキルを発動させた。
奴隷調教・商人スキルには奴隷の状態を目利きすることが出来る。病気になっていないか、所持スキルは何なのか、年齢に嘘偽りはないか等の簡単な情報を見れるのだ。
そうすると、30代の女性に一人おかしな人がいることに気が付いた。見た目はいたって普通だが、鑑定すると名前ソフィア、人種???、年齢35歳、所持スキル幻惑魔法、???となっているのだ。おそらく何かしらのスキルで鑑定魔法をはじいているのだろう。
「誰がいいかな。」
「まず、彼女を……。」
「彼女だな。他には。」
そう言われて再度、周りを見渡した。そして、一番スキルで有用そうなものを持っている少女を選ぶことにした。鑑定スキルで見ると、名前ミア、人種人族、年齢15歳、所持スキルは奉仕の精神、学習強化といったものだった。
「ふむ、じゃあその二人でいいな。」
「はい。」
「じゃあ、そこの二人は前へ。」
店主がそういうと二人は部屋から出て私たちの前に立った。
「この者たちの権利を委譲する。いいかな。」
「お願いします。」
店主と言葉を交わすと、彼女たちの首にかかっている首輪が、私がエリーにつけている首輪と同等の文様に置き換わった。奴隷商でのスキルによる主人の移行は簡単だ。
彼女たちの所有権が自分に移ったのをしっかりと確認すると、二人を連れて宿へと向かって行った。
宿に戻る前に、二人分の古着を買い、風呂屋という名の蒸し風呂屋に連れて行き着替えさせた。
この世界では基本的に混浴のため、二人の裸を見ることが出来た。ソフィアは年齢こそ30中ほどだが、まだまだ肌の張りもあり、若々しさを保っている。形の崩れもなく、大きなツンと上を向いた釣り鐘型の胸はそそるものがある。ミアの方は奴隷の部屋で弱ってしまったらしく、ところどころ骨が浮き出ていた。しかし、まだまだ若いためか小ぶりながらもしっかりと身の詰まった胸がそこにあった。
そんな二人の姿を見つつ、体を綺麗にし宿へと連れ帰った。
「あ、ヒサシさん。お二人はどうします?」
「一部屋お願い。」
「わかりました。今空いているのだと3人部屋が開いているのでそこに移ってもらうことになりますがいいですか?」
「いいよ。後、数日中に宿を引き払おうと思うんだよね。」
「なんかあるんですか?」
「いや、お金も溜まってきたことだし家を借りようかと思って。」
「へー。あてはあるんですか?」
「ダノンさんに昔聞いたことがあるんだけど、昔息子夫婦が使っていた家があるから、そこを安く譲ってやるよと言われてね。」
「はえー。やっぱりダノンさんはお金持ちですね。」
「まあ、あの人かなりの腕の鍛冶職人だし、魔法陣も刻めるから客には困らないだろうな。」
ダノンは、町一番の鍛冶職人だ数少ない魔法陣を刻める腕を持ち、その腕前を買って国中から依頼が殺到しているらしかった。ダノンは客を選ぶような堅苦しいドワーフではないので、売り上げもかなりのものだと自慢していたから間違いはないと思う。
「エミリーはどうするの?」
「できるなら、そのまま働いてもらうよ。ただ、今までみたいに、夜遅くまでは働かせることはできなくなるかな。」
「ここら辺は治安は良いほうだけど。違うとこに住むなら一人で返せないもんね。」
「まぁ、後は彼女の種族のこともあるからな。」
「確かに。」
そんなことを話しつつ新しい部屋の鍵を受け取ると、ファノンとミアを連れて2階へ上がっていった。二人はここまで一言も言葉を発していなかった。それは自分たちが奴隷であるという自覚があるからだろう。主人から声を掛けてもらわなければ話すことも許されない、それが普通の奴隷だ。
「二人とも話していいよ。」
私は広くなった部屋に備え付けられていたイスに座ると二人に声を掛けた。二人は緊張しているのか、互いに目線を向けあい話すタイミングを計っていた。先に話し始めたのはファノンの方だった。
「初めましてご主人様。私はファノンと申します。これからよろしくお願いいたします。」
彼女は、ゆっくりと頭を下げた。その動作からにじみ出る品の良さは、隠しようのない出自の良さを物語っていた。そして胸元からあふれ出る白い胸元が実に素晴らしかった。エリーやミアにはない女性らしい肉のある体つきはそそるものがあった。
次はミアの番だ。
「初めましてご主人様。私はミアと言います。これからよろしくお願いします!」
彼女は勢いよく頭を下げた、彼女なりに必死なのだろう。新しい主に気に入られなければ待っているのは死あるのみだ。だからこそ、最初に挨拶をしたファノンの挨拶をまねして挨拶を述べたようだった。
「よろしく頼むよ。それでファノン?」
「なんでしょうかご主人様?」
「魔法を解きなさい。」
ファノンは眼を大きく見開いた。まさか自分自身にかけている魔法を見破られるとは思わなかったのだ。職業スキルを持っているものは限られる。その上、まさか奴隷に特化したスキルを持つものが自分の主になるとは思ってもみなかったのだろう。
「それは、どの魔法でしょうか……。私は魔法は……。」
「もう一度言うよ。魔法を解きなさい。自分自身にかけている幻惑魔法を。」
「はい……。」
彼女は、悲しそうな瞳を浮かべるとさっと自分の前に手を走らせ自分にかかっている魔法のオーラを解いたのだった。
魔法の解けた彼女はエルフだった。
明るい金髪の長い髪に緑色の瞳、そして文句のつけようもないほど出るとこは出ていて、引っ込むところは引っ込んでいる均整の取れたボディラインまさしく物語の中に出てくるようなエルフその人であった。
「まさか、エルフだとは思わなかった。なんで隠していた?」
「私達は長く生きる種族です。もし、貴族の方たちに奴隷として買われてしまったら一族との契約をしなくてはなりません。死ぬまでその家に仕える。聞こえはいいかもしれませんが、奴隷としては最悪もいい所です。長い長い時間を誰かに仕えるなんて……。せめて主人は一代だけ。それだけの時間は我慢しようと思ったのです。」
「そうか。」
彼女の言い分はわかる。エルフの奴隷というのは大変珍しい。というのも、まず第一にエルフの数自体がそこまで多くはないこと。第二に生殖活動が盛んではないため新たなエルフが産まれづらい事、そして第三に高い魔法力を持っているためよほどのことがない限り奴隷落ちすることがないのだ。
万が一奴隷になったら。先ほどの高級奴隷のように見世物にされるか、貴族の奴隷になるのが一般的であった。
この世界の貴族は本当の意味で強いのだ。ひたすらに、魔法の才を高める交配を繰り返した結果、個人で地形を変えられるような力を持っているのものいると聞く。そして、それによく利用されるのがエルフだ。高い魔力を待つエルフとの交配は、それだけで魔力の質を高められる手っ取り早い手段なのだ。そのため代々エルフの奴隷に自分の子供を産ませる一族がいるとかいないとか言われている。
「それにしても、なんで奴隷になったんだ?エルフは早々奴隷にはならないだろう。エルフなどの魔法力の強い奴隷については法規制されているし……。」
「それが……。」
彼女から聞いた話を簡単にまとめると、知り合いの魔法使いの孫が奴隷になったからどうにかして助けようとした結果、身代わりになったということだった。
「会いたいかい?その魔法使いに?」
「いいえ。もう昔のことですから。」
ファノンはそういうと首を横に振った。なんとも強い女性だ。
「ミアはどうして奴隷になったんだ?」
「飢饉で、家族の生活が苦しくて。」
「北方は昨年は大変だったらしいからな。それでか。」
彼女はうなずいてそれに答えた。ミアの方はありきたりな理由だった。飢饉で生活が苦しくなる。そして子供を売る。どこにでもあるような話だが、一つ不思議なことがあった。
「15歳らしいが、もっと下の子供はいなかったのか?」
「いえ、私から名乗り出て奴隷になりました。両親は反対していましたが、どうしてもお金が必要な状態でしたので。」
「そうか。」
なんとも涙ぐましい話である。両親の反対を押し切って生活のために身を売る。そんなことを実際にできる人が、この世にどれだけいるか知りたいものだ。
「じゃあ、これからの方針について話したいと思う。」
「「はい」」
「まず二人には、体調を整えてもらいたい。ミアは痩せすぎだ。もうちょっと肉をつけろ。そして、体調を整えた後、ミアには掃除や料理、礼儀作法、その他様々な教養を身に着けてもらう。ファノンはそれの手伝いをしてくれ、エルフなら礼儀作法とかできるだろ。貴族の館に出てもおかしくないぐらいなレベルまで叩き込むんだ。後できるなら魔法を教えてやってくれ。後は、数日後に自分の家を買うつもりだ。そこに移動するからな。なんか質問あるか?」
「いいですか?」
「なんだファノン?」
「その、ご主人様のいうことはわかるのですが、私は奴隷としてそのほかにすることはありますでしょうか?」
「んー、特にないが。基本的に幻惑魔法はつづけてくれ。エルフということをばらしたくはない。」
「わかりました。他には?」
「基本的にファノンには仕入れてくる奴隷を教育してもらうつもりだ。礼儀作法や貴族にも通用するような文字の書き方、話し方は私は教えることが出来ない。お前を手放すことは無いと思うからそのつもりでいてくれ。」
「承知いたしました。」
ファノンに話をつけると、今度はミアがおずおずと話しかけてきた。
「私には何かあるでしょうか?」
「そうだな、ミアには教養を積んでほしい。最低三か月である程度ものになるだろう。後、処女か?」
「はい。」
「それなら、手を出さない。その代わり膣以外で男を楽しませるすべを磨いてほしい。」
「膣以外ですか?」
「そう、後で先生を紹介する。」
「はいぃ。」
彼女たちは私の話をちゃんと聞いてくれていたのか、その後は特に問題を起こすことなく時間を過ごすことが出来た。
一つ良かった点があるとするならば。ファノンの魔法で、温水の水球をつくることが出来たことだ。この魔法により、風呂屋に行くことなく細部まで体を洗うことが出来たので久々にサウナじゃない風呂にありつけそうだと期待に胸を躍らせた。
「じゃあ、紹介するよ。この子が先輩奴隷のエリー。ほら挨拶して。」
「エリーです。」
夜になり、部屋にやってきたエリーと二人を挨拶させようとしたところ。エリーは私に力強く抱き着くと、敵対心丸出しで威嚇するように挨拶をした。
「ファノンです。よろしくお願いします。」
「ミアです。よろしくお願いします。」
そんなエリー似対して眉を顰め困ったように挨拶をするミアと、優しく挨拶をするファノンであったが、彼女たちの気遣いは子猫モードのエリーに対しては無意味のようであった。
「ご主人様は渡さない。」
「私は別にお前のものじゃないぞ。」
エリーの言葉にそう返事をしたら。無言で頭をぐりぐりと押し付けて抗議をしてきた。しょうがないので頭をなでて機嫌を取ると、ファノンとミアの二人は驚くような表情を見せた。
「どうした?」
「いえ、その奴隷と主人の関係にしては、中がよろしいのだなと思いまして。」
ファノンがそういうと、ミアは勢いよく首を縦に振った。
「そうなのか?」
「ええ、奴隷と主人は極めてドライな関係性の方が多いです。確かに、信頼関係を築いている方もおられましたが、極めて数は少ないかと。」
「そうなんだ。」
様々な人々の営みを見てきたであろうファノンの言葉には、重みがあった。
確かに、農業などをしている奴隷などを見ると、とても主人と信頼関係を結んでいるようには思えなかった。もしかしたら、主人と一度も顔を合わせたことがない奴隷の方が多いのではないかと思われるぐらいだ。高級奴隷にしても同じだろう、結局は奴隷と金持ち。一緒になることは多くとも、実際に心を通わすほどに仲良くなるのは極めてまれなことであるのは間違いなかった。
「まあ、彼女には色々やってもらっているしね。あ、そうだ。エリー、前に言ってたダノンさんの家の件進めるから。」
「分かった。ねえ。」
「なに?」
「二人も連れてくるなんて聞いていない。」
「まあ、色々あってな。」
ぐりぐりと腹を圧迫していた頭の動きを止めて、エリーはつぶやくように言った。
しかし、連れてきてしまったものは仕方ない。どうにかするためにもミアを貴族相手にも十分なほどのスキルを身に着けてもらって、とにかく高値で買い取ってもらわなくてはならなかった。
自分含め4人の人を食わせるのは金がとにかくかかる。一応、節約すれば何とかなるだろうと思うが、どうなるかはわからない。とにかく安定を目指し、調教を進めなくてはならない。
「分かった。でも今度からは早く言って。」
「はいはい。」
エリーは抱き着きをやめてファノンたちに向かって行った。
「改めて、私が一番。エリーよ。」
「ファノンです。」
「ミアです。」
「「よろしくお願いします。」」
エリーのような自分よりも年下の少女に頭を素直に下げる二人はどこかうれしそうな顔をしていた。
「じゃあ、ご主人様。」
「なんだ。」
「ごはん。」
「はあ、わかった。ファノンとミアもこっちに来てくれ。」
私は自分のベッドに腰を掛けるとエリーはちょこんとその前に座った。そしてその後ろからはミアとファノンがじっと見つめていた。
「性奉仕の授業を始めるから、ミアは見てて。」
「え、性奉仕ってエリーが先生なのですか!?」
「そう私が先生。サキュバスの私が。」
エリーはそういうと、普段は隠している先端がハート型の尻尾をスカートにしたからのぞかせた。エリーは軽くサキュバスであることを明かしているが、サキュバスは本来珍しい種族なのだ。性に関する神様の神殿に勤めているか娼館にいるかの二択である。それ以外は種族を隠して生活している人がほとんどである。
「今回は、口での奉仕について教える。」
そう言うと、得慣れた手つきで私の腰に巻いてあるベルトを外し、ズボンを脱がせていく。脱がせるためにちょっと腰を浮かせた以外は何一つ体を動かさないまま、処女と少女の目の前で下半身を露出する男それが私だった。
「む。」
「どうした?」
「いつもより勃起するのが速い。」
エリー含め三人の女性から見つめられながら下半身を露出するという行為は、普段よりも私を興奮させるものがあったのかもしれない。
「まあ、いい。最初は、竿を優しく握る事。ここでは手が冷たかったりしたらダメ。」
「はい。」
エリーの小さな手が私の一物を優しく撫でていく、決して力強いわけではないが半勃起ぐらいの状態ではちょうどいい快感を与えてくれる。竿の下から、尿道をなぞるかのように動く手はこの数か月で彼女が会得した、男を喜ばせるテクニックの一つであった。
「じゃあ、交代。」
「え、私やるんですか?」
「つべこべ言わないでやる。」
ミアは恐る恐る私の股の下に近づくと、軽く勃起した肉棒を凝視した。初めて見る勃起した一物だったのだろう、目の前に来たそれを見て体が固まってしまっていた。
「ほら握るの。」
「ご主人様……失礼します。」
ミアは手を伸ばし、ゆっくりとエリーがやっていたような絶妙な力加減で刺激を与える方法を真似しようとしていた。エリーの熟達した動きと違って、恐々と動く手はいつもつは違う刺激を与えてくれたりと若干物足りないながらもゆっくりとだが、快感を強めていく。
「じゃあ、次。」
いつの間にか隣に座っていたエリーは顔を陰茎に近づくと亀頭にキスを降らした。ついばむようなキスの雨だった。次第にキスの深さが増していき、男が最も敏感であろうものを覆い隠すほど深いものになっていった。しかもただキスをするわけではない、舌を縦横無尽に動き回らせ刺激を加えていくのだった。
「う……はぁ。んちゅ。」
陰茎から口を話すたびに漏れ出る空気がもたらす淫らな音は、おおよそ彼女の幼さからでは決して奏でていけないような音だ。そしてその音を奏でる口は幼いながらも大人顔負けの興奮をもたらしてくる。
次第に激しくなっていく頭の動きはより強い快楽をもたらす。そして、エリーの体から出るサキュバスが興奮した時に発する独特なにおいによって頭がしびれてくるのであった。
「ぷはぁ。じゃあ、やってみて。」
「はわぁ。」
ミアは、茹蛸のように顔を真っ赤にしていた。目の前で自分より幼い少女が男に快楽をもたらすなんて光景をまじかで見たのだ、その衝撃は計り知れないだろう。
「あ、うあ。」
「ご主人様、彼女を抱きしめてあげてくださいな。」
ファノンは近寄ってくると耳元でそうささやいてきた。バグったゲームみたいになっている彼女の脇腹に手を入れてそっと持ち上げると、優しく抱きしめた。
「はうぁ。」
まだ頭が茹で上がった状態のようだった。幼子にするかのようにゆっくりと背中をさする生まれ持ったサキュバスという性能をフルに引き出した彼女とは違うのだ、彼女はただの人間、ゆっくりとやればいいのだ。
「落ち着いたか?」
「はい。ありがとうございます。」
ミアは自分を混乱に叩きおとす原因となった男である私にすがるように抱き着いた。まだまだ、骨ばった体であったが、女性特有の柔らかさを感じることが出来た。
「あの……。」
「なんだ?」
「そのやる前に、キスをしていいですか?」
「キス?」
「初めてが、おちんちんだとなんか……。」
「分かった。」
私は、そういうと彼女の口に優しく口づけをした。貪るようなキスではなく、優しく、甘いキスをしたのだ。つい数時間前にあったばかりの男に唇を奪われた彼女の心のうちに秘めた気持ちはわからない。しかし、彼女が良い奴隷になるために、甘く、優しくしつけなくてはならないと思っていた。
厳しくすることは簡単にできる。しかし、今まで厳しかった現実から一転、優しく甘いドロドロの教育をしてあげたら人は逃げられなくなる。だから優しくする。逆らうなんて言葉が産まれないほどやさしくするのだ。
「どうだ。」
「はい、ありがとうございました。ご主人様。」
「そうか」
ミアは私の胸板に顔を寄せ優しく抱きしめられていた。しかし、本番はこれからだ。優しく接しようとやらなくてはいけないことがある。私の一物に精を吐きださせるのだ。
「熱い……。」
ミアは私と彼女の間に挟まっている一物を触った。痛いぐらいに膨張している肉の塊は、先走り汁をたらしていた。
彼女はゆっくりと元の位置に戻り、先ほど私が彼女にしてあげたような優しいキスを亀頭にし始めた。最初はゆっくりと、しかしだんだんと長くなっていく彼女のキスはやがて亀頭隠すほど深く口にくわえることに成功していた。
「ん、はぁ。」
飲み込む長さが次第に長くなっていく。他の人と比べ太いと評される自分の一物が、口内に収まっているのだ。おそらくのどの奥まで入れているのだろう、ぐえっとえづきながらも必死に奉仕をしていた。彼女の頭をゆっくりと撫でる。そうすると、涙目を浮かべていた彼女の目じりは優しく曲がり、先ほどよりもせわしなく頭を動かした。
「あ、ん。ぷはぁ……ずうぅぅぅ。」
エリーが彼女の耳元でアドバイスをしているのだろう、先ほどまであまり動けていなかった舌が動き始める。先ほどまでフェラのことなど知りもしなかった少女が、目覚ましい速度で成長している。それを実感できるほど、彼女の口技は進化していた。口の端から漏れ出るよだれを気にすることなく必死に頭を振る彼女のけなげな姿は素晴らしいものであった。
「ん、そろそろいくぞ。」
彼女にそう宣言すると、俺は腰の力を一気に開放し、ためていた欲望をぶちまけた。エリーがミアの頭をもって、ペニスを離させないようにしていたため、すべての精液はミアの口内で放出された。彼女はそれを必死にこぼさないようにしていた。あふれそうなものは嚥下し、飲み下していく。そんな光景を頭がぼーっとした状態で見ていると、射精が終わった肉棒を口から出しているところだった。どうにか飲み干したのだろう、目じりに涙を浮かべむせている彼女を見ていると一物に再度温かいものがかぶさるのを感じた。
「私のごはんはまだだから。」
どうやら今夜はまだ眠れないらしい。
基本的に奴隷というものは、戦争で略奪された人々と貧しい家庭で身売りすることで奴隷になるパターンの二種類がいることをこの半年間で学んだ。エリーをその分類で分けると、後者に当てはまるのだろう。しかし、そうなると元となる金が必要だ。
身売りするものを買うにしても、なんにするにしても大量の金が必要だ。この半年で必死に働いて稼いだ金は12万ユリス。6か月間は今の宿に泊まれるだけの金額だ。そこまで高い金額ではないが、決して低い金額というものでもなかった。
どうしようかとこの半年間悩んできた結果、この金では容姿が整った大人は買えないだろうという結論に至った。もし買えたとしても、容姿に優れていないものだろう。それでは私が考えていることが出来ない。手が付けられていない女性や男性を、一流のスキルを身につけさせ高値で売る。そんなことを考えていたのだ。
結局のところ、買える値段でそこそこ容姿が整った少女が買えたらうれしいなといったとこであった。
「ここか。」
そこは、大通りにも軒を連ねる奴隷商の大店であった。高級奴隷を扱う一方で、大量に販売する奴隷も扱っている店で、評判は上々といったらしかった。
店に入ると香水のむわっとした匂いがした。奴隷という商品を扱うためであろう、衛生的じゃない奴隷を扱う場合の匂い消しのためにまいているのだ
「お客様ですかな……。」
目のまえには、ごくごく普通の人族の男がいた。そこらへんに歩いていても何も不思議はない奴隷商とは思えない顔である。しかし、その目の鋭さは大通りに店を構えられるだけの秘めた知性を感じさせるものがあった。
「はい。奴隷を見に来まして。」
「そうですか。どんな奴隷をお求めですかな?」
「いやそれが、奴隷商をやってみようかと思いまして。」
「ほう、奴隷商ですか。」
「ええ、やはりこの町一番で領主様にも評判がいいとお噂のお店を見学させてもらえないかとやってきたのです。」
奴隷商を志すという言葉を言うと、店主はびっくりしたように目を大きくした。店に入ってきて奴隷商になりたいから店内を見学させてくれというのはある意味失礼な行為である。しかし、最後に少々おだててやったからか、頬を緩め若干だが警戒を緩めた。
「そうですか。何故、奴隷商になりたいのですかな?正直に言いまして、そんなに簡単な職業ではありませんよ。しかも、人さまからは嫌われることも多い。そんなものにどうしてなりたいのですかな。」
「神のお導きに従ったまでとしか。」
「ということは、もしやスキルをお持ちなのですね。」
「はは、こんな年になって現れるとは思いもしませんでしたがそれは幸いということで、大きな賭けに出ようと思いまして。」
「なるほど、なるほど。」
店主はスキルの存在を知って一気に笑みを浮かべた。この世界では、スキルとは神のお導きなのだ。そこを疑うということは、神を信じていないと言うことと同意義であり、宗教の力が強いこの世界では、神の存在を疑うことは禁忌なのだ。神という存在をいまいち把握しきれていない私であるが、この世界に住む者にとって神とは生きる理由であり、背くことは死に値することは知っていた。
「そうですか。神の思し召しとあらば仕方ありません。店内を案内いたしましょう。」
「ありがとうございます。」
私は、深々と頭を下げた。頭を下げたぐら
いで、相手が気持ちよくなってくれるならば無いない尽くしの私は下げられるものは下げておく。
店主に連れられて奥に入っていくと、高級奴隷というものがどれだけ秀でているものなのかよくわかった。高級奴隷一人で、最低一般奴隷の百人以上に当たるのだ。どの奴隷も見目麗しく教養にあふれており、礼儀正しい。一番の高値がついているという、ダークエルフ族の女性は、昔あった戦で多大なる功績を上げた兵でありながら、非常に見た目がよろしいということで、城一つ分の値段がついていると言われていた。
そこまで金額が行くと、その奴隷を変えるのは王侯貴族の方々しかおらず。商売繁盛しているからと言って、金に物を言わせて商人が買うということも、貴族の皆様に礼を失するということで尻込みしているという話であった。つまりは店の看板的な方であり、ほとんど商品としてはおいていないということだった。
逆に、一般奴隷はどういうものなのかというのも見学することが出来た。衛生環境、食事は必要最低限、部屋は共同とひどいの一言であった。男女別に収監されており、女性の方は部屋がかろうじて綺麗ということ以外はほとんど変わらなかった。
「あなた様は本当にお人がよろしいですな。今回の出会いは、神のおかげだ。同業の門出を祝って何人か一般どれを上げようかと思うんだが、誰かいいかな?」
一般奴隷の惨状を見た私が言葉を失っていると、店主は思いついたように言った。どうやらこの奴隷商をさんざん褒め称えていたおかげか気を大きくしているようであった。
そしてそんな彼から出た言葉は、一般奴隷は人ではなく物であるかのような品性を疑うような言葉だが、その言葉を聞いて自分を持ち直した私も同列なのだろう。
まずは、目の前に座っている女性たちを見る。何人かの女性は30代を超えており子供を産む年齢ではない。人間で20歳で嫁に行かないのは行き遅れ、最悪25歳までというのがこの世界の常識だ。そのため、美人であっても一般奴隷になったのだろうと思われる人もいた。一番多いのは10代から20代、40代以上は少ないという印象を受けた。
あたり一面を見回して、そっとスキルを発動させた。
奴隷調教・商人スキルには奴隷の状態を目利きすることが出来る。病気になっていないか、所持スキルは何なのか、年齢に嘘偽りはないか等の簡単な情報を見れるのだ。
そうすると、30代の女性に一人おかしな人がいることに気が付いた。見た目はいたって普通だが、鑑定すると名前ソフィア、人種???、年齢35歳、所持スキル幻惑魔法、???となっているのだ。おそらく何かしらのスキルで鑑定魔法をはじいているのだろう。
「誰がいいかな。」
「まず、彼女を……。」
「彼女だな。他には。」
そう言われて再度、周りを見渡した。そして、一番スキルで有用そうなものを持っている少女を選ぶことにした。鑑定スキルで見ると、名前ミア、人種人族、年齢15歳、所持スキルは奉仕の精神、学習強化といったものだった。
「ふむ、じゃあその二人でいいな。」
「はい。」
「じゃあ、そこの二人は前へ。」
店主がそういうと二人は部屋から出て私たちの前に立った。
「この者たちの権利を委譲する。いいかな。」
「お願いします。」
店主と言葉を交わすと、彼女たちの首にかかっている首輪が、私がエリーにつけている首輪と同等の文様に置き換わった。奴隷商でのスキルによる主人の移行は簡単だ。
彼女たちの所有権が自分に移ったのをしっかりと確認すると、二人を連れて宿へと向かって行った。
宿に戻る前に、二人分の古着を買い、風呂屋という名の蒸し風呂屋に連れて行き着替えさせた。
この世界では基本的に混浴のため、二人の裸を見ることが出来た。ソフィアは年齢こそ30中ほどだが、まだまだ肌の張りもあり、若々しさを保っている。形の崩れもなく、大きなツンと上を向いた釣り鐘型の胸はそそるものがある。ミアの方は奴隷の部屋で弱ってしまったらしく、ところどころ骨が浮き出ていた。しかし、まだまだ若いためか小ぶりながらもしっかりと身の詰まった胸がそこにあった。
そんな二人の姿を見つつ、体を綺麗にし宿へと連れ帰った。
「あ、ヒサシさん。お二人はどうします?」
「一部屋お願い。」
「わかりました。今空いているのだと3人部屋が開いているのでそこに移ってもらうことになりますがいいですか?」
「いいよ。後、数日中に宿を引き払おうと思うんだよね。」
「なんかあるんですか?」
「いや、お金も溜まってきたことだし家を借りようかと思って。」
「へー。あてはあるんですか?」
「ダノンさんに昔聞いたことがあるんだけど、昔息子夫婦が使っていた家があるから、そこを安く譲ってやるよと言われてね。」
「はえー。やっぱりダノンさんはお金持ちですね。」
「まあ、あの人かなりの腕の鍛冶職人だし、魔法陣も刻めるから客には困らないだろうな。」
ダノンは、町一番の鍛冶職人だ数少ない魔法陣を刻める腕を持ち、その腕前を買って国中から依頼が殺到しているらしかった。ダノンは客を選ぶような堅苦しいドワーフではないので、売り上げもかなりのものだと自慢していたから間違いはないと思う。
「エミリーはどうするの?」
「できるなら、そのまま働いてもらうよ。ただ、今までみたいに、夜遅くまでは働かせることはできなくなるかな。」
「ここら辺は治安は良いほうだけど。違うとこに住むなら一人で返せないもんね。」
「まぁ、後は彼女の種族のこともあるからな。」
「確かに。」
そんなことを話しつつ新しい部屋の鍵を受け取ると、ファノンとミアを連れて2階へ上がっていった。二人はここまで一言も言葉を発していなかった。それは自分たちが奴隷であるという自覚があるからだろう。主人から声を掛けてもらわなければ話すことも許されない、それが普通の奴隷だ。
「二人とも話していいよ。」
私は広くなった部屋に備え付けられていたイスに座ると二人に声を掛けた。二人は緊張しているのか、互いに目線を向けあい話すタイミングを計っていた。先に話し始めたのはファノンの方だった。
「初めましてご主人様。私はファノンと申します。これからよろしくお願いいたします。」
彼女は、ゆっくりと頭を下げた。その動作からにじみ出る品の良さは、隠しようのない出自の良さを物語っていた。そして胸元からあふれ出る白い胸元が実に素晴らしかった。エリーやミアにはない女性らしい肉のある体つきはそそるものがあった。
次はミアの番だ。
「初めましてご主人様。私はミアと言います。これからよろしくお願いします!」
彼女は勢いよく頭を下げた、彼女なりに必死なのだろう。新しい主に気に入られなければ待っているのは死あるのみだ。だからこそ、最初に挨拶をしたファノンの挨拶をまねして挨拶を述べたようだった。
「よろしく頼むよ。それでファノン?」
「なんでしょうかご主人様?」
「魔法を解きなさい。」
ファノンは眼を大きく見開いた。まさか自分自身にかけている魔法を見破られるとは思わなかったのだ。職業スキルを持っているものは限られる。その上、まさか奴隷に特化したスキルを持つものが自分の主になるとは思ってもみなかったのだろう。
「それは、どの魔法でしょうか……。私は魔法は……。」
「もう一度言うよ。魔法を解きなさい。自分自身にかけている幻惑魔法を。」
「はい……。」
彼女は、悲しそうな瞳を浮かべるとさっと自分の前に手を走らせ自分にかかっている魔法のオーラを解いたのだった。
魔法の解けた彼女はエルフだった。
明るい金髪の長い髪に緑色の瞳、そして文句のつけようもないほど出るとこは出ていて、引っ込むところは引っ込んでいる均整の取れたボディラインまさしく物語の中に出てくるようなエルフその人であった。
「まさか、エルフだとは思わなかった。なんで隠していた?」
「私達は長く生きる種族です。もし、貴族の方たちに奴隷として買われてしまったら一族との契約をしなくてはなりません。死ぬまでその家に仕える。聞こえはいいかもしれませんが、奴隷としては最悪もいい所です。長い長い時間を誰かに仕えるなんて……。せめて主人は一代だけ。それだけの時間は我慢しようと思ったのです。」
「そうか。」
彼女の言い分はわかる。エルフの奴隷というのは大変珍しい。というのも、まず第一にエルフの数自体がそこまで多くはないこと。第二に生殖活動が盛んではないため新たなエルフが産まれづらい事、そして第三に高い魔法力を持っているためよほどのことがない限り奴隷落ちすることがないのだ。
万が一奴隷になったら。先ほどの高級奴隷のように見世物にされるか、貴族の奴隷になるのが一般的であった。
この世界の貴族は本当の意味で強いのだ。ひたすらに、魔法の才を高める交配を繰り返した結果、個人で地形を変えられるような力を持っているのものいると聞く。そして、それによく利用されるのがエルフだ。高い魔力を待つエルフとの交配は、それだけで魔力の質を高められる手っ取り早い手段なのだ。そのため代々エルフの奴隷に自分の子供を産ませる一族がいるとかいないとか言われている。
「それにしても、なんで奴隷になったんだ?エルフは早々奴隷にはならないだろう。エルフなどの魔法力の強い奴隷については法規制されているし……。」
「それが……。」
彼女から聞いた話を簡単にまとめると、知り合いの魔法使いの孫が奴隷になったからどうにかして助けようとした結果、身代わりになったということだった。
「会いたいかい?その魔法使いに?」
「いいえ。もう昔のことですから。」
ファノンはそういうと首を横に振った。なんとも強い女性だ。
「ミアはどうして奴隷になったんだ?」
「飢饉で、家族の生活が苦しくて。」
「北方は昨年は大変だったらしいからな。それでか。」
彼女はうなずいてそれに答えた。ミアの方はありきたりな理由だった。飢饉で生活が苦しくなる。そして子供を売る。どこにでもあるような話だが、一つ不思議なことがあった。
「15歳らしいが、もっと下の子供はいなかったのか?」
「いえ、私から名乗り出て奴隷になりました。両親は反対していましたが、どうしてもお金が必要な状態でしたので。」
「そうか。」
なんとも涙ぐましい話である。両親の反対を押し切って生活のために身を売る。そんなことを実際にできる人が、この世にどれだけいるか知りたいものだ。
「じゃあ、これからの方針について話したいと思う。」
「「はい」」
「まず二人には、体調を整えてもらいたい。ミアは痩せすぎだ。もうちょっと肉をつけろ。そして、体調を整えた後、ミアには掃除や料理、礼儀作法、その他様々な教養を身に着けてもらう。ファノンはそれの手伝いをしてくれ、エルフなら礼儀作法とかできるだろ。貴族の館に出てもおかしくないぐらいなレベルまで叩き込むんだ。後できるなら魔法を教えてやってくれ。後は、数日後に自分の家を買うつもりだ。そこに移動するからな。なんか質問あるか?」
「いいですか?」
「なんだファノン?」
「その、ご主人様のいうことはわかるのですが、私は奴隷としてそのほかにすることはありますでしょうか?」
「んー、特にないが。基本的に幻惑魔法はつづけてくれ。エルフということをばらしたくはない。」
「わかりました。他には?」
「基本的にファノンには仕入れてくる奴隷を教育してもらうつもりだ。礼儀作法や貴族にも通用するような文字の書き方、話し方は私は教えることが出来ない。お前を手放すことは無いと思うからそのつもりでいてくれ。」
「承知いたしました。」
ファノンに話をつけると、今度はミアがおずおずと話しかけてきた。
「私には何かあるでしょうか?」
「そうだな、ミアには教養を積んでほしい。最低三か月である程度ものになるだろう。後、処女か?」
「はい。」
「それなら、手を出さない。その代わり膣以外で男を楽しませるすべを磨いてほしい。」
「膣以外ですか?」
「そう、後で先生を紹介する。」
「はいぃ。」
彼女たちは私の話をちゃんと聞いてくれていたのか、その後は特に問題を起こすことなく時間を過ごすことが出来た。
一つ良かった点があるとするならば。ファノンの魔法で、温水の水球をつくることが出来たことだ。この魔法により、風呂屋に行くことなく細部まで体を洗うことが出来たので久々にサウナじゃない風呂にありつけそうだと期待に胸を躍らせた。
「じゃあ、紹介するよ。この子が先輩奴隷のエリー。ほら挨拶して。」
「エリーです。」
夜になり、部屋にやってきたエリーと二人を挨拶させようとしたところ。エリーは私に力強く抱き着くと、敵対心丸出しで威嚇するように挨拶をした。
「ファノンです。よろしくお願いします。」
「ミアです。よろしくお願いします。」
そんなエリー似対して眉を顰め困ったように挨拶をするミアと、優しく挨拶をするファノンであったが、彼女たちの気遣いは子猫モードのエリーに対しては無意味のようであった。
「ご主人様は渡さない。」
「私は別にお前のものじゃないぞ。」
エリーの言葉にそう返事をしたら。無言で頭をぐりぐりと押し付けて抗議をしてきた。しょうがないので頭をなでて機嫌を取ると、ファノンとミアの二人は驚くような表情を見せた。
「どうした?」
「いえ、その奴隷と主人の関係にしては、中がよろしいのだなと思いまして。」
ファノンがそういうと、ミアは勢いよく首を縦に振った。
「そうなのか?」
「ええ、奴隷と主人は極めてドライな関係性の方が多いです。確かに、信頼関係を築いている方もおられましたが、極めて数は少ないかと。」
「そうなんだ。」
様々な人々の営みを見てきたであろうファノンの言葉には、重みがあった。
確かに、農業などをしている奴隷などを見ると、とても主人と信頼関係を結んでいるようには思えなかった。もしかしたら、主人と一度も顔を合わせたことがない奴隷の方が多いのではないかと思われるぐらいだ。高級奴隷にしても同じだろう、結局は奴隷と金持ち。一緒になることは多くとも、実際に心を通わすほどに仲良くなるのは極めてまれなことであるのは間違いなかった。
「まあ、彼女には色々やってもらっているしね。あ、そうだ。エリー、前に言ってたダノンさんの家の件進めるから。」
「分かった。ねえ。」
「なに?」
「二人も連れてくるなんて聞いていない。」
「まあ、色々あってな。」
ぐりぐりと腹を圧迫していた頭の動きを止めて、エリーはつぶやくように言った。
しかし、連れてきてしまったものは仕方ない。どうにかするためにもミアを貴族相手にも十分なほどのスキルを身に着けてもらって、とにかく高値で買い取ってもらわなくてはならなかった。
自分含め4人の人を食わせるのは金がとにかくかかる。一応、節約すれば何とかなるだろうと思うが、どうなるかはわからない。とにかく安定を目指し、調教を進めなくてはならない。
「分かった。でも今度からは早く言って。」
「はいはい。」
エリーは抱き着きをやめてファノンたちに向かって行った。
「改めて、私が一番。エリーよ。」
「ファノンです。」
「ミアです。」
「「よろしくお願いします。」」
エリーのような自分よりも年下の少女に頭を素直に下げる二人はどこかうれしそうな顔をしていた。
「じゃあ、ご主人様。」
「なんだ。」
「ごはん。」
「はあ、わかった。ファノンとミアもこっちに来てくれ。」
私は自分のベッドに腰を掛けるとエリーはちょこんとその前に座った。そしてその後ろからはミアとファノンがじっと見つめていた。
「性奉仕の授業を始めるから、ミアは見てて。」
「え、性奉仕ってエリーが先生なのですか!?」
「そう私が先生。サキュバスの私が。」
エリーはそういうと、普段は隠している先端がハート型の尻尾をスカートにしたからのぞかせた。エリーは軽くサキュバスであることを明かしているが、サキュバスは本来珍しい種族なのだ。性に関する神様の神殿に勤めているか娼館にいるかの二択である。それ以外は種族を隠して生活している人がほとんどである。
「今回は、口での奉仕について教える。」
そう言うと、得慣れた手つきで私の腰に巻いてあるベルトを外し、ズボンを脱がせていく。脱がせるためにちょっと腰を浮かせた以外は何一つ体を動かさないまま、処女と少女の目の前で下半身を露出する男それが私だった。
「む。」
「どうした?」
「いつもより勃起するのが速い。」
エリー含め三人の女性から見つめられながら下半身を露出するという行為は、普段よりも私を興奮させるものがあったのかもしれない。
「まあ、いい。最初は、竿を優しく握る事。ここでは手が冷たかったりしたらダメ。」
「はい。」
エリーの小さな手が私の一物を優しく撫でていく、決して力強いわけではないが半勃起ぐらいの状態ではちょうどいい快感を与えてくれる。竿の下から、尿道をなぞるかのように動く手はこの数か月で彼女が会得した、男を喜ばせるテクニックの一つであった。
「じゃあ、交代。」
「え、私やるんですか?」
「つべこべ言わないでやる。」
ミアは恐る恐る私の股の下に近づくと、軽く勃起した肉棒を凝視した。初めて見る勃起した一物だったのだろう、目の前に来たそれを見て体が固まってしまっていた。
「ほら握るの。」
「ご主人様……失礼します。」
ミアは手を伸ばし、ゆっくりとエリーがやっていたような絶妙な力加減で刺激を与える方法を真似しようとしていた。エリーの熟達した動きと違って、恐々と動く手はいつもつは違う刺激を与えてくれたりと若干物足りないながらもゆっくりとだが、快感を強めていく。
「じゃあ、次。」
いつの間にか隣に座っていたエリーは顔を陰茎に近づくと亀頭にキスを降らした。ついばむようなキスの雨だった。次第にキスの深さが増していき、男が最も敏感であろうものを覆い隠すほど深いものになっていった。しかもただキスをするわけではない、舌を縦横無尽に動き回らせ刺激を加えていくのだった。
「う……はぁ。んちゅ。」
陰茎から口を話すたびに漏れ出る空気がもたらす淫らな音は、おおよそ彼女の幼さからでは決して奏でていけないような音だ。そしてその音を奏でる口は幼いながらも大人顔負けの興奮をもたらしてくる。
次第に激しくなっていく頭の動きはより強い快楽をもたらす。そして、エリーの体から出るサキュバスが興奮した時に発する独特なにおいによって頭がしびれてくるのであった。
「ぷはぁ。じゃあ、やってみて。」
「はわぁ。」
ミアは、茹蛸のように顔を真っ赤にしていた。目の前で自分より幼い少女が男に快楽をもたらすなんて光景をまじかで見たのだ、その衝撃は計り知れないだろう。
「あ、うあ。」
「ご主人様、彼女を抱きしめてあげてくださいな。」
ファノンは近寄ってくると耳元でそうささやいてきた。バグったゲームみたいになっている彼女の脇腹に手を入れてそっと持ち上げると、優しく抱きしめた。
「はうぁ。」
まだ頭が茹で上がった状態のようだった。幼子にするかのようにゆっくりと背中をさする生まれ持ったサキュバスという性能をフルに引き出した彼女とは違うのだ、彼女はただの人間、ゆっくりとやればいいのだ。
「落ち着いたか?」
「はい。ありがとうございます。」
ミアは自分を混乱に叩きおとす原因となった男である私にすがるように抱き着いた。まだまだ、骨ばった体であったが、女性特有の柔らかさを感じることが出来た。
「あの……。」
「なんだ?」
「そのやる前に、キスをしていいですか?」
「キス?」
「初めてが、おちんちんだとなんか……。」
「分かった。」
私は、そういうと彼女の口に優しく口づけをした。貪るようなキスではなく、優しく、甘いキスをしたのだ。つい数時間前にあったばかりの男に唇を奪われた彼女の心のうちに秘めた気持ちはわからない。しかし、彼女が良い奴隷になるために、甘く、優しくしつけなくてはならないと思っていた。
厳しくすることは簡単にできる。しかし、今まで厳しかった現実から一転、優しく甘いドロドロの教育をしてあげたら人は逃げられなくなる。だから優しくする。逆らうなんて言葉が産まれないほどやさしくするのだ。
「どうだ。」
「はい、ありがとうございました。ご主人様。」
「そうか」
ミアは私の胸板に顔を寄せ優しく抱きしめられていた。しかし、本番はこれからだ。優しく接しようとやらなくてはいけないことがある。私の一物に精を吐きださせるのだ。
「熱い……。」
ミアは私と彼女の間に挟まっている一物を触った。痛いぐらいに膨張している肉の塊は、先走り汁をたらしていた。
彼女はゆっくりと元の位置に戻り、先ほど私が彼女にしてあげたような優しいキスを亀頭にし始めた。最初はゆっくりと、しかしだんだんと長くなっていく彼女のキスはやがて亀頭隠すほど深く口にくわえることに成功していた。
「ん、はぁ。」
飲み込む長さが次第に長くなっていく。他の人と比べ太いと評される自分の一物が、口内に収まっているのだ。おそらくのどの奥まで入れているのだろう、ぐえっとえづきながらも必死に奉仕をしていた。彼女の頭をゆっくりと撫でる。そうすると、涙目を浮かべていた彼女の目じりは優しく曲がり、先ほどよりもせわしなく頭を動かした。
「あ、ん。ぷはぁ……ずうぅぅぅ。」
エリーが彼女の耳元でアドバイスをしているのだろう、先ほどまであまり動けていなかった舌が動き始める。先ほどまでフェラのことなど知りもしなかった少女が、目覚ましい速度で成長している。それを実感できるほど、彼女の口技は進化していた。口の端から漏れ出るよだれを気にすることなく必死に頭を振る彼女のけなげな姿は素晴らしいものであった。
「ん、そろそろいくぞ。」
彼女にそう宣言すると、俺は腰の力を一気に開放し、ためていた欲望をぶちまけた。エリーがミアの頭をもって、ペニスを離させないようにしていたため、すべての精液はミアの口内で放出された。彼女はそれを必死にこぼさないようにしていた。あふれそうなものは嚥下し、飲み下していく。そんな光景を頭がぼーっとした状態で見ていると、射精が終わった肉棒を口から出しているところだった。どうにか飲み干したのだろう、目じりに涙を浮かべむせている彼女を見ていると一物に再度温かいものがかぶさるのを感じた。
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