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第一章:奴隷商人(仮免)始めました。
第七話
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今日は本当に色々あった日だった。一日分の体力を使ったので、初めて性教育のレクチャーをしないで一人で寝ることにした。エリーにも、明日に今日の分もやるからといってファノンの部屋に押し込んだ。
お抱え奴隷商人って何なのか。要は御用商人のことであっているのか。はたまた違うものなのかわからなくなっていた。正確には違うのだろう。御用商人は専属の商人であって、私がなるお抱え奴隷商人は販売先の決定権が無くなる代わりに、色々便宜を払ってくれるのだ。
よくよく考えてみれば、ダノンさんといつも言っている魔力結晶の洞窟も彼の特権の一つなのだろう。あれほどまでに純度の高い魔力結晶が取れるのにも関わらず、ダノンさん以外の人を見たことがない。つまりはあそこはダノンさんと、彼が認めた人しか入れない特別な場所なのだ。
「まだ、この世界に来て一年たってないんだぞ。」
この世界に来て9か月目、私は有力貴族のお抱え奴隷商人となっていた。こんなこと誰が予想できただろうか。確かにちょっと裕福な家庭を築きたいと願いはしたが、こんな若造が到達していい立場を超えてしまっている。こういうのは、もっと欲望丸出し、野心満々な方々がすればいいのだ。多少スケベな若造がなる立場じゃない。
「どうするかなぁ。」
天井に向かってそうつぶやいても何も変わらないのはわかっているが、呟かずにはいられなかった。
そんなことを思っていると、ドアをノックする音が聞こえた。
「誰だ?」
「ミアです。ご主人様。」
「入っていいぞ。」
扉を開けて入ってきたのはミアだった。いつも夜に来ているような扇情的な恰好ではなく、寝間着をピシッと来ている姿だった。
私は彼女に椅子を座らせると、向かい側に座った。
「何か用か?」
「申し訳ございません。」
ミアはそういうと頭を下げた。私には彼女がどうして謝っているのかわからなかった。どうすればいいのかわからずあたふたしていると、彼女はつづけて言った。
「私のせいで、ご主人様は大変な思いをしていると思うと……。」
私はその言葉で理解してしまった。何故彼女が泣いて頭をさげているのかと。
「ミアのせいじゃないよ。絶対にミアのせいじゃない。」
「ですが……。」
「これは私のせいだよ。天職スキルの重要性を低く見積もった私のせいだよ。」
彼女は濡れた目でこちらを見てきた。自分のせいで私がつらい目にあっているのではないかと勘違いしているのだ。これは彼女のせいではない。
「ですが……。」
「君は誰の奴隷だ?」
「ご主人様のです。」
「そうだ、ほらこちらに来なさい。」
私は彼女を立たせると優しく、優しく抱きしめた。いくら優秀な奴隷になったからといって彼女の本質が変わるわけじゃない。彼女は自分の身を犠牲に、親を助けるような女性なのだ。自分がきっかけになって、私の自由が少なることが悲しいのだろう。
「君は私の大事な奴隷だ。いいね。君の責任は私の責任なんだ。」
「はい……。」
「思い悩むことは無い。私を信じてくれ。」
「ご主人様……。」
私がそういうと、赤く泣き腫らした目をつぶってキスを求めてきた。私はそれに答えるように、彼女を抱きしめ唇を合わせた。
「ご主人様、私に思い出をください。」
「どんな思い出がいい?」
「彼のもとに行けば、こうしてご主人様と一緒に寝ることも奉仕することもできません……。なので……。」
「ダメだよ。私は君の処女は奪えない。」
私がそういうとミアはぐっと口をゆがめた。彼女の処女を奪うことはできない。彼女は次期領主の側室候補なのだ。万が一があってはいけない。
「どうしてもだめですか?」
「どうしてもだ。」
「じゃあ、彼に処女を奪われた後に、ご主人様のところに来て抱いていただくのは……。」
「怖いことを言うんじゃない。」
いつの間にか物騒なことを私の奴隷は言っていた。私に時期領主の側室と不倫しろと言っているのだ。
「でもじゃない。その代わり、レンフォード様にたまに会えるか聞いてみるよ。」
「本当ですか⁉」
「約束する。でも、確実じゃないよ、わかってるね。」
「うれしいです。」
あんなに従順だったミアも言うようになったもんだ。そんな考えを浮かべていると、ミアは私の股間をさすり始めた。
「おい。」
「ダメですか?」
目を潤ませて聞いてくるミアのお願いを断る事なんてできなかった。いつの間にか男を手玉に取る女に成長していた。
「はぁ、おっきい。」
ミアは私のズボンを下ろし勃起した肉棒を手に取った。綺麗で長細い指によって私の肉棒をこすり上げていく。血管の浮いた一物とミアの白い指のコントラストが非常に卑猥だった。上目遣いで私を見つめて、ごく自然に自分の身体を私に擦り付けてくる動きは熟練したものがあった。
「ご主人様、なめてもよろしいですか?」
「ああ。」
するすると目の前にいたミアは床へと落ちていき、私の肉棒の目の前まで腰を落とした。私のものを眼前にした彼女は、ふうっと私のものに息を吹きかけた後、私の玉の方に吸い付いた。
「ずずずうううぅぅう。はぁ、美味しい。」
彼女は私のものにしゃぶりつくとうっとりとした目で、私の玉のことを美味しいといってきた。手は肉棒をこすり続けており、玉から下は彼女の口に犯されている。予想以上に私のしつけた奴隷は淫乱になっていたのだった。彼女は器用に金玉をくちの中で転がすと、よだれが垂れるのもかまわず肉棒をなめあげた。
「おう。」
そんな言葉が漏れて腰が引けてしまうほどであった。
彼女はそのまま奥まで使ったディープスロートに移行していた。喉奥できゅっと締め付けられる亀頭の感触、彼女のあたたかな頬肉の感触を楽しんでいるうちに、彼女の頭をもってガシガシと腰を振ってしまっていた。
「ふ、うぅん。」
いつの間にか腰を振っていたためなし崩し的にイラマチオになってしまったが、彼女は完璧に答えてくれた。むせるのを我慢しつつ、舌で動く肉棒を刺激する。何なら自分から顔を振って私を迎えに来てくれていた。超一流の娼婦のような彼女のテクニックに私はなすすべもなかった。
「出すぞ。」
彼女の頭を思いっきり引き寄せ、のどの奥で射精をする。彼女の絶技でたまりにたまった性欲が爆発したのだ。常人にはできないような大量射精を、彼女はむせることなくごくごくと飲み干していく。最後の一滴までのどに収めたミアは続けざまにペニスをなめる。彼女の熟達した手の動きと、口の動きで瞬く間に射精前の状態まで肉棒が復活してしまった。
彼女は、服のポケットからスライムのスキンを取り出すと私のものにかぶせた。そして一度そばにあった水でうがいをすると、私にキスをして体重をかけた。
「おっと。」
彼女の勢いが良かったためよろけてしまい、ベッドの上にあおむけの状態になってしまった。しかし、それも彼女の予定通りだったのだろう。どこからか取り出したスライムの体液を私のものにかけると、自分の尻にあてがった。
「ああ、気持ちいい。」
彼女は、そのままの勢いで自分の尻に私の肉棒を入れてしまった。まさしく早業だった。こちらが言葉を発することも、何かをすることもなく快楽を与えてくる。こんな彼女を初めての女性として受け入れるレンフォードは大変だろうなと心の中で合掌してしまった。彼はおそらく彼女の肉体にドはまりするだろう。しかし、他に正妻が出来たのならば、ミアの方が遠慮をするか、夜のお作法を正妻にレクチャーをするようになる未来が目に浮かぶ。
最高の使用人であり、最高の側室であり、最高の奴隷なミアを御することが出来るのだろう。そんなことを考えていると、下半身の動きが止まった。
「どうしたミア?」
「いえ、ご主人様がどこか上の空でしたので……。」
彼女なりの嫉妬なのだろう。レンフォードと一緒になったとのミアではなく、私の奴隷であるミアを見てくれという。可愛い私の奴隷だ。
そう言うことならばと、私はミアの腰をつかみ一気に突き上げた。
「あ、ああぁああ。きょ、きょうは、ああはぁあん。私が、ご奉仕したいのです。」
ミアは私の腰の上でポンポンと飛び跳ね、直腸が私の肉棒で犯されてる感覚によがりながらも、自分が奉仕したいのだと抗議をしてきた。しかし、私にとっては知ったことではなかった。私の可愛い奴隷が精いっぱいの奉仕をしているのだ。それにこたえるのも、主としての義務なのだから。
「あ、ひゃん、あっ。ああああ。ご、ごしゅじんさま、だ、大好き!」
来週から新しい主を迎えるというのにも関わらず、ミアは私の腰の上でうれしいことを叫んでいる。3か月前とはくらべものにならない、肉のつき方、そして肌のきれいさ、そのどれもが私が誇れるものだった。今彼女は私だけの奴隷で、私だけを見てくれている。これほどまでうれしいことは無いと言い切れる。
腰でつくたびに嬌声を上げる白くて細い喉、それと共に上下に揺れる乳房、そして適度にくびれつかみやすい腰つき、そのどれもが視覚的に私を楽しませてくれる。彼女の尻を揉めば昔は薄かった肉が、今や私の指を跳ね返すほどの弾力を生み、すらりと伸びた足はどこまでも触り心地が良かった。悔しいことがあるとするならば、私が彼女の真の主とはなれないことだろう。私は、彼女の秘所を貫くことは決してできない。決してできないのだ。
これから何人もの女性を世に送り出すだろうが、そのたびに私はこの悲しみを味わうのかと思うと悲しくなってしまう。私が抱いた女性はすべて自分のものにしたそう思うが、私のスキルはそれをさせてはくれない。あくまで奴隷商人なのだ、女を人生を売り買いする悪魔の職業なのだ。
異世界に転生して、ここまで苦悩することになるなんて考えもしなかった。真の奴隷商人には一生買っても慣れないだろう。自分のしつけた女性が他の男性に売り払われ、子供を産むことになるのだ。なんとつらい職業なのだろうか。奴隷商人になんてなるもんじゃない、私は一生奴隷商人(仮免)がいい所だろう。
「そろ、そろ。いいか?」
「きて、来てくださいご主人様!」
私は前に倒れこんでくる彼女とキスをした。その瞬間、肉棒が爆発したかのような快楽が腰に走った。ドクンドクン、私の精はスキンによって彼女の中には出されない。しかし、気持ちは彼女を征服したかのようだった。どれぐらい射精が続いたのかはわからなかった。わかることといえば目の前の女性とキスをしているということだけだった。
「ご主人様、お慕いしております。」
「ああ。」
私の意識はゆっくりと闇に落ちていったのだった。
ついにこの日がやってきてしまった。
ケージィが私たちの家にやってきて一週間が過ぎた。この一週間、私はミアとできるだけ過ごした。エリーには申し訳ないが必要最低限のSEXをする以外はすべてミアの中に注いだ。別れを惜しむように行われる行為は自分の中にあるわだかまりを溶かしていくようであった。これは私と彼女の別れの儀式かもしれない。昨晩はさすがに夜通し性行為をするわけにいかないので、昼から彼女を部屋に連れ込み眠りにつくまで犯しつくした。彼女はレンフォードの元に行ってもずっと愛していると笑っていたが、その目じりには涙があるのが悲しくもあった。
そんなミアには悪いのだが、私はこの1週間でミアがレンフォードのもとに行くことに嫌悪感は亡くなっていた。途中からは、彼に引き渡すためにわざわざ調教を変更したのだ。ミアはレンフォードの良き妻になるだろうし、レンフォードも良き夫になるだろう。私はレンフォードのことが好ましいと感じている。私が好ましく思っているレンフォードに、私が好きなミアがくっつくのだ。これほど喜ばしいことは無かった。年の差は多少あるが、いい夫婦になるだろう。
このように考えてしまえるのが、奴隷商人が天職である所以なのだろう。心から彼女を自分のものにしたいと思いつつも、絶対に彼女が幸せになるという確信があるため送り出すことに抵抗がない。そんなちぐはぐな精神が私なのだ。ああ、神よ。なんで私に天職なんて与えたのか。私の知りたくもなかった本性を自覚させられるのだ。これほど酷いことは無いだろう。どこまでも自分本位な私を自覚させないでくれ。
「ありがとうございました。」
目のまえでミアが笑っている。おそらく使用人として迎え入れるつもりはこの一週間で無くなったのだろう。奴隷とは思えぬドレスを着ている。見るからに高そうな桃色のドレスは彼女の優しい心のようで、首元に光る宝石の輝きは涙のようだった。彼女は深々と私に頭を下げている。ここにいるミアは、私のものではない、私のミアは昨日いなくなってしまったのだ。
「私を見つけてくれてありがとうございました。」
正直私は君のスキルを見て選んだんだ。そんな涙目で私に感謝を述べないでくれ。君が思うような男ではないんだ。
「三か月間色々なことを教えてくれてありがとうございました。」
私は貴族に売るために君を調教したんだ。私の予定通りに君はありとあらゆる事を学びきったのだ。自分自身を褒め称えることはあれど、私に感謝を述べないでくれ。私は調教とは名ばかりの性的ないたずらをしただけだ。
「この3か月間本当にありがとうございました。私のご主人様でいてくれてありがとうございました。」
ミア泣かないでくれ、私まで泣いてしまう。ずっと君の主人でいたかった。君を僕の物にしたくなった。でも、君が買われることに喜んでいる自分がいるんだ。私は最悪な男だ。
「さあ、行きますぞ。」
「最後に……。」
ケージィは待たせている馬車にミアを乗り込ませようとした。正直ケージィには感謝している。あの後、私の元には大量の金と彼女とたまに会えることが出来る権利を得ることが出来た。おそらく、私をうまく御するためにつけたのだろうが、それでも感謝したかった。
「また会いましょう。ヒサシ様。」
ああ、君は私の名前を一度も呼ばなかった。ここで呼ぶのか。君と私はここで終わってしまうんだね。
「元気でな。ミア。」
「はい!」
彼女の笑みはいつものように周りを温かく照らす太陽のように明るいものだった。
お抱え奴隷商人って何なのか。要は御用商人のことであっているのか。はたまた違うものなのかわからなくなっていた。正確には違うのだろう。御用商人は専属の商人であって、私がなるお抱え奴隷商人は販売先の決定権が無くなる代わりに、色々便宜を払ってくれるのだ。
よくよく考えてみれば、ダノンさんといつも言っている魔力結晶の洞窟も彼の特権の一つなのだろう。あれほどまでに純度の高い魔力結晶が取れるのにも関わらず、ダノンさん以外の人を見たことがない。つまりはあそこはダノンさんと、彼が認めた人しか入れない特別な場所なのだ。
「まだ、この世界に来て一年たってないんだぞ。」
この世界に来て9か月目、私は有力貴族のお抱え奴隷商人となっていた。こんなこと誰が予想できただろうか。確かにちょっと裕福な家庭を築きたいと願いはしたが、こんな若造が到達していい立場を超えてしまっている。こういうのは、もっと欲望丸出し、野心満々な方々がすればいいのだ。多少スケベな若造がなる立場じゃない。
「どうするかなぁ。」
天井に向かってそうつぶやいても何も変わらないのはわかっているが、呟かずにはいられなかった。
そんなことを思っていると、ドアをノックする音が聞こえた。
「誰だ?」
「ミアです。ご主人様。」
「入っていいぞ。」
扉を開けて入ってきたのはミアだった。いつも夜に来ているような扇情的な恰好ではなく、寝間着をピシッと来ている姿だった。
私は彼女に椅子を座らせると、向かい側に座った。
「何か用か?」
「申し訳ございません。」
ミアはそういうと頭を下げた。私には彼女がどうして謝っているのかわからなかった。どうすればいいのかわからずあたふたしていると、彼女はつづけて言った。
「私のせいで、ご主人様は大変な思いをしていると思うと……。」
私はその言葉で理解してしまった。何故彼女が泣いて頭をさげているのかと。
「ミアのせいじゃないよ。絶対にミアのせいじゃない。」
「ですが……。」
「これは私のせいだよ。天職スキルの重要性を低く見積もった私のせいだよ。」
彼女は濡れた目でこちらを見てきた。自分のせいで私がつらい目にあっているのではないかと勘違いしているのだ。これは彼女のせいではない。
「ですが……。」
「君は誰の奴隷だ?」
「ご主人様のです。」
「そうだ、ほらこちらに来なさい。」
私は彼女を立たせると優しく、優しく抱きしめた。いくら優秀な奴隷になったからといって彼女の本質が変わるわけじゃない。彼女は自分の身を犠牲に、親を助けるような女性なのだ。自分がきっかけになって、私の自由が少なることが悲しいのだろう。
「君は私の大事な奴隷だ。いいね。君の責任は私の責任なんだ。」
「はい……。」
「思い悩むことは無い。私を信じてくれ。」
「ご主人様……。」
私がそういうと、赤く泣き腫らした目をつぶってキスを求めてきた。私はそれに答えるように、彼女を抱きしめ唇を合わせた。
「ご主人様、私に思い出をください。」
「どんな思い出がいい?」
「彼のもとに行けば、こうしてご主人様と一緒に寝ることも奉仕することもできません……。なので……。」
「ダメだよ。私は君の処女は奪えない。」
私がそういうとミアはぐっと口をゆがめた。彼女の処女を奪うことはできない。彼女は次期領主の側室候補なのだ。万が一があってはいけない。
「どうしてもだめですか?」
「どうしてもだ。」
「じゃあ、彼に処女を奪われた後に、ご主人様のところに来て抱いていただくのは……。」
「怖いことを言うんじゃない。」
いつの間にか物騒なことを私の奴隷は言っていた。私に時期領主の側室と不倫しろと言っているのだ。
「でもじゃない。その代わり、レンフォード様にたまに会えるか聞いてみるよ。」
「本当ですか⁉」
「約束する。でも、確実じゃないよ、わかってるね。」
「うれしいです。」
あんなに従順だったミアも言うようになったもんだ。そんな考えを浮かべていると、ミアは私の股間をさすり始めた。
「おい。」
「ダメですか?」
目を潤ませて聞いてくるミアのお願いを断る事なんてできなかった。いつの間にか男を手玉に取る女に成長していた。
「はぁ、おっきい。」
ミアは私のズボンを下ろし勃起した肉棒を手に取った。綺麗で長細い指によって私の肉棒をこすり上げていく。血管の浮いた一物とミアの白い指のコントラストが非常に卑猥だった。上目遣いで私を見つめて、ごく自然に自分の身体を私に擦り付けてくる動きは熟練したものがあった。
「ご主人様、なめてもよろしいですか?」
「ああ。」
するすると目の前にいたミアは床へと落ちていき、私の肉棒の目の前まで腰を落とした。私のものを眼前にした彼女は、ふうっと私のものに息を吹きかけた後、私の玉の方に吸い付いた。
「ずずずうううぅぅう。はぁ、美味しい。」
彼女は私のものにしゃぶりつくとうっとりとした目で、私の玉のことを美味しいといってきた。手は肉棒をこすり続けており、玉から下は彼女の口に犯されている。予想以上に私のしつけた奴隷は淫乱になっていたのだった。彼女は器用に金玉をくちの中で転がすと、よだれが垂れるのもかまわず肉棒をなめあげた。
「おう。」
そんな言葉が漏れて腰が引けてしまうほどであった。
彼女はそのまま奥まで使ったディープスロートに移行していた。喉奥できゅっと締め付けられる亀頭の感触、彼女のあたたかな頬肉の感触を楽しんでいるうちに、彼女の頭をもってガシガシと腰を振ってしまっていた。
「ふ、うぅん。」
いつの間にか腰を振っていたためなし崩し的にイラマチオになってしまったが、彼女は完璧に答えてくれた。むせるのを我慢しつつ、舌で動く肉棒を刺激する。何なら自分から顔を振って私を迎えに来てくれていた。超一流の娼婦のような彼女のテクニックに私はなすすべもなかった。
「出すぞ。」
彼女の頭を思いっきり引き寄せ、のどの奥で射精をする。彼女の絶技でたまりにたまった性欲が爆発したのだ。常人にはできないような大量射精を、彼女はむせることなくごくごくと飲み干していく。最後の一滴までのどに収めたミアは続けざまにペニスをなめる。彼女の熟達した手の動きと、口の動きで瞬く間に射精前の状態まで肉棒が復活してしまった。
彼女は、服のポケットからスライムのスキンを取り出すと私のものにかぶせた。そして一度そばにあった水でうがいをすると、私にキスをして体重をかけた。
「おっと。」
彼女の勢いが良かったためよろけてしまい、ベッドの上にあおむけの状態になってしまった。しかし、それも彼女の予定通りだったのだろう。どこからか取り出したスライムの体液を私のものにかけると、自分の尻にあてがった。
「ああ、気持ちいい。」
彼女は、そのままの勢いで自分の尻に私の肉棒を入れてしまった。まさしく早業だった。こちらが言葉を発することも、何かをすることもなく快楽を与えてくる。こんな彼女を初めての女性として受け入れるレンフォードは大変だろうなと心の中で合掌してしまった。彼はおそらく彼女の肉体にドはまりするだろう。しかし、他に正妻が出来たのならば、ミアの方が遠慮をするか、夜のお作法を正妻にレクチャーをするようになる未来が目に浮かぶ。
最高の使用人であり、最高の側室であり、最高の奴隷なミアを御することが出来るのだろう。そんなことを考えていると、下半身の動きが止まった。
「どうしたミア?」
「いえ、ご主人様がどこか上の空でしたので……。」
彼女なりの嫉妬なのだろう。レンフォードと一緒になったとのミアではなく、私の奴隷であるミアを見てくれという。可愛い私の奴隷だ。
そう言うことならばと、私はミアの腰をつかみ一気に突き上げた。
「あ、ああぁああ。きょ、きょうは、ああはぁあん。私が、ご奉仕したいのです。」
ミアは私の腰の上でポンポンと飛び跳ね、直腸が私の肉棒で犯されてる感覚によがりながらも、自分が奉仕したいのだと抗議をしてきた。しかし、私にとっては知ったことではなかった。私の可愛い奴隷が精いっぱいの奉仕をしているのだ。それにこたえるのも、主としての義務なのだから。
「あ、ひゃん、あっ。ああああ。ご、ごしゅじんさま、だ、大好き!」
来週から新しい主を迎えるというのにも関わらず、ミアは私の腰の上でうれしいことを叫んでいる。3か月前とはくらべものにならない、肉のつき方、そして肌のきれいさ、そのどれもが私が誇れるものだった。今彼女は私だけの奴隷で、私だけを見てくれている。これほどまでうれしいことは無いと言い切れる。
腰でつくたびに嬌声を上げる白くて細い喉、それと共に上下に揺れる乳房、そして適度にくびれつかみやすい腰つき、そのどれもが視覚的に私を楽しませてくれる。彼女の尻を揉めば昔は薄かった肉が、今や私の指を跳ね返すほどの弾力を生み、すらりと伸びた足はどこまでも触り心地が良かった。悔しいことがあるとするならば、私が彼女の真の主とはなれないことだろう。私は、彼女の秘所を貫くことは決してできない。決してできないのだ。
これから何人もの女性を世に送り出すだろうが、そのたびに私はこの悲しみを味わうのかと思うと悲しくなってしまう。私が抱いた女性はすべて自分のものにしたそう思うが、私のスキルはそれをさせてはくれない。あくまで奴隷商人なのだ、女を人生を売り買いする悪魔の職業なのだ。
異世界に転生して、ここまで苦悩することになるなんて考えもしなかった。真の奴隷商人には一生買っても慣れないだろう。自分のしつけた女性が他の男性に売り払われ、子供を産むことになるのだ。なんとつらい職業なのだろうか。奴隷商人になんてなるもんじゃない、私は一生奴隷商人(仮免)がいい所だろう。
「そろ、そろ。いいか?」
「きて、来てくださいご主人様!」
私は前に倒れこんでくる彼女とキスをした。その瞬間、肉棒が爆発したかのような快楽が腰に走った。ドクンドクン、私の精はスキンによって彼女の中には出されない。しかし、気持ちは彼女を征服したかのようだった。どれぐらい射精が続いたのかはわからなかった。わかることといえば目の前の女性とキスをしているということだけだった。
「ご主人様、お慕いしております。」
「ああ。」
私の意識はゆっくりと闇に落ちていったのだった。
ついにこの日がやってきてしまった。
ケージィが私たちの家にやってきて一週間が過ぎた。この一週間、私はミアとできるだけ過ごした。エリーには申し訳ないが必要最低限のSEXをする以外はすべてミアの中に注いだ。別れを惜しむように行われる行為は自分の中にあるわだかまりを溶かしていくようであった。これは私と彼女の別れの儀式かもしれない。昨晩はさすがに夜通し性行為をするわけにいかないので、昼から彼女を部屋に連れ込み眠りにつくまで犯しつくした。彼女はレンフォードの元に行ってもずっと愛していると笑っていたが、その目じりには涙があるのが悲しくもあった。
そんなミアには悪いのだが、私はこの1週間でミアがレンフォードのもとに行くことに嫌悪感は亡くなっていた。途中からは、彼に引き渡すためにわざわざ調教を変更したのだ。ミアはレンフォードの良き妻になるだろうし、レンフォードも良き夫になるだろう。私はレンフォードのことが好ましいと感じている。私が好ましく思っているレンフォードに、私が好きなミアがくっつくのだ。これほど喜ばしいことは無かった。年の差は多少あるが、いい夫婦になるだろう。
このように考えてしまえるのが、奴隷商人が天職である所以なのだろう。心から彼女を自分のものにしたいと思いつつも、絶対に彼女が幸せになるという確信があるため送り出すことに抵抗がない。そんなちぐはぐな精神が私なのだ。ああ、神よ。なんで私に天職なんて与えたのか。私の知りたくもなかった本性を自覚させられるのだ。これほど酷いことは無いだろう。どこまでも自分本位な私を自覚させないでくれ。
「ありがとうございました。」
目のまえでミアが笑っている。おそらく使用人として迎え入れるつもりはこの一週間で無くなったのだろう。奴隷とは思えぬドレスを着ている。見るからに高そうな桃色のドレスは彼女の優しい心のようで、首元に光る宝石の輝きは涙のようだった。彼女は深々と私に頭を下げている。ここにいるミアは、私のものではない、私のミアは昨日いなくなってしまったのだ。
「私を見つけてくれてありがとうございました。」
正直私は君のスキルを見て選んだんだ。そんな涙目で私に感謝を述べないでくれ。君が思うような男ではないんだ。
「三か月間色々なことを教えてくれてありがとうございました。」
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「この3か月間本当にありがとうございました。私のご主人様でいてくれてありがとうございました。」
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「また会いましょう。ヒサシ様。」
ああ、君は私の名前を一度も呼ばなかった。ここで呼ぶのか。君と私はここで終わってしまうんだね。
「元気でな。ミア。」
「はい!」
彼女の笑みはいつものように周りを温かく照らす太陽のように明るいものだった。
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楽天ブックス: https://books.rakuten.co.jp/rb/18361791/
【作者より、感謝を込めて】
この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。
そして、この物語を見つけ出し、最高の形で世に送り出してくださる、担当編集者様、イラストレーターの市丸きすけ先生、全ての関係者の皆様に、心からの感謝を。
本当に、ありがとうございます。
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