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初めての経験4
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注文を終え、店員さんは席から離れていった
「なぁ、ゆかり?」
「ん?」
「幸せか?」
「えっ?」
「今までは俺の勝手な考えで家の中に閉じ込めていただろ、今こうして外に出てみて幸せか?」
「外に出られたのは嬉しいし、楽しいよ。でもずっと家の中にいた時も幸せだったよ?」
「そうなのか?」
「そうだよ、不満がなかったって訳じゃないけど幸せだよ」
「そうか、そうならよかった」
「もー、次そんな事言ったら私怒るからね?」
「わかった、わかった、悪かったよ」
前も幸せだったけど今も幸せ
博士でもお兄ちゃんでもどっちでも好きな事に変わりはないから
今はただこうして2人で笑っていたい
そんな事を考えていると店員さんが飲み物を持って来てテーブルの上に置いてくれた
私たちはそれぞれグラスを手に持ち乾杯をした
次々と頼んだ物が運ばれてくる
いただきますをして2人で食べる
私が作る料理より彩りも綺麗でも味付けが濃くて美味しい
「お兄ちゃんはいつも外ではこういう味付けの物を食べてたの?」
「あぁ、そうだな」
「じゃぁ、家で作ってたご飯味薄かったよね?」
「そんな事ないさ、ゆかりのご飯も美味しくて好きだよ」
「言ってくれたらよかったのにーもう!!」
「まあまあ、怒らない怒らない」
「怒ってないもん」
「嘘だね、ゆかりは怒るとすぐ顔に出るからな」
「そっ、そんな事ないもん」
「ゆかりが産まれからずっと傍にいるんだ、それぐらいわかるんだぞ?」
わたしは言い返せなくてうつむく
わたしはお兄ちゃんの事何も知らないのに
お兄ちゃんばっかり私の事知ってるなんてなんかズルい!!
「さあ、さあ怒ってないで早く食べて帰ろうか?」
「怒ってないってば!!もう・・・食べるもん」
私は顔を上げて口の中に食べ物を詰め込む
「ほらほらそんなに慌てて食べると・・・」
「ゲホッゲホッ・・・」
私は食べ物を喉に詰まらせてしまった
何度も咳をし水を飲みなんとか喉の奥へと押し込んだ
「大丈夫かっ?ゆかり?」
「大丈夫・・・」
「まったく・・・心配かけて・・・」
「ごめんなさい・・・」
「いいんだよ、少し意地悪をしすぎたかもしれない、ごめんな?」
「もーお兄ちゃんってば!!今日だけだからね?許すのは」
「はいよ、わかった、わかった」
そう言いながらお兄ちゃんは隣に座った
私の頭を優しく撫でてくれる、心地よくて目を閉じる
「ゆかりは可愛いな」
突然耳元で囁かれ驚いてしまう
「ちょっ・・・お兄ちゃん・・・」
「ははっ、敏感なんだからゆかりは・・・」
お兄ちゃんはもう片方の手で私の太ももを撫で回す
「えっ・・・ダメだよ?」
「ダメなのか?」
「えええ、ダメに決まってるでしょ?」
「厳しいなあ、ゆかりは」
「きっ厳しくない、こんな人が沢山いるところでこんな事・・・」
「ふふっ、そんな先の事まで考えてたのか?」
「ええ?ちっ、違う、違うから!!」
「ははっ、わかりやすいな、可愛いよ」
「可愛くないってばーっ!!もう!!」
思ったよりも大きな声を出してしまった
周りの人達が私を見ている、こんなに大勢の人に見られるのは産まれて初めてで恥ずかしくて顔が熱くなる
「ゆかり顔が赤いけど大丈夫か?」
わたしは首を横に振る
「ははっ、これから外の世界に出るとこうゆう事はたくさんあるからな慣れていかないとな、ゆかり」
お兄ちゃんに頭を優しく撫でられて気持ちがほぐれた
「なぁ、ゆかり?」
「ん?」
「幸せか?」
「えっ?」
「今までは俺の勝手な考えで家の中に閉じ込めていただろ、今こうして外に出てみて幸せか?」
「外に出られたのは嬉しいし、楽しいよ。でもずっと家の中にいた時も幸せだったよ?」
「そうなのか?」
「そうだよ、不満がなかったって訳じゃないけど幸せだよ」
「そうか、そうならよかった」
「もー、次そんな事言ったら私怒るからね?」
「わかった、わかった、悪かったよ」
前も幸せだったけど今も幸せ
博士でもお兄ちゃんでもどっちでも好きな事に変わりはないから
今はただこうして2人で笑っていたい
そんな事を考えていると店員さんが飲み物を持って来てテーブルの上に置いてくれた
私たちはそれぞれグラスを手に持ち乾杯をした
次々と頼んだ物が運ばれてくる
いただきますをして2人で食べる
私が作る料理より彩りも綺麗でも味付けが濃くて美味しい
「お兄ちゃんはいつも外ではこういう味付けの物を食べてたの?」
「あぁ、そうだな」
「じゃぁ、家で作ってたご飯味薄かったよね?」
「そんな事ないさ、ゆかりのご飯も美味しくて好きだよ」
「言ってくれたらよかったのにーもう!!」
「まあまあ、怒らない怒らない」
「怒ってないもん」
「嘘だね、ゆかりは怒るとすぐ顔に出るからな」
「そっ、そんな事ないもん」
「ゆかりが産まれからずっと傍にいるんだ、それぐらいわかるんだぞ?」
わたしは言い返せなくてうつむく
わたしはお兄ちゃんの事何も知らないのに
お兄ちゃんばっかり私の事知ってるなんてなんかズルい!!
「さあ、さあ怒ってないで早く食べて帰ろうか?」
「怒ってないってば!!もう・・・食べるもん」
私は顔を上げて口の中に食べ物を詰め込む
「ほらほらそんなに慌てて食べると・・・」
「ゲホッゲホッ・・・」
私は食べ物を喉に詰まらせてしまった
何度も咳をし水を飲みなんとか喉の奥へと押し込んだ
「大丈夫かっ?ゆかり?」
「大丈夫・・・」
「まったく・・・心配かけて・・・」
「ごめんなさい・・・」
「いいんだよ、少し意地悪をしすぎたかもしれない、ごめんな?」
「もーお兄ちゃんってば!!今日だけだからね?許すのは」
「はいよ、わかった、わかった」
そう言いながらお兄ちゃんは隣に座った
私の頭を優しく撫でてくれる、心地よくて目を閉じる
「ゆかりは可愛いな」
突然耳元で囁かれ驚いてしまう
「ちょっ・・・お兄ちゃん・・・」
「ははっ、敏感なんだからゆかりは・・・」
お兄ちゃんはもう片方の手で私の太ももを撫で回す
「えっ・・・ダメだよ?」
「ダメなのか?」
「えええ、ダメに決まってるでしょ?」
「厳しいなあ、ゆかりは」
「きっ厳しくない、こんな人が沢山いるところでこんな事・・・」
「ふふっ、そんな先の事まで考えてたのか?」
「ええ?ちっ、違う、違うから!!」
「ははっ、わかりやすいな、可愛いよ」
「可愛くないってばーっ!!もう!!」
思ったよりも大きな声を出してしまった
周りの人達が私を見ている、こんなに大勢の人に見られるのは産まれて初めてで恥ずかしくて顔が熱くなる
「ゆかり顔が赤いけど大丈夫か?」
わたしは首を横に振る
「ははっ、これから外の世界に出るとこうゆう事はたくさんあるからな慣れていかないとな、ゆかり」
お兄ちゃんに頭を優しく撫でられて気持ちがほぐれた
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