【R-18】トラウマ持ちのSubは縛られたい 〜Dom/Subユニバース

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溺愛Domは甘やかしたい

溺愛Domは甘やかしたい 5




 「丸目さん、ちょっと立ってみてください」
 座っていたソファから立ち上がり、棗に促されて向かい合う。だいたい腕一本分くらいの距離がある。
 「こうですか」
 
 「ありがとうございます」
 笑う棗が見える。
 棗は少し前髪が長い。目は細めのアーモンドアイで瞳も綺麗だ。
 服の上からでも筋肉の隆起がわかる。
 見ているとどきどきしてしまう。
 「丸目さんがコマンドを聞きたい距離はどこですか」
 「え」
 「近づいても離れてもいいですよ」

 コマンドを聞きたい距離なんて考えたことがなかった。
 普通に話すなら今の距離でもいいかもしれないけれど、プレイをするなら。
 一歩近づく。
 足先がくっつくくらいの距離。
 近くで聞きたい。
 耳元で。
 そう、綺麗なアーモンドアイしか見えないくらい。
 「これくらいがいい…です」
 「ありがとうございます。僕もこれくらいが良いと思っていました。でも、もう少し…」

 
 棗が朋志を引き寄せる。
 下半身が密着する。
 「あ」
 「これはいやですか」
 首を振る。
 「よかった」
 恥ずかしくて顔が見られない。つい下を向いていた。



 「Look」
 「っ」
 電気のようななにかが体中を走ったような感覚。
 棗の言葉が、胸を刺す。

 --- これが棗さんの…

 恥ずかしい。…けど、おずおずと顔を上げる。
 棗の顔が間近にある。

 「Goodboy, 僕のコマンドを聞いてくれてありがとうございます」
 「…」 
 嬉しい。棗のコマンドを聞けたという満足感。

 「棗さんっ…」
 万感の思いで抱きつく。
 棗も抱き返してくれた。
 


 抑制剤はどれを飲んでも効かない。療法士とのプレイでも体調はほとんど改善しなかった。
 サブドロップしたらどうしようという思いから、Domもプレイもこわくなって。精神的にも追い詰められていた。
 一生、顕とのプレイを思い出して生きていくつもりでいたけれど。



 「棗さんとプレイができて嬉しいです」
 「ええ、僕もです」 
 


 どれくらいそうしていたのか。ほとんどしがみついている朋志に、棗は何も言わずにつきあってくれた。
 
 


 「丸目さん、あなたはどんなSubですか」
 「どんな…?」
 「僕は、Subを甘やかしたいタイプのDomです」
 「俺は…」
 褒められたい。いっぱいコマンドが欲しい。頑張ってるところを見ていて欲しい。
 「僕たちはこれから、何をしたくてされたいのか、どんなことが好きで嫌いなのか…、たくさん話をしていく必要があると思いませんか」
 「はい」


 「これからもよろしくおねがいします」
 

 
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