【R-18】トラウマ持ちのSubは縛られたい 〜Dom/Subユニバース

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甘やかしたいDomの献身と…

甘やかしたいDomの献身と… 3





 ダイナミクスバー『フィー』。
 あまり良い思い出はないが、やむにやまれず来てしまった。



 あれから棗とは、相変わらずメッセージアプリでのやり取りはしているが、いざ会おうとなると、”仕事が忙しい"と言われてしまう。

 やんわりと確実に拒絶されているこの状況。
 拒絶されるとわかっていて、知らぬ顔で棗の家に行く勇気もなく。


 このまま、フェードアウトしてしまうのでは…という危機感から、ダイナミクス性を抱えた者同士が、情報交換できる場所である『フィー』へ来たのだ。
 

 Domからの信頼を回復させるにはどうしたらいいのか、なにかヒントになる話が聞きたい。


 棗さんともう一度話をする機会を作る。

 いざっ…と、決意を込めて足を踏み入れたはいいが…。

 「キミ、Subだよね」
 「これから一緒にプレイしない」
 「いろんなDomに命令されたくない?」
 「こんなSubを跪かせたかったんだよね」

 「お、俺はプレイ相手を探しに来たわけじゃなくて」
 「Domの気持ちが知りたくて」
 と、真面目に答えても、
 「Domの考えなんか身を以て知ってるだろ」
 「キミみたいなSubにならいくらでも教えるけど」
 気を抜くと、プレイ部屋に連れて行かれそうになってしまう。


 以前店に来たときに遭遇した、あのDom客ほど悪質な人はいないが、情報交換というよりは、その場の欲求を満たすプレイ目的の人たちばかりだ。
 朋志のスキルでは、全く太刀打ちできず、何一つ情報を得られなかった。

 諦めて、もう一度棗に会ってほしいと言おうか。直接なにがだめだったのか聞いたほうが良いのかも知れない。
 --- 会ってくれたら、だけど…



 もう、帰ろう。
 オーダー表をレジに持っていこうとすると、後ろから声がかかる。
 「ねえ、さっき聞いてたんだけど、プレイをしにきたわけじゃ無いなんて、ここでは珍しいね」
 「そうなんですか。俺はパートナーがいるのでプレイはちょっと…」
 「ふーん。でも、ここにいるってことは、今のパートナーに不満があるんじゃないの」
 「違います」
 「そうなの? どんな話が聞きたいの」
 人の良さそうな、若いサラリーマンっぽい人だった。
 この人になら、話が聞けるかも。
 「Domへの信頼を回復するにはどうしたらいいのか知りたくて」
 「うーん…、喧嘩でもしたの、そのDomと」
 「いえ、俺が一方的に怒らせてしまって」
 「そうかぁ、キミみたいなかわいいSubになら、目の前で脱いでプレイしてくれたら、すぐに許せそうだけど?」
 「えっ、あっ」
 その人が腕をを握ってきて、びっくりしている間に、太股も触られてしまう。
 「や、止めてください」 
 「パートナーには黙っていたらわからないから大丈夫」
 腕は強く握られ、上手く逃げられない。不躾に太股を撫でて遠慮がない手。
 「やっ、だめ」
 こわい。
 --- 棗さん



 
 「こいつは、俺のSubなの。変なちょっかいかけるのやめてくれない」
 「なっ」
 掴まれていた反対側から手が伸び、不躾な手を遠ざけた。
 「だったら鎖ででも繋いどけ!」
 何事かとざわつく店内に気づいて、まずいと思ったのか、そのまま店を出ていった。
 その人が出ていったことで、店内もまた落ち着いていく。

 
 「あ、顕さん」
 「お前、どうしていつもそう絡まれるんだ」

 目を見合わせたと同時に喋っていた。





 
 
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