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縛られたいSubと甘やかしたいDomのはなし ※R-18
美形で変態は手に負えない 1
※R-18
プレイが終わり、満たされた気持ちで棗にもたれかかり、ぼんやりテレビを見ていた朋志。棗も優しく背中を撫でてくれる。
--- しあわせだなあ
「朋志さん」
「ん」
棗は、この上なく真面目で真剣な顔をしていた。
「僕は、第二性のパートナーとは性交渉もしたいのですが、朋志さんはどうですか」
うとうとしかかっていた朋志だが、目が覚めた。
「え」
「僕は第二性のパートナーとは性交渉」
「わわかったから待ってください!」
「第二性だけでなく第一性も共有したいです。因みに抱きたいです」
「棗さん!」
性交渉…
棗と性交渉…というかセックスを棗と…?
「待ちます。できれば色よい返事を」
「…」
「僕は、待てができるDomですが、いつまでも待てるわけではありません」
「プレッシャーかけるのやめてください、考えますから!」
というやり取りをしたのが、一週間前。
目の前には、いわゆるアナルを"洗うセット"、"ほぐすセット"、"潤いセット"がある。
封は切られておらず、新品である。
朋志の安アパートにある小さなテーブルに置かれた、それらの存在感たるや。
--- めまいしそう…
とはいえ、こればかりは棗にSOS発信を出せない。恥ずかし過ぎて。
朋志は、机の上の新品セットと同じく、新品である。
第一性欲より、第二性欲の方が強く、"男性としての性欲"というものは薄いタイプだ。
これまで誰とも付き合ったこともない。
最近まで、きつい体調不良に悩まされていたこともあり、セルフプレジャーも殆どしてこなかった。
改めて自分の性と向き合って、これって変なのかな?と不安になった。
第一性に関して、朋志はかなり経験値が低い。いわゆるポンコツの自覚がある。
第二性に関して、棗以外のパートナーはもはや考えられない。スキンシップは日常的にしているし、プレイ以外でも付き合っている。なにより両想いだ。
第一性以外は、ほとんど人生を共有しているな…?と気づいた朋志だ。
気持ちの上では、セックスをするなら棗としか考えられないと思っている。
だからこそ、机の上にあるセットを揃えたのだ。
しかし。
セットを揃えるにあたって、参考にしたサイトや動画は、刺激が強すぎて…。
顕とも、ケアとしてのスキンシップはしていたが、性交渉はしなかった。
いや、でも、キスはしたことがある。
棗とは、キスもまだしていない。
キス…。
棗の唇を思い出す。
少し薄めで、形の良い唇。
知らず自分の唇を触っていた。
顔はかなり好み。綺麗で、優しくて。体を動かすことがが趣味というだけあって、体は締まっていて、スタイルもいい。
近づいたら、いつも針葉樹のような爽やかでいい匂いがするのだ棗は。
そんな棗とキスをするところを想像しただけで心臓が音程を外しそうなのに、さらにセックスするの…?
「むり」
決心をつけるには、まだまだ時間がかかりそうだ。
棗の仕事が繁忙期だったので、ここのところ会えていなかった。おかげで、棗とのセックス問題を横に置いておけたのだが。
仕事が一段落ついたらしい。
『体調は大丈夫ですか』
気づかうメッセージが入り、大丈夫と返信しつつ、そろそろプレイしてほしかった。
素直に書いて送信したので、この週末は棗の家でゆっくりプレイをすることになった。
スマホを置いて、クローゼットの前に移動させた"洗うセット"、"ほぐすセット"、"潤いセット"に目をやる。
棗の家に行くなら、きっとこの話題になる。
諦めて、”洗うセット”を開封した。
三十分後。
さらに"ほぐすセット"、"潤いセット"を開封して、ベッドにいるわけだが。
参考サイトのページを開き、ローションを指に垂らす。そしてお尻にも。
そろーっと指を一本入れてみる。
ローションを使っているのもあり、第一関節はスルッと入ったが、それ以上はこわくて入れられない。
とにかく強い違和感で、括約筋がびっくりしているのがわかる。
それでも指を動かしてみると、中から動きが伝わって、傷付くんじゃないかと思うと、おっかなくてすぐに指を抜いた。
ほぐすセットとして、ビーズが数個連なった細めの道具も用意していたが、そんなレベルの話ではなかった…。
こんなんじゃ棗のいうセックスはできない。
--- 棗さん、がっかりするかな…
--- こんな面倒くさいの嫌になるかも
朋志は、散らばった道具を前に、呆然としていた。
プレイが終わり、満たされた気持ちで棗にもたれかかり、ぼんやりテレビを見ていた朋志。棗も優しく背中を撫でてくれる。
--- しあわせだなあ
「朋志さん」
「ん」
棗は、この上なく真面目で真剣な顔をしていた。
「僕は、第二性のパートナーとは性交渉もしたいのですが、朋志さんはどうですか」
うとうとしかかっていた朋志だが、目が覚めた。
「え」
「僕は第二性のパートナーとは性交渉」
「わわかったから待ってください!」
「第二性だけでなく第一性も共有したいです。因みに抱きたいです」
「棗さん!」
性交渉…
棗と性交渉…というかセックスを棗と…?
「待ちます。できれば色よい返事を」
「…」
「僕は、待てができるDomですが、いつまでも待てるわけではありません」
「プレッシャーかけるのやめてください、考えますから!」
というやり取りをしたのが、一週間前。
目の前には、いわゆるアナルを"洗うセット"、"ほぐすセット"、"潤いセット"がある。
封は切られておらず、新品である。
朋志の安アパートにある小さなテーブルに置かれた、それらの存在感たるや。
--- めまいしそう…
とはいえ、こればかりは棗にSOS発信を出せない。恥ずかし過ぎて。
朋志は、机の上の新品セットと同じく、新品である。
第一性欲より、第二性欲の方が強く、"男性としての性欲"というものは薄いタイプだ。
これまで誰とも付き合ったこともない。
最近まで、きつい体調不良に悩まされていたこともあり、セルフプレジャーも殆どしてこなかった。
改めて自分の性と向き合って、これって変なのかな?と不安になった。
第一性に関して、朋志はかなり経験値が低い。いわゆるポンコツの自覚がある。
第二性に関して、棗以外のパートナーはもはや考えられない。スキンシップは日常的にしているし、プレイ以外でも付き合っている。なにより両想いだ。
第一性以外は、ほとんど人生を共有しているな…?と気づいた朋志だ。
気持ちの上では、セックスをするなら棗としか考えられないと思っている。
だからこそ、机の上にあるセットを揃えたのだ。
しかし。
セットを揃えるにあたって、参考にしたサイトや動画は、刺激が強すぎて…。
顕とも、ケアとしてのスキンシップはしていたが、性交渉はしなかった。
いや、でも、キスはしたことがある。
棗とは、キスもまだしていない。
キス…。
棗の唇を思い出す。
少し薄めで、形の良い唇。
知らず自分の唇を触っていた。
顔はかなり好み。綺麗で、優しくて。体を動かすことがが趣味というだけあって、体は締まっていて、スタイルもいい。
近づいたら、いつも針葉樹のような爽やかでいい匂いがするのだ棗は。
そんな棗とキスをするところを想像しただけで心臓が音程を外しそうなのに、さらにセックスするの…?
「むり」
決心をつけるには、まだまだ時間がかかりそうだ。
棗の仕事が繁忙期だったので、ここのところ会えていなかった。おかげで、棗とのセックス問題を横に置いておけたのだが。
仕事が一段落ついたらしい。
『体調は大丈夫ですか』
気づかうメッセージが入り、大丈夫と返信しつつ、そろそろプレイしてほしかった。
素直に書いて送信したので、この週末は棗の家でゆっくりプレイをすることになった。
スマホを置いて、クローゼットの前に移動させた"洗うセット"、"ほぐすセット"、"潤いセット"に目をやる。
棗の家に行くなら、きっとこの話題になる。
諦めて、”洗うセット”を開封した。
三十分後。
さらに"ほぐすセット"、"潤いセット"を開封して、ベッドにいるわけだが。
参考サイトのページを開き、ローションを指に垂らす。そしてお尻にも。
そろーっと指を一本入れてみる。
ローションを使っているのもあり、第一関節はスルッと入ったが、それ以上はこわくて入れられない。
とにかく強い違和感で、括約筋がびっくりしているのがわかる。
それでも指を動かしてみると、中から動きが伝わって、傷付くんじゃないかと思うと、おっかなくてすぐに指を抜いた。
ほぐすセットとして、ビーズが数個連なった細めの道具も用意していたが、そんなレベルの話ではなかった…。
こんなんじゃ棗のいうセックスはできない。
--- 棗さん、がっかりするかな…
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