【R-18】トラウマ持ちのSubは縛られたい 〜Dom/Subユニバース

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縛られたいSubと甘やかしたいDomのはなし ※R-18

美形で変態は手に負えない 5

※R-18




 棗は、紅茶を淹れるのが上手い。
 味はもちろんのこと、長い指が優雅にカップやポットを扱うところは、思わずほうっとため息が出てしまう。
 朋志はいつまでも隣で眺めていたいのだが、棗には「できたらすぐ持っていくので、ゆっくり座ってていいですよ」とか言われてしまう。
 気遣いはありがたいが、そうではない。
 紅茶が待ち切らないわけではないのだ。
 
 棗の紅茶を飲むようになって、朋志は、好きだったカフェに行く回数が減った。
 朋志が棗の紅茶に夢中になっているのがわかるので、棗も張り切って、いろんな紅茶を買い揃えるようになっていた。
 棗に至っては、ネットの情報以外に、職場で紅茶好きな女性社員達からもリサーチしているので、高嶺の花になにがあったのかと、社内でちょっとした噂になっていることを二人は知らない。

 
 
 食後の紅茶を飲み、ほうっと一息つくと、うとうとしてしまう。
 朝日が昇るとともに起き、沈むとともに寝る、とまでは言わないが、準ずる生活を送っているのだ。
 棗のところに泊まる時は、いつもより寝る時間が遅くなる。
 「朋志さん」
 「ん、大丈夫です」
 「そうは見えませんが」
 目を擦る朋志に、棗が仕方ないといった様子で隣に座ると、近くから発せられる、微かな熱に引き寄せられる。棗はすぐに朋志の肩を抱いて体を安定させたてくれた。
 


 はっと目を覚ますとベッドの上だった。
 体を起こす。寝ていたらしい。
 最後の記憶はソファなので、棗が運んでくれたのだろうか。
 「棗さんは…」
 「どうしましたか」
 「あ…棗さん」
 棗は、広いベッドの、朋志より少し離れたところに座って本を読んでいた。
 「いま何時くらいでしょうか」
 「夜更かしにはまだ少し早いくらいですね」
 結構寝ている。
 「すみません」
 「いいえ、気にしないでください」

 「お風呂がまだでしたね」
 「あ、入ってきます。すみません」
 服のままで寝てしまったので、シーツが汚れていたら申し訳ない。
 「シーツ交換するなら俺がします」
 「大丈夫ですよ。朋志さん」
 「はい」
 「あがってくるのを待っていてもいいですか」
 「えっ」
 意味ありげな言葉に、知らず頬が赤くなる。
 「…は、はい」
 

 お風呂からあがり、パジャマ替わりのTシャツと半パンに着替え、今更ながら心臓がどきどきしてきた。
 風呂あがりをベッドで待つということは。
 --- あれは、きっと、そーゆーことかも…


 棗に『抱きたい』と言われたものの、朋志に合わせて挿入にまでこぎつけられなかったことは、記憶に新しい。
 あのあと棗に、性行為おいて、アナルセックスを重視しているわけではないこと、朋志がしてもいいと思えたときには、時間はかかるがしてみよう、と言われ、とりあえず頷いた。
 いずれにせよ、朋志が性行為そのものに慣れるまでする気はないので、わざわざお腹をきれいにしなくてよいことなどを、話し合って決めたのだが。


 この前みたいなことはまたするということで…。
 「うわぁ…」
 恥ずかしすぎる。
 気づかないままだったら、気分よく寝室に戻れたのに。


 でも、慣れないし、恥ずかしいが、棗とならどんなことでもしてみたいとも思っている。まだ、棗を中に受け入れるのはこわいけど…。
 朋志は、広い脱衣場で、ふいに棗の肌の匂いを思い出して、風呂あがりに汗をかいていた。




 

 
 
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