【R-18】トラウマ持ちのSubは縛られたい 〜Dom/Subユニバース

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日常系 ※R-18

乙女の憂鬱 6


 いつもと違うと言われても朋志にはわからないが、棗の声だけが体の中で響いている。まるで体の中から撫でられているようだ。
 「服の中に手を入れてください、…そうです」
 胸に手をあてる。心臓の音が手のひらを押し返しそうだ。心臓の音を感じたら息もあがってきて、ぼんやりしてきた。画面の向こう側の棗は朋志の呼吸ひとつ逃すまいと見つめてくるので、ますます熱があがるのだ。胸を撫でてくださいと言われ、無意識に先ほどと同じように日焼け跡を辿った。
 「手のひら全体で撫でて…ほら、指に引っかかるところがあるでしょう」
 ある。普段は柔らかくてあってもなくても気にならないところ。今は平らな胸の小さく尖った粒が手に引っかかる。
 棗に言われて、そこを確かめるように手のひらから指先へと撫でると、むず痒いだけではないツンとした痺れが走る。
 「ん…ぁ」
 「気持ちいいですね」 
 「ぁ…いい…」
 「ええ、もっと可愛がりたい…あなたを…」
 「あぁ…ぅん…」
 棗の言葉そのままに甘い痺れを何度も味わう。
 「もう…目…だめで…ぅ」
 「そうですか、僕はもう少しあなたの顔を見ていたいです…お願いします」
 「あっ…んぅん」
 棗の切なげな声に逆らえるはずもない。朋志の目は真っ赤に色付いている。足先を擦り合わせながら胸の先からお腹や腰に広がっていく波に逆らう術はなく、ただ震えながら、必死に棗から目を逸らさないようにしていた。
 「ありがとうございます、朋志さん…もうそこだけじゃあ足りませんね」
 「は…ぃ…」
 通話に驚いて萎縮してしまっていた陰茎も、棗の声に体中を撫でられているような心地のまま、胸の先を撫でたり潰したりしているうちにまた熱を持ちはじめていた。
 棗からは全身が見えているわけではないのに、見透かされているように感じてしまって恥ずかしさがいや増すばかりだ。
 「手をゆっくり下へ…」
 「ん…」
 胸を撫でていた手が、脇腹や臍へと少しずつ下がっていき、また肋骨あたりを彷徨う。足の間では、熱くてじんじんしているところが、早く触ってほしいとばかりにぷくりと蜜を溢れさせている。なのに、触りたくても触れず、いたずらにそっと臍へ指を差し込んでいるのだ。
 恥ずかしい。
 棗の声に煽られて、導かれるように体中を熱で炙られながら、見えていないとわかっていてもやっぱり棗の前で一人触るのは途轍もなく恥ずかしいことに思える。
 羞恥に焼かれ、行き場をなくした手も気持ちも、どうしたらいいのかわからない。棗にどう応えたらいいのかと見つめているうちにだんだん視界がぼやけてきた。
 「んぁ…な、棗さんだめ…触れな…っ」
 「朋志さん…ああ、泣かないでください」
 「ごめんなさ…」
 「謝らないで、…朋志さん、どうしてもだめですか…僕の前で自分の体を慰めているあなたのその顔を見ているだけで、僕はもうどうしようもないところまできているのですが…」
 「な…棗さんも…?」
 「ええ、本当は僕が直接あなたに触れたいですが、この距離では無理ですので…」
 「俺…一人は恥ずかしくて、寂しくて…」
 画面では棗の胸から上しか見えていないけど、棗も朋志と同じなら…。
 
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