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第4章・迷動
#9
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――ベランダに出る窓が薄く開いていた。
レースのカーテンが大きく膨らみ、ゆらゆらと波打つ。
自分はそれをじっと見ていた。
冷たい風が徐々に部屋の温度を下げていく。
「母さん?」
ゆっくり、開いている窓に近づいた。
風で膨らむカーテンを両手で抑えて外を見る。
彼女はベランダにいた。傍らには1人の男の姿があった。
どこかで見たような気もするが――思い出せない。
「その人、誰?」
自分の問いかけに、彼女は振り向き寂しそうに笑うと、「そう……尚人にも見えるのね」と呟いた。
「え?」
不思議そうな顔をしている自分を見て、彼女は「ごめんね」と小さく囁いた。
「寝室から薬を取ってきてくれる?お母さん、今日の分飲み忘れちゃったみたいなの」
「いいけど……そこ寒いから中に入りなよ」
「ありがとう。お願いね」
そう言われ、寝室へ薬を取りに走った。
嫌な胸騒ぎがした。
はっきり覚えている。
目を離すな。離しちゃいけない。
お前はそう感じていたはず……
薬を手に戻った時、彼女の姿はもうそこにはなかった。
あの男が、ベランダの下をじっと覗き込んでいる。その姿はまるで、黒く揺れる陽炎のようだった。
その姿が大きく歪み、スーッと霧のように消えた。
ゆっくりとベランダに出る。
自分の鼓動が、鼓膜を破るような強さで打ち付けてくる。
震えているのは決して寒さのせいじゃない。
心臓を掴まれたような息苦しさを感じる。
乱れた呼吸を抑えるように、震える手でベランダの手すりを掴み……ゆっくりと真下を見下ろした――
宇佐美は目を開けた。
見慣れない天井だった。
(ここはどこだ……?)
エンジン音と微かな振動が背中に伝わってくる。
すぐにここが車内だとは理解できず、しばらくぼんやりと天井を見つめていた。
僅かに体を動かす。
その気配で、運転席の白石と助手席の野崎が同時に振り向いた。
「気が付いたか?」
「あぁ……よかったぁ」
車は近くのコンビニの駐車場に停車していた。
宇佐美がリアシートから身を起こすと、頬に当てていた保冷剤が足元に落ちる。
痛みが走って、宇佐美は思わず頬を押さえた。
「なんか…痛ぇ……」
「ごめん。手加減したつもりだったけど」
顔をしかめる宇佐美に、野崎は詫びた。
「あれって手加減したっていう?」
白石に言われ、野崎は「しょうがないだろ」と嘯いた。
「あのくらい思いっきりやらないと意識とばねぇもん」
「可愛そうに……腫れちゃってるじゃん」
ちゃんと冷やしときな、と言って、白石は保冷剤を宇佐美の頬に優しくあてがった。
「ごめんな」
「いいよ、殴れって言ったの俺だし……」
申し訳なさそうに自分を見る野崎に、宇佐美はそう言った。
「何があった?」
野崎は聞いた。
宇佐美は頬を擦りながら、殴られる直前の記憶を必死に手繰り寄せた。
「なんとなく気配は感じた。だからずっと呼びかけていたけど……まったく反応してくれなくて」
「……」
「もう無理かもって諦めて振り返ったら――」
宇佐美は野崎の目を見て、言った。
「そこにいたんだ」
「……」
「目の前に。黒い影が……」
宇佐美はそう言うと、ブルッと身震いした。
「あれは……井上じゃないと思う」
野崎と白石は、え?っという顔をした。
「あの影は井上じゃない。もっとなにか……別の――」
両腕で自分を抱くように宇佐美は身を縮ませると、「暗い思念だ……」と呟いた。
「たぶん井上も……犠牲者の一人だよ」
野崎と白石は顔を見合わせる。
「彼は自分を襲う幽霊の存在を知ってた。そいつが……自分を死に追いやろうとしていることも」
だから――
宇佐美はそう言って、野崎に視線を向ける。
「生きることに絶望して、死を決意した時――自分に付きまとうヤツも道ずれにしようとしたんだ」
あの場所へおびき寄せた――が。
「結果、死んだのは井上一人だったけどね」
「……」
「……」
3人はしばらく無言のまま、カーステレオから聞こえてくるパーソナリティの陽気な曲紹介を聞いていた。今この場の雰囲気には似つかわしくない、サマーソングが流れてくる。
このまま海岸線を走りたい気分だったが……野崎はラジオを消すと、腕を組んで言った。
「じゃあ元凶は他にいるってことか……」
「そうだと思う」
「なにか……手がかりないの?」
白石がそう聞くと、宇佐美はしばらく黙っていたが、いつだか図書館で感じた事を話した。
「水のイメージを強く感じたんだ。それで調べてみたら、自殺や不審死は、川の流れに沿って起きてる」
2人は黙って宇佐美の言葉を聞いていた。
「太い河川から、細い支流へ……暗い思念が血液みたいに、水の流れに沿って広がっていくように見えた」
野崎はじっと宇佐美の横顔を見ている。
「地図を見ると分かるよ……川の流れはまるで――毛細血管みたいだ」
「だから川沿いで起きた焼死について聞いてきたのか」
宇佐美は頷くと、「夢のことがすごく気になったし、同じような焼身自殺で――しかも繋がりのある人が関わっているって知ったから……」と言いながら白石を見る。
「てっきりこいつだと……でも違ったみたいだ」
宇佐美は俯くと、「ごめんなさい」と謝った。
「なに謝るんだよ」
「だって……せっかく休みを合わせて、わざわざ付き合ってくれたのに――俺……なんの役にも立ってない」
「そんなことない」
「そうだよ、気にするなって」
白石はそう言うと、優しく宇佐美の肩を撫でた。
「でも――」
「ほっぺた腫らしてまで力になってくれようとしたんだから、十分だよ」
そう言いながら宇佐美の頬に触れる。その手を野崎はやんわりと除けると、たしなめる様に白石を睨みつけて言った。
「井上じゃないなら、他の可能性を探ればいいだけの話だ。宇佐美の言うように、川の流れに沿って起きていることなら、もっと上流へ遡って調べればいい。だろう?」
宇佐美は野崎を見た。
不甲斐ない気持ちで泣きたくなったが、野崎の目を見ていると不思議と気持ちが安らぐのを感じた。許されているような安心感だ。
目には見えないものは信じないと言ったのに……
なぜこの人は、ここまで自分を信じてくれるんだろう――
「ともかく、いったん仕切り直そう」
「だな」
そう言うと、白石はアクセルを踏んだ。
「そういやお前、耳鳴り治ったの?」
「あぁ……いつのまにか治まってた」
何だったんだ?という顔をして2人は首をかしげる。
宇佐美はそれを黙って聞いていた。リアシートに体を預けて車窓に目を向ける。
頭の奥に、何かが燻っていた。
それを形にしようとするが、うまくまとまらずに消えてゆく。
イライラして、何度も姿を捕えようとするのに、掴むことが出来ない。
もどかしい――もどかしい――
俺は知っているはずなのに……
「このままドライブでもするか」
「いいね、朝飯食いに行こうぜ」
盛り上がる2人とは対照的に、宇佐美は物憂げな面持ちで流れる景色をぼんやり眺めていた。
レースのカーテンが大きく膨らみ、ゆらゆらと波打つ。
自分はそれをじっと見ていた。
冷たい風が徐々に部屋の温度を下げていく。
「母さん?」
ゆっくり、開いている窓に近づいた。
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薬を手に戻った時、彼女の姿はもうそこにはなかった。
あの男が、ベランダの下をじっと覗き込んでいる。その姿はまるで、黒く揺れる陽炎のようだった。
その姿が大きく歪み、スーッと霧のように消えた。
ゆっくりとベランダに出る。
自分の鼓動が、鼓膜を破るような強さで打ち付けてくる。
震えているのは決して寒さのせいじゃない。
心臓を掴まれたような息苦しさを感じる。
乱れた呼吸を抑えるように、震える手でベランダの手すりを掴み……ゆっくりと真下を見下ろした――
宇佐美は目を開けた。
見慣れない天井だった。
(ここはどこだ……?)
エンジン音と微かな振動が背中に伝わってくる。
すぐにここが車内だとは理解できず、しばらくぼんやりと天井を見つめていた。
僅かに体を動かす。
その気配で、運転席の白石と助手席の野崎が同時に振り向いた。
「気が付いたか?」
「あぁ……よかったぁ」
車は近くのコンビニの駐車場に停車していた。
宇佐美がリアシートから身を起こすと、頬に当てていた保冷剤が足元に落ちる。
痛みが走って、宇佐美は思わず頬を押さえた。
「なんか…痛ぇ……」
「ごめん。手加減したつもりだったけど」
顔をしかめる宇佐美に、野崎は詫びた。
「あれって手加減したっていう?」
白石に言われ、野崎は「しょうがないだろ」と嘯いた。
「あのくらい思いっきりやらないと意識とばねぇもん」
「可愛そうに……腫れちゃってるじゃん」
ちゃんと冷やしときな、と言って、白石は保冷剤を宇佐美の頬に優しくあてがった。
「ごめんな」
「いいよ、殴れって言ったの俺だし……」
申し訳なさそうに自分を見る野崎に、宇佐美はそう言った。
「何があった?」
野崎は聞いた。
宇佐美は頬を擦りながら、殴られる直前の記憶を必死に手繰り寄せた。
「なんとなく気配は感じた。だからずっと呼びかけていたけど……まったく反応してくれなくて」
「……」
「もう無理かもって諦めて振り返ったら――」
宇佐美は野崎の目を見て、言った。
「そこにいたんだ」
「……」
「目の前に。黒い影が……」
宇佐美はそう言うと、ブルッと身震いした。
「あれは……井上じゃないと思う」
野崎と白石は、え?っという顔をした。
「あの影は井上じゃない。もっとなにか……別の――」
両腕で自分を抱くように宇佐美は身を縮ませると、「暗い思念だ……」と呟いた。
「たぶん井上も……犠牲者の一人だよ」
野崎と白石は顔を見合わせる。
「彼は自分を襲う幽霊の存在を知ってた。そいつが……自分を死に追いやろうとしていることも」
だから――
宇佐美はそう言って、野崎に視線を向ける。
「生きることに絶望して、死を決意した時――自分に付きまとうヤツも道ずれにしようとしたんだ」
あの場所へおびき寄せた――が。
「結果、死んだのは井上一人だったけどね」
「……」
「……」
3人はしばらく無言のまま、カーステレオから聞こえてくるパーソナリティの陽気な曲紹介を聞いていた。今この場の雰囲気には似つかわしくない、サマーソングが流れてくる。
このまま海岸線を走りたい気分だったが……野崎はラジオを消すと、腕を組んで言った。
「じゃあ元凶は他にいるってことか……」
「そうだと思う」
「なにか……手がかりないの?」
白石がそう聞くと、宇佐美はしばらく黙っていたが、いつだか図書館で感じた事を話した。
「水のイメージを強く感じたんだ。それで調べてみたら、自殺や不審死は、川の流れに沿って起きてる」
2人は黙って宇佐美の言葉を聞いていた。
「太い河川から、細い支流へ……暗い思念が血液みたいに、水の流れに沿って広がっていくように見えた」
野崎はじっと宇佐美の横顔を見ている。
「地図を見ると分かるよ……川の流れはまるで――毛細血管みたいだ」
「だから川沿いで起きた焼死について聞いてきたのか」
宇佐美は頷くと、「夢のことがすごく気になったし、同じような焼身自殺で――しかも繋がりのある人が関わっているって知ったから……」と言いながら白石を見る。
「てっきりこいつだと……でも違ったみたいだ」
宇佐美は俯くと、「ごめんなさい」と謝った。
「なに謝るんだよ」
「だって……せっかく休みを合わせて、わざわざ付き合ってくれたのに――俺……なんの役にも立ってない」
「そんなことない」
「そうだよ、気にするなって」
白石はそう言うと、優しく宇佐美の肩を撫でた。
「でも――」
「ほっぺた腫らしてまで力になってくれようとしたんだから、十分だよ」
そう言いながら宇佐美の頬に触れる。その手を野崎はやんわりと除けると、たしなめる様に白石を睨みつけて言った。
「井上じゃないなら、他の可能性を探ればいいだけの話だ。宇佐美の言うように、川の流れに沿って起きていることなら、もっと上流へ遡って調べればいい。だろう?」
宇佐美は野崎を見た。
不甲斐ない気持ちで泣きたくなったが、野崎の目を見ていると不思議と気持ちが安らぐのを感じた。許されているような安心感だ。
目には見えないものは信じないと言ったのに……
なぜこの人は、ここまで自分を信じてくれるんだろう――
「ともかく、いったん仕切り直そう」
「だな」
そう言うと、白石はアクセルを踏んだ。
「そういやお前、耳鳴り治ったの?」
「あぁ……いつのまにか治まってた」
何だったんだ?という顔をして2人は首をかしげる。
宇佐美はそれを黙って聞いていた。リアシートに体を預けて車窓に目を向ける。
頭の奥に、何かが燻っていた。
それを形にしようとするが、うまくまとまらずに消えてゆく。
イライラして、何度も姿を捕えようとするのに、掴むことが出来ない。
もどかしい――もどかしい――
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