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第7章・過去
#7
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野崎はじっとスマホを見つめていた。
先程から、ひっきりなしに通知音や呼び出し音が鳴っている。
自宅の電話も。鳴ってはいるが出る気になれない。
身体が重い。頭も重い。
離婚協議に入り、彩子は身の回りの物を持てるだけ持って出て行った。
まだ私物は残っているが、いずれ――正式に離婚が確定したら取りに来るか……処分するか、だろう。
(どうでもいい……)
野崎はソファーに座ったまま、ぼんやりと天井を見上げた。
眠いはずなのに眠れない。腹も減らない。そういや……まともに食事をしたのっていつだっけ?
修羅場を迎えた夜以降、記憶が曖昧だった。
彩子の泣き叫ぶ声も、自分の怒号もすべて……まるで遠い夢の中の出来事のようだ。
(どうでもいい……)
(もう、どうでもいい――)
微かに風を感じた。
ふと見ると、ベランダの窓が薄く開いている。カーテンが風をはらんで揺れていた。
窓なんて、開けただろうか?
野崎はふらっと立ち上がった。
窓を閉めるつもりが、なぜかそのままベランダに出る。
マンション8階からの眺めはなかなかのものだった。この景色が気に入ってここに決めたのは彩子だ。
野崎はベランダの手すりに手を置いて、遠くを眺めた。
耳元を吹き抜ける風音が唸り上げている。心地よいが、ここは風が強すぎる。
野崎は手すりに身を寄せた。
そして真下を見下ろす。不思議と恐怖は感じなかった。誰かに、優しく誘われているような気さえする。
きっと楽しいだろう。すぐ楽になれる。
野崎は小さく笑うと、ゆっくりと手すりに身を乗り出した――――
その時。
何かがズボンの裾を引っ張った。
「――⁉」
野崎は我に返り、自分の足元に視線を向けた。
そこに。
小さな女の子がいた。
「……え?」
2,3歳くらいだろうか?あどけない目で、じっと野崎を見上げている。その小さな手が、ギュッとズボンを握りしめていた。
見たこともない子だ。いったいどこの子?いや、そもそもどこから入った?
その少女は、野崎の服を握りしめたままじっと見つめてくる。
「……」
野崎は黙っていた。手すりに置いた手に力を入れる。すると、それに気づいたのか少女が首を横に振った。
ダメだよ――……
――そう言われた気がした。
野崎は、ふいに全身の力が抜けて、その場に座り込んだ。
張りつめていた気持ちが、一気に解放されて叫びたい衝動に駆られる。
「――――ッ!!」
堰き止められていた時間が、感情の波に押されて動き出したようだった。
野崎はその場に蹲ると、両手で顔を覆った。
恐怖で体の震えが止まらない。
しばらくじっと、ベランダに蹲ったまま、野崎は気持ちが落ち着くのを待っていた。
何度も深呼吸を繰り返す――何度も……何度も……
――やがて。
ゆっくりと頭を上げ、野崎は視線を向けた。
目の前に少女が佇んでいた。
花柄のワンピースを着ている。その柄には、見覚えがあった。
初めて子供が出来た時、性別が女の子だと分かって彩子が買ってきたものだ。
まだ早いだろうと自分は笑った。着せることは叶わなかったが、あの服――
野崎は微笑んだ。
そしてゆっくり少女の方へ手を差し伸べる。
「おいで……」
少女は嬉しそうに野崎の腕の中に飛び込んできた。空気のように軽いのに、真綿のように柔らかく温かい。
「よく似合ってるよ……ありがとう――」
野崎はそう言うと、少女を優しく抱きしめた。
>ご心配をおかけして申し訳ありません。俺は大丈夫です。
自分が送ったメッセージに返信があったのは、急遽山梨から帰宅した日の夜だった。
宇佐美はホッと胸を撫で下ろした。
本当は野崎の元へ向かおうと思っていたが、それよりも先に様子を見に行った白石から、どうやら正気に戻ったらしい……という知らせを受けたので、そのまま会わずに自宅へ戻った。
正直、顔を合わせるのも気まずかったのだ。
(でも、何事もなくてよかった)
だがまだ油断はできない。早くヤツを止めなければ。
(どうしよう)
宇佐美は迷った。
幽霊の正体が分かったことを、野崎に伝えた方がいいだろうか?
それとも、ここから先は自分一人で動いた方が……
けれどヤツは野崎を狙っている。
(ヤツが野崎さんを襲うよりも先に、ヤツの動きを止めないと――)
宇佐美は地図を広げた。住所から割り出した座標をもとに、地図に印をつけた。
山間部だが、歩いて行けないことはなさそうだ。ただ、早い時期に行かないと、気温が下がって雪でも降られたら厄介だ。
(せめて一言、伝えておいた方がいいだろうか)
宇佐美は野崎にメッセージを送ろうとしたが、躊躇してやめる。電話にしようか……と通話ボタンを押そうとするが、それもためらってしまう。
気まずさが先に立って身動きできない。
どう言えばいい?
どう切り出せばいい?
考えれば考えるほど分からなくなる。
難しく考える必要はないと言っていたが、宇佐美にはその感覚が分からない。
「……」
宇佐美は唇を噛んだ。
悩んだ末、神原に電話をする。
電話口に出た神原に、宇佐美は山梨へ行った目的を話し、そこで幽霊の正体を確信したことを伝えた。
『そうだったのか……君1人でよくやったじゃないか。驚いたよ』
神原は素直に喜んだ。宇佐美に、ここまでの行動力があるとは正直思っていなかった。やる気がなく、厭世的だった彼が――自分の事などどうでもいいと、自暴自棄ともとれる態度だったこの男が。
一体何が彼をここまで動かしたのだろう?
単なる好奇心だろうか?
それとも――
『野崎には伝えたのかい?』
「それなんですけど……」
宇佐美は少し躊躇ってから、気まずくなるきっかけになった出来事を素直に話した。
「彼を傷つけたくなかったのに……俺があんな事を言ったから」
『宇佐美君、それは違う。夫婦間が危うかったのはずいぶん前から私も知っている。野崎もそれは分かっているよ。今回のことは、ただのきっかけに過ぎない』
「でも」
『私から幽霊の正体を野崎に伝えて欲しいのかい?でも私は伝えないよ。自分で言いなさい』
「え?」
見透かされたように言われ、宇佐美は怯んだ。
『宇佐美君……逃げてはダメだ。野崎は公私混同するような男じゃない。そんな事があったからって、君を遠ざけるような男じゃないよ。わだかまりはあるだろうが、気まずいからと言って逃げていては何も変わらない』
「……」
『どうせ嫌われて終わりだと思っていたんだろう?なら構うことないじゃないか。これっきりの関係だと割り切って、いつもの君みたいに、適当にあしらって終わりにしてしまえばいい』
「それは……そうだけど」
『らしくないな。何をそんなに迷っている?』
宇佐美は何も言えなかった。
痛い所を突かれ、反論もできない。でも神原はきっと気づいている。
今の自分の、この感情を――
『いっそ思い切って、相手の懐に飛び込んでみたらどうだい?』
「――」
何も言わない宇佐美の肩を、神原は最後にポンッと押すように言った。
『大丈夫。彼ならきっと受け止めてくれるよ』
先程から、ひっきりなしに通知音や呼び出し音が鳴っている。
自宅の電話も。鳴ってはいるが出る気になれない。
身体が重い。頭も重い。
離婚協議に入り、彩子は身の回りの物を持てるだけ持って出て行った。
まだ私物は残っているが、いずれ――正式に離婚が確定したら取りに来るか……処分するか、だろう。
(どうでもいい……)
野崎はソファーに座ったまま、ぼんやりと天井を見上げた。
眠いはずなのに眠れない。腹も減らない。そういや……まともに食事をしたのっていつだっけ?
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彩子の泣き叫ぶ声も、自分の怒号もすべて……まるで遠い夢の中の出来事のようだ。
(どうでもいい……)
(もう、どうでもいい――)
微かに風を感じた。
ふと見ると、ベランダの窓が薄く開いている。カーテンが風をはらんで揺れていた。
窓なんて、開けただろうか?
野崎はふらっと立ち上がった。
窓を閉めるつもりが、なぜかそのままベランダに出る。
マンション8階からの眺めはなかなかのものだった。この景色が気に入ってここに決めたのは彩子だ。
野崎はベランダの手すりに手を置いて、遠くを眺めた。
耳元を吹き抜ける風音が唸り上げている。心地よいが、ここは風が強すぎる。
野崎は手すりに身を寄せた。
そして真下を見下ろす。不思議と恐怖は感じなかった。誰かに、優しく誘われているような気さえする。
きっと楽しいだろう。すぐ楽になれる。
野崎は小さく笑うと、ゆっくりと手すりに身を乗り出した――――
その時。
何かがズボンの裾を引っ張った。
「――⁉」
野崎は我に返り、自分の足元に視線を向けた。
そこに。
小さな女の子がいた。
「……え?」
2,3歳くらいだろうか?あどけない目で、じっと野崎を見上げている。その小さな手が、ギュッとズボンを握りしめていた。
見たこともない子だ。いったいどこの子?いや、そもそもどこから入った?
その少女は、野崎の服を握りしめたままじっと見つめてくる。
「……」
野崎は黙っていた。手すりに置いた手に力を入れる。すると、それに気づいたのか少女が首を横に振った。
ダメだよ――……
――そう言われた気がした。
野崎は、ふいに全身の力が抜けて、その場に座り込んだ。
張りつめていた気持ちが、一気に解放されて叫びたい衝動に駆られる。
「――――ッ!!」
堰き止められていた時間が、感情の波に押されて動き出したようだった。
野崎はその場に蹲ると、両手で顔を覆った。
恐怖で体の震えが止まらない。
しばらくじっと、ベランダに蹲ったまま、野崎は気持ちが落ち着くのを待っていた。
何度も深呼吸を繰り返す――何度も……何度も……
――やがて。
ゆっくりと頭を上げ、野崎は視線を向けた。
目の前に少女が佇んでいた。
花柄のワンピースを着ている。その柄には、見覚えがあった。
初めて子供が出来た時、性別が女の子だと分かって彩子が買ってきたものだ。
まだ早いだろうと自分は笑った。着せることは叶わなかったが、あの服――
野崎は微笑んだ。
そしてゆっくり少女の方へ手を差し伸べる。
「おいで……」
少女は嬉しそうに野崎の腕の中に飛び込んできた。空気のように軽いのに、真綿のように柔らかく温かい。
「よく似合ってるよ……ありがとう――」
野崎はそう言うと、少女を優しく抱きしめた。
>ご心配をおかけして申し訳ありません。俺は大丈夫です。
自分が送ったメッセージに返信があったのは、急遽山梨から帰宅した日の夜だった。
宇佐美はホッと胸を撫で下ろした。
本当は野崎の元へ向かおうと思っていたが、それよりも先に様子を見に行った白石から、どうやら正気に戻ったらしい……という知らせを受けたので、そのまま会わずに自宅へ戻った。
正直、顔を合わせるのも気まずかったのだ。
(でも、何事もなくてよかった)
だがまだ油断はできない。早くヤツを止めなければ。
(どうしよう)
宇佐美は迷った。
幽霊の正体が分かったことを、野崎に伝えた方がいいだろうか?
それとも、ここから先は自分一人で動いた方が……
けれどヤツは野崎を狙っている。
(ヤツが野崎さんを襲うよりも先に、ヤツの動きを止めないと――)
宇佐美は地図を広げた。住所から割り出した座標をもとに、地図に印をつけた。
山間部だが、歩いて行けないことはなさそうだ。ただ、早い時期に行かないと、気温が下がって雪でも降られたら厄介だ。
(せめて一言、伝えておいた方がいいだろうか)
宇佐美は野崎にメッセージを送ろうとしたが、躊躇してやめる。電話にしようか……と通話ボタンを押そうとするが、それもためらってしまう。
気まずさが先に立って身動きできない。
どう言えばいい?
どう切り出せばいい?
考えれば考えるほど分からなくなる。
難しく考える必要はないと言っていたが、宇佐美にはその感覚が分からない。
「……」
宇佐美は唇を噛んだ。
悩んだ末、神原に電話をする。
電話口に出た神原に、宇佐美は山梨へ行った目的を話し、そこで幽霊の正体を確信したことを伝えた。
『そうだったのか……君1人でよくやったじゃないか。驚いたよ』
神原は素直に喜んだ。宇佐美に、ここまでの行動力があるとは正直思っていなかった。やる気がなく、厭世的だった彼が――自分の事などどうでもいいと、自暴自棄ともとれる態度だったこの男が。
一体何が彼をここまで動かしたのだろう?
単なる好奇心だろうか?
それとも――
『野崎には伝えたのかい?』
「それなんですけど……」
宇佐美は少し躊躇ってから、気まずくなるきっかけになった出来事を素直に話した。
「彼を傷つけたくなかったのに……俺があんな事を言ったから」
『宇佐美君、それは違う。夫婦間が危うかったのはずいぶん前から私も知っている。野崎もそれは分かっているよ。今回のことは、ただのきっかけに過ぎない』
「でも」
『私から幽霊の正体を野崎に伝えて欲しいのかい?でも私は伝えないよ。自分で言いなさい』
「え?」
見透かされたように言われ、宇佐美は怯んだ。
『宇佐美君……逃げてはダメだ。野崎は公私混同するような男じゃない。そんな事があったからって、君を遠ざけるような男じゃないよ。わだかまりはあるだろうが、気まずいからと言って逃げていては何も変わらない』
「……」
『どうせ嫌われて終わりだと思っていたんだろう?なら構うことないじゃないか。これっきりの関係だと割り切って、いつもの君みたいに、適当にあしらって終わりにしてしまえばいい』
「それは……そうだけど」
『らしくないな。何をそんなに迷っている?』
宇佐美は何も言えなかった。
痛い所を突かれ、反論もできない。でも神原はきっと気づいている。
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