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28話 佐倉さんと日曜日……のハズが
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佐倉さんと細かく約束を決めて、当日。
「なんでそんな格好で行くのっ!?」
「え?休みだし制服は変かなって……」
学校に行くわけでもないし普段着で出ようとしたら、遥くんに怒られた。
「…………はあああぁぁぁぁ……」
その上盛大に溜息を吐かれた。
せ、制服のほうが良かった?
「ちょっと、ゆーたくんの服見せてもらうからね?」
そう言って僕用のクローゼットをあさり始める遥くん。
い、一体どうしたんだろう?
「うん、これなら良し」
なぜかコーディネートから髪まで全部遥くんがやってくれた。
それどころか上着は遥くんのの借り物だ。
「あ、あの、ありがとう」
「うん、行くからには頑張ってきてね」
うん、頑張ってイジメに耐えてくるよ。
学校から離れたところに呼び出されたし、今日は松戸くんたちも来るんじゃないかって凹んでいたけど、遥くんに励まされて元気が出てきた気がする。
「なんとかお昼までには帰ってこれるようにするね」
せめてお昼代を出させられた辺りで逃げ帰りたい。
「そんな悲しいこと言わないであげてっ!?」
えっ!?
僕としては一日イジメにつきあわされることになる方が悲しいんだけど……。
今日の遥くんはなに考えているのかよく分からない。
首をひねりながら遥くんに見送られて寮を出た。
――――――――
「はああああぁぁぁぁ……」
デートに向かう遥くんを見送ってドアを閉めた途端、盛大なため息が出た。
なんでボクは佐倉さんの応援なんてしているんだろう。
ボクをイジメてたグループの人だし、それに……まあうん色々と応援する立場じゃないけど、ゆーたくんのまるでなにも分かっていない様子を見て流石に不憫になった。
イジメ側の人とはいえ、同じ人を好きになった人には幸せになってほしい。
……ボクの次くらいに。
その程度の応援はしようと思う。
――――――――
佐倉さんと待ち合わせをしたのは、電車で四駅ほど離れたここらへんでも一番大きな街だった。
集合時間は10時だったけど、9時前にはついてしまった。
遅刻する訳にはいかないとか、佐倉さんと休みの日に会うのがちょっとだけ楽しみだったとか、色々理由はあるけど……。
一番の理由は電車に一人で乗るの初めてだったから、ちゃんとたどり着けるか不安だったというものだ。
四年前は一人で乗るのは禁止されてたし、家族で何処かに行くなんて言うこともなかったからそもそも電車に乗ったことがなかった。
記憶喪失になった後も遠くに移動する時はお兄ちゃんの車に乗せてもらっていたから、一人で電車に乗るのは完全に初めてのことだった。
怖かったけど、無事にたどり着けた……。
待ち合わせ場所である駅の彫刻にたどり着いたところで、謎の感動が湧き上がってくる。
……そして、その感動が去った後途方に暮れた。
後一時間どうしていよう。
待ち合わせまで後一時間もあるから佐倉さんは当然来ていないし、かと言ってどこかで時間を潰すにしてもはじめてきた場所で勝手が分からない。
ハ、ハンバーガー屋さんとか一人で入っていいものなんだろうか……?
そう言うのは高校生くらいになってから……って、今の僕はまさしく高校生だ。
ということは入っていいのかっ!?
……でも、いきなり一人で入るのはハードルが高い……。
そんなこんなで彫刻前に立ったまま駅前のハンバーガー屋さんを眺めていたら……。
「おいっ!お前坂東じゃねえかっ!?」
突然見知らぬ男の人に声をかけられた。
…………いや、どこかで見覚えがあるような?
僕に声をかけてきた男の人がニコニコと……何故か嫌な感じがする気がする笑顔を浮かべながら近寄ってくる。
その笑顔にも見覚えがある気がする。
「なんだ?その顔、まさか俺たちのこと忘れちまったんじゃねえよな?」
俺たち。
その言葉通り、男の人は他の二人の男の人と三人の女の人とのグループみたいだった。
…………男の人二人にも見覚えがある気がする……。
「あん?本当に忘れちまったのか?
小中でお前のダチ『やってやってた』鹿沼だよ、思い出したか?」
名前を聞いた途端、男の人……鹿沼くんの4年前の顔を思い出して、それが目の前の男の人と一致する。
同時にあとの二人も思い出した、鹿沼くんの仲間の佐野くんと野木くんだ……。
彼らのことを思い出した途端、冷や汗が出てきて膝が震え始める。
…………あっという間に吐き気までしてくる。
「ショーヤー?なにそいつ、知り合い?」
鹿沼くんの後ろにいた女の人が不思議そうに聞いてくる。
「知り合いってーか、小中と同じクラスだったダチだよ。
友達一人もいなかった陰キャのこいつと仲良くしてやってたんよ。
なっ!?」
鹿沼くんが肩を組みながらそんなことを言ってくるけど、怖くて顔を見ることすら出来ない。
「良くしてやってたのに中1の途中からガッコー来なくなっちまったけどな。
あ?元々保健室にしか来てなかったっけか?」
「そもそも小学校もまともに来てなかったろ?
ぎゃはははははっ!」
佐野くんと野木くんの楽しそうな声も聞こえるけど、目の前がグルグルしていてもうなにも分からない。
心臓が破裂しそうなくらい激しく脈打っている。
「なにそれ、イジメじゃんっ!」
「ヒロたちワルだったんだ?」
「ちげーよっ!遊んでやってたんだよ、なっ!?」
「うぐっ!」
鹿沼くんに肩を組まれたまま俯いていたら、軽くお腹を殴られた。
「ショーヤーやめなってー、泣いてるじゃん」
「あははははっ!情けなー」
痛みよりも恐怖で涙が滲んできた僕を見て、女の人たちが楽しそうに笑っている。
「これが俺等の『ユージョーヒョーゲン』なんだからいいんだよ。
おい、チビバンせっかく会ったんだからまた奢ってくれよ?なあっ!?」
「後で今の連絡先も教えろよ。
また『遊んでやる』からさ」
「え、あの……こ、これから用事が……」
駅前のファミレスに引きずられていきそうになるのを震える脚で必死に抵抗する。
「あんっ!?陰キャボッチのお前に用事なんてねーよっ!
いいから来いよっ!」
「ねーねー、陰キャくん、やけに気合い入れておめかししてるしデートにでも来たんじゃない?」
「あん?そうなん?」
「え?い、いや、デートとかじゃ……」
デートどころかイジメっ子と会いに来たんだけど……。
同じイジメっ子でも……なんていうか鹿沼くんたちと佐倉さんじゃぜんぜん違う。
「まあ、チビバンに彼女なんて出来るわけねーよな」
「えー、分かんないぜぇ。
とんでもねーブスが来るかもよ」
「ぎゃはははっ!それサイコーっ!」
佐野くんの言葉を聞いてみんなが楽しそうに笑い出す。
「おら、お前も面白かっただろ?
遠慮せずに笑えよ」
「あ、あはは……」
無理やりファミレスに引きずられていきながら、とにかく時間までに戻ってくることだけを考える。
最悪財布だけ置いていけば帰してもらえないかな……。
「…………なに見てんのよっ!行くよっ!」
そんなことを考えている僕の後ろで野木くんの彼女らしい女の人が不機嫌そうになにか言っている。
そう言えば野木くん、しばらく喋ってなかったけど……。
「どうしたよ?野木。
…………あー、あのナンパされてる子?」
「どれどれ?
うぉっ!でっかっ!?……なるほどなぁ」
鹿沼くんと佐野くんもなにか納得したようなことを言ってるけど……。
肩を押さえつけられて地面しか見えない僕にはなにが何やら。
「ショーヤっ!早く行くよっ!?」
「あ、わりいわりぃ」
彼女さんに呼ばれた鹿沼くんが僕を引っ張って歩き出す。
「なにっ!?そんなにチラチラ見てっ!
そんなにあの子が良ければ声でもかけてくればっ!?」
「ちげぇって、メグ。
……あー、そう、ほれ、俺等彼女持ちなのに坂東だけボッチで可哀想だろ?」
そう言って立ち止まった鹿沼くんが僕を押さえていた腕をどけて、後ろの方を指差す。
「ほれ、チビバン、あの子ナンパしてこいよ」
「お、いーねー。
失敗したら今日一日全部お前のおごりな」
「ゴチになります♪」
楽しそうに笑う彼らの視線の先には……。
佐倉さんがいた。
思わずまだ肩にかかっていた鹿沼くんの腕を振り払って、佐倉さんに駆け寄った。
「なんでそんな格好で行くのっ!?」
「え?休みだし制服は変かなって……」
学校に行くわけでもないし普段着で出ようとしたら、遥くんに怒られた。
「…………はあああぁぁぁぁ……」
その上盛大に溜息を吐かれた。
せ、制服のほうが良かった?
「ちょっと、ゆーたくんの服見せてもらうからね?」
そう言って僕用のクローゼットをあさり始める遥くん。
い、一体どうしたんだろう?
「うん、これなら良し」
なぜかコーディネートから髪まで全部遥くんがやってくれた。
それどころか上着は遥くんのの借り物だ。
「あ、あの、ありがとう」
「うん、行くからには頑張ってきてね」
うん、頑張ってイジメに耐えてくるよ。
学校から離れたところに呼び出されたし、今日は松戸くんたちも来るんじゃないかって凹んでいたけど、遥くんに励まされて元気が出てきた気がする。
「なんとかお昼までには帰ってこれるようにするね」
せめてお昼代を出させられた辺りで逃げ帰りたい。
「そんな悲しいこと言わないであげてっ!?」
えっ!?
僕としては一日イジメにつきあわされることになる方が悲しいんだけど……。
今日の遥くんはなに考えているのかよく分からない。
首をひねりながら遥くんに見送られて寮を出た。
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「はああああぁぁぁぁ……」
デートに向かう遥くんを見送ってドアを閉めた途端、盛大なため息が出た。
なんでボクは佐倉さんの応援なんてしているんだろう。
ボクをイジメてたグループの人だし、それに……まあうん色々と応援する立場じゃないけど、ゆーたくんのまるでなにも分かっていない様子を見て流石に不憫になった。
イジメ側の人とはいえ、同じ人を好きになった人には幸せになってほしい。
……ボクの次くらいに。
その程度の応援はしようと思う。
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佐倉さんと待ち合わせをしたのは、電車で四駅ほど離れたここらへんでも一番大きな街だった。
集合時間は10時だったけど、9時前にはついてしまった。
遅刻する訳にはいかないとか、佐倉さんと休みの日に会うのがちょっとだけ楽しみだったとか、色々理由はあるけど……。
一番の理由は電車に一人で乗るの初めてだったから、ちゃんとたどり着けるか不安だったというものだ。
四年前は一人で乗るのは禁止されてたし、家族で何処かに行くなんて言うこともなかったからそもそも電車に乗ったことがなかった。
記憶喪失になった後も遠くに移動する時はお兄ちゃんの車に乗せてもらっていたから、一人で電車に乗るのは完全に初めてのことだった。
怖かったけど、無事にたどり着けた……。
待ち合わせ場所である駅の彫刻にたどり着いたところで、謎の感動が湧き上がってくる。
……そして、その感動が去った後途方に暮れた。
後一時間どうしていよう。
待ち合わせまで後一時間もあるから佐倉さんは当然来ていないし、かと言ってどこかで時間を潰すにしてもはじめてきた場所で勝手が分からない。
ハ、ハンバーガー屋さんとか一人で入っていいものなんだろうか……?
そう言うのは高校生くらいになってから……って、今の僕はまさしく高校生だ。
ということは入っていいのかっ!?
……でも、いきなり一人で入るのはハードルが高い……。
そんなこんなで彫刻前に立ったまま駅前のハンバーガー屋さんを眺めていたら……。
「おいっ!お前坂東じゃねえかっ!?」
突然見知らぬ男の人に声をかけられた。
…………いや、どこかで見覚えがあるような?
僕に声をかけてきた男の人がニコニコと……何故か嫌な感じがする気がする笑顔を浮かべながら近寄ってくる。
その笑顔にも見覚えがある気がする。
「なんだ?その顔、まさか俺たちのこと忘れちまったんじゃねえよな?」
俺たち。
その言葉通り、男の人は他の二人の男の人と三人の女の人とのグループみたいだった。
…………男の人二人にも見覚えがある気がする……。
「あん?本当に忘れちまったのか?
小中でお前のダチ『やってやってた』鹿沼だよ、思い出したか?」
名前を聞いた途端、男の人……鹿沼くんの4年前の顔を思い出して、それが目の前の男の人と一致する。
同時にあとの二人も思い出した、鹿沼くんの仲間の佐野くんと野木くんだ……。
彼らのことを思い出した途端、冷や汗が出てきて膝が震え始める。
…………あっという間に吐き気までしてくる。
「ショーヤー?なにそいつ、知り合い?」
鹿沼くんの後ろにいた女の人が不思議そうに聞いてくる。
「知り合いってーか、小中と同じクラスだったダチだよ。
友達一人もいなかった陰キャのこいつと仲良くしてやってたんよ。
なっ!?」
鹿沼くんが肩を組みながらそんなことを言ってくるけど、怖くて顔を見ることすら出来ない。
「良くしてやってたのに中1の途中からガッコー来なくなっちまったけどな。
あ?元々保健室にしか来てなかったっけか?」
「そもそも小学校もまともに来てなかったろ?
ぎゃはははははっ!」
佐野くんと野木くんの楽しそうな声も聞こえるけど、目の前がグルグルしていてもうなにも分からない。
心臓が破裂しそうなくらい激しく脈打っている。
「なにそれ、イジメじゃんっ!」
「ヒロたちワルだったんだ?」
「ちげーよっ!遊んでやってたんだよ、なっ!?」
「うぐっ!」
鹿沼くんに肩を組まれたまま俯いていたら、軽くお腹を殴られた。
「ショーヤーやめなってー、泣いてるじゃん」
「あははははっ!情けなー」
痛みよりも恐怖で涙が滲んできた僕を見て、女の人たちが楽しそうに笑っている。
「これが俺等の『ユージョーヒョーゲン』なんだからいいんだよ。
おい、チビバンせっかく会ったんだからまた奢ってくれよ?なあっ!?」
「後で今の連絡先も教えろよ。
また『遊んでやる』からさ」
「え、あの……こ、これから用事が……」
駅前のファミレスに引きずられていきそうになるのを震える脚で必死に抵抗する。
「あんっ!?陰キャボッチのお前に用事なんてねーよっ!
いいから来いよっ!」
「ねーねー、陰キャくん、やけに気合い入れておめかししてるしデートにでも来たんじゃない?」
「あん?そうなん?」
「え?い、いや、デートとかじゃ……」
デートどころかイジメっ子と会いに来たんだけど……。
同じイジメっ子でも……なんていうか鹿沼くんたちと佐倉さんじゃぜんぜん違う。
「まあ、チビバンに彼女なんて出来るわけねーよな」
「えー、分かんないぜぇ。
とんでもねーブスが来るかもよ」
「ぎゃはははっ!それサイコーっ!」
佐野くんの言葉を聞いてみんなが楽しそうに笑い出す。
「おら、お前も面白かっただろ?
遠慮せずに笑えよ」
「あ、あはは……」
無理やりファミレスに引きずられていきながら、とにかく時間までに戻ってくることだけを考える。
最悪財布だけ置いていけば帰してもらえないかな……。
「…………なに見てんのよっ!行くよっ!」
そんなことを考えている僕の後ろで野木くんの彼女らしい女の人が不機嫌そうになにか言っている。
そう言えば野木くん、しばらく喋ってなかったけど……。
「どうしたよ?野木。
…………あー、あのナンパされてる子?」
「どれどれ?
うぉっ!でっかっ!?……なるほどなぁ」
鹿沼くんと佐野くんもなにか納得したようなことを言ってるけど……。
肩を押さえつけられて地面しか見えない僕にはなにが何やら。
「ショーヤっ!早く行くよっ!?」
「あ、わりいわりぃ」
彼女さんに呼ばれた鹿沼くんが僕を引っ張って歩き出す。
「なにっ!?そんなにチラチラ見てっ!
そんなにあの子が良ければ声でもかけてくればっ!?」
「ちげぇって、メグ。
……あー、そう、ほれ、俺等彼女持ちなのに坂東だけボッチで可哀想だろ?」
そう言って立ち止まった鹿沼くんが僕を押さえていた腕をどけて、後ろの方を指差す。
「ほれ、チビバン、あの子ナンパしてこいよ」
「お、いーねー。
失敗したら今日一日全部お前のおごりな」
「ゴチになります♪」
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