必然ラヴァーズ

須藤慎弥

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 それがあまりに高い嬌声で、内側に挿れた指も危うくちぎられそうな締め付けにあった。

 まさかと思い葉璃のものに触れてみると、可愛く反り立っていた性器がやはり柔らかくなっている。


「お、葉璃ちゃん、キスでイったの?」
「………………」


『何それ何それ何それ……めちゃくちゃかわいーんだけど!!!』


 葉璃の甘い声が聞きたくてしつこく前立腺を擦ってはいたが、直接の刺激を与えないまま聖南と舌先で遊んだだけで射精するなど初めての事だ。

 恥ずかしそうに俯く葉璃の顔を覗き込むと、下唇を出して何故かいじけモードに入っている。

 一度も触らずに射精してしまった事実が、恥ずかしくていたたまれないらしい。


「あーもう……たまんねぇ。 ……ここだとすぐのぼせるからベッドいこ」


 今日は聖南も我慢出来そうになく、バスルームで一度やってしまおうとしていたがこのままでは恐らく抑えが効かない。

 葉璃は、バスルームでイチャイチャするだけでもすぐにのぼせてしまう。

 頬を真っ赤に染めて「気持ち悪い」と言い出すと可哀想になるので、聖南は今こそ腰砕けな状況ではあったが何とか理性をかき集めた。

 すでに火照りきった体を抱き上げて大判のバスタオルで包むと、濡れるのも厭わずベッドに横たえた。


「葉璃ーバック嫌いだろ? こっち向けよ」


 まだ射精の衝撃が頭から離れないのか、顔を真っ赤にしてうつ伏せでコロンとなってしまった葉璃を、背後からきつく抱き締める。


「やだ、恥ずかしい! どっか行きたい!」
「どこ行くんだよ。 ……アキラのとことか?」


 セックスの最中だけはタメ口になる葉璃に、今度は聖南がムッと眉を寄せる番だった。

 急に聖南のヤキモチスイッチが入った事で、葉璃が驚いて振り返ってくる。


「何でアキラさんが出てくんのっ?」


 完全に拗ねてしまった聖南は、昂った性器を葉璃のお尻の間に挟み込んで少しだけ揺さぶった。

 背中に顔を埋め、所有物の証であるキスマークをいくつも付けていく。

 世に言う素股で葉璃を犯しながら、彼からは顔が見えないのをいい事に唇を尖らせて文句を垂れた。


「やけに仲良しじゃん。 優しいもんなぁ、アキラ。 俺よりしっかりしてるし?」
「……んっ……聖南さん、それ以上言ったら……怒るよ」


 素股で揺さぶっていたが我慢出来なくなってきた。

 タメ口で叱られた聖南は言う事を聞き、口を噤む。 葉璃に怒られるのは嫌だった。

 バスルームでとろとろにと解した秘部にもう一度ローションを塗りたくり、自身もしっかり濡らして先端を押し当てると、再度葉璃の背中に覆い被さった。

 嫉妬深い恋人を持った宿命だと心の中で葉璃に言い聞かせ、こめかみにキスを落としながら、


「……俺のこと好き?」


と、欲しい答えをくれる事を期待して聞いてみる。

 すると葉璃は答えをくれないままプイと枕に顔を埋めてしまい、途端に聖南の心が激しく揺れた。


「葉璃、言えよ。 なんでそこで小悪魔出してくんの」
「……聖南さんがヤキモチ焼くからでしょっ」
「そりゃ妬くに決まってんじゃん。 なぁ、言わないと挿れてやんねぇよ?」


 小悪魔の透き通るように白い背中を舐めて、所狭しと吸い付いていく。 紅い点が広がっていく中で、しばらくして葉璃は小さく呻いた。


「好き……! 聖南さんが好き……!」
「だよな? そうだよな? ……そこは素直になってよ、葉璃。 好きって言葉は俺には惜しみなく言って」


 あまり長くごねられたらどうしようかと思った。

 満足そうにほくそ笑んだ聖南は、葉璃の項に鼻先を埋めながらグンッと先端を押し込み、葉璃の喘ぎを待たないままにじわじわと竿部分も挿入していく。


「あっ……あぁっ……や、……大き……」
「葉璃が焦らすから」
「……んっんっ、や、あぁっ……はぁ、ん……んん……!」
「バック嫌いっつーわりには萎えねぇよな」


 たっぷりと時間をかけて根元まで挿入した聖南は、一度上体を起こして葉璃の腰を持った。 枕にしがみつく葉璃の膝を立たせてみると、一度意図せず射精したはずの性器がまたもや可愛く反り立っている。



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