迅雷上等♡─無欠版─

須藤慎弥

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④監視が強化されたんですけど

─雷─5※

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「あの……迅さん……乳首はマジで、……やめてほし、い……です……はい、……」


 何でか分かんねぇけど、迅に凝視された乳首を守ってると鼻の奥が痛くなってきた。

 ……泣きそう。 だって視界が……歪んできたもん。

 イケメンな迅がぐにゃっとなって不細工になってるもん。

 なんで泣いてんの?って聞かれたら答えらんねぇくらい、俺自身も視界がグンニャリな理由が分かんねぇ。


「……じゃあ報告は絶対。 次は無えぞ」
「……り」
「お前ナメてんの? 「り」じゃねぇよ」
「了解ってことだ!」
「んなの言われなくても知ってる」
「じゃあなんで……ッ、ふぁっ……♡」
「すぐ萎えるけどすぐ復活するのは便利だよな、お前のチン○」


 女扱いされるのなんてまっぴらな俺が、丁寧にお願いしたおかげで迅は乳首を諦めてくれた。

 そのかわりに、人質になってたチン○が犠牲になる。

 使いモンになんなくなる手前だったソコをゆるゆると扱かれると、気持ちいいの波が再来した。

 歪んでた視界が、今は真っ暗だ。

 乳首を諦めてくれた事が嬉しくて、いきなりの刺激が気持ちよくて、咄嗟に目を瞑ったから。

 背中を撫でる迅の手のひらがあったかい。

 俺汗かいてるかもしんねぇのに、平気で喉を舐めてくる迅の舌がやらしくて気持ちいい。

 シーツを握り締めてた俺は、迅に腕を伸ばして縋ろうとした。 いつものように迅のシャツを掴んでクシャクシャにしないと、落ち着かねぇ。

 でも宙に浮いた俺の腕が何回も空振った。

 薄目を開けてみると、チン○は触れ合ってるのに思ったより迅が遠く感じた。


「迅……っ、ごめ、もうちょっと、こっち、来て……服掴めねぇ……っ」
「……雷にゃん、それ無意識?」
「んッ? うっ……ぅぅぅ……ッ♡」
「またそんな顔してんの」
「う、うるせぇっ、顔のこと、言うなッッ」
「猫顔、俺は好きだけど」
「……ッッ、……っ?」


 また顔のこと言いやがって……ッ。

 下の下にランク落ちした俺の顔が、お前のせいでコンプレックスになりつつあるぞっ。

 しかも何だよ、猫顔が好きって。

 聞いてねぇよッッ。


「俺は、猫でも女でもねぇ……!」
「分かってる。 分かってなかったら、俺がいま握ってんの何?って話になっからな」


 意味が分かんなかった。

 近付いてきた迅のシャツを握って、目線を下に落とす。

 いつも右手の人差し指にオシャレな指輪をしてる迅は、大会参加中はそれを外して本気で俺と迅の射精を促した。

 半裸になっちまったから、たまに乳首に視線を感じる気がするけど触りもしなければ舐めもしない。

 ただずっと、チン○を絶妙な力加減で扱いてくれて、耳とか首元とか喉にチュッてしてくるだけ。

 俺様迅様は意外と優しい。

 俺が本気でヤダって言った事は、絶対無理強いしねぇもんな。


「すげ、トロトロじゃん。 もうイキそう?」
「ふぇッ……んっ……♡ んっ♡ 迅、……迅っ、出そう、ぅあっ、出る……イく……ッ」
「あぁ、気が合うな。 ……俺も」
「────ッッ! 迅……っ」


 絶頂間際のイケボの破壊力。

 間違いなく俺は今、扱かれながら耳をレロレロされて、迅のイケボでとどめを刺された。

 飛び散った二人分の精液が、見事に俺の腹だけにかかってる。

 恥ずかしくて情けないけど、イったあとは迅の胸にもたれかかることしか出来ねぇ。

 乱れた息を整えて、迅のカッターシャツをニギニギして、射精の余韻に浸る。

 迅はというと、童貞男子の穢れない俺を汚すのが楽しいみたいで、毎回なんの躊躇いもなく腹の上に散った精液をペチャッと塗り広げてニヤッと笑うんだ。

 気が済んだらティッシュで手を拭いて、まだ生々しいにおいが残る指で俺の顎をこしょこしょする。


「ん、……ふぃ~……♡」
「これ好き?」
「うん、きもちーよ」


 これをされると、ほんとに猫にでもなった気分だ。

 迅ってマジでイケメンモテモテ性欲モンスターなのに、なんで彼女が出来ても続かなかったんだろ。

 ちょっと束バッキーが過ぎるけど、女子ってそういうのが好きなんじゃねぇの?

 精算は全部してくれて、甘やかしてくれて、顎の下こしょこしょしてくれて、……この分だとどんなエロい女も納得するくらい迅はアッチもうまいと思う。

 いや、想像だけど。

 てかそれ以前に、迅の迅が女子のナカにすんなり入ってたのかどうかもギモンだけど。


「あ、……」
「ん?」
「迅に報告しなきゃなんねぇ事、あった」
「なんだよ」


 迅の膝の上に乗せられて、ゴロゴロ喉を鳴らしてた俺は唐突に思い出した。

 報告義務を怠ったことで今日乳首が危険に曝されたんだから、ちゃんと言っとかねぇと今度こそ乳首を触られて舐められる。

 「次は無え」って、鬼瓦迅之助が俺のおっぱい見詰めて言ってたしな。


「今週末は俺、ここ来れねぇから」
「は?」
「先輩が仕事でこっちに来るらしいから会いに行……」
「ダメ」
「えっ、えっ? 俺最後まで言ってないぞ!」
「先輩って、束バッキー先輩?」
「そうだけど」
「何言ってんの? なんでそんなことになんだよ。 てかまだ束バッキー野郎と繋がってたのか?」
「迅はもう人のこと言えねぇだろ!!」
「は? 何が」


 お前は絶対、先輩のこと鼻で笑ったり出来ねぇと思う!

 俺の行動を制限してるどころか、俺の行動ぜんぶを監視してるかのようなハッカーじみた野郎は、どこの誰だっつの!





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