迅雷上等♡─無欠版─

須藤慎弥

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⑫ツンデレ彼氏が甘々なんですけど

─雷─⑦※

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 あの動画の内側で行われてたのはこれだったのか……!

 決定的な部分がモザイクで隠れてて観えなくて、でもクチュクチュ、グチュグチュ、散々エッチな音はしてた。 イヤホンで聴いてたら思わず顔面を覆いたくなるぐらい、かなりえちえちだった。

 動画の中の男は気持ち良さそうな声出してたけど、俺はまったくそんな余裕が無ぇ。

 さっきより深く入れられた指が気になって気になってしょうがねぇんだよ……。

 みんなこれに耐えてんの?

 指とかチン○が入ってきても、全然平気だっての?

 恥ずかしいってか照れくさくねぇの?

 つい力が入ってしまうのはどうしたらいいんだよ……ッ?


「……すげぇ締め付け。 雷にゃん、そんな力んでたらこれ以上指入れらんねぇよ」
「は、ぁぁ……ッ、だめ、もうムリ……、ムリだよぉぉッ、迅~~ッ」
「恥ずか死ぬー、だろ? 痛くねぇんだったらも少し頑張ろ? 雷にゃんは俺とセックスしたくねぇの?」
「そりゃしてぇけどぉー!! だって……ッ、だって……ッ」


 初回がこんなのじゃ、先が思いやられるんだよぉー!

 迅がゆっくりじっくり進もうとしてくれてんのは分かるよッ?

 お尻にあったかローションたっぷり塗りたくって、入れる前は体撫で回して緊張やわらげようとして、いざ指を!って時もすげぇ慎重に指の先っぽをじわぁ…と挿入してくれた。

 全ッ然痛くねぇのは、迅がヤリチンテクニシャンだからじゃなくて(それもあるかもだけど)、焦らずレッスンを進めようとしてくれてるからなんだよな。

 でも俺は童貞処女男子。

 迅の指がぐにゅんっと数ミリ入ってくる度に、繋いでる手のひらごと全身が力んでしまうから、迅に拒んでると思われてやしねぇか心配で……。

 経験ゼロだから分かんねぇが、たぶん女の子にはこんなめんどくさい前戯はしなくていいんだろ?

 それなのに俺ときたら、指一本もまともに受け入れらんねぇ。 気持ちいい声も出せねぇようじゃ、俺は死ぬまで迅とエッチ出来ない気がする……。

 ……ふぇッ……そんなの〝ごめん〟じゃ済まねぇよぉ……!


「……雷にゃん、余計なことは考えるな」
「うぅッ……うぅ?」
「ほら、音聞こえるだろ? 少しだけど出し入れ出来るようになったぞ」


 優しいイケボがそう言うと、狭い入り口を迅の指がクチュ、クチュッと擦った。

 指のほんの先っぽ。 迅の迅様に比べたら簡単すぎる難易度E。

 〝気持ちいい〟を追うより、異物感に慣れることの方が大事だって頭では分かってんだけど……。

 あ、ッ……でもなんかこれ、……いい……かも。

 やんわり擦られてる入り口付近が、ほんのちょっとだけ柔らかくなったのが分かる。

 拡げるように指で中をかき回しながら出し入れされてるからか、ジュクッと少し熱くなってきて……お尻と股間がムズムズした。


「いくらなんでもアナル処女が初っ端から感じるとは思ってねぇから。 俺のチン○咥えてくれたのと同じだ。 ちゃんと俺の指飲み込んで慣れようとしてんの、それだけでかなり嬉しいもんだよ」
「んッ、んッ、……ほ、ほんと……? 光、見えてる?」
「見えてる見えてる」
「……迅の、……萎えてねぇ?」
「萎えるかよ。 顔上げれんなら自分の目で確認してみたら?」


 目を瞑ってると、甘々なイケボがめちゃめちゃ心に沁みた。

 俺の彼ピッピ……実は半分どころかぜーんぶ優しさで出来てんじゃね?って、鎮痛薬のキャッチコピーみてぇなことを思った。

 こんな恥ずか死ぬ格好してケツ穴に指突っ込まれても、俺は迅のカノジョで居たいからがんばるんだ。

 痛かったら反射的に必殺脛蹴りもんだけど、迅がそうならねぇように俺のこと大事に扱ってくれてんだもん。

 俺は迅についてくって決めたからな。

 恐る恐る目を開けて、チラッと後ろ振り返って迅の股間を見てみる。

 男のケツ穴なんかイジってたから萎えてねぇか不安だったが、俺の想像はまったくもってアテになんなかった。


「あ……立派っすね……」
「だろ。 何が心配で何が不安なのか知らねぇけど、俺は雷にゃんの放尿フェア見て勃つようになっちまったド変態だ。 早くここ拡張して繋がりてぇなって指突っ込んでハァハァしてんだよ。 黙って指に集中してな?」
「……ッ、ハァハァ、してんの……?」
「してる。 今も吐血の危機だ」
「マジか……! あ、あの、じゃあ……」
「ん?」
「もう少し、……その……奥まで入れてみる?」
「…………お望みとあらば?」
「ひぁッ……♡ ンッ……ンンッ♡」


 ぐにゅんって! 言ったそばから突っ込むヤツがあるか!

 遠慮して半分くらいで止めてくれてたらしい。 入ってきた指が俺の中を支配した。

 再発する異物感。 そこに留まって中をぐにぐにと押される奇妙な感覚。

 何かを探してるみてぇに指を抜き差しして、グニュグニュッと指の腹で俺の中を押してくる迅がボソッと呟いた。


「……分かんねぇな」
「ンッ、えッ? はぁ、ん……♡ な、に……?」
「今日は根元まで挿れて、感覚に慣れるだけにしよ。 前立腺開発は次でいいか」
「ぜんりつせん……ッッ」
「チン○と同時に攻めてぇな。 がんばろうな、雷にゃん」
「や、あぁ……ッ♡ なか、そんなぷにぷに、押すなッ……ひぁッ♡」
「もしかして気持ちよくなってきた?」
「わ、かんな……ッ♡ わかんないッ♡ あぅッ……う、ンッ♡」
「素質バリバリ~」
「ンッ、にゃッ♡ あッ……あンッ……迅……ッ♡」


 迅の声がご機嫌だった。

 擦られるのと、指を抜かれる時の感覚にゾクゾクして、途中からワケが分かんなくなった。

 うっかり動画の男以上に喘いじまってた俺を、優しい視線が見つめてる気がする。

 ただソイツは、繋いだ手のひらを握ってくれたまま、やらしい中指で俺の中を容赦なくいじりまくってたけど。





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