迅雷上等♡─無欠版─

須藤慎弥

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⑮勝負

─迅─④※

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 初体験なのは雷だけじゃねぇ。俺もだ。

 それに、どんだけ経験があっても雷とのセックスは多分……いや絶対、何もかもが今までと違う。

 〝抱き締めろ〟だの〝好きって言って〟だのイヤな事を強いられて、苦痛だとしか思わなかった。前戯に時間使うのも面倒で、たまに自分でやらせてたクソ野郎は俺だ。

 雷相手じゃ逆に俺がそうなってる。

 抱きしめて、抱きしめ返されねぇとイラつくし。俺ばっか「好き好き」言ってる気がするから雷にも強いるし。

 人間こうも変わるもんなのかって驚きだ。

 傷付けたくねぇ一心で、ゆっくりじっくり解してる俺を、過去の俺が見たらどう思うんだろ。


「な、なぁ……ッ、どう考えてもさ、俺の穴に迅様入んのは……ムリじゃね……ッ?」
「ムリじゃねぇ。世の中には二輪挿ししてる輩も居るくらいだ。それに比べたら俺のなんかちっぽけなもんじゃね?」
「み、みりん、……ッ? みりんざし、ってなんだッ?」
「………………」


 ……急に和食感。

 でもま、雷のおバカ発言に脱力すんのは慣れてる。

 俺は誰かと雷を共有するつもりなんてねぇから、みりんざしの経験なんか一生する事は無ぇ。心配するな。

 俺の〝迅様〟で満足させるために、今こうしてサウナと化したここでレッスンやってんだろ。

 おバカ発言はほっといて、しれっと人差し指を増やした。

 いい具合に解れてやがる……二本目が入ってんの気付いてねぇくらいグチュグチュだ。

 多少かき回しても痛がんねぇ。


「あッ♡ あぁッ♡ だめッ……迅……っ! トロットロに、しなくていいから……ッ! ちょっと休憩、……ッ!」
「分かるか? いま二本入ってんぞ」
「えッッ!? そうなのか!?」
「ああ。ほらな、自信持てよ。こんな小さくてキッツキツな穴でもこんだけ拡がるんだ。痛くはねぇんだろ?」
「う、うん……痛くは……あぁんッ♡」
「フッ……大丈夫そうだな」


 喘ぎ声も締め付けも最高。雷の反応と中を抉った温けぇ指に興奮しまくりだ。

 冷静さを装ってるけどなぁ……俺はさっきから勃起してるチン○がガチ痛てぇのよ。

 これがローションだったらもっと良かったんだろうが、二本目挿入してみて分かった。

 雷の中に入ったら、俺はおそらく射精最速記録自己ベストを更新する。


「意地悪イケメンめぇ!! 俺をもてあそんで楽しいか!? ……ひゃんッ♡」
「楽しいよ。心の底から、俺は幸せだ」
「お前どんだけ俺様なんだよー!!」
「いやそういう意味じゃねぇ。雷にゃんを弄んで楽しいのもあるけど、俺の指で感じてんのが嬉しいってこと」
「えっ!? ンふっ……♡ そんな……♡ いやいやいや……! 危ねぇッ、騙されるとこだった!」


 なんで騙す騙されるの話になんだよ。

 弄くりまくっておあずけ食らう、俺の我慢強さはもっと褒め称えられるべきだと思うがな?

 俺の指を二本も咥え込んどいて、生意気な事ばっか言いやがって。

 ちょっとばかし仕返ししてやろ。


「レッスン中にそんだけ喋る余裕があるって、マジですげぇよ」
「ふぁッ……♡ あッ♡ そ、それマジ……ッ? 俺……あッ♡ すごいッ?」
「ああ。めちゃめちゃすげぇ。逸材だ」
「えぇッ♡ そんな……ッ♡ そんな褒めたって……あぅッ♡ なんも出ねぇ……ゃんッ♡」


 単純な雷は、面白いように俺の策に引っ掛かった。

 褒めておだてると、雷は体の力を抜いてニヤニヤした。チビの背中に覆い被さった俺は、その隙に薬指を待機する。


「三本目いくぞー」
「えッッ!? ちょっ、ちょい待ち……! お前いつの間に……ひぁぁッ」
「おぉ……」


 抵抗されると思ったんだが、案外スルッと薬指まで入ってビビッた。

 大丈夫か、と雷のツラを覗き込むと可愛く啼いて壁に寄りかかったんで、もっと奥まで入れてみる。

 てか……ヤバイ。これはヤバイ。チン○がビキッと脈打った。

 最高だよな、分かるぞ。でも俺のチン○、いったん落ち着け。今日はこの中には入れねぇんだ。意外とイケるかも、とか淡い期待を抱くな。

 理性だ。こういう時にこそ俺の誠意が試される。


「迅……! ヤバッ……ヤバイって、これは……! あ、ぅぅ……ッ!」
「やっぱツラいか」
「い、いや……あの……ッ、なんつーか、……は、入ってるって感じ……!」
「さっきから入ってるけど」
「ひ、ンッ♡ ゆ、指か……ッ? 今入ってん、の……ッ、ほんとに指なのかッ?」
「そうか。指一本と三本じゃ太さがまるで違うもんな。俺のが入ってると思った?」
「ちょっとだけ……ッ!」
「バカ言うな」
「なッ……! 急にバカとか言っ……」
「俺のはこんなもんじゃねぇよ」
「…………ッッ!! はぅぅ……ッ♡」


 クソ……ッ、可愛い。無理強いしたくねぇのに犯したくなる。

 これ以上やると俺の理性が木っ端微塵だと判断し、三本指をズボッと引き抜いた。

 膝から崩れ落ちそうだったのを抱きとめて、立てそうにねぇからそのまま抱っこしてやる。

 それについての反論は無いらしく、一言「ぐぬッ……」と妙な鳴き声を上げたのみ。


「なんだよ」
「迅のそういう発言ってさ、普通の男なら〝なーに自分のチン○ひけらかしてんの、鬼ムカつくー〟とか〝そんなに自信満々なのかよ、鏡見ろよダッセ〟とか〝大見得切ってんぜププーッ!〟とか思うんだろ」
「お前そんな事思ってたのか」
「違うって!! 怖えツラしてそんな睨むなよッ!」
「何が違うんだ」
「い、いや……ッ、だからその……ッ」


 三パターンの悪口吐いて満足かよ。

 俺のデカマラ自慢で終わりそうなのは勘弁なんだけど。

 近えとこにある雷のツラを睨むと、「怖え」とビビッてるくせになぜか口元はニヤついていた。

 は?何?と詰め寄ろうとした俺に、ひっしと抱きついてきた雷ときたら、──。


「俺のカレシはぜーーんぶイケメンだなー……と。……キュンです。俺はいま、キュンキュンしてます……」
「………………」


 ……あぁそうですか。それはそれは。

 ……俺も今、キュンキュンしたよ。




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