148 / 223
⑮勝負
─迅─⑥※
しおりを挟む… … …
「ンッ♡ ……はぅッ♡ ダメだ……ッてば、迅……ッ♡ あんま擦ったら……ッ! また出る、からぁ……ッ」
寝て起きて、気付いたら雷を襲っていた。
俺に背中を向けて寝てたんで、無意識に乳首やらヘソやらを弄ってると、いつの間にか〝迅様〟が太ももの間に挿し込まれてたから腰を振るしかねぇじゃん。
据膳食わぬは男の恥。朝勃ちに気付く前から気持ち良く目覚めた俺は、寝ぼけた雷を啼かせて有頂天だ。
まだ外は薄暗い。
俺……いつから腰振ってたんだろ。
「ふぁ……ッ♡ 迅~~ッ」
「いいじゃん。イくな、なんて言ってねぇよ」
「で、でも……ひぁッ♡ 俺、……ッ、もう二回も……ぅぅンッ♡」
「健康な証拠。雷にゃんはえらいなぁ、いっぱい出して。昨日と今日で何回イった?」
「へ……ッ? おれ、……ンッ♡ えらい、……ッ? いっぱい出すの、えらい……ッ?」
起き抜けで輪をかけてチョロそうな雷をうつ伏せに寝かせて、腰を持ち上げる。太ももをピッタリ閉じさせると、俺は獣みてぇに雷に乗った。
素股は雷が初めてだが、こんだけ回数重ねるとうまくなるもんだな。
間違えてアナルに挿れちまったら大変だ……なんて心配はしなくなった。会陰を竿で擦るのも上達し、俺も雷も挿入にこだわらねぇ快感を得る事が出来ている。
しかし雷がすでに二回もイってたとは知らなかった。どうりで滑りがいいはずだ。
「あぁ、もう花丸やりたいくらいだ」
「えぇ……ッ! 花丸とか、もらったこと……ひぃンッ♡ ないッ! うれしい……ッ♡」
「そうか、嬉しいか。雷にゃんが嬉しいと、俺も嬉しい」
「や、ぁあ……ッ♡ 二人とも、うれしい……ッ♡ いいこと、……ッ、だな!」
「そうだな」
チョロ可愛いかよ。
なんだよ。二人とも嬉しいのはいいこと、だと? この状況でそういう事言う?
雷のキュンキュンがうつって俺も恥ずかしくなってくる。これが所謂キュン死ってやつ?
天然でそれはヤバイって。あざと過ぎんだろ。
朝から痺れる可愛さにやられ、太ももの付け根を攻めまくってる俺のチン○がギチッと張り詰めた気がした。
……腰が止まんねぇ。
「あッ♡ あッ♡ 迅……ッ、ヤバッ……! イく……ッ、イく……ッ!」
「……っ、……俺も」
「あぁ……ッ♡ イケボ……! うッ……にゃッ♡ あッ……迅んん──ッッ♡」
雷の俺を呼ぶ声に、背中がゾクゾクした。
震える腰を鷲掴んで、雷より少し遅れてイった俺は、二人分の精液がタオルの上で混ざり合ったのを見てまた興奮した。
下半身がバグったかと思うほど、強烈な射精感。
フニャッと全身の力が抜けた雷の体を抱き起こして、膝に乗せる。くたりと俺に体重を預けてくんのが、コイツらしくなく甘えてるみたいでたまんなかった。
「さすがに三回目は少ないな」
「はぅぅ……ッ」
「雷にゃん、今日学校サボっちまうか」
「えッ、サボる!? ダメだ! ダメ!」
晩から朝まで一緒に居るなんて事は、俺達の間じゃ珍しくもなんともねぇのに今日は無性に離れがたかった。
……と思ってんのは俺だけか。
かなり魅力的な提案をしたはずが、雷に全力で拒否られて「は?」と不機嫌に言い返す。
「……そんな優等生だったっけ、雷にゃん」
「だって今日は練習試合すんだろッ? 勝負から逃げるなんて雷にゃんは許しません!!」
「あー……忘れてた」
「なにぃぃッッ? 忘れてただとぉぉッッ?」
うーわ、そうじゃん。
クラスマッチ本番は明日に迫ってて、今日は翼達と練習試合するって事で昨日は帰りが遅くなったんだった。
放課後からの時間が濃厚過ぎて忘れてたが、それはいったい誰のせいだって話だ。
「お前が俺から逃走しやがったせいで、何もかも忘却の彼方だっつーの」
「ぼ、ぼうきゃ……? 難しい言葉使うな!」
「難しくはねぇだろ」
「むぃぃ……ッ」
「鳴くな。可愛いだけだぞ」
「あ、ンッ♡」
俺はもう、怒ってるわけじゃねぇんだ。
雷を喚かせたいわけでもねぇ。
ただ、雷が好きな方のキス一つで照れやがるくらい俺にメロメロなら、二度と逃亡するなって事が言いたいだけ。
… … …
頑としてサボりたくねぇと駄々をこねた雷と俺は、少し歩いてホテルから近いバス停でタクシーを待つ事にした。
まだ七時前だから登校に支障が無え。
薄暗かった空が明るい。朝一番の空気がうまい。
てか俺ら、何時から盛ってたんだか。
「……ところで、雷にゃんはどっち応援すんの?」
俺か、翼(二組)か。
バス停の固いベンチに座って肩を抱くと、雷はあからさまにピクンッと反応した。その雷の喉仏には、俺の所有物の証。
「どっちって……それ聞いちゃいます?」
「まぁ答えは分かってるけど、確認のために」
「そう言われると心臓が飛び出そうです、雷にゃん」
「なんでだよ」
「だって……ッ、だって……ッ」
「ん?」
「わぁぁッ! いきなり顔近付けるな! 今日も迅はイケメンだな、コンチクショー!」
「キスされると思った?」
「思った! それにドキドキドキドキすっからいきなりの顔面攻撃やめてくれ! 俺のカレシがイケメン過ぎて怖え……! ついでにイケボで俺を追い詰めてきやがる……! ぐぬぬぬ……ッ」
望んでない答えを聞かされそうで、ちょっと圧かけるために顔寄せただけだろ。
何をそんなに動揺して……って、コイツ。
「話逸らしてんな?」
「うッ……!」
「雷にゃんのくせに頭使いやがって。俺には通用しねぇけどな。ガチ単細胞で可愛い」
「かわ……ッ」
「で、どっち応援すんの? いや、……誰を応援すんの?」
「うー……ッッ!!」
何もかも分かりやすいのはコイツの長所だが、短所でもある。
さっきより強めに圧をかけてみると、すんなり白状するところも長所であり短所だ。
……胸糞。
「言っても怒んねぇ……?」
「答えが分かった。キレそうだから今すぐラブホに行こう。ラブホだったらローションあるし昨日の復習がてら三本レッスンして、あわよくば亀頭だけでも挿れ……」
「なんでだよーーッッ!! 亀頭言うな!! てかな、だってしょうがねぇじゃん!? 迅は一組、俺は二組なんだから!!」
「ふーん」
「迅~~ッ! 分かってくれよー! ぴぇーんッ」
この野郎……それガチで言ってんだよな?
ついさっきまで俺の下であんあん言ってよがってたのに、まさかメロメロな彼氏を応援しない気か?
こうなったら、意地でも俺を応援させてやろうじゃん。
0
あなたにおすすめの小説
もう一度言って欲しいオレと思わず言ってしまったあいつの話する?
藍音
BL
ある日、親友の壮介はおれたちの友情をぶち壊すようなことを言い出したんだ。
なんで?どうして?
そんな二人の出会いから、二人の想いを綴るラブストーリーです。
片想い進行中の方、失恋経験のある方に是非読んでもらいたい、切ないお話です。
勇太と壮介の視点が交互に入れ替わりながら進みます。
お話の重複は可能な限り避けながら、ストーリーは進行していきます。
少しでもお楽しみいただけたら、嬉しいです。
(R4.11.3 全体に手を入れました)
【ちょこっとネタバレ】
番外編にて二人の想いが通じた後日譚を進行中。
BL大賞期間内に番外編も完結予定です。
生まれ変わりは嫌われ者
青ムギ
BL
無数の矢が俺の体に突き刺さる。
「ケイラ…っ!!」
王子(グレン)の悲痛な声に胸が痛む。口から大量の血が噴きその場に倒れ込む。意識が朦朧とする中、王子に最後の別れを告げる。
「グレン……。愛してる。」
「あぁ。俺も愛してるケイラ。」
壊れ物を大切に包み込むような動作のキス。
━━━━━━━━━━━━━━━
あの時のグレン王子はとても優しく、名前を持たなかった俺にかっこいい名前をつけてくれた。いっぱい話しをしてくれた。一緒に寝たりもした。
なのにー、
運命というのは時に残酷なものだ。
俺は王子を……グレンを愛しているのに、貴方は俺を嫌い他の人を見ている。
一途に慕い続けてきたこの気持ちは諦めきれない。
★表紙のイラストは、Picrew様の[見上げる男子]ぐんま様からお借りしました。ありがとうございます!
やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。
毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。
そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。
彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。
「これでやっと安心して退場できる」
これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。
目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。
「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」
その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。
「あなた……Ωになっていますよ」
「へ?」
そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て――
オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。
逃げた弟のかわりに溺愛アルファに差し出されました。初夜で抱かれたら身代わりがばれてしまいます💦
雪代鞠絵/15分で萌えるBL小説
BL
逃げた弟の身代わりとなり、
隣国の国王である溺愛アルファに嫁いだオメガ。
しかし実は、我儘で結婚から逃げ出した双子の弟の身代わりなのです…
オメガだからと王宮で冷遇されていたので、身代わり結婚にも拒否権が
なかたのでした。
本当の花嫁じゃない。
だから何としても初夜は回避しなければと思うのですが、
だんだん王様に惹かれてしまい、苦しくなる…という
お話です。よろしくお願いします<(_ _)>
【完】君に届かない声
未希かずは(Miki)
BL
内気で友達の少ない高校生・花森眞琴は、優しくて完璧な幼なじみの長谷川匠海に密かな恋心を抱いていた。
ある日、匠海が誰かを「そばで守りたい」と話すのを耳にした眞琴。匠海の幸せのために身を引こうと、クラスの人気者・和馬に偽の恋人役を頼むが…。
すれ違う高校生二人の不器用な恋のお話です。
執着囲い込み☓健気。ハピエンです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる