迅雷上等♡─無欠版─

須藤慎弥

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⑯仕返し……!?

─雷─⑥

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 チーズ倍のせピザの余韻に浸れねぇ。

 なぜなら、迅のスキンシップが異常だからだ。

 黙ってたらずっと、いたる所にチュッチュしてきて、ちょっと気を抜くと押し倒されて鎖骨にタトゥーを付けられる。

 大しゅきが爆発してんのか知らねぇが、イケメンからずーっとチュパチュパされてる俺は全身カチコチ。

 かと思えば優し~く頭ナデナデ。


「雷にゃん……可愛いなぁ、お前」
「ふぁ……ッッ!?」


 うおぉ……ッ! 迅の手のひらが……ッ、一ミリも膨らんでねぇおっぱいを揉み始めた……ッ!

 カッターシャツの上からサワサワモミモミ、人差し指が乳首を探し当てようと怪しい動きを開始してる……ッッ!

 これはヤバイ……ヤバイぞ。

 このままじゃいつ指三本レッスンが始まるか分かんねぇ。

 俺は、そんな毎日イチジク持ち歩いてるわけはじゃねぇんだよ。と言い訳しても、迅は俺を米俵にして風呂場に連行し、「俺が舐めるから大丈夫」とか言うんだぜ。

 くぅぅ……ッッ! エロイケメン彼ピッピめ!
 
 ……じゃなくて、話を逸らそう。

 この甘々な雰囲気はまだ慣れねぇ。

 何の話題がいいかな……何が……。

 ──あッッ!!


「あッ……なぁ、マジでもっさんの避妊手術すんのッ?」
「……ああ、家で飼うからにはな。チビらもカリカリ食うようになったし、やっと予約も取れた」
「そっかぁ……」


 迅のエロ雰囲気を壊すつもりで振った話題に、俺も取り込まれた。

 飼い始めた頃から、もっさんのチビ達がおっぱい卒業したら避妊手術するって言ってたもんな、迅。

 にゃんこ好きな俺より、今じゃにゃんこ知識は迅の方が上。毎日世話してくれてるみたいだし、マジで感謝しかねぇや。

 俺のおっぱいをまさぐってた迅が、俺を抱き起こした。定番の胡座の上に座らせられて、後ろからギュッてしてくんだけど……こんなにずっとくっついてて鬱陶しくねぇのかな?


「調べたら、飼い猫が発情すると大変らしいんだ。家から飛び出してオスと交尾でもしたら、またチビが増える。さすがにこれ以上増えたら責任持てねぇ」
「そんなすぐデキちまうの?」
「俺が見たサイトではほぼ百%だって」
「百%ぉぉッッ!? すげぇ!!」


 それは確率どうこうの話じゃねぇな!?

 しかも発情期中はずーっと鳴きっぱで、発情液体(?)をあちこちに噴射するんだって!

 話だけじゃよく分かんねぇ俺に、にゃんこ博士の迅は動画まで観せてくれた。発情期中のメスにゃんこが……あらま。

 可哀想で見てらんねぇだろ、とイケボで言う迅に、俺もウンウンと頷く。


「ところで、雷にゃんはいつが発情期なんだ?」
「へッッ!? なんで俺ッ?」


 真剣に動画を観ていた俺に、再びエロピンチが訪れる。


「雷にゃんもネコじゃん。発情期あってもおかしくねぇだろ?」
「猫じゃねぇよ!! 雷にゃんは雷にゃんでも、人間だ!! は、は、発情期なんてねぇッッ」
「タチネコの話してんだけど」
「何だそれ。……タチネコ? 初めて聞いた。どんな動物? ネコって付いてるくらいだから、猫っぽいのか?」
「……さぁ? 実在してんなら俺も見てみたい」
「はいぃぃ??」


 話が噛み合いませんけど、迅さん。

 人間なのに発情期なんてあるわけねぇだろ?

 どうやってもエロモードから抜けらんねぇ迅は、とうとう俺をベッドにポイッした。


「わわ……ッ」
「雷にゃん、ちゅーしよ」
「ヘッ!? いやあなた、さっきから俺にチュッチュしてましたやん!!」
「そう、だから今度は雷にゃんからして」
「えぇッッ!? そんなのウルトラスーパーハイレベルな難易度ですけど!」
「イヤなの?」
「い、い、い、い、……ッ!?」


 どうしたんだ、迅!!

 伝説の元ヤリチンのお前ともあろう男が、俺に甘えてきてる……ッ!? これ夢!?

 鼻の頭をくっつけて、唇が触れ合う寸前で止めていじけてる迅なんて……激レアどころかハイパーレアじゃ……!?


「なぁ、発情しろよ」
「あッ? ちょっ……迅……ッ♡ なんなの今日……ッ、マジで……あッ、やだっ♡」
「俺が発情させるってのもアリか」
「やめてぇぇ……ッ! イケボで迫ってくるなぁぁ! ンンッッ♡」


 俺からしろって言ったくせに、我慢がきかねぇ彼ピッピ。

 フッと目を細めてキュン♡とした俺の隙をついて、凄まじい早業で俺のベロを我が物顔で舐めまくってくる。

 甘々エロ彼ピッピは、こんな時だけ末っ子力を発揮しやがるってことが分かった。

 そんでたぶん、これも俺しか知らねぇ藤堂迅の姿で……〝優越感浸っとけ?〟に入るんだよな。




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