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第六話 遅れてきた蜜月
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朝起きて、全身キスマークだらけの自分を見て赤面するところから一日が始まった。
お客様を迎えるのに、こんな姿は見せられない。
鏡の前で何度も見えないか確認した。
もうだいぶ暑くなって薄着なのに、肌が出せない。
首が詰まってるシャツにカーディガンを羽織ったら大丈夫かしら?
「これっ、変じゃないですか?」
「かわいいが……別に着るものなんか気にしなくても」
「気にしますっ! 和仁さんのせいですよっ」
本当に困っているのに、何故か和仁さんは楽しそうに笑みを浮かべながら私を後ろから抱きしめる。
「君はいちいちかわいいな」
「か、和仁さん……!」
結婚したばかりの頃は想像もしてなかった和仁さんの甘い一面。普段のクールさとのギャップが激しい。
でもいちいちキュンとしてしまうゲンキンな私。
「ジェシカ……」
くいっと顎を向けられ、唇との距離が近くなる。
「あ……」
唇まであと数ミリというところで――
「兄貴~~~~~!!!!」
外から大声が聞こえた。
恐らくこれは、千原さんの声だ。
離れの奥からドタドタという騒がしい足音が聞こえる。
和仁さんは大きな溜息を吐き、明らかに不機嫌そうな表情に変わった。
いつもの和仁さんに戻った。
「兄貴ーー!! 大変っす!!」
「千原……指詰めたいか?」
「えっ、嫌っす! そんなことより大変なんすよ! 浅雛嬢が来ました!!」
それを聞くと和仁さんはますます不機嫌そうになった。
「まだ朝の九時だぞ……」
「でも既に居間でお待ちしてるっす!」
「はああ……」
和仁さんはげんなりしながら肩を落とす。
どうやら浅雛組のお嬢様がお見えになったみたいだ。
一体どんな方なのかしら?
私は少し緊張と好奇心が入り混じった気持ちで、和仁さんと共に居間に向かう。
「あ、浅雛嬢。お待たせしました、兄貴と姐さんをお連れしたっす」
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「えっ」
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「そうなのね」
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