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第十一話 桜の邂逅(後) side.和仁
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美桜の通夜と葬儀はしめやかに行われた。
穏やかに微笑む美桜の遺影を前に参列している組員たち、美桜の友人たちは皆悲しみ、涙を流している。
まだたったの十八歳だった。
葬儀が執り行われる中、俺は葬儀場の外で写真を眺めていた。
俺は染井から通夜も葬儀の参列も拒否された。墓の場所も教えられず、永遠に美桜を弔うことは許されない。
俺の卒業式の時に撮った唯一の二人での写真を見つめる。
写真の中で美桜は幸せそうに微笑んでいた。
俺があんなことを言わなければ、美桜は死なずに済んだ。
今頃無事に高校を卒業できていたかもしれない。
友人たちと今も楽しそうに笑っていたのかもしれない。
“人殺し!!”
泣きながら人殺しと俺を罵る美咲の言葉が頭から離れない。
外からでも美咲の泣き声は聞こえていた。
何度も何度も愛する妹の名前を叫び、悲しみに打ちひしがれていた。
あんなに堂々としていた彼女は、やつれて痩せ細って見えた。
せめて迎えに行けばよかった。俺のせいで……本当に俺が美桜を殺したようなものだ。
ポタリと写真に雫が落ちる。
「うっ、美桜……っ」
しゃがみ込んで一人涙を流し続ける。
悔やんでも悔やんでも悔やみ切れない。
どんなに望んでも美桜には二度と会えない。
もう二度と――。
*
美桜の葬儀が終わった後、俺は帰宅せずにそのまま家を出た。
最早勘当されたも同然だし、今更家には帰れない。
俺が桜花組を捨てようとしたのは事実なのだから。
これからどこに行けばいいのだろう。
美桜を失った今、この先生きていく資格も意味もない。
いっそのこと、美桜の元に……
「――和仁っ!!」
「峰……?」
息を切らしながら俺を追いかけてきた峰は、いきなり俺を殴り飛ばした。
「馬鹿なこと考えるなよ!!」
「っ、何を……」
「何年お前の右腕やってると思ってるんだ? お前の考えてることなんかわかってるんだよ!」
普段は温厚で滅多に声を荒げることはない。
常に冷静な峰がここまで感情を露わにしたのは、後にも先にもこれが初めてだった。
「……頼む、生きてくれ」
「…………っ」
「生きていてくれるだけでいいから……」
「俺に、生きる資格なんて……」
「和仁がいないと俺が困るんだよ!」
「峰……」
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「なんでお前まで!」
「吉野和仁の右腕は、俺にしかできないだろう?」
峰はそう言って微笑む。
いつも俺はお前に支えられてばかりだ。
「……好きにしろ」
「ああ、好きにするよ」
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