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第一章
冒険者ダナイ
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「何とか金を稼がないといけないな。アベル、何か簡単にお金を稼ぐ方法はないのか? そうだ、こいつは売り物にならないのか?」
そう言うと懐からいくつかの魔石を取り出した。
「売ることはできますが、基本的に冒険者か商人でないと取り引きできないですね」
「それじゃあアベル、これを売るのを頼めるか? 報酬は売値の一割でどうだ?」
アベルとマリアは顔を見合わせた。
「それよりも、ダナイさんが冒険者になった方が良いんじゃないですか? そうすれば、今後も自分で売ることが出来るようになりますしね」
「え? 俺が冒険者に? そうだな……」
ダナイは考えた。頼まれたのは聖剣を作れということだった。自分が目指すべきは、まずはどこかの鍛冶屋に弟子入りすることだろう。何をするのかもよく分かっていない冒険者になる必要は今のところはないように思えた。
しかし、どこかに弟子入りするにしても何にしても、お金をどうにかする必要があった。手に入れた魔石を売ることができるのならば、冒険者になっても損はないのかも知れない。
「よし、分かった。俺も冒険者になろう。すまないが、どうやって冒険者になるのか教えてくれないか?」
「もちろんですよ。と、言っても書類に名前を書くだけですけどね」
そう言うと二人は冒険者ギルドの中へとダナイを引っ張って行った。
冒険者ギルドの中には見たこともない人種の人たちがまだ日が落ちていないにもかかわらず酒を飲んでいるようだった。よく見ると、受付カウンターと少し離れた場所にお酒を提供する場所が設けてあった。
三人は真っ直ぐに受付カウンターの方へと進んだ。その中でも、何人もの人たちが並んでいる美人受付嬢のところではなく、スキンヘッドの厳ついオッサンが睨みを利かせている受付カウンターへ向かうと、アベルがスキンヘッドに声をかけた。
「ロベルトさん、冒険者登録をお願いします」
声をかけられたスキンヘッドのロベルトは、チラリとダナイを見て、スッと紙を差し出した。
「俺は冒険者ギルドの職員のロベルトだ。これに名前を書いてくれ」
ダナイは『ワールドマニュアル(門外不出)』から自分の名前となる文字を探し、たどたどしい筆遣いで名前を書いた。
それを見たロベルトは、少し待つように言うと、カウンターの奥へと歩いて行った。
「アベル、本当に大丈夫か?」
「大丈夫だよ。年齢さえ満たしていれば、誰でも冒険者になれるからね。ただし、冒険者になってから先はどうなるかは誰にも分からないけどね」
そんなものなのか、と慣れない文化に戸惑いを隠せずにいると、ロベルトが一枚の金属プレートを持ってやって来た。
「これがダナイの冒険者証明書だ。なくさないようにしろよ」
そこには名前と「G」の文字が書いてあった。これが冒険者ランクの最低ランクを表していることは、先ほど名前を調べたときにチラリとマニュアルを見て調べておいた。
「魔石を売りたいんだが、ここでいいのか?」
「素材の買い取りは向こうだ」
ロベルトが示した先は、先ほどのお酒を提供している場所のすぐ近くだった。なるほど、売ったお金で一杯やろうぜということなのだろう。
「それじゃ、ここまでだな。色々と世話になったな。アベル、マリア。助かったぜ」
「いいえ、たいしたことじゃないですよ」
「またね、ダナイさん!」
こうしてダナイはアベルとマリアと別れた。
しかし、そう遠くなくダナイは二人と再会するのであった。
そう言うと懐からいくつかの魔石を取り出した。
「売ることはできますが、基本的に冒険者か商人でないと取り引きできないですね」
「それじゃあアベル、これを売るのを頼めるか? 報酬は売値の一割でどうだ?」
アベルとマリアは顔を見合わせた。
「それよりも、ダナイさんが冒険者になった方が良いんじゃないですか? そうすれば、今後も自分で売ることが出来るようになりますしね」
「え? 俺が冒険者に? そうだな……」
ダナイは考えた。頼まれたのは聖剣を作れということだった。自分が目指すべきは、まずはどこかの鍛冶屋に弟子入りすることだろう。何をするのかもよく分かっていない冒険者になる必要は今のところはないように思えた。
しかし、どこかに弟子入りするにしても何にしても、お金をどうにかする必要があった。手に入れた魔石を売ることができるのならば、冒険者になっても損はないのかも知れない。
「よし、分かった。俺も冒険者になろう。すまないが、どうやって冒険者になるのか教えてくれないか?」
「もちろんですよ。と、言っても書類に名前を書くだけですけどね」
そう言うと二人は冒険者ギルドの中へとダナイを引っ張って行った。
冒険者ギルドの中には見たこともない人種の人たちがまだ日が落ちていないにもかかわらず酒を飲んでいるようだった。よく見ると、受付カウンターと少し離れた場所にお酒を提供する場所が設けてあった。
三人は真っ直ぐに受付カウンターの方へと進んだ。その中でも、何人もの人たちが並んでいる美人受付嬢のところではなく、スキンヘッドの厳ついオッサンが睨みを利かせている受付カウンターへ向かうと、アベルがスキンヘッドに声をかけた。
「ロベルトさん、冒険者登録をお願いします」
声をかけられたスキンヘッドのロベルトは、チラリとダナイを見て、スッと紙を差し出した。
「俺は冒険者ギルドの職員のロベルトだ。これに名前を書いてくれ」
ダナイは『ワールドマニュアル(門外不出)』から自分の名前となる文字を探し、たどたどしい筆遣いで名前を書いた。
それを見たロベルトは、少し待つように言うと、カウンターの奥へと歩いて行った。
「アベル、本当に大丈夫か?」
「大丈夫だよ。年齢さえ満たしていれば、誰でも冒険者になれるからね。ただし、冒険者になってから先はどうなるかは誰にも分からないけどね」
そんなものなのか、と慣れない文化に戸惑いを隠せずにいると、ロベルトが一枚の金属プレートを持ってやって来た。
「これがダナイの冒険者証明書だ。なくさないようにしろよ」
そこには名前と「G」の文字が書いてあった。これが冒険者ランクの最低ランクを表していることは、先ほど名前を調べたときにチラリとマニュアルを見て調べておいた。
「魔石を売りたいんだが、ここでいいのか?」
「素材の買い取りは向こうだ」
ロベルトが示した先は、先ほどのお酒を提供している場所のすぐ近くだった。なるほど、売ったお金で一杯やろうぜということなのだろう。
「それじゃ、ここまでだな。色々と世話になったな。アベル、マリア。助かったぜ」
「いいえ、たいしたことじゃないですよ」
「またね、ダナイさん!」
こうしてダナイはアベルとマリアと別れた。
しかし、そう遠くなくダナイは二人と再会するのであった。
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