33 / 137
第二章
魔鉱の槍
しおりを挟む
鍛冶屋ゴードンでいつものように作業をしていると、身なりの良い人物がゴードンを訪ねてやってきた。高貴な身分のところに勤めているのだろう。ゴードンの妻のイザベラが緊張した面持ちでお茶とお菓子を運んでいた。
しばらくすると話は終わったようで、その男は帰っていった。師匠のゴードンは何か思うところがあったのか、その後もしばらくの間、腕を組んで考え込んでいた。
その後、ダナイが作業している工房へとやって来たゴードン。食い入るようにダナイが剣を打っている様子を見ると、意を決したかのようにダナイに話かけた。
「ダナイ、話がある」
「何でしょうか」
真剣な面持ちのゴードンにダナイはゴクリと唾を飲み込んだ。
「実はな、この辺りを治めている辺境伯様のご子息からの依頼がきてな、槍を作ってもらいたいそうなんだ」
「なるほど、先ほどの身なりの良い人は、その話をしに来たのですね」
分からない話でもなかった。最近では魔鉱製の武器が有名になりつつあり、それに伴って鍛冶屋ゴードンの名前もさらに有名になっているのだから。
「それでその槍をな。ダナイ、お前さんに作ってもらおうと思う」
「俺ですか!?」
ゴードンの元で日々真面目に研鑽を積んでいる自信はあった。実力もついてきたとも思っている。しかし、大きな依頼を受けるほどの実績はまだない。一人前の鍛冶屋になるまでの壁をいくつも飛ばしたかのようなこの提案に足がすくんだ。
「ダナイ、そろそろお前さんも一人前になってもらわなければ困る」
ダナイは師匠のゴードンが自分の腕前をすでに認めてくれていることを、このとき初めて知った。目頭に熱い物が集まってきた。師匠の信頼を裏切るわけにはいかない。
「分かりました。この不肖のダナイ、全力でやらせていただきます」
こうして魔鉱の槍と向かい合う日々が始まった。
どのような槍にするかはすぐに決まった。穂先は魔鉱製、柄の部分はトレント材と呼ばれる魔物の素材にする。トレント材は魔法の杖の素材として良く使われており、魔力を通しやすいという性質を持っている。
今回ダナイはリリアのタクトと同様に槍に付与をつけようと思っていた。
「まずは穂先からだな」
魔鉱板をやっとこで挟むと、準備していた火床に突っ込んだ。そのまま色が変化するのを待ち、何度も何度も魔力を込めて鍛錬を行う。魔鉱が魔力に馴染み、だんだんとしなやかになっていくのが打つ手に伝わってくる。それを何日も行った。
毎日ヘトヘトになって帰って来るダナイ。それをリリアは心配している様子だった。夕飯の席で探りを入れてきた。
「ダナイ、最近はやけに頑張ってるわね。無理をしてないかしら?」
「無理はしてないよ。それよりも、かまってやれなくて済まないな」
「べ、別にかまってもらわなくても大丈夫よ!」
リリアは顔を赤くしてそっぽを向いた。その横顔を見ながら心の底から申し訳なく思ったダナイ。この仕事が終わったら、詫びも兼ねて、リリアに何かアクセサリーをプレゼントしようと決意した。そのためにも、目の前の仕事を納得のいく形で終わらせなければならない。
「ダナイが引き受けている仕事がどれだけ重要なのかは理解しているつもりよ。だから邪魔をするつもりはないわ。だけど……それが片付いたら、少しはかまってよね」
「もちろんだ。約束するよ」
お互いに照れ笑いしながら夕食を食べた。
翌日、ようやく穂先の形成に入った。十分に魔力を通した魔鉱は打ちつけるハンマーに応えるかのように思い通りに変化していった。理想の形になったところで付与を施すことにした。
これは一つの実験であった。部品の段階で個々に付与をつけたらどうなるのか。もしこれが可能ならば、一つの武器に多くの付与をつけることができる。いざ聖剣を作るという段階になったときに、必ず役に立つはずだ。
ダナイは慎重に文字を彫り始めた。彫金で鍛え上げた腕をふんだんに使い、穂先の強度が落ちないように慎重に彫り進めた。そして「耐久力向上」と「防汚」の二つの付与をつけた。
耐久力向上があれば、少々無理な使い方をしても壊れることはなく、最後まで身を守ってくれるはずだ。そして防汚は血糊などを防ぎ、多少メンテナンスが悪くても長く使ってもらえるはずだ。
無事に付与を終えると、今度は数日かけて研ぎの作業を行った。だが研ぎの作業の間に、ダナイはリリアにプレゼントするためのアクセサリーも作っていた。それは銀製の指輪であり、装飾品の宝石は以前リリアがボソッと呟いたアンバーにしてあった。
「コイツに守りの付与をつけておこう。銀製のアクセサリーは手軽に作れるし、一つ付与をつけられるし、これは何かと便利そうだな」
完成品を思い浮かべてニヤニヤすると、指輪作りを中断し、穂先の研ぎの作業を再開した。
穂先が完成すると、今度は柄の部分の装飾に入った。持ち手の部分には滑りにくいように凹凸の模様をつけた魔鉱の薄板で覆い、同じく魔鉱で作った先の尖った石突きを取り付けた。
「あとは柄の部分に付与を施すだけだな。ええと、トレント材は……なんだよ、一つしか付与をつけられないのかよ。もしかして二つ付与をつけられる魔鉱はかなり優秀な素材なんじゃないのか? まあ、いまさら言ってもしょうがないか」
ブツブツ言いながらも付与を施した。つけた効果は「危険察知」であり、これがあれば持ち主を危険から遠ざけることができるだろうと予想していた。
穂先と柄の部分を連結させる。このときばかりは息を止めて作業をした。計算通りに上手く仕上がったのを確認すると、安堵のため息を吐いた。
「これで完成だ。付与の効果があるかどうかは神のみぞ知るだな」
穂先の付与の効果があることは確認できたが、柄に付与した「危険察知」については未知数だった。一つの槍に仕上げても穂先の付与が有効だったことから、おそらく柄の付与の効果も有効だろうと思っていた。
ダナイは完成した魔鉱の槍を師匠のゴードンに披露した。輝く穂先、柄の部分にはダナイ渾身の装飾が施されている。今のダナイの持つ技術を全てつぎ込んだ一品である。
「完成したのか、ダナイ。おお、これは……! これなら私も胸を張って渡すことができるよ」
そう言うとゴードンはしきりに槍を観察した。そのたびに何度もウンウンと唸っていた。
しばらくすると話は終わったようで、その男は帰っていった。師匠のゴードンは何か思うところがあったのか、その後もしばらくの間、腕を組んで考え込んでいた。
その後、ダナイが作業している工房へとやって来たゴードン。食い入るようにダナイが剣を打っている様子を見ると、意を決したかのようにダナイに話かけた。
「ダナイ、話がある」
「何でしょうか」
真剣な面持ちのゴードンにダナイはゴクリと唾を飲み込んだ。
「実はな、この辺りを治めている辺境伯様のご子息からの依頼がきてな、槍を作ってもらいたいそうなんだ」
「なるほど、先ほどの身なりの良い人は、その話をしに来たのですね」
分からない話でもなかった。最近では魔鉱製の武器が有名になりつつあり、それに伴って鍛冶屋ゴードンの名前もさらに有名になっているのだから。
「それでその槍をな。ダナイ、お前さんに作ってもらおうと思う」
「俺ですか!?」
ゴードンの元で日々真面目に研鑽を積んでいる自信はあった。実力もついてきたとも思っている。しかし、大きな依頼を受けるほどの実績はまだない。一人前の鍛冶屋になるまでの壁をいくつも飛ばしたかのようなこの提案に足がすくんだ。
「ダナイ、そろそろお前さんも一人前になってもらわなければ困る」
ダナイは師匠のゴードンが自分の腕前をすでに認めてくれていることを、このとき初めて知った。目頭に熱い物が集まってきた。師匠の信頼を裏切るわけにはいかない。
「分かりました。この不肖のダナイ、全力でやらせていただきます」
こうして魔鉱の槍と向かい合う日々が始まった。
どのような槍にするかはすぐに決まった。穂先は魔鉱製、柄の部分はトレント材と呼ばれる魔物の素材にする。トレント材は魔法の杖の素材として良く使われており、魔力を通しやすいという性質を持っている。
今回ダナイはリリアのタクトと同様に槍に付与をつけようと思っていた。
「まずは穂先からだな」
魔鉱板をやっとこで挟むと、準備していた火床に突っ込んだ。そのまま色が変化するのを待ち、何度も何度も魔力を込めて鍛錬を行う。魔鉱が魔力に馴染み、だんだんとしなやかになっていくのが打つ手に伝わってくる。それを何日も行った。
毎日ヘトヘトになって帰って来るダナイ。それをリリアは心配している様子だった。夕飯の席で探りを入れてきた。
「ダナイ、最近はやけに頑張ってるわね。無理をしてないかしら?」
「無理はしてないよ。それよりも、かまってやれなくて済まないな」
「べ、別にかまってもらわなくても大丈夫よ!」
リリアは顔を赤くしてそっぽを向いた。その横顔を見ながら心の底から申し訳なく思ったダナイ。この仕事が終わったら、詫びも兼ねて、リリアに何かアクセサリーをプレゼントしようと決意した。そのためにも、目の前の仕事を納得のいく形で終わらせなければならない。
「ダナイが引き受けている仕事がどれだけ重要なのかは理解しているつもりよ。だから邪魔をするつもりはないわ。だけど……それが片付いたら、少しはかまってよね」
「もちろんだ。約束するよ」
お互いに照れ笑いしながら夕食を食べた。
翌日、ようやく穂先の形成に入った。十分に魔力を通した魔鉱は打ちつけるハンマーに応えるかのように思い通りに変化していった。理想の形になったところで付与を施すことにした。
これは一つの実験であった。部品の段階で個々に付与をつけたらどうなるのか。もしこれが可能ならば、一つの武器に多くの付与をつけることができる。いざ聖剣を作るという段階になったときに、必ず役に立つはずだ。
ダナイは慎重に文字を彫り始めた。彫金で鍛え上げた腕をふんだんに使い、穂先の強度が落ちないように慎重に彫り進めた。そして「耐久力向上」と「防汚」の二つの付与をつけた。
耐久力向上があれば、少々無理な使い方をしても壊れることはなく、最後まで身を守ってくれるはずだ。そして防汚は血糊などを防ぎ、多少メンテナンスが悪くても長く使ってもらえるはずだ。
無事に付与を終えると、今度は数日かけて研ぎの作業を行った。だが研ぎの作業の間に、ダナイはリリアにプレゼントするためのアクセサリーも作っていた。それは銀製の指輪であり、装飾品の宝石は以前リリアがボソッと呟いたアンバーにしてあった。
「コイツに守りの付与をつけておこう。銀製のアクセサリーは手軽に作れるし、一つ付与をつけられるし、これは何かと便利そうだな」
完成品を思い浮かべてニヤニヤすると、指輪作りを中断し、穂先の研ぎの作業を再開した。
穂先が完成すると、今度は柄の部分の装飾に入った。持ち手の部分には滑りにくいように凹凸の模様をつけた魔鉱の薄板で覆い、同じく魔鉱で作った先の尖った石突きを取り付けた。
「あとは柄の部分に付与を施すだけだな。ええと、トレント材は……なんだよ、一つしか付与をつけられないのかよ。もしかして二つ付与をつけられる魔鉱はかなり優秀な素材なんじゃないのか? まあ、いまさら言ってもしょうがないか」
ブツブツ言いながらも付与を施した。つけた効果は「危険察知」であり、これがあれば持ち主を危険から遠ざけることができるだろうと予想していた。
穂先と柄の部分を連結させる。このときばかりは息を止めて作業をした。計算通りに上手く仕上がったのを確認すると、安堵のため息を吐いた。
「これで完成だ。付与の効果があるかどうかは神のみぞ知るだな」
穂先の付与の効果があることは確認できたが、柄に付与した「危険察知」については未知数だった。一つの槍に仕上げても穂先の付与が有効だったことから、おそらく柄の付与の効果も有効だろうと思っていた。
ダナイは完成した魔鉱の槍を師匠のゴードンに披露した。輝く穂先、柄の部分にはダナイ渾身の装飾が施されている。今のダナイの持つ技術を全てつぎ込んだ一品である。
「完成したのか、ダナイ。おお、これは……! これなら私も胸を張って渡すことができるよ」
そう言うとゴードンはしきりに槍を観察した。そのたびに何度もウンウンと唸っていた。
2
あなたにおすすめの小説
悪役顔のモブに転生しました。特に影響が無いようなので好きに生きます
竹桜
ファンタジー
ある部屋の中で男が画面に向かいながら、ゲームをしていた。
そのゲームは主人公の勇者が魔王を倒し、ヒロインと結ばれるというものだ。
そして、ヒロインは4人いる。
ヒロイン達は聖女、剣士、武闘家、魔法使いだ。
エンドのルートしては六種類ある。
バットエンドを抜かすと、ハッピーエンドが五種類あり、ハッピーエンドの四種類、ヒロインの中の誰か1人と結ばれる。
残りのハッピーエンドはハーレムエンドである。
大好きなゲームの十回目のエンディングを迎えた主人公はお腹が空いたので、ご飯を食べようと思い、台所に行こうとして、足を滑らせ、頭を強く打ってしまった。
そして、主人公は不幸にも死んでしまった。
次に、主人公が目覚めると大好きなゲームの中に転生していた。
だが、主人公はゲームの中で名前しか出てこない悪役顔のモブに転生してしまった。
主人公は大好きなゲームの中に転生したことを心の底から喜んだ。
そして、折角転生したから、この世界を好きに生きようと考えた。
【完結】兄の事を皆が期待していたので僕は離れます
まりぃべる
ファンタジー
一つ年上の兄は、国の為にと言われて意気揚々と村を離れた。お伽話にある、奇跡の聖人だと幼き頃より誰からも言われていた為、それは必然だと。
貧しい村で育った弟は、小さな頃より家の事を兄の分までせねばならず、兄は素晴らしい人物で対して自分は凡人であると思い込まされ、自分は必要ないのだからと弟は村を離れる事にした。
そんな弟が、自分を必要としてくれる人に会い、幸せを掴むお話。
☆まりぃべるの世界観です。緩い設定で、現実世界とは違う部分も多々ありますがそこをあえて楽しんでいただけると幸いです。
☆現実世界にも同じような名前、地名、言葉などがありますが、関係ありません。
転生貴族の移動領地~家族から見捨てられた三子の俺、万能な【スライド】スキルで最強領地とともに旅をする~
名無し
ファンタジー
とある男爵の三子として転生した主人公スラン。美しい海辺の辺境で暮らしていたが、海賊やモンスターを寄せ付けなかった頼りの父が倒れ、意識不明に陥ってしまう。兄姉もまた、スランの得たスキル【スライド】が外れと見るや、彼を見捨ててライバル貴族に寝返る。だが、そこから【スライド】スキルの真価を知ったスランの逆襲が始まるのであった。
爺さんの異世界建国記 〜荒廃した異世界を農業で立て直していきます。いきなりの土作りはうまくいかない。
秋田ノ介
ファンタジー
88歳の爺さんが、異世界に転生して農業の知識を駆使して建国をする話。
異世界では、戦乱が絶えず、土地が荒廃し、人心は乱れ、国家が崩壊している。そんな世界を司る女神から、世界を救うように懇願される。爺は、耳が遠いせいで、村長になって村人が飢えないようにしてほしいと頼まれたと勘違いする。
その願いを叶えるために、農業で村人の飢えをなくすことを目標にして、生活していく。それが、次第に輪が広がり世界の人々に希望を与え始める。戦争で成人男性が極端に少ない世界で、13歳のロッシュという若者に転生した爺の周りには、ハーレムが出来上がっていく。徐々にその地に、流浪をしている者たちや様々な種族の者たちが様々な思惑で集まり、国家が出来上がっていく。
飢えを乗り越えた『村』は、王国から狙われることとなる。強大な軍事力を誇る王国に対して、ロッシュは知恵と知識、そして魔法や仲間たちと協力して、その脅威を乗り越えていくオリジナル戦記。
完結済み。全400話、150万字程度程度になります。元は他のサイトで掲載していたものを加筆修正して、掲載します。一日、少なくとも二話は更新します。
独身貴族の異世界転生~ゲームの能力を引き継いで俺TUEEEチート生活
髙龍
ファンタジー
MMORPGで念願のアイテムを入手した次の瞬間大量の水に押し流され無念の中生涯を終えてしまう。
しかし神は彼を見捨てていなかった。
そんなにゲームが好きならと手にしたステータスとアイテムを持ったままゲームに似た世界に転生させてやろうと。
これは俺TUEEEしながら異世界に新しい風を巻き起こす一人の男の物語。
【本編45話にて完結】『追放された荷物持ちの俺を「必要だ」と言ってくれたのは、落ちこぼれヒーラーの彼女だけだった。』
ブヒ太郎
ファンタジー
「お前はもう用済みだ」――荷物持ちとして命懸けで尽くしてきた高ランクパーティから、ゼロスは無能の烙印を押され、なんの手切れ金もなく追放された。彼のスキルは【筋力強化(微)】。誰もが最弱と嘲笑う、あまりにも地味な能力。仲間たちは彼の本当の価値に気づくことなく、その存在をゴミのように切り捨てた。
全てを失い、絶望の淵をさまよう彼に手を差し伸べたのは、一人の不遇なヒーラー、アリシアだった。彼女もまた、治癒の力が弱いと誰からも相手にされず、教会からも冒険者仲間からも居場所を奪われ、孤独に耐えてきた。だからこそ、彼女だけはゼロスの瞳の奥に宿る、静かで、しかし折れない闘志の光を見抜いていたのだ。
「私と、パーティを組んでくれませんか?」
これは、社会の評価軸から外れた二人が出会い、互いの傷を癒しながらどん底から這い上がり、やがて世界を驚かせる伝説となるまでの物語。見捨てられた最強の荷物持ちによる、静かで、しかし痛快な逆襲劇が今、幕を開ける!
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる