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第三章
馬車完成
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無事に盗賊退治の依頼を完了させた俺達は色んな意味で有名になっていた。
全てを凍てつかせる「氷の女王リリア」
六つの属性を操り、狙った獲物は逃さない「魔弾のマリア」
一太刀であらゆる魔物の首を切り落とす「必殺のアベル」
そして、うっかり何をやらかすか分からない「うっかりダナイ」
「何か俺の肩書きだけ、悪意がないか?」
「そう? でもうっかりで色々と問題を起こしているわよね?」
残念ながらリリアからもそう思われているようだ。ただ、ただ無念だ。これらの噂を流したのはあのとき一緒に依頼を受けた冒険者達だろう。彼らは口々に「あいつらだけで十分だった」と言っていたそうである。
二つ名が付いたことをアベルはことさらに喜んでいた。曰く、「名前が売れるということは、ランクアップするためには必須」とのことである。本当にアベルはランクアップには目がない。おそらく、兄に追いつこうという気持ちが強いのだろう。まあ、その気持ちは分からなくもないがね。
そんなことがありつつも、新型馬車作りは欠かさなかった。馬車は四輪それぞれが衝撃を吸収するようになっており、内装もスプリング式ソファーへと切り替わった。車体と本体の間にもバネが施され、さらに振動の少ない乗り物になっていた。
だが、その分、部品数も相当数増え量産するのは難しい馬車になっていた。だが、それはそれで浪漫だ。男達はその一台に浪漫をかけていた。
「ねえ、高級モデルと、一般モデルの二つにして、一般モデルはそれなりの部品数で簡単に作れるようにしたらどうなの?」
「そ・れ・だ・!」
リリアのこの一言によって二つのモデルが作られることになった。一般モデルは車体と本体、それにソファーだけにバネを搭載することにした。これならほとんどが板バネですむので比較的容易に作ることができた。ソファーは家具屋で別口に作ってもらって、あとで搭載すればいい。分業の始まりである。
これには家具屋も大いに賛同してくれた。すでにバネ式のソファーは売りに出されており、徐々に人気が出てきていたのだ。
今や馬車作りは家具職人を加えた四人体制になっている。こうして量産体制も整えたところで、ついに馬車が完成することになった。
「木のタイヤを何とかしたいが、今のところは仕方がないか」
「何か策はあるのかね?」
「そうですね、「ゴム」何かがあれば最高なんですがね」
「ゴム? 聞いたことがないな」
ゴードンは首を捻って考えたが思い当たる物はなかったようだ。ダナイも事前に『ワールドマニュアル(門外不出)』で調べた結果、ゴムがまだないことを知った。ゴムがないのならば代わりの物を探すしかない。
魔物の素材に何か良い物はないだろうか? 魔物の皮は何かと便利である。耐久性も高い物が多く、多少は伸びる。様々な魔物の皮を集めて比較していけばゴムの代わりになりそうな物が見つかるかも知れない。
この話をすると、他の三人の職人も大きく頷いた。
「それなら、皮革職人も仲間に引き込みましょうや」
この一言によって、イーゴリの街で一番の皮革職人が仲間に加わった。そしてここに馬車の革命児五人衆がそろったのである。問題はすぐに解決した。
「沼ガエルの皮が丁度良い。あの皮は色と匂いが悪くて人気がないが、弾力と伸びが優れている。おまけに定期的に駆除しないと大繁殖するので、手に入れようと思えば簡単に手にはいる」
皮革職人のこの言葉に従ってさっそく沼ガエルの皮を採取してきたが、沼に飛び交う巨大なカエルを見て、リリアとマリアはキャーキャーと悲鳴を上げながら逃げ回っていた。両生類は苦手なようである。
沼ガエルの皮は想像以上に素晴らしかった。ゴムタイヤとして十分過ぎるほどの性能を有していた。そして何よりも、パンクすることがない。悪路を走っても穴が空くだけであり、千切れるまで走り続けることができるのだ。千切れても予備のカエルタイヤを積んでおけるので何の問題もない。
ついに完成した新型馬車を「成し遂げたぜ」という大変満足した表情で五人の男達が並んで見ていた。
「随分と清々しい顔をしてるわね……」
「ついに馬車が完成したんだ。乗ってみるか?」
「そうね。そうさせてもらうわ。イザベラさん、さあお手をどうぞ」
「すまないねぇ」
明らかに遠い目をしながらもリリアはゴードンの妻のイザベラと共に馬車に乗った。リリアとイザベラを乗せた馬車はぐるりとその辺りを一周して戻ってきた。
「どうだった?」
「どうもこうも……よくこんな物が作れたわね」
リリアはいつものように呆れた様子だ。一方のイザベラは「こんなに凄い馬車に乗ったのは初めてだ」と絶賛してくれた。それを聞いた男達も次々と馬車に乗り込んだ。
「ダナイ、これは凄いぞ。馬車革命の始まりだ。どうする? すぐに量産体制にはいるか?」「師匠、その前にライザーク辺境伯様にとっておきの一台をプレゼントしなければなりません」
ライザーク辺境伯が新型馬車を開発していると言ったときにとても乗り気であったことを師匠に伝えた。他の同士達にも同じ話を伝える。
「なるほど。それならこうしちゃいられねぇ。とっておきの一台を献上しましょうや」
男達は互いに頷くと、ライザーク辺境伯の家紋が入った立派な馬車を作り上げた。ダナイはその馬車に密かに守りの付与を施しておいた。これでそこら辺の馬車よりも頑丈なものに仕上がるだろう。
後日、完成した特注品の馬車をライザーク辺境伯に届けるべく領都に向かった。道中の馬車は本当に揺れが抑えられていた。以前通ったときとは全く別の道を進んでいるかのようだった。
「ダナイ、これまた凄い物を作ったね」
「そうだろう、アベル。これでマリアの尻も柔らかいままだぜ!」
ガッハッハと笑いながらサムズアップを決め、セクハラ発言をするダナイ。針のむしろに座らされた状態になったアベルは恨めしそうにダナイを睨んだ。
もう慣れっこになったライザーク辺境伯との面会は、領都に到着した次の日にはセッティングされた。要塞のような屋敷の中庭に五人のプロフェッショナル達が丹精を込めて作り上げた馬車が堂々と待ち構えていた。
「ライザーク辺境伯様、以前にお話していた新型馬車が完成しましたので、献上品として持って参りました」
「おお……これは」
ライザーク辺境伯は馬車を確認すると、これまでの馬車にはない複雑な作りに気がつき、感嘆の声を上げた。ただの馬車ではないと看破したのだろう。
「乗ってみてもいいかね?」
「もちろんですよ」
こうしてライザーク辺境伯達が馬車に乗り込むと、広い要塞内の庭をぐるりと一周して戻ってきた。奥方様も、クラース様も、目をまん丸にして馬車から降りてきた。
うん、初めて乗った人のほとんどがそんな顔をするな。前世で揺れない乗り物には慣れているので「まあ、こんなもんだろう」としか思わなかったが、こちらの世界ではやはり画期的なものだったらしい。
馬車から降りたライザーク辺境伯は何やら物思いにふけっている様子。ややあって声をかけてきた。
「ダナイ、同じ馬車をもう一台作ってもらえないか? もちろん、料金は二台とも私が支払わせてもらうよ。もう一台には王家の家紋をつけてもらいたい」
「それってもしや……」
「これだけ素晴らしい馬車だ。是非とも国王陛下に献上せねばならない」
どうしてこうなった。しかし、断るわけにはいかない。何だか話が大きくなってきているが、やるしかないだろう。仲間のみんなのために、良く効く胃薬を持って行こう。
「分かりました。少し時間をいただくことになりますが、必ず納品させていただきます」
「うむ。頼んだぞ」
ライザーク辺境伯は真剣な表情で頷いた。
その後はサロンでお茶をご馳走してもらったのだが、そこでライザーク辺境伯の口から「どうも最近、魔境の魔物が不審な動きをしている」という不吉な話を聞いた。
原因は調査中らしいが、この周辺、特に領都から西の隣国との境界線付近にある魔境の森に魔物が増えつつあるそうだ。
定期的に冒険者や国境沿いの砦の兵士達が討伐に向かっているらしいが、一向に減る様子が見られないらしい。
「何だか気味が悪いわね。魔物が魔境から溢れ出ないといいんだけど……」
リリアが心配そうに言った。魔境から魔物が溢れることはそれなりの頻度で起こることらしい。原因は分かってはいないが、場所によっては大きな被害が出るらしく楽観視はできないそうだ。
「今のところは手の出しようがないし、何事もないことを祈るしかないな」
そうは言ったものの、ダナイは何か不気味なものを感じずにはいられなかった。
全てを凍てつかせる「氷の女王リリア」
六つの属性を操り、狙った獲物は逃さない「魔弾のマリア」
一太刀であらゆる魔物の首を切り落とす「必殺のアベル」
そして、うっかり何をやらかすか分からない「うっかりダナイ」
「何か俺の肩書きだけ、悪意がないか?」
「そう? でもうっかりで色々と問題を起こしているわよね?」
残念ながらリリアからもそう思われているようだ。ただ、ただ無念だ。これらの噂を流したのはあのとき一緒に依頼を受けた冒険者達だろう。彼らは口々に「あいつらだけで十分だった」と言っていたそうである。
二つ名が付いたことをアベルはことさらに喜んでいた。曰く、「名前が売れるということは、ランクアップするためには必須」とのことである。本当にアベルはランクアップには目がない。おそらく、兄に追いつこうという気持ちが強いのだろう。まあ、その気持ちは分からなくもないがね。
そんなことがありつつも、新型馬車作りは欠かさなかった。馬車は四輪それぞれが衝撃を吸収するようになっており、内装もスプリング式ソファーへと切り替わった。車体と本体の間にもバネが施され、さらに振動の少ない乗り物になっていた。
だが、その分、部品数も相当数増え量産するのは難しい馬車になっていた。だが、それはそれで浪漫だ。男達はその一台に浪漫をかけていた。
「ねえ、高級モデルと、一般モデルの二つにして、一般モデルはそれなりの部品数で簡単に作れるようにしたらどうなの?」
「そ・れ・だ・!」
リリアのこの一言によって二つのモデルが作られることになった。一般モデルは車体と本体、それにソファーだけにバネを搭載することにした。これならほとんどが板バネですむので比較的容易に作ることができた。ソファーは家具屋で別口に作ってもらって、あとで搭載すればいい。分業の始まりである。
これには家具屋も大いに賛同してくれた。すでにバネ式のソファーは売りに出されており、徐々に人気が出てきていたのだ。
今や馬車作りは家具職人を加えた四人体制になっている。こうして量産体制も整えたところで、ついに馬車が完成することになった。
「木のタイヤを何とかしたいが、今のところは仕方がないか」
「何か策はあるのかね?」
「そうですね、「ゴム」何かがあれば最高なんですがね」
「ゴム? 聞いたことがないな」
ゴードンは首を捻って考えたが思い当たる物はなかったようだ。ダナイも事前に『ワールドマニュアル(門外不出)』で調べた結果、ゴムがまだないことを知った。ゴムがないのならば代わりの物を探すしかない。
魔物の素材に何か良い物はないだろうか? 魔物の皮は何かと便利である。耐久性も高い物が多く、多少は伸びる。様々な魔物の皮を集めて比較していけばゴムの代わりになりそうな物が見つかるかも知れない。
この話をすると、他の三人の職人も大きく頷いた。
「それなら、皮革職人も仲間に引き込みましょうや」
この一言によって、イーゴリの街で一番の皮革職人が仲間に加わった。そしてここに馬車の革命児五人衆がそろったのである。問題はすぐに解決した。
「沼ガエルの皮が丁度良い。あの皮は色と匂いが悪くて人気がないが、弾力と伸びが優れている。おまけに定期的に駆除しないと大繁殖するので、手に入れようと思えば簡単に手にはいる」
皮革職人のこの言葉に従ってさっそく沼ガエルの皮を採取してきたが、沼に飛び交う巨大なカエルを見て、リリアとマリアはキャーキャーと悲鳴を上げながら逃げ回っていた。両生類は苦手なようである。
沼ガエルの皮は想像以上に素晴らしかった。ゴムタイヤとして十分過ぎるほどの性能を有していた。そして何よりも、パンクすることがない。悪路を走っても穴が空くだけであり、千切れるまで走り続けることができるのだ。千切れても予備のカエルタイヤを積んでおけるので何の問題もない。
ついに完成した新型馬車を「成し遂げたぜ」という大変満足した表情で五人の男達が並んで見ていた。
「随分と清々しい顔をしてるわね……」
「ついに馬車が完成したんだ。乗ってみるか?」
「そうね。そうさせてもらうわ。イザベラさん、さあお手をどうぞ」
「すまないねぇ」
明らかに遠い目をしながらもリリアはゴードンの妻のイザベラと共に馬車に乗った。リリアとイザベラを乗せた馬車はぐるりとその辺りを一周して戻ってきた。
「どうだった?」
「どうもこうも……よくこんな物が作れたわね」
リリアはいつものように呆れた様子だ。一方のイザベラは「こんなに凄い馬車に乗ったのは初めてだ」と絶賛してくれた。それを聞いた男達も次々と馬車に乗り込んだ。
「ダナイ、これは凄いぞ。馬車革命の始まりだ。どうする? すぐに量産体制にはいるか?」「師匠、その前にライザーク辺境伯様にとっておきの一台をプレゼントしなければなりません」
ライザーク辺境伯が新型馬車を開発していると言ったときにとても乗り気であったことを師匠に伝えた。他の同士達にも同じ話を伝える。
「なるほど。それならこうしちゃいられねぇ。とっておきの一台を献上しましょうや」
男達は互いに頷くと、ライザーク辺境伯の家紋が入った立派な馬車を作り上げた。ダナイはその馬車に密かに守りの付与を施しておいた。これでそこら辺の馬車よりも頑丈なものに仕上がるだろう。
後日、完成した特注品の馬車をライザーク辺境伯に届けるべく領都に向かった。道中の馬車は本当に揺れが抑えられていた。以前通ったときとは全く別の道を進んでいるかのようだった。
「ダナイ、これまた凄い物を作ったね」
「そうだろう、アベル。これでマリアの尻も柔らかいままだぜ!」
ガッハッハと笑いながらサムズアップを決め、セクハラ発言をするダナイ。針のむしろに座らされた状態になったアベルは恨めしそうにダナイを睨んだ。
もう慣れっこになったライザーク辺境伯との面会は、領都に到着した次の日にはセッティングされた。要塞のような屋敷の中庭に五人のプロフェッショナル達が丹精を込めて作り上げた馬車が堂々と待ち構えていた。
「ライザーク辺境伯様、以前にお話していた新型馬車が完成しましたので、献上品として持って参りました」
「おお……これは」
ライザーク辺境伯は馬車を確認すると、これまでの馬車にはない複雑な作りに気がつき、感嘆の声を上げた。ただの馬車ではないと看破したのだろう。
「乗ってみてもいいかね?」
「もちろんですよ」
こうしてライザーク辺境伯達が馬車に乗り込むと、広い要塞内の庭をぐるりと一周して戻ってきた。奥方様も、クラース様も、目をまん丸にして馬車から降りてきた。
うん、初めて乗った人のほとんどがそんな顔をするな。前世で揺れない乗り物には慣れているので「まあ、こんなもんだろう」としか思わなかったが、こちらの世界ではやはり画期的なものだったらしい。
馬車から降りたライザーク辺境伯は何やら物思いにふけっている様子。ややあって声をかけてきた。
「ダナイ、同じ馬車をもう一台作ってもらえないか? もちろん、料金は二台とも私が支払わせてもらうよ。もう一台には王家の家紋をつけてもらいたい」
「それってもしや……」
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「分かりました。少し時間をいただくことになりますが、必ず納品させていただきます」
「うむ。頼んだぞ」
ライザーク辺境伯は真剣な表情で頷いた。
その後はサロンでお茶をご馳走してもらったのだが、そこでライザーク辺境伯の口から「どうも最近、魔境の魔物が不審な動きをしている」という不吉な話を聞いた。
原因は調査中らしいが、この周辺、特に領都から西の隣国との境界線付近にある魔境の森に魔物が増えつつあるそうだ。
定期的に冒険者や国境沿いの砦の兵士達が討伐に向かっているらしいが、一向に減る様子が見られないらしい。
「何だか気味が悪いわね。魔物が魔境から溢れ出ないといいんだけど……」
リリアが心配そうに言った。魔境から魔物が溢れることはそれなりの頻度で起こることらしい。原因は分かってはいないが、場所によっては大きな被害が出るらしく楽観視はできないそうだ。
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